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第3章 木こりは距離を縮め、宮廷魔法師は陥れられる
第181話 仲睦まじい親子
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※大人な表現が出てきますのでご注意下さい。
――それは、カトレアやラピスが任務で帝国に派遣される2週間前のことだった。
ドタドタドタ!!!
「はぁ、またか」
王城内で国王陛下の次に部屋が広く、煌びやか装飾が施された執務室で仕事をしていたノルベルトは、外から聞こえる騒がしい足音に思わずため息をつく。
すると、閉じられたドアが豪快に開かれる。
「お父様! 来週、夜会を開きたいです!」
「ダリア……」
そう言って、ノックも無しに入ってきたのは、ノルベルトの愛娘でこの国の『宰相家令嬢』であるダリアだった。
「ダリア、その前にノックぐらいしたらどうだ? 一応、ここは宰相の執務室なんだぞ」
不機嫌そうに頬杖をつきながら怒るノルベルトに、ダリアは酷くあっけらかんとした表情で深紅の応接用のソファーに身を沈める。
「お言葉ですがお父様、宰相家令嬢であるこの私に、そのようなことをする必要があります?」
「あるから言っているであろう」
「でしたら、次に来た時に致します」
「あぁ、そうしてくれ」
(とはいえ、この部屋を出れば忘れるだろうが。全く、貴族令嬢として立派に育てたはずが、どうしてここまで傲慢で恥知らずな娘になったのか)
侍女が淹れてくれた紅茶を優雅に飲んでいるダリアを一瞥し、再び溜息をついたノルベルトは椅子から立ち上がると、そのまま娘が座っている反対側のソファーに座る。
「それで、来て早々『夜会をしたい』と言っていたがどうした?」
(どうせ、いつもの気まぐれだろう)
心底うんざり表情で問い質すノルベルトに、豪華なティーカップを音を立てて置いたダリアが、満面の笑みを浮かべながら前のめりの姿勢でノルベルトに顔を寄せる。
「それが今度、カトレアとラピスがあの卑しい者達のいる帝国に行かれるというではありませんか!」
「そうなのか!?」
(『帝国の宮廷魔法師が預かっている物を受け取りに行く』とは聞いていたが)
唖然とするノルベルトに、ダリアは満面の笑みを浮かべたまま頷く。
「はい! ついさっき、宮廷魔法師団で働いている私のお友達から聞きました!」
「そ、そうか」
(つまり、ダリアの夜のお相手から聞いたということか。正直、夜の戯れは程々にして欲しいが……って、今はそこじゃない!)
「まさか『稀代の天才魔法師』まで行くとは」
(ルベルの野郎、今の今まで黙っていたな!)
ノルベルトはダリアがカトレアを魅了魔法で操っていたことを知っていた。
なにせ、本人から直接得意げに言ってきたからだ。
愛娘からそのことを聞いた時は、思わず頭を痛めたノルベルトだったが、『もしかしてこれは、稀代の天才魔法師の失態として使えるのでは』と思い立って即座に計画を立てると実行に移す。
その計画とは、『稀代の天才魔法師が平民に対して魔法で危害を加えた』という自分の配下に流させた噂を盾に、ルベルを宮廷魔法師団長の座から引きずり下ろしてすぐ、噂の平民が実は高貴貴族の嫡男だったとデマを流してカトレアをお飾り団長にすることで実権を握るというかなり強引なものだった。
そのため、彼は急いで配下に噂を流させて準備を整えていた。
だが、カトレアが帝国に派遣されることで、例えルベルを宮廷魔法師団長から引きずり下ろしたとしても、カトレアが帝国から戻ってくるまでにルベルが『今まで流れた噂は全てデマだった』ということを証拠付きでノルベルトに突きつけて団長に返り咲くという可能性が出てきたのだ。
(あのいけ好かない男なら絶対にやりかねない。だから、噂が広まったこのタイミングでやろうとしたのに!)
