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仕官
対面
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安治は、木下藤吉郎の陣屋に向かっていた。明智十兵衛を訪問した時と同様、人づてに尋ね回りながら目指した。覚兵衛のいうとおり、道々に木下藤吉郎が立てたと思しき立札があった。これなら、何とかなるやも知れぬ。安治は、期待に胸を躍らせていた。
さほど迷うこともなく、木下藤吉郎の陣屋に着いた。安治にとって意外だったのは、人影がまばらだったことだ。あれだけ立札が立っているにもかかわらず、仕官を求める人影はほとんどいない。仕官を求める者どもでごった返していた明智十兵衛の陣屋とは雲泥の差である。
もしや、人が集まらぬからこそ、立札を立てたのか。安治に一抹の不安がよぎった。ここまで人がいないというからには、木下藤吉郎に何かあるのかも知れない。むしろ、浅井家におった方が良かったのかも知れぬ…。
安治が門の近くで逡巡していると、門番の方から声をかけてきた。
「まだ年端もいかぬようなお主が、このようなところで何をしている?」
その門番は、安治を詰問するというよりは、むしろ興味本位で声をかけてきたようだった。邪険に追い払おうとする素振りは見せない。安治は覚悟を決めた。
「畏れながら、ご当家に仕官いたしたく、参上仕りました。」
「仕官とな。お主が武家の出であれば、せいぜい初陣を果たしたくらいであろう。父君の下で戦功を上げるのが早道ではないか?」
この門番は、安治を人として扱ってくれている。明智十兵衛の陣屋にいた門番とは大違いだ。これは、率いる者の器量の差なのであろうか?であれば、明智十兵衛の仕官が叶わなかったのは、幸いである。木下藤吉郎の生き様や態度がこの門番に影響を与えているのであれば、安治にとっては働き甲斐がある。安治は、俄然やる気を取り戻した。
「父は、先の観音寺合戦で敢え無い最期を遂げました。」
安治は、相手に気を遣わせないよう、淡々と答えた。
「何と!?それは、心よりお悔やみ申し上げる。相分かった。糊口を凌がねばならぬのであろう。おぬしも、立札は見てきたことであろう。当家は猫の手も借りたいくらい忙しい。ところがじゃ、思うように人が集まらぬ。拙者が申すのも憚られるが、生憎、殿には血筋が無い。殿は、百姓の出とも流民の出とも言われている。じゃからかのう、そんな殿の出自を危ぶんで進んで仕官を求めてくるものがおらぬのじゃ。今、当家で働いておる者は、殿が直々に声をかけた者やその者たちの縁者ばかりよ。言うなれば、あの立札を見て、のこのこやってきたのはお主くらいじゃ。…そうじゃ、お主、名は何と申す?」
「脇坂安治、通称、甚内と申します。近江脇坂庄の生まれにございます。」
「脇坂甚内か。今、取り次いでやる故、暫し、ここで待っておれ。」
門番は、安治を残して陣屋に入っていった。程なくして、門番が戻ってきた。
「朗報じゃ。殿がすぐにでも会いたいと仰せじゃ。ついてまいれ。」
門番は、すたすたと先を歩いていった。とんとん拍子とは、まさにこの事か。上手くいきそうな感はあるが、戦功は無い故、明智の陣屋の二の舞にならぬとも限らぬか…。安治は期待と不安が入り混じった気持ちで、後についていった。
安治は、広間に通された。
「ここで暫し待たれよ。殿はじきにお見えになる。」
そう言い残して、門番は去っていった。安治は、広間に通されるまでのことを思い起こしていた。陣屋は、決して広くは無いが、隅々まで掃き清められていた。初めてここを訪れたはずなのに、安治は自宅に帰ってきたような居心地の良さを感じていた。これも、木下藤吉郎という御仁の徳であろうか…。
遠くから足音が聞こえてきた。客人を待たせまいと急ぎ足ではあるが、さりとて、わき目も振らず駆け抜けるような速さでもない。こちらのことが待ち遠しくてたまらない気持ちが、足音から伝わってくるようだ。安治は、平伏して木下藤吉郎を待った。
