箱の中身はなんだろな?

なぎ

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7.箱の中身はなんだろな?

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「答えは…。僕だ。」





悠馬はボソッと力のない声で言った。

「それが答えかい?」

「僕は自殺したんだ!!箱の中身は過去の僕だ…。」
バクバクと心臓の音が聞こえる。悠馬の身体が熱くなる。

「…ピンポン!正解!」

ピエロは、頭の上に丸印を作った。

「よく分かったね。君の勝ちだ!」
ピエロは僕の方を見ないまま、結果を告げた。



悠馬は全てを思い出した。

悠馬が生まれる直前に父は病気で他界し、悠馬は母子家庭で育った。

悠馬は中学校の時、いじめがきっかけで学校を休むようになった。
なんとかして悠馬を学校に行かせようとする母も煩わしくなり、次第に自分の部屋へと引篭るようになった。

そして、パソコンだけをつけた暗い部屋に閉じ篭り続け、いつしか5年の歳月が経ってしまった。

その5年間ずっと、部屋で料理と電気を喰い潰すだけの僕に、母は必ず夕食を作り、部屋の扉を開けて温かい料理を差し出した。

扉の前に置いておけと何度か怒鳴ったが、母は必ずそっと扉を開けては料理を差し出し続けた。料理を差し出す母の手は、5年間でみるみる皺が増えているように見えた。

「ちょうど5年目の今日。僕は自殺したんだ…。」
悠馬はガクッと足の膝と両手を地面につき、真下の暗闇を見つめた。
悠馬は5年の間、母に迷惑をかけ続けた挙句、自分勝手に命を絶ってしまった自らに絶望した。



木の椅子に腰掛けてオモムロにピエロは話出す。

「3問目の答えは。30分前の過去の君。」





「1問目の答えは…。」
ピエロが間を置く。

悠馬は何かに気がついた。 
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