苦虫を噛み潰したよう顔をするノルベルトに、ダリアが不思議そうに小首を傾げる。
「お父様?」
「いや、何でもない。それで、あんな下劣な国に行く2人を激励しようと壮行会を兼ねた夜会を開こうと思ったのか?」
「はい! もちろんでございます!」
「ほう、気まぐれに夜会を開きたいと私に言ってくるダリアにしては、実に珍しくまともな理由だな」
「失礼な! これでも一応、友人を慮る気持ちくらいはありますよ!」
「そうかそうか、すまなかった」
不機嫌顔のダリアを見て、思わず苦笑したノルベルトはソファーから立ち上がり彼女の隣に座ると頭を撫でる。
すると、機嫌が直ったダリアの表情が急に妖艶なものになり、ノルベルトの胸にしなだれかかる。
「ねぇ、良いでしょ~? お父様ぁ~? 夜会をしても~?」
媚びるような甘ったるい声を出し、自慢の豊満な胸をノルベルトの腕に押し付け、情欲を含んだ目で実の父親を上目遣いで見つめる。
(フフッ、妻のカルミアに似て、随分と女らしい魅惑的な躰と誰もが見惚れる美しい顔立ちになったじゃないか)
服越しに伝わる柔らかな双丘が大胆に開かれたドレスの胸元から覗き、誘うように顔を寄せる娘に、年甲斐もなく鼻の下を伸ばしたノルベルトが娘の肩を優しく摩る。
「良いぞ。可愛い娘の頼みだからな」
「ウフフッ! やったぁ! お父様、大ぁ好き~!」
チュッ!
ノルベルトの頬に可愛らしいキスをしたダリアは満足げな顔に笑うと、白魚のような真っ白な手で父の頬を両手で優しく包む。
「それじゃあ、今回もたくさんの人を呼ぶから、いつもの場所を頼むわね」
「いつもの場所って、大ホールのことかい?」
(あそこは本来、王族しか使うことが許されていない場所なのだが)
少しだけ渋い顔をしたノルベルトに、ダリアは再び妖艶な笑みを浮かべる。
「そう。あの場所は、宰相家令嬢である私に相応しい場所なんだから……ねぇ、ダメ?」
そう言って、ノルベルトの首に両手を回し、容易に口づけが出来る距離まで顔を近づけるダリア。
そんな彼女の甘すぎる誘惑に、耐えられなかったノルベルトはだらしなく笑うと彼女の肩を厭らしく触り始める。
「良いぞ。その代わり……分かっているよな?」
そう言うと、ノルベルトの手が下へと降りて、ドレスのスレッドから覗く触り心地の良い太ももをねっとり一撫でする。
すると、実の娘の口から甘く淫らな吐息が漏れる。
「ウフフッ、当たり前じゃない。それじゃあ、今日はここで……する?」
入口付近に控えている使用人を一瞥したダリアが聞くと、ノルベルトは笑みを浮かべたまま深く頷く。
「あぁ、いいぞ。たまには、誰かに見られながらしようじゃないか」
「えぇ、分かったわ。でも……」
ノルベルトから少しだけ距離を取ったダリアは、谷間から茶色の液体の入った小瓶を取り出す。
「その前に、これを飲んでね。私、今のお父様としたくないから」
「分かっている。私も、今のダリアに相応しい男でやりたい」
ダリアから小瓶を受け取ったノルベルトは、満面の笑みのまま蓋を開けて一気に中身を飲み干した。
すると、ノルベルトの姿が、肥え太ってだらしない中年男性から、細身ながらも鍛え上げられた体躯の若々しく美しい青年へ変わった。
「フフッ、やっぱりやるならこっちの方が良いわ」
満足そうに笑ったダリアは、服の上からノルベルトの割れた腹筋を焦らすように撫る。
その瞬間、見た目が若くなったノルベルトのスイッチが入り、ダリアの華奢な両手首を掴むとそのままソファーに押し倒す。
「そうだな。一晩だけしか持たない上、『媚薬に魔法をかけないと効果が発動しない』という面倒な条件があるが、カルミラの闇魔法『若返りの魔法』は何度試しても本当に素晴らしいな」
(それに、実の娘とはいえ、若い女の体を若い男の体で本能のままに貪るのはいつだって最高だ。まぁ、ダリアの母親であり俺の妻でもある、カルミラの女性らしい肉感的な躰も悪くないが)
その後、2人は使用人が見ている中、色っぽい吐息を漏らしながらソファーの上で甘く濃密な時間を楽しんだ。
そして1週間後、王城の大ホールでダリア主催の夜会が開かれ、そこに夜会の主役であるカトレアやラピスはもちろん、ダリアの婚約者であるメストも呼ばれた。
――それは、カトレアやラピスが任務で帝国に派遣される2週間前のことだった。
ドタドタドタ!!!
