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第6章 待ち望んだ再会と星降る夜の語らい
第375話 答え合わせ②
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「まぁ、あくまで噂だからな。そのくらいの処罰で十分だと判断したまでだ」
「だとしたら、貴様は宮廷魔法師団団長失格だな」
「そうか? 噂に踊らされて宮廷魔法師団団長を呼び出すお前に比べたら随分賢明な判断だと思うが?」
「貴様!!」
ヤジを飛ばした腰巾着をひと睨みして黙らせたルベルは、小さく肩を竦めると視線をノルベルトに戻した。
「だがまぁ、噂が本当か嘘か明らかにしないといけない。それ次第では奴に追加の処罰を与えないといけないし、逆に奴に謝罪をしないといけないからな。一応、奴が処罰を受けている間に調査をしたぞ」
「それで、調査の結果はどうだったんだ?」
ニヤニヤと笑み浮かべるノルベルトに、一瞬目を伏せたルベルはニヤリと笑みを浮かべると噂の真偽を口にした。
「調査の結果、『我が国の天才魔法師が平民を殺した』という噂は全くのガセだった」
「全くのガセだと? 私のもとには『噂の元となった先の魔物討伐で、天才魔法師殿が迷い込んだ平民に向かって魔法を放った瞬間を目撃した』という話がきたが?」
「ほう、貴様のところそんな話が来たのか」
魔物討伐の後、ルベルは参加していた宮廷魔法師達には緘口令を出した。
カトレアが自分の意志で魔法を撃ったか確かめる必要があったから。
だが、確かめる前に噂として流れてしまった。
(挙句の果てにこいつに目撃談が来たということは、宮廷魔法師団に間違いなく裏切り者……いやこいつの腰巾着がいたということか)
信頼していた部下に裏切られたと改めて痛感したルベルは、不機嫌そうに頬杖をつくノルベルトに悔しさを悟られないよう余裕のある笑みを浮かべた。
「確かに、魔物討伐の際、その場に偶然平民がいた。そして、激高した天才魔法師がその平民に向かって魔法を放ったのは事実だ」
「では! やはり天才魔法師が平民を殺して……!」
「違う」
(全く、天才魔法師が平民を殺しただけで喜ぶなんて……本当にこいつがこの国の王になったら、間違いなくこの国が終わるな)
勝ち誇った笑みで玉座から立ち上がったノルベルトと、ニヤニヤと嗤う貴族達に、小さく溜息をついたルベルは、シトリンの時魔法で見た真実を口にする。
「天才魔法師が放った魔法に気づいた平民が奇跡的に避け、大事に至ることが無かったのだ」
「ハッ、たかだか平民風情が天才魔法師の魔法を避けるだと? 貴族に劣る人間がそんなことが出来るはずがない」
「あぁ、俺たちが認識している平民なら、魔法を避けるどころか魔法の存在自体にも気づきもしないと思う。だが……」
一呼吸置いたルベルは、魔法を避けた平民の正体を明かす。
「それがもし、魔物すらも簡単に屠れる平民だとしたら?」
「っ!? それってまさか……」
「その『まさか』だ」
驚いて目を見開くノルベルトに、満足げな笑みを零したルベルは、天才魔法師の魔法を避けた平民につけられた不名誉な二つ名を、噓偽りを話すことが許されない謁見の間で出した。
「貴様が……いや、貴様達が常に口にしている『騎士殺し』のことだ」
「だとしたら、貴様は宮廷魔法師団団長失格だな」
「そうか? 噂に踊らされて宮廷魔法師団団長を呼び出すお前に比べたら随分賢明な判断だと思うが?」
「貴様!!」
ヤジを飛ばした腰巾着をひと睨みして黙らせたルベルは、小さく肩を竦めると視線をノルベルトに戻した。
「だがまぁ、噂が本当か嘘か明らかにしないといけない。それ次第では奴に追加の処罰を与えないといけないし、逆に奴に謝罪をしないといけないからな。一応、奴が処罰を受けている間に調査をしたぞ」
「それで、調査の結果はどうだったんだ?」
ニヤニヤと笑み浮かべるノルベルトに、一瞬目を伏せたルベルはニヤリと笑みを浮かべると噂の真偽を口にした。
「調査の結果、『我が国の天才魔法師が平民を殺した』という噂は全くのガセだった」
「全くのガセだと? 私のもとには『噂の元となった先の魔物討伐で、天才魔法師殿が迷い込んだ平民に向かって魔法を放った瞬間を目撃した』という話がきたが?」
「ほう、貴様のところそんな話が来たのか」
魔物討伐の後、ルベルは参加していた宮廷魔法師達には緘口令を出した。
カトレアが自分の意志で魔法を撃ったか確かめる必要があったから。
だが、確かめる前に噂として流れてしまった。
(挙句の果てにこいつに目撃談が来たということは、宮廷魔法師団に間違いなく裏切り者……いやこいつの腰巾着がいたということか)
信頼していた部下に裏切られたと改めて痛感したルベルは、不機嫌そうに頬杖をつくノルベルトに悔しさを悟られないよう余裕のある笑みを浮かべた。
「確かに、魔物討伐の際、その場に偶然平民がいた。そして、激高した天才魔法師がその平民に向かって魔法を放ったのは事実だ」
「では! やはり天才魔法師が平民を殺して……!」
「違う」
(全く、天才魔法師が平民を殺しただけで喜ぶなんて……本当にこいつがこの国の王になったら、間違いなくこの国が終わるな)
勝ち誇った笑みで玉座から立ち上がったノルベルトと、ニヤニヤと嗤う貴族達に、小さく溜息をついたルベルは、シトリンの時魔法で見た真実を口にする。
「天才魔法師が放った魔法に気づいた平民が奇跡的に避け、大事に至ることが無かったのだ」
「ハッ、たかだか平民風情が天才魔法師の魔法を避けるだと? 貴族に劣る人間がそんなことが出来るはずがない」
「あぁ、俺たちが認識している平民なら、魔法を避けるどころか魔法の存在自体にも気づきもしないと思う。だが……」
一呼吸置いたルベルは、魔法を避けた平民の正体を明かす。
「それがもし、魔物すらも簡単に屠れる平民だとしたら?」
「っ!? それってまさか……」
「その『まさか』だ」
驚いて目を見開くノルベルトに、満足げな笑みを零したルベルは、天才魔法師の魔法を避けた平民につけられた不名誉な二つ名を、噓偽りを話すことが許されない謁見の間で出した。
「貴様が……いや、貴様達が常に口にしている『騎士殺し』のことだ」
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