「脇坂甚内、苦しゅうない。面を上げよ。此度は大義であった。」
木下藤吉郎は、広間に入るや否や、いきなり声をかけた。まくしたてるというわけでもないが、早くて甲高い声であった。
安治は、ゆっくりと面を上げた。この御仁が木下藤吉郎か…。
目の前の男は、小柄な男であった。安治も決しては大柄ではないが、今の安治と大して背格好が変わらない。安治が今少し成長すれば、抜き去ってしまうだろうと思われた。
風貌も、武士らしい威厳とはほど遠い。顔自体は大きいわけではないが、面長で切れ長の双眸が、ひたと安治を見ている。長めの鉤鼻で、前歯が出っ歯気味である。そう言えば、安治も木下藤吉郎が“猿”とあだ名されていることを風の便りに聞いたことがある。確かに“猿”に似ているともいえるが、目の前の男は“ねずみ”に似ている。風貌もさることながら、ねずみのように常に辺りの気配を伺っているようなしぐさをするのだ。
「甚内、お主、独特な風貌をしておるのう。出張った額、三白眼の鋭い目つき、それでいて、目と目が離れているので、目つきの鋭さが威圧感を与えない、そして引き締まった口元。中々いい働きをする者とみた。ここに来た経緯を話してくれぬか?」
安治がこの男の風貌をみていたように、この男もまた安治を見ていたのだ。しかも、それをずけずけと言ってくる始末。もっとも、考えようによっては、それだけ"人としての安治”を見ようとしているともいえる。確かに門番がいっていたように、目の前の男は、家柄や血筋にはとんと無頓着に見えた。この男ならば、あの山岡暹慶(せんけい)との顛末にも真摯に耳を傾けてくるやもしれない。安治は、無礼を承知で、木下藤吉郎としっかり目を合わせた。
「畏れながら申し上げます。拙者、脇坂安治は、父安明とともに浅井方として、先の観音寺合戦に参戦しておりました。言わずもがなではございますが、木下様の疾風迅雷の御働きにて、箕作城と和田山城が落ちたという知らせが我らの耳に届くや否や、六角承禎が観音寺城を捨てて逃亡したという知らせも届きました。これを聞いた父は、手勢を引き連れ、六角承禎の後を追いました。父は、どういうわけか六角承禎の逃げ道を知っていたようで、けもの道をどんどん進んでいきます。先回りしようとしたのでしょう。ところが、途中、僧体の者どもと出くわし、行く手を阻まれました。父と拙者が応戦したところ、敵方の頭領が父に矢を射かけてきました。遺憾ながら、父はその矢にあたり、敢え無い最期を遂げました。拙者は、辛うじて命拾いいたしましたが、もちろん六角承禎は取り逃がしました。このような形で父を亡くし、図らずも脇坂家を継ぐことになった拙者でございますが、何とか家名を上げるべく、誇るべき戦功などございませぬが、ご当家の一員として働きたく、ご無礼を顧みず、罷り越した次第にございます。」
言い終えた安治は、平伏した。言うべきことは言った。あとは、天命を待つのみ。安治は、木下藤吉郎の言葉を待った。
「遠慮はいらぬ。面を上げよ。父君を亡くされたか…戦乱の世とは申せ、やるせないのう。それにしても、よくぞお主だけ生き残ったな。無礼を承知で聞くが、如何にして生き延びたのじゃ?お主一人で敵勢を葬ったと?」
「いえ、そのような立派なことはしておりませぬ。憚りながら、もし拙者がその場で仇を討てていたのならば、戦功がないとは申しませぬ。敵が見逃してくれたに過ぎませぬ。」
「見逃した!?異なことを申すのう。確かに傍から見れば、お主のような年端のいかぬ者を討ったとて戦功にはならぬが、仮にも六角承禎を追っていたのであろう?であれば、追っては確実に仕留めるのが筋ではないか。いや、すまぬ。何故、武士らしく果てなかったのじゃと責めるつもりは毛頭ない。じゃが、お主が生き延びたのが不思議でならぬのじゃ。」
「仰せご尤もでございます。それは、拙者自身、思ったことでございます。何故、拙者が命拾いしたのかと。荒唐無稽に思召すやも知れませぬが、その辺り、改めて申し上げます。実は、父を討ったのは、山岡暹慶(せんけい)という者でございました。拙者も武士として生まれたからには、一矢報いるべく戦おうとしましたが、全く手も足も出ませんでした。」
