ざまぁをご所望でしょうか?

はなまる

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ざまぁの ご利用は計画的に

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 ルナシオンは、ルルリナの 登場で頭に血が上っていた。
  今までは ルナシオンが王妃候補筆頭で、 他の候補者たちはすでに 側室になるべくまとめあげている。 何の抜かりもなかった。
 ところが、ルルリナだけは 違った。 彼女はクリシュマルドのことしか目に入っていなくて、 周りのことが全く見えていない。 クリシュマルドは他の候補者たちとの距離感を保とうとしたけれど、ルルリナに 甘えられてはまんざらでもなさそうだった。
 ルナシオンは焦りを覚えずにはいられなかった。 他の候補者の前だと余裕たっぷりでいられる。 彼女は無意識にだが、ルルリナに美貌で 僅かながらに負けたと悟ってしまったのだ。

 ルルリナを 今のうちに潰さなければならない!

 ルナシオンは 他の候補者たちに命じて、ルルリナを いじめさせた。 物を隠したり、倉庫に閉じ込めたり。 夜会の時に ドレスをズタズタに切り裂いたこともあった。
 だというのに、ルルリナは 平然としていた。 内心はどうかわからないが、表情が崩れることはなかった。 いじめは知恵や魔法で乗り切っている。
 
 ルナシオンは、虫の居所がおさまらずにルルリナを 階段から突き落とすという暴挙に出てしまった。
 最悪な結果が 待っているとも知らずに。

 1、
『 ルナシオンを魔法で撃退する』

 2、
『 わざと突き落とされて怪我をする』

 前者の選択肢を選ぶと、 ルナシオンは恐怖のあまり精神を病んでしまい、 一生屋敷に引きこもってしまう。

 後者の 選択肢を選ぶと、 婚約破棄からの断罪イベントとなる。

 どちらも狙って起こせる。 つまりルルリナは 、計算して ルナシオンにざまぁしたのである。

 怖ぁ。

 ルナシオンは馬鹿だね。 他の候補者たちをまとめあげた統率力があるなら、ルルリナの 友達になって、王妃の 仕事を「 友達としてちょっと手伝って」と お願いしながら押しつければよかったのだ。 もちろん クリシュマルドとの関係も友達として相談して、王妃の座を 勝ち取ればいい。ルルリナは その他大勢の候補者たちと同じ扱いでよかったのだ。
 しかし、 ルナシオンは 平民出の者に 負けているところがあるのが悔しくて、 意地悪をせずにはいられなかったのである。

 他人ごとのことのように言っているけど、 ルナシオンは今の私なんだけどね。
 本当に勘弁してほしい。
 ルルリナは 山賊の件を私がやったことだと思っている。 知らなかったとはいえ、 私がラブリナに頼んで 解釈したことが原因だから、 完全に否定することができない。

 ルルリナは、 やるときは徹底的で容赦がない。

 どんなざまぁをされるかわからないよ!
 
 
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