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45話 リゲル騎乗
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それから、蹄鉄の話をして詳しくは帰ってからと話していると、リゲルが大きく鼻を鳴らし首を上下に揺らした。
「リゲルどうした」
馬房の中のリゲルが気になるらしく、ベルゴッドはそっと手をリゲルの鼻先に触れさせた。
すると、少し大人しくなったリゲルが甘えるように鼻を擦り付けた。
「可愛い、リゲルは甘えたがりなんですね」
きっと、ベルゴッド様に甘えたかったのだろうと美南は笑い一歩身体を引いた。
「可愛いなぁ……リゲル、私が触ったら怒る?」
問い掛けがわかるのか、リゲルは鼻をよせてきて美南はそっとその鼻先に触れた。
薄い皮膚から伝わる体温。
「可愛いねぇ、リゲル」
美南は学生の頃、高校に馬がいた。馬術部があったのだ。
美南は馬術部ではなかったが、仲の良い友達が馬術部だったため時折馬を見に行った。
その友人が世話をしているのを見ていたこともある。
それを思い出して、馬術を習っておけば良かったと今更ながら後悔した。
「ありがとう、触らせてくれて……また会いたいな」
懐かしさを感じる感触に、そっと頬を寄せてから離れた。
「ミナミならリゲルにも乗れるかもしれないな……こいつは乗り手を選ぶ」
「いえ、馬には乗ったことありませんから。馬の扱いは少し教えてもらった事がありますけど」
「まぁ、乗りたくなったら試してみるといい。それとも馬を贈ろうか?」
ベルゴッドのさらりと言い放った一言に、美南はギョッとする。
「やめてください!私、馬は乗れませんしいただいても維持できません!可愛いと見て楽しむくらいでちょうどいいんです」
いくら、サラブレッドでなくても馬が高価なのは知っている。
それに生き物だ。
別れの時は必ず来るのだと。それが辛いことも美南は重々知っている。
「そうか。今度、騎士団の馬房も案内しよう。奥には放牧地もあるからな走る馬も見ることができるし、訓練も行うからな……でも、淑女に馬房というのは問題だろうか」
ベルゴッドが、流石にまずいか?と、ちらりとこっちを見る表情が何だか可愛く感じて美南は笑った。
「いいんじゃないですか?私は嬉しいですよ」
「そうか、じゃあ今度晴れた日にでも!」
「わかりました、じゃあそろそろ帰りますか?リゲルまたね?」
そう言って一歩下がろうとした美南のシャツを、あろう事かリゲルの唇が軽く噛んだ。
「わ、リゲル?」
グイグイと引っ張るような仕草を見せるリゲル。
「乗れと言っているようだな。こうなると後が大変だ。落とさないと約束するから乗ってやってくれ」
ベルゴッドが馬房の柱に掛かった鐙など一式を手にする。
すると、リゲルは大人しく美南の服を離した。
何をされるかわかっているのだ。
ベルゴッドは、手早く馬房の入口に置いてある木を外してリゲルを外に出すとその背中に鞍を乗せて支度を終わらせる。
「リゲル、美南を乗せて歩くだけだぞ?走るなんてもってのほかだ、もし約束を違えたら当分林檎は無いと思え?」
そう言い聞かせてから、ベルゴッドは酒をリュックサックのようなものに入れて背中に背負った。
「スカートだからな、横乗りにするか……」
数段の階段のようなものをリゲルの腹の辺りに置くと、ベルゴッドはそれを使わずひらりと鞍に跨った。
「ゆっくりでいい、それを上がってからこちらを背中にしてこの辺りに座ってくれ」
ベルゴッドに指示をされるが大丈夫かと不安になったが、馬は人の不安を察すると言うのを思い出し頭を振った。
「リゲル、重いかもしれないけどよろしくね」
リゲルの首を撫でてから、美南はそっと言われるように指示された辺りに腰掛ける
「もう少し深い方がいいな」