「山岡暹慶(せんけい)だと!?あやつと対峙しておったのか!」
木下藤吉郎の顔色が変わった。木下藤吉郎の驚愕に、安治の方が面食らった。
さほど迷うこともなく、木下藤吉郎の陣屋に着いた。安治にとって意外だったのは、人影がまばらだったことだ。あれだけ立札が立っているにもかかわらず、仕官を求める人影はほとんどいない。仕官を求める者どもでごった返していた明智十兵衛の陣屋とは雲泥の差である。
もしや、人が集まらぬからこそ、立札を立てたのか。安治に一抹の不安がよぎった。ここまで人がいないというからには、木下藤吉郎に何かあるのかも知れない。むしろ、浅井家におった方が良かったのかも知れぬ…。
安治が門の近くで逡巡していると、門番の方から声をかけてきた。
「まだ年端もいかぬようなお主が、このようなところで何をしている?」
その門番は、安治を詰問するというよりは、むしろ興味本位で声をかけてきたようだった。邪険に追い払おうとする素振りは見せない。安治は覚悟を決めた。
「畏れながら、ご当家に仕官いたしたく、参上仕りました。」
「仕官とな。お主が武家の出であれば、せいぜい初陣を果たしたくらいであろう。父君の下で戦功を上げるのが早道ではないか?」
この門番は、安治を人として扱ってくれている。明智十兵衛の陣屋にいた門番とは大違いだ。これは、率いる者の器量の差なのであろうか?であれば、明智十兵衛の仕官が叶わなかったのは、幸いである。木下藤吉郎の生き様や態度がこの門番に影響を与えているのであれば、安治にとっては働き甲斐がある。安治は、俄然やる気を取り戻した。
「父は、先の観音寺合戦で敢え無い最期を遂げました。」
安治は、相手に気を遣わせないよう、淡々と答えた。
「何と!?それは、心よりお悔やみ申し上げる。相分かった。糊口を凌がねばならぬのであろう。おぬしも、立札は見てきたことであろう。当家は猫の手も借りたいくらい忙しい。ところがじゃ、思うように人が集まらぬ。拙者が申すのも憚られるが、生憎、殿には血筋が無い。殿は、百姓の出とも流民の出とも言われている。じゃからかのう、そんな殿の出自を危ぶんで進んで仕官を求めてくるものがおらぬのじゃ。今、当家で働いておる者は、殿が直々に声をかけた者やその者たちの縁者ばかりよ。言うなれば、あの立札を見て、のこのこやってきたのはお主くらいじゃ。…そうじゃ、お主、名は何と申す?」
「脇坂安治、通称、甚内と申します。近江脇坂庄の生まれにございます。」
「脇坂甚内か。今、取り次いでやる故、暫し、ここで待っておれ。」
門番は、安治を残して陣屋に入っていった。程なくして、門番が戻ってきた。
「朗報じゃ。殿がすぐにでも会いたいと仰せじゃ。ついてまいれ。」
門番は、すたすたと先を歩いていった。とんとん拍子とは、まさにこの事か。上手くいきそうな感はあるが、戦功は無い故、明智の陣屋の二の舞にならぬとも限らぬか…。安治は期待と不安が入り混じった気持ちで、後についていった。
安治は、広間に通された。
「ここで暫し待たれよ。殿はじきにお見えになる。」
そう言い残して、門番は去っていった。安治は、広間に通されるまでのことを思い起こしていた。陣屋は、決して広くは無いが、隅々まで掃き清められていた。初めてここを訪れたはずなのに、安治は自宅に帰ってきたような居心地の良さを感じていた。これも、木下藤吉郎という御仁の徳であろうか…。
遠くから足音が聞こえてきた。客人を待たせまいと急ぎ足ではあるが、さりとて、わき目も振らず駆け抜けるような速さでもない。こちらのことが待ち遠しくてたまらない気持ちが、足音から伝わってくるようだ。安治は、平伏して木下藤吉郎を待った。
「脇坂甚内、苦しゅうない。面を上げよ。此度は大義であった。」
木下藤吉郎は、広間に入るや否や、いきなり声をかけた。まくしたてるというわけでもないが、早くて甲高い声であった。
安治は、ゆっくりと面を上げた。この御仁が木下藤吉郎か…。
