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第3部 幸せのために
月見草
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そして、第二宮へと戻り夕食後に改めてクレアとアーサーは話し合うことにした。
場所は執務室にしようと思ったのだが、月見草が咲いている中庭へと変更し移動する。
「わあ、綺麗ですね」
月見草は庭の隅の隅でひっそりと咲いていたが、夜にしか花を咲かせないという白色の花は月の明かりに照らされており幻想的である。
「ああ、とても綺麗だ」
熱い眼差しがクレアの瞳に向けられる。
思わず頬が熱を帯びていくが、綺麗なのはあくまでも月見草と言ったのだと冷静を保つように努めた。
「先ほど宮廷魔法使いに書簡にて意見をもらったんだが、月見草は月の魔力を感じ取りやすいらしいな。それに、月の光は強い魔力を含んでいると聞いたことがある」
人払いをしているためか、アーサーは普段よりも少々くだけた言葉遣いをした。
満月が綺麗な夜の庭園で二人きりでいるとあの夜のことを思わず思い出してしまいそうだ。
「そうなのですね。……確かに何か力が溢れてくるような、そのような気がします」
だからなのか、無意識的に気がついたら屈んで月見草を指で撫でていた。
すると、突然眩い光が周囲を照らした。
まさかと思いクレアは自分の手のひらに視線を向けると、そこには光の残滓が残っていた。
「この光は、あの時と同じ光か……?」
アーサーは目を大きく見開き、クレアの手元に視線を向けた。
クレアも自身の自分の手元を見やった後、先ほど触れた月見草が気になり確認すると──
キラキラと光り輝く月見草に、思わず目を奪われた。
月見草の色は白色からピンクへと変色しており、纏う雰囲気からも先ほどの月見草とは別もののように感じる。
「綺麗……。アーサー様、もしかしら、この月見草なら万能魔法薬が生成できるかもしれません」
「ああ。だが、この月見草は一体どういう状態なんだ……?」
疑問を口にしたと同時に、付近からぽきりと枝が折れるような音がした。
「誰だ!」
咄嗟にアーサーが声を掛ける。
アーサーの隠密であるクロや護衛騎士が周囲の警部に当たっているので滅多な人物は忍びこむことはできないはずであるが、アーサーは懐に手を当てて臨戦態勢を整えた。
場所は執務室にしようと思ったのだが、月見草が咲いている中庭へと変更し移動する。
「わあ、綺麗ですね」
月見草は庭の隅の隅でひっそりと咲いていたが、夜にしか花を咲かせないという白色の花は月の明かりに照らされており幻想的である。
「ああ、とても綺麗だ」
熱い眼差しがクレアの瞳に向けられる。
思わず頬が熱を帯びていくが、綺麗なのはあくまでも月見草と言ったのだと冷静を保つように努めた。
「先ほど宮廷魔法使いに書簡にて意見をもらったんだが、月見草は月の魔力を感じ取りやすいらしいな。それに、月の光は強い魔力を含んでいると聞いたことがある」
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満月が綺麗な夜の庭園で二人きりでいるとあの夜のことを思わず思い出してしまいそうだ。
「そうなのですね。……確かに何か力が溢れてくるような、そのような気がします」
だからなのか、無意識的に気がついたら屈んで月見草を指で撫でていた。
すると、突然眩い光が周囲を照らした。
まさかと思いクレアは自分の手のひらに視線を向けると、そこには光の残滓が残っていた。
「この光は、あの時と同じ光か……?」
アーサーは目を大きく見開き、クレアの手元に視線を向けた。
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キラキラと光り輝く月見草に、思わず目を奪われた。
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「誰だ!」
咄嗟にアーサーが声を掛ける。
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