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第一章 紡がれる日常
第85話
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今頃アー君は学園行事でダンジョンかなぁ。と思いながら僕はシャムスと涼玉、イネスを連れて結界を見に行こうと思っていたけれど、アー君にじっとりとした目で見られたのを思い出したので予定を変更します。
「いい案ある人ー」
「ここでにいちゃの授業見に行ったら怒られる、よな?」
「照れちゃいますね」
『止めておこっか』
でも遊びに行く前提で重箱弁当を作ったのでお出掛けはしたい僕らです。
こういう時、公園とかあったら……あっ、ゴブリン菜園とかどうだろう、キャンプやれる川も子供たちを解き放つ広さも十分にある。
何より邪神一家の縄張りだから危険も最小限。
「ゴブリン菜園はどうかな」
『行くー』
「決まりだな!」
「ネヴォラも誘うです! えっちゃんお願い!」
「キ!」
ノリで菜園に来たらゴブリンとドラゴン以外にスライムや蜂、角ある兎など定番魔物の中でも下級に類する魔物がたくさん働いていた。
え、ここいつからモンスター菜園になったの?
「ぎゃっぎゃっぎゃっ」
「くぇー!」
ゴブリンが汗を拭きながら何かを言うと、葉っぱの虫を取っていた鶏っぽい魔物が言葉を返した。
とてもほのぼのした光景ですね。
僕らの目的はここじゃないよえっちゃん……。
そう思っていたら遠くから砂煙がこちらに一直線に向かって来るのが見えた。
「イネスーーー!!」
「ネヴォラー!」
ガシッと熱烈な再会の抱擁を交わす二人。
そもそもこの菜園はネヴォラの食わず嫌いを無くすために作られた場所、最初は野菜と果物をすり替えようとしたり、自分の好きなものだけ植えようとしていたネヴォラだけど、規模が大きすぎて大変だったので、品種改良をする方向に切り替えたんだよね。
ダークエルフのネヴォラは自然と話すのが得意なようで、品種改良も順調に進み、苦い野菜も甘く改良に成功したのが数年前。
今じゃ近所の魔物も野菜を買いに来るらしく、一番のお得意さんは魔王様のお城の魔物と聞いている。
遊びに行くことをイネスがネヴォラに伝えると、一緒に行くと元気な答えが返ってきた。
通りがかりのゴブリンがそれを聞いて僕にカゴ山盛りの野菜を入れて渡してきたので、お礼を言って受け取ったのだけど、見事にネヴォラの苦手な野菜ばかりがセレクトされておりました。
「やーきにく、やーきにく、お肉食べるぞー!」
「はいです!」
『今日はお弁当なの』
「肉持ってきてないよな」
刀雲と騎士様、どちらも来てないから肉の調達も難しいし、焼く人がマールスしかいないから、やっぱり焼肉は無理かなぁ。
「いい案ある人ー」
「ここでにいちゃの授業見に行ったら怒られる、よな?」
「照れちゃいますね」
『止めておこっか』
でも遊びに行く前提で重箱弁当を作ったのでお出掛けはしたい僕らです。
こういう時、公園とかあったら……あっ、ゴブリン菜園とかどうだろう、キャンプやれる川も子供たちを解き放つ広さも十分にある。
何より邪神一家の縄張りだから危険も最小限。
「ゴブリン菜園はどうかな」
『行くー』
「決まりだな!」
「ネヴォラも誘うです! えっちゃんお願い!」
「キ!」
ノリで菜園に来たらゴブリンとドラゴン以外にスライムや蜂、角ある兎など定番魔物の中でも下級に類する魔物がたくさん働いていた。
え、ここいつからモンスター菜園になったの?
「ぎゃっぎゃっぎゃっ」
「くぇー!」
ゴブリンが汗を拭きながら何かを言うと、葉っぱの虫を取っていた鶏っぽい魔物が言葉を返した。
とてもほのぼのした光景ですね。
僕らの目的はここじゃないよえっちゃん……。
そう思っていたら遠くから砂煙がこちらに一直線に向かって来るのが見えた。
「イネスーーー!!」
「ネヴォラー!」
ガシッと熱烈な再会の抱擁を交わす二人。
そもそもこの菜園はネヴォラの食わず嫌いを無くすために作られた場所、最初は野菜と果物をすり替えようとしたり、自分の好きなものだけ植えようとしていたネヴォラだけど、規模が大きすぎて大変だったので、品種改良をする方向に切り替えたんだよね。
ダークエルフのネヴォラは自然と話すのが得意なようで、品種改良も順調に進み、苦い野菜も甘く改良に成功したのが数年前。
今じゃ近所の魔物も野菜を買いに来るらしく、一番のお得意さんは魔王様のお城の魔物と聞いている。
遊びに行くことをイネスがネヴォラに伝えると、一緒に行くと元気な答えが返ってきた。
通りがかりのゴブリンがそれを聞いて僕にカゴ山盛りの野菜を入れて渡してきたので、お礼を言って受け取ったのだけど、見事にネヴォラの苦手な野菜ばかりがセレクトされておりました。
「やーきにく、やーきにく、お肉食べるぞー!」
「はいです!」
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「肉持ってきてないよな」
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