【恋愛】目覚めたら何故か騎士団長の腕の中でした。まさかの異世界トリップのようです?

梅花

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50話

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「ふふ」

美南は無意識に笑づてしまう。
トレイに乗った食事の量だ。
美南の二倍ほど、ベルゴッドの皿に盛られている肉を見てだ。
美南も食べる方ではあるが、この騎士団ではやはり食べることが身体作りの一環なのだろう。
むしろ、食べないとやっていけない。
それだけ騎士団の訓練はハードなのだ。

「どうした?」
「いえ、その量が何処に消えるのかいつも気になっていますが、騎士の皆様はやはり食べますね。私も食べる方ですけど」
「そうか?小鳥が食べるくらいだろ」

雀の涙の意味だろうか。
そんな事を言われたことがなかった。

「むしろ、もっとしっかり食え……ミナミは細すぎる」
「もう、兄さん。それは最悪な言葉よ!確かにミナミは細いけれどね女性に向かって体型のことを言うなんて紳士としてどうなの?」

食堂を出た先でそう声が掛かり振り向くと後ろにシルヴィアが立っていた。
腰に手を当てて。
どうやらシルヴィアも勤務が終わって食事に来たのか、まだ騎士の制服は着たままだった。

「シルヴィア……お疲れ様」
「ミナミ、今日は出掛けていたんですって?今度は私とまた出かけましょ?じゃあね」

ひらひらと手を振ってシルヴィアは他の騎士と一緒にトレイを持って食事を受け取っていた。
美南はベルゴッドと食事を運んで部屋に向かう。
二人で並びながら廊下を歩き、部屋の前ではまたベルゴッドが扉を開けてくれる。
中に入ってから、テーブルにトレイを置くと並ぶようにして美南とベルゴッドは食事を始めた。
後から考えると、どうして向かい合わなかったのだろうか。
最初の食事が横並びだったからか、美南も不思議には思ったがそういうものなのかと思いながら食事をした。

「ご馳走様でした」
「美味かった」

あの、大量な肉料理をぺろりと平らげたベルゴッド。
美味しかったと笑うベルゴッドに
片付けて来ますから、先にシャワーをと促しつつ美南は皿を重ねた。

「そんなに量を飲まないからシャワーは後でもいい」

朝に入っても構わないと言いながら、ベルゴッドはセラーから今日買った酒を取り出した。

「なら、これを下げてツマミをいただいてきますね?」

頼んでいたツマミは何だろうか。
チーズは先程食べたから、出来れば違うものがいいな。
そう思いながら美南はトレイを持ち上げた。

「悪いな」
「いえ、行ってきます」

美南は部屋を出ると、厨房に向かって小走りになるのだった。
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