王太子様お願いです。今はただの毒草オタク、過去の私は忘れて下さい

シンさん

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毒と毒草同好会2

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「リズが遅刻…?」

「珍しいですね。今まで虫をつけたままでも、すごい寝癖をつけたままでも気にせずに時間通りに登校していましたし。」
「……裏庭に行くぞ。」  
「いえ、セドリック様は授業を。」
「ならお前が残れ。」
「私が残っても意味がありませんよ…」

ラッドが色々うるさい。婚約者候補がどうのといつも言うくせに、こんな時は探すな…と。矛盾してる。


ガサガサ裏庭に入って行くがリズの姿は見えない。
そんな広い庭でもないし、草をかき分けた後を追ってきたからこの辺に…

「つかまえたーーっ!!」
「うわっ!?」

ドサッ
「いてぇ…」
「貴方が私を殺そうとした犯人ね!!」
「…は?」
「…えっ!?何故こんな所にセドリック様が?まさか犯人は…」
「何の話だ!凄い勢いでいきなり飛び付いてくるな。それから、俺の上からどいてくれ。」
「え…、あっ…こっこれは大変失礼いたしましたっ!!お怪我はございませんかっ!?」
「大丈夫だ…。」
「よかった…」

王太子様に怪我でもさせようものなら…恐ろしい事になってたわ。
それに、抱きついて上に乗っかってしまったなんて、恥ずかしすぎる。

「『私を殺そうとした犯人』っというのは何だ?命を狙われているのか?」

パンパンと制服の砂をはたきながら、セドリックが私に聞いた。

「この前図鑑を見せた毒花がそこにあって…」
「そんな危ないものが、こんなに近くにあったのか…?」
「いえ、昨日はありませんでした。確実に誰かが植えたものです。もう少しで触ってしまうところでした。なので犯人が確認に来たと思ったんです。」
「…で、俺に凄い勢いで飛び付いてきたのか。ミリオン侯爵家の令嬢が、犯人を自分で捕まえようとするなんて…。」

「……」

私だって、王太子本人が探しにくるだなんて思わなかったわ。

「リズは狙われているかもしれない。これからは護衛をつける。」
「え…?」

嘘でしょ…。

「ラッド、この植物を回収する。薬学研究所の者を呼べ。おそらく貴重な危険植物だ。」
「だったら私も付いて行きっ…」
「リズは授業だ。」
「え!?そんなっ!!せっかくの好機なのにっ!」
「命を狙われてるかもしれないんだぞっ!」
「でもっ!」
「…毒で知人が死んだから研究をしてる…誰も死んで欲しくないから毒を研究したいという事なら、まず自分を大切にしろっ!」
「…っっ」
「…すまん、言い過ぎた。」
「いえ、仰る通りです…。」

もしこれで死んでしまったら本末転倒。

私だけがターゲットだとも限らないよね。これを所持してた人が、もう1本持ってないなんて言いきれないもの。

私が婚約者候補だ…と、くだらない理由で狙われたなら、王太子だってその対象じゃないなんて言いきれないよね。
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