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第6章 待ち望んだ再会と星降る夜の語らい
第376話 答え合わせ③
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「そんな!」
「噓だ!」
「あの騎士殺しがあの場にいたのか!」
困惑するノルベルトの腰巾着達を見て、笑みを深めたルベルはで小さく頷いた。
「偶然ではあるが、どうやら魔物討伐があった森の近くにある村に住んでいるらしく、村を守るために単独で魔物討伐をしていたようだ」
「なんと! 平民のくせに生意気な!」
「そうだ! 我らより遥かに劣っているくせに!」
ワケアリとはいえ、貴族に比べて保有する魔力が少ない平民の危険すぎる行動にノルベルトを始めとした貴族達から罵声が飛ぶ。
そんなカオスな状況を煩わしく思っていたルベルは、予想通りの反応に人知れず溜息をつく。
(本当はそこにメスト君もいたのだが……まぁ、話がややこしくなるから言うのは止めておこう。それに……)
「いくら平民でも、魔物がくる可能性が一番低い場所で、高みの見物をしながら文句垂れているだけの奴らには言われたくないよな」
魔物討伐の時、ルベルは遠くの方でレイピア片手に淡々と魔物達を屠っているカミルの凛々しい姿を何度か目撃していた。
魔物相手に恐れることなく、涼しい顔をしながら数多の魔物の攻撃を躱しつつ、レイピア1本で次々と魔物を魔石に変える光景は、初めて目にしたルベルの脳裏に強く焼き付いた。
(素人とは思えない洗練された剣裁きと回避技。なるほど、メスト君があの平民に弟子入りしたい気持ちも分かるな)
月明かりの下で見た、カミルとメストの無駄の無い連携プレーを思い出して小さく笑みを零す。
すると、ノルベルトの腰巾着の1人が、玉座で退屈そうに聞いているノルベルトに嘆願した。
「ノルベルト様! やはり、あの平民は処刑すべきです! あの平民は、この国に害悪しか与えません!」
義憤に駆られたように声を上げる腰巾着にルベルが再び溜息をつくと、頬杖をついていたノルベルトが気だるそうな顔で片手をひらひらさせた。
「それに関しては後にしよう。とりあえず……」
呆れたように溜息をついたノルベルトは、頬杖を止めると視線を腰巾着からルベルにした。
「つまり貴様は、天才魔法師の高貴な魔法を騎士殺しが避けたから殺していないと……そう言いたいのだな?」
「そうだ」
(むしろ、あいつは冤罪を着せえられた被害者だ。そう、お前の愚かな娘の悪戯に付き合ったな)
『アハハッ!! 魅了魔法で稀代の天才魔法師を意のままに操れるって最高ね!!』
シトリンの時魔法で見た真実が頭を過り、悔しさに堪えるようにルベルはきつく拳を握る。
最初から彼は、この場でダリアの愚行を言うつもりはなかった。
なぜなら、謁見の間には自分とノルベルトと、そして彼の腰巾着しかいない。
そんな状況で、宰相家の娘の愚行を口にしたところで、ノルベルトが黒だと言えば腰巾着共も黒いだと言い、下手したら娘に対して冤罪をかけたと言い出しかねない。
そうなれば、ノルベルトの思う壺になる。
ルベルとしては、それだけはどうしても避けたかった。
(とりあえず、今はカトレアの噂が全くのガセだったことを証明すればいい。それが出来れば、俺とカトレアが宮廷魔法師団から追い出される口実は失われるはずだ)
カトレアの噂が全くガセであることを証明し、ノルベルトの宮廷魔法師団私物化を止めるため、ルベルは腰にぶら下げているマジックバックから水晶を取り出した。
そして、その場にいる者全員に見えるように掲げた。
「貴様、それは何だ?」
「映像魔法が付与された魔道具だ。宮廷魔法師団では魔物研究のため、魔物討伐が行われる際は必ずこの魔道具を持って行き、記録を取るように義務付けている」
「っ!?」
その瞬間、気だるそうにしていたノルベルトの頬が僅かに引き攣った。
(ほう、これは自分の娘が一体どんなことをしたのか分かっているのだな)
ニヤリと笑みを浮かべたルベルは、煽るようにノルベルトの方に魔道具を向けた。
「おやおや、宰相閣下。頬を引き攣らせて一体どうしたというのですか? もしや、何かやましいことでも……」
「貴様! ノルベルト様に対してなんてことを!」
ルベルの言葉を遮り、腰巾着の1人が怒鳴り声を上げた時、ルベルの近くにいた騎士達が一斉にルベルに剣を向ける。
(フッ、こいつらもノルベルトの手駒か)
小さく鼻を鳴らしたルベルは、視線を騎士達に向けた。
「おいおい、宮廷魔法師団長に対して理由もなく剣を向けるなど……お前ら、覚悟は出来ているんだろうな?」
「「ヒッ!!」」
幾多の死線を潜り抜け、宮廷魔法師団長に上り詰めたルベルの殺気に、剣を向けた騎士達が全員声をあげて怯える。
すると、その様子を見ていたノルベルトが手を上げた。
「よい、我にやましいことなど一切無いから剣を収めよ」
ノルベルトの言葉に従い、剣を向けていた騎士達が大人しく剣を収める。
それを見届けたノルベルトは、水晶を掲げたままニヤニヤと笑みを浮かべているルベルに視線を戻した。
「それにしても、宮廷魔法師団は魔物討伐の度に、そんな無駄なことをしているのか?」
「まぁな、俺たち宮廷魔法師団は国防の一翼を担っている。故に、国防のためなら無駄だと分かっていてもやっているんだよ」