目の前の男は、小柄な男であった。安治も決しては大柄ではないが、今の安治と大して背格好が変わらない。安治が今少し成長すれば、抜き去ってしまうだろうと思われた。
風貌も、武士らしい威厳とはほど遠い。顔自体は大きいわけではないが、面長で切れ長の双眸が、ひたと安治を見ている。長めの鉤鼻で、前歯が出っ歯気味である。そう言えば、安治も木下藤吉郎が“猿”とあだ名されていることを風の便りに聞いたことがある。確かに“猿”に似ているともいえるが、目の前の男は“ねずみ”に似ている。風貌もさることながら、ねずみのように常に辺りの気配を伺っているようなしぐさをするのだ。
「甚内、お主、独特な風貌をしておるのう。出張った額、三白眼の鋭い目つき、それでいて、目と目が離れているので、目つきの鋭さが威圧感を与えない、そして引き締まった口元。中々いい働きをする者とみた。ここに来た経緯を話してくれぬか?」
安治がこの男の風貌をみていたように、この男もまた安治を見ていたのだ。しかも、それをずけずけと言ってくる始末。もっとも、考えようによっては、それだけ"人としての安治”を見ようとしているともいえる。確かに門番がいっていたように、目の前の男は、家柄や血筋にはとんと無頓着に見えた。この男ならば、あの山岡暹慶(せんけい)との顛末にも真摯に耳を傾けてくるやもしれない。安治は、無礼を承知で、木下藤吉郎としっかり目を合わせた。
「畏れながら申し上げます。拙者、脇坂安治は、父安明とともに浅井方として、先の観音寺合戦に参戦しておりました。言わずもがなではございますが、木下様の疾風迅雷の御働きにて、箕作城と和田山城が落ちたという知らせが我らの耳に届くや否や、六角承禎が観音寺城を捨てて逃亡したという知らせも届きました。これを聞いた父は、手勢を引き連れ、六角承禎の後を追いました。父は、どういうわけか六角承禎の逃げ道を知っていたようで、けもの道をどんどん進んでいきます。先回りしようとしたのでしょう。ところが、途中、僧体の者どもと出くわし、行く手を阻まれました。父と拙者が応戦したところ、敵方の頭領が父に矢を射かけてきました。遺憾ながら、父はその矢にあたり、敢え無い最期を遂げました。拙者は、辛うじて命拾いいたしましたが、もちろん六角承禎は取り逃がしました。このような形で父を亡くし、図らずも脇坂家を継ぐことになった拙者でございますが、何とか家名を上げるべく、誇るべき戦功などございませぬが、ご当家の一員として働きたく、ご無礼を顧みず、罷り越した次第にございます。」
言い終えた安治は、平伏した。言うべきことは言った。あとは、天命を待つのみ。安治は、木下藤吉郎の言葉を待った。
「遠慮はいらぬ。面を上げよ。父君を亡くされたか…戦乱の世とは申せ、やるせないのう。それにしても、よくぞお主だけ生き残ったな。無礼を承知で聞くが、如何にして生き延びたのじゃ?お主一人で敵勢を葬ったと?」
「いえ、そのような立派なことはしておりませぬ。憚りながら、もし拙者がその場で仇を討てていたのならば、戦功がないとは申しませぬ。敵が見逃してくれたに過ぎませぬ。」
「見逃した!?異なことを申すのう。確かに傍から見れば、お主のような年端のいかぬ者を討ったとて戦功にはならぬが、仮にも六角承禎を追っていたのであろう?であれば、追っては確実に仕留めるのが筋ではないか。いや、すまぬ。何故、武士らしく果てなかったのじゃと責めるつもりは毛頭ない。じゃが、お主が生き延びたのが不思議でならぬのじゃ。」
「仰せご尤もでございます。それは、拙者自身、思ったことでございます。何故、拙者が命拾いしたのかと。荒唐無稽に思召すやも知れませぬが、その辺り、改めて申し上げます。実は、父を討ったのは、山岡暹慶(せんけい)という者でございました。拙者も武士として生まれたからには、一矢報いるべく戦おうとしましたが、全く手も足も出ませんでした。」
「山岡暹慶(せんけい)だと!?あやつと対峙しておったのか!」
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