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第四章 新たな使命は特にない
第1101話
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最初は「他国民お断り」にする予定だったらしいショタ王国。
けれど、騎士様の一言で「ショタを連れた家族限定」で出入りが許可された。
どこまでも欲望に忠実なショタ守護神様である。
「女児連れの場合は?」
「滞在時間に制限を設けてあります。時間内に王都の外に出なければ強制退去です」
「……お前、もうちょっと人間に優しくしたら?」
「約束事さえ守れば、生きて帰れますよ」
シヴァさんと騎士様が何やら話しているけれど、騎士様の顔は何とも言えない表情になっている。
ショタ守護神とは真面目に向き合うだけ無駄ですよ。だってその人、女神様と同じ人種ですから。
「かあちゃ! 俺がたくさん!」
「うはははは! 分身の術!」
全身を赤や黄色の絵の具まみれにした涼玉と、頭の先から真っ黒になった帝国皇子がこちらへ走ってきた。
背後にはカラフル涼玉と、真っ黒な怪しい人影。
前にいる二人と同じ体格の影が、楽しそうにスキップしている。
一般公開の前にと、シヴァさんの知り合い限定で特別招待されました。
でもシヴァさんってあちこちに分身を飛ばしたり、ショタを救いに飛んで行ったり、各国の上層部に顔が利いたりと、アー君並みに知り合いが多い。
そのため招待客も必然的に多くなったけれど、招かれた側も互いに顔見知りが多いため、安心して楽しんでいるようです。
皇帝一家も招待状を受け取り、皇帝が死に物狂いで仕事を終わらせて子供たちと合流。
そのおかげで皇子たちのテンションがいつも以上に高いです。
一方で女神様は炎帝さんとお留守番。
夜更かしBL祭りをすると鼻息荒く語っていました。
「涼玉、お絵描きは楽しいかい?」
「ばあちゃ!」
「少し休憩しておやつにしようか」
「わかった!」
絵の具まみれのまま、ヘラ母さんに抱きつく涼玉。
綺麗な着物に絵の具が付いたと思ったら、そのまま立体化して踊りだした。
何とも不思議な光景だなぁ。
「肉はあるかな?」
抱きつく涼玉の背後で、ヘラ母さんを前にちょっともじもじする皇子。
さっきまで涼玉と一緒にバカ騒ぎしていたのが嘘のようですね。
まさか……圧倒的な母性を前に照れている?
「それはお昼の楽しみにとっときな」
「はい!」
本当はヘラ母さんに招待状は送らない予定だったらしい。
でも自分のところの子供たちを遊ばせたいヘラ母さんが、食育の簡単レシピでシヴァさんをぶん殴り、招待状を奪い取ったんだとか。
さすがヘラ母さん、強い。
本当は家族みんなで一つずつ回ろうと思っていたけれど、遊べる施設が多いし、子供たちはそれぞれ気になる施設がバラバラだったので、とりあえず今日は好きな施設に好きなだけ入りびたる方針です。
今頃イネスはもふもふ天国、シャムスは図書館、ネヴォラは皇子数名と冒険者体験で遊んでいることだろう。
僕も明日はもふもふ天国行きたいなぁ。
けれど、騎士様の一言で「ショタを連れた家族限定」で出入りが許可された。
どこまでも欲望に忠実なショタ守護神様である。
「女児連れの場合は?」
「滞在時間に制限を設けてあります。時間内に王都の外に出なければ強制退去です」
「……お前、もうちょっと人間に優しくしたら?」
「約束事さえ守れば、生きて帰れますよ」
シヴァさんと騎士様が何やら話しているけれど、騎士様の顔は何とも言えない表情になっている。
ショタ守護神とは真面目に向き合うだけ無駄ですよ。だってその人、女神様と同じ人種ですから。
「かあちゃ! 俺がたくさん!」
「うはははは! 分身の術!」
全身を赤や黄色の絵の具まみれにした涼玉と、頭の先から真っ黒になった帝国皇子がこちらへ走ってきた。
背後にはカラフル涼玉と、真っ黒な怪しい人影。
前にいる二人と同じ体格の影が、楽しそうにスキップしている。
一般公開の前にと、シヴァさんの知り合い限定で特別招待されました。
でもシヴァさんってあちこちに分身を飛ばしたり、ショタを救いに飛んで行ったり、各国の上層部に顔が利いたりと、アー君並みに知り合いが多い。
そのため招待客も必然的に多くなったけれど、招かれた側も互いに顔見知りが多いため、安心して楽しんでいるようです。
皇帝一家も招待状を受け取り、皇帝が死に物狂いで仕事を終わらせて子供たちと合流。
そのおかげで皇子たちのテンションがいつも以上に高いです。
一方で女神様は炎帝さんとお留守番。
夜更かしBL祭りをすると鼻息荒く語っていました。
「涼玉、お絵描きは楽しいかい?」
「ばあちゃ!」
「少し休憩しておやつにしようか」
「わかった!」
絵の具まみれのまま、ヘラ母さんに抱きつく涼玉。
綺麗な着物に絵の具が付いたと思ったら、そのまま立体化して踊りだした。
何とも不思議な光景だなぁ。
「肉はあるかな?」
抱きつく涼玉の背後で、ヘラ母さんを前にちょっともじもじする皇子。
さっきまで涼玉と一緒にバカ騒ぎしていたのが嘘のようですね。
まさか……圧倒的な母性を前に照れている?
「それはお昼の楽しみにとっときな」
「はい!」
本当はヘラ母さんに招待状は送らない予定だったらしい。
でも自分のところの子供たちを遊ばせたいヘラ母さんが、食育の簡単レシピでシヴァさんをぶん殴り、招待状を奪い取ったんだとか。
さすがヘラ母さん、強い。
本当は家族みんなで一つずつ回ろうと思っていたけれど、遊べる施設が多いし、子供たちはそれぞれ気になる施設がバラバラだったので、とりあえず今日は好きな施設に好きなだけ入りびたる方針です。
今頃イネスはもふもふ天国、シャムスは図書館、ネヴォラは皇子数名と冒険者体験で遊んでいることだろう。
僕も明日はもふもふ天国行きたいなぁ。
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