「フッ、そうか」
(とはいえ、この魔道具にはシトリン君が見せてくれた時魔法の映像を保存しているんだけどな。フェビルとの約束で絶対に言わないが)
「噓だ!」
「あの騎士殺しがあの場にいたのか!」
困惑するノルベルトの腰巾着達を見て、笑みを深めたルベルはで小さく頷いた。
「偶然ではあるが、どうやら魔物討伐があった森の近くにある村に住んでいるらしく、村を守るために単独で魔物討伐をしていたようだ」
「なんと! 平民のくせに生意気な!」
「そうだ! 我らより遥かに劣っているくせに!」
ワケアリとはいえ、貴族に比べて保有する魔力が少ない平民の危険すぎる行動にノルベルトを始めとした貴族達から罵声が飛ぶ。
そんなカオスな状況を煩わしく思っていたルベルは、予想通りの反応に人知れず溜息をつく。
(本当はそこにメスト君もいたのだが……まぁ、話がややこしくなるから言うのは止めておこう。それに……)
「いくら平民でも、魔物がくる可能性が一番低い場所で、高みの見物をしながら文句垂れているだけの奴らには言われたくないよな」
魔物討伐の時、ルベルは遠くの方でレイピア片手に淡々と魔物達を屠っているカミルの凛々しい姿を何度か目撃していた。
魔物相手に恐れることなく、涼しい顔をしながら数多の魔物の攻撃を躱しつつ、レイピア1本で次々と魔物を魔石に変える光景は、初めて目にしたルベルの脳裏に強く焼き付いた。
(素人とは思えない洗練された剣裁きと回避技。なるほど、メスト君があの平民に弟子入りしたい気持ちも分かるな)
月明かりの下で見た、カミルとメストの無駄の無い連携プレーを思い出して小さく笑みを零す。
すると、ノルベルトの腰巾着の1人が、玉座で退屈そうに聞いているノルベルトに嘆願した。
「ノルベルト様! やはり、あの平民は処刑すべきです! あの平民は、この国に害悪しか与えません!」
義憤に駆られたように声を上げる腰巾着にルベルが再び溜息をつくと、頬杖をついていたノルベルトが気だるそうな顔で片手をひらひらさせた。
「それに関しては後にしよう。とりあえず……」
呆れたように溜息をついたノルベルトは、頬杖を止めると視線を腰巾着からルベルにした。
「つまり貴様は、天才魔法師の高貴な魔法を騎士殺しが避けたから殺していないと……そう言いたいのだな?」
「そうだ」
(むしろ、あいつは冤罪を着せえられた被害者だ。そう、お前の愚かな娘の悪戯に付き合ったな)
『アハハッ!! 魅了魔法で稀代の天才魔法師を意のままに操れるって最高ね!!』
シトリンの時魔法で見た真実が頭を過り、悔しさに堪えるようにルベルはきつく拳を握る。
最初から彼は、この場でダリアの愚行を言うつもりはなかった。
なぜなら、謁見の間には自分とノルベルトと、そして彼の腰巾着しかいない。
そんな状況で、宰相家の娘の愚行を口にしたところで、ノルベルトが黒だと言えば腰巾着共も黒いだと言い、下手したら娘に対して冤罪をかけたと言い出しかねない。
そうなれば、ノルベルトの思う壺になる。
ルベルとしては、それだけはどうしても避けたかった。
(とりあえず、今はカトレアの噂が全くのガセだったことを証明すればいい。それが出来れば、俺とカトレアが宮廷魔法師団から追い出される口実は失われるはずだ)
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そして、その場にいる者全員に見えるように掲げた。
「貴様、それは何だ?」
「映像魔法が付与された魔道具だ。宮廷魔法師団では魔物研究のため、魔物討伐が行われる際は必ずこの魔道具を持って行き、記録を取るように義務付けている」
「っ!?」
その瞬間、気だるそうにしていたノルベルトの頬が僅かに引き攣った。
(ほう、これは自分の娘が一体どんなことをしたのか分かっているのだな)
ニヤリと笑みを浮かべたルベルは、煽るようにノルベルトの方に魔道具を向けた。
「おやおや、宰相閣下。頬を引き攣らせて一体どうしたというのですか? もしや、何かやましいことでも……」
「貴様! ノルベルト様に対してなんてことを!」
ルベルの言葉を遮り、腰巾着の1人が怒鳴り声を上げた時、ルベルの近くにいた騎士達が一斉にルベルに剣を向ける。
(フッ、こいつらもノルベルトの手駒か)
小さく鼻を鳴らしたルベルは、視線を騎士達に向けた。
「おいおい、宮廷魔法師団長に対して理由もなく剣を向けるなど……お前ら、覚悟は出来ているんだろうな?」
「「ヒッ!!」」
幾多の死線を潜り抜け、宮廷魔法師団長に上り詰めたルベルの殺気に、剣を向けた騎士達が全員声をあげて怯える。
すると、その様子を見ていたノルベルトが手を上げた。
「よい、我にやましいことなど一切無いから剣を収めよ」
ノルベルトの言葉に従い、剣を向けていた騎士達が大人しく剣を収める。
それを見届けたノルベルトは、水晶を掲げたままニヤニヤと笑みを浮かべているルベルに視線を戻した。
「それにしても、宮廷魔法師団は魔物討伐の度に、そんな無駄なことをしているのか?」
「まぁな、俺たち宮廷魔法師団は国防の一翼を担っている。故に、国防のためなら無駄だと分かっていてもやっているんだよ」
「フッ、そうか」
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