「はぁ、またか」
王城内で国王陛下の次に部屋が広く、煌びやか装飾が施された執務室で仕事をしていたノルベルトは、外から聞こえる騒がしい足音に思わずため息をつく。
すると、閉じられたドアが豪快に開かれる。
「お父様! 来週、夜会を開きたいです!」
「ダリア……」
そう言って、ノックも無しに入ってきたのは、ノルベルトの愛娘でこの国の『宰相家令嬢』であるダリアだった。
「ダリア、その前にノックぐらいしたらどうだ? 一応、ここは宰相の執務室なんだぞ」
不機嫌そうに頬杖をつきながら怒るノルベルトに、ダリアは酷くあっけらかんとした表情で深紅の応接用のソファーに身を沈める。
「お言葉ですがお父様、宰相家令嬢であるこの私に、そのようなことをする必要があります?」
「あるから言っているであろう」
「でしたら、次に来た時に致します」
「あぁ、そうしてくれ」
(とはいえ、この部屋を出れば忘れるだろうが。全く、貴族令嬢として立派に育てたはずが、どうしてここまで傲慢で恥知らずな娘になったのか)
侍女が淹れてくれた紅茶を優雅に飲んでいるダリアを一瞥し、再び溜息をついたノルベルトは椅子から立ち上がると、そのまま娘が座っている反対側のソファーに座る。
「それで、来て早々『夜会をしたい』と言っていたがどうした?」
(どうせ、いつもの気まぐれだろう)
心底うんざり表情で問い質すノルベルトに、豪華なティーカップを音を立てて置いたダリアが、満面の笑みを浮かべながら前のめりの姿勢でノルベルトに顔を寄せる。
「それが今度、カトレアとラピスがあの卑しい者達のいる帝国に行かれるというではありませんか!」
「そうなのか!?」
(『帝国の宮廷魔法師が預かっている物を受け取りに行く』とは聞いていたが)
唖然とするノルベルトに、ダリアは満面の笑みを浮かべたまま頷く。
「はい! ついさっき、宮廷魔法師団で働いている私のお友達から聞きました!」
「そ、そうか」
(つまり、ダリアの夜のお相手から聞いたということか。正直、夜の戯れは程々にして欲しいが……って、今はそこじゃない!)
「まさか『稀代の天才魔法師』まで行くとは」
(ルベルの野郎、今の今まで黙っていたな!)
ノルベルトはダリアがカトレアを魅了魔法で操っていたことを知っていた。
なにせ、本人から直接得意げに言ってきたからだ。
愛娘からそのことを聞いた時は、思わず頭を痛めたノルベルトだったが、『もしかしてこれは、稀代の天才魔法師の失態として使えるのでは』と思い立って即座に計画を立てると実行に移す。
その計画とは、『稀代の天才魔法師が平民に対して魔法で危害を加えた』という自分の配下に流させた噂を盾に、ルベルを宮廷魔法師団長の座から引きずり下ろしてすぐ、噂の平民が実は高貴貴族の嫡男だったとデマを流してカトレアをお飾り団長にすることで実権を握るというかなり強引なものだった。
そのため、彼は急いで配下に噂を流させて準備を整えていた。
だが、カトレアが帝国に派遣されることで、例えルベルを宮廷魔法師団長から引きずり下ろしたとしても、カトレアが帝国から戻ってくるまでにルベルが『今まで流れた噂は全てデマだった』ということを証拠付きでノルベルトに突きつけて団長に返り咲くという可能性が出てきたのだ。
(あのいけ好かない男なら絶対にやりかねない。だから、噂が広まったこのタイミングでやろうとしたのに!)