ベルゴッドの言葉にもぞもぞと動く。
背中に当たった腕の感触に顔を上げると、かなり近い距離にベルゴッドがいた。
「リゲルどうした」
馬房の中のリゲルが気になるらしく、ベルゴッドはそっと手をリゲルの鼻先に触れさせた。
すると、少し大人しくなったリゲルが甘えるように鼻を擦り付けた。
「可愛い、リゲルは甘えたがりなんですね」
きっと、ベルゴッド様に甘えたかったのだろうと美南は笑い一歩身体を引いた。
「可愛いなぁ……リゲル、私が触ったら怒る?」
問い掛けがわかるのか、リゲルは鼻をよせてきて美南はそっとその鼻先に触れた。
薄い皮膚から伝わる体温。
「可愛いねぇ、リゲル」
美南は学生の頃、高校に馬がいた。馬術部があったのだ。
美南は馬術部ではなかったが、仲の良い友達が馬術部だったため時折馬を見に行った。
その友人が世話をしているのを見ていたこともある。
それを思い出して、馬術を習っておけば良かったと今更ながら後悔した。
「ありがとう、触らせてくれて……また会いたいな」
懐かしさを感じる感触に、そっと頬を寄せてから離れた。
「ミナミならリゲルにも乗れるかもしれないな……こいつは乗り手を選ぶ」
「いえ、馬には乗ったことありませんから。馬の扱いは少し教えてもらった事がありますけど」
「まぁ、乗りたくなったら試してみるといい。それとも馬を贈ろうか?」
ベルゴッドのさらりと言い放った一言に、美南はギョッとする。
「やめてください!私、馬は乗れませんしいただいても維持できません!可愛いと見て楽しむくらいでちょうどいいんです」
いくら、サラブレッドでなくても馬が高価なのは知っている。
それに生き物だ。
別れの時は必ず来るのだと。それが辛いことも美南は重々知っている。
「そうか。今度、騎士団の馬房も案内しよう。奥には放牧地もあるからな走る馬も見ることができるし、訓練も行うからな……でも、淑女に馬房というのは問題だろうか」
ベルゴッドが、流石にまずいか?と、ちらりとこっちを見る表情が何だか可愛く感じて美南は笑った。
「いいんじゃないですか?私は嬉しいですよ」
「そうか、じゃあ今度晴れた日にでも!」
「わかりました、じゃあそろそろ帰りますか?リゲルまたね?」
そう言って一歩下がろうとした美南のシャツを、あろう事かリゲルの唇が軽く噛んだ。
「わ、リゲル?」
グイグイと引っ張るような仕草を見せるリゲル。
「乗れと言っているようだな。こうなると後が大変だ。落とさないと約束するから乗ってやってくれ」
ベルゴッドが馬房の柱に掛かった鐙など一式を手にする。
すると、リゲルは大人しく美南の服を離した。
何をされるかわかっているのだ。
ベルゴッドは、手早く馬房の入口に置いてある木を外してリゲルを外に出すとその背中に鞍を乗せて支度を終わらせる。
「リゲル、美南を乗せて歩くだけだぞ?走るなんてもってのほかだ、もし約束を違えたら当分林檎は無いと思え?」
そう言い聞かせてから、ベルゴッドは酒をリュックサックのようなものに入れて背中に背負った。
「スカートだからな、横乗りにするか……」
数段の階段のようなものをリゲルの腹の辺りに置くと、ベルゴッドはそれを使わずひらりと鞍に跨った。
「ゆっくりでいい、それを上がってからこちらを背中にしてこの辺りに座ってくれ」
ベルゴッドに指示をされるが大丈夫かと不安になったが、馬は人の不安を察すると言うのを思い出し頭を振った。
「リゲル、重いかもしれないけどよろしくね」
リゲルの首を撫でてから、美南はそっと言われるように指示された辺りに腰掛ける
「もう少し深い方がいいな」
ベルゴッドの言葉にもぞもぞと動く。
背中に当たった腕の感触に顔を上げると、かなり近い距離にベルゴッドがいた。
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