苦虫を噛み潰したよう顔をするノルベルトに、ダリアが不思議そうに小首を傾げる。
「お父様?」
「いや、何でもない。それで、あんな下劣な国に行く2人を激励しようと壮行会を兼ねた夜会を開こうと思ったのか?」
「はい! もちろんでございます!」
「ほう、気まぐれに夜会を開きたいと私に言ってくるダリアにしては、実に珍しくまともな理由だな」
「失礼な! これでも一応、友人を慮る気持ちくらいはありますよ!」
「そうかそうか、すまなかった」
不機嫌顔のダリアを見て、思わず苦笑したノルベルトはソファーから立ち上がり彼女の隣に座ると頭を撫でる。
すると、機嫌が直ったダリアの表情が急に妖艶なものになり、ノルベルトの胸にしなだれかかる。
「ねぇ、良いでしょ~? お父様ぁ~? 夜会をしても~?」
媚びるような甘ったるい声を出し、自慢の豊満な胸をノルベルトの腕に押し付け、情欲を含んだ目で実の父親を上目遣いで見つめる。
(フフッ、妻のカルミアに似て、随分と女らしい魅惑的な躰と誰もが見惚れる美しい顔立ちになったじゃないか)
服越しに伝わる柔らかな双丘が大胆に開かれたドレスの胸元から覗き、誘うように顔を寄せる娘に、年甲斐もなく鼻の下を伸ばしたノルベルトが娘の肩を優しく摩る。
「良いぞ。可愛い娘の頼みだからな」
「ウフフッ! やったぁ! お父様、大ぁ好き~!」
チュッ!
ノルベルトの頬に可愛らしいキスをしたダリアは満足げな顔に笑うと、白魚のような真っ白な手で父の頬を両手で優しく包む。
「それじゃあ、今回もたくさんの人を呼ぶから、いつもの場所を頼むわね」
「いつもの場所って、大ホールのことかい?」
(あそこは本来、王族しか使うことが許されていない場所なのだが)
少しだけ渋い顔をしたノルベルトに、ダリアは再び妖艶な笑みを浮かべる。
「そう。あの場所は、宰相家令嬢である私に相応しい場所なんだから……ねぇ、ダメ?」
そう言って、ノルベルトの首に両手を回し、容易に口づけが出来る距離まで顔を近づけるダリア。
そんな彼女の甘すぎる誘惑に、耐えられなかったノルベルトはだらしなく笑うと彼女の肩を厭らしく触り始める。
「良いぞ。その代わり……分かっているよな?」
そう言うと、ノルベルトの手が下へと降りて、ドレスのスレッドから覗く触り心地の良い太ももをねっとり一撫でする。
すると、実の娘の口から甘く淫らな吐息が漏れる。
「ウフフッ、当たり前じゃない。それじゃあ、今日はここで……する?」
入口付近に控えている使用人を一瞥したダリアが聞くと、ノルベルトは笑みを浮かべたまま深く頷く。
「あぁ、いいぞ。たまには、誰かに見られながらしようじゃないか」
「えぇ、分かったわ。でも……」
ノルベルトから少しだけ距離を取ったダリアは、谷間から茶色の液体の入った小瓶を取り出す。
「その前に、これを飲んでね。私、今のお父様としたくないから」
「分かっている。私も、今のダリアに相応しい男でやりたい」
ダリアから小瓶を受け取ったノルベルトは、満面の笑みのまま蓋を開けて一気に中身を飲み干した。
すると、ノルベルトの姿が、肥え太ってだらしない中年男性から、細身ながらも鍛え上げられた体躯の若々しく美しい青年へ変わった。
「フフッ、やっぱりやるならこっちの方が良いわ」
満足そうに笑ったダリアは、服の上からノルベルトの割れた腹筋を焦らすように撫る。
その瞬間、見た目が若くなったノルベルトのスイッチが入り、ダリアの華奢な両手首を掴むとそのままソファーに押し倒す。
「そうだな。一晩だけしか持たない上、『媚薬に魔法をかけないと効果が発動しない』という面倒な条件があるが、カルミラの闇魔法『若返りの魔法』は何度試しても本当に素晴らしいな」
(それに、実の娘とはいえ、若い女の体を若い男の体で本能のままに貪るのはいつだって最高だ。まぁ、ダリアの母親であり俺の妻でもある、カルミラの女性らしい肉感的な躰も悪くないが)
その後、2人は使用人が見ている中、色っぽい吐息を漏らしながらソファーの上で甘く濃密な時間を楽しんだ。
そして1週間後、王城の大ホールでダリア主催の夜会が開かれ、そこに夜会の主役であるカトレアやラピスはもちろん、ダリアの婚約者であるメストも呼ばれた。
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