1 / 16
1 なんで再会なんて
しおりを挟む
「お前なんて守ってくれる奴誰もいねーよ
もしいたら俺が教えてやるよ」
この言葉はどうしても忘れることができない
僕の心に深く残っている
あの言葉を言われてから僕は人が怖い
誰かと仲良くなるにも時間がかかる
簡単に人は変わってしまう
身をもって経験しているんだから…
最近ようやく僕にも気をつかわなくてもいい
心許せる友達ができた
この会社に就職して5年が経っていた
僕は陽野 純172-65-23
昨年、同じ部署の先輩2人から
あまりにも付き合いが悪いゾなんて言われ
宅飲みに強制参加させられて
酔った勢いで自分の過去をぶちまけてしまった
川本 真玖 先輩 177-70-25
工藤 龍麻 先輩 171-69-24
それでも何も変わることなく接してくれて
自然に仲良くなることができた
初めてできた友達
23歳で友達が初めてって引かれるよなぁ
真「みんな今日定時だしメシ行こうか?」
龍「おごってくれるんですかぁ~?」
真「なついてくるな!
もちろん純も一緒に来るよな?」
純「はい、行きたいです」
駅近くで飲もうってことになって
3人で歩いていた時 突然
純は固まってしまってその場に立ち止まった
真「どうした? 純」
純の視線の先には純を見ておどろいた
顔をして立っている男性がいた
そして男は頭を深く下げた
純「いえ、何でもありません」
そう通り過ぎようとした時
「あの… 純さん、ですよね…?」
純「人違いではないでしょうか?
行きましょう、早く先輩」
純に言われるまま店に入った
なんとなく気まずい雰囲気だったが
和ますというかぶち壊す奴
龍「いいのか? さっきの人
なんかすごい深刻そうにしてたみたいだけど」
純「あいつが僕を傷つけた奴
情口 勇介187-78-23です」
龍「なんか言いたかったんじゃないか?」
真「そういやあいつ、先月転職してきたよ
たしか経理課に入ったはずだぞ」
純「えっ…」
純は青ざめた表情になりうつむく
思い出したくもない奴がまたすぐ近くにいる
なんでこんなことになるんだ…
もう会わないと思っていたのに
龍「今その話はなし~
それよりさー、明日推しのLIVEなんだ」
さすが龍麻くん、流れを変えてくれる
せっかく飲みに来てるんだから
あんな嫌な話題なんか空気悪くなる
純「いいですね、何列目ですか?」
龍「ふふ~ん、1列目!」
純「うわっ!」
龍麻の推しについて熱く語られた
僕が3杯目に手をつけようとした時
真「また、お前酒には気をつけろよ
いっつもグダグダになってんだからな」
純「大丈夫っすよ~
先輩といると楽しくいられてますよ~」
純は普通でいられる時もあるが
悪酔いすると…
ふにゃふにゃのゆるキャラみたいになるし
いきなり誰にでもくっついてイチャつく
ちょっと危ない奴なんだよな
前科あるし
真「そろそろ俺達とタメ口になれよ」
龍「そうだよ~、気つかうなって」
純「じゃ~、そう~しよ~かな~」
真「おいおい、おかしくなってきたぞ」
これ以上飲ませると今日のパターンは
イチャつきそうだな
こんくらいにしてタクシー呼ぶか
もしいたら俺が教えてやるよ」
この言葉はどうしても忘れることができない
僕の心に深く残っている
あの言葉を言われてから僕は人が怖い
誰かと仲良くなるにも時間がかかる
簡単に人は変わってしまう
身をもって経験しているんだから…
最近ようやく僕にも気をつかわなくてもいい
心許せる友達ができた
この会社に就職して5年が経っていた
僕は陽野 純172-65-23
昨年、同じ部署の先輩2人から
あまりにも付き合いが悪いゾなんて言われ
宅飲みに強制参加させられて
酔った勢いで自分の過去をぶちまけてしまった
川本 真玖 先輩 177-70-25
工藤 龍麻 先輩 171-69-24
それでも何も変わることなく接してくれて
自然に仲良くなることができた
初めてできた友達
23歳で友達が初めてって引かれるよなぁ
真「みんな今日定時だしメシ行こうか?」
龍「おごってくれるんですかぁ~?」
真「なついてくるな!
もちろん純も一緒に来るよな?」
純「はい、行きたいです」
駅近くで飲もうってことになって
3人で歩いていた時 突然
純は固まってしまってその場に立ち止まった
真「どうした? 純」
純の視線の先には純を見ておどろいた
顔をして立っている男性がいた
そして男は頭を深く下げた
純「いえ、何でもありません」
そう通り過ぎようとした時
「あの… 純さん、ですよね…?」
純「人違いではないでしょうか?
行きましょう、早く先輩」
純に言われるまま店に入った
なんとなく気まずい雰囲気だったが
和ますというかぶち壊す奴
龍「いいのか? さっきの人
なんかすごい深刻そうにしてたみたいだけど」
純「あいつが僕を傷つけた奴
情口 勇介187-78-23です」
龍「なんか言いたかったんじゃないか?」
真「そういやあいつ、先月転職してきたよ
たしか経理課に入ったはずだぞ」
純「えっ…」
純は青ざめた表情になりうつむく
思い出したくもない奴がまたすぐ近くにいる
なんでこんなことになるんだ…
もう会わないと思っていたのに
龍「今その話はなし~
それよりさー、明日推しのLIVEなんだ」
さすが龍麻くん、流れを変えてくれる
せっかく飲みに来てるんだから
あんな嫌な話題なんか空気悪くなる
純「いいですね、何列目ですか?」
龍「ふふ~ん、1列目!」
純「うわっ!」
龍麻の推しについて熱く語られた
僕が3杯目に手をつけようとした時
真「また、お前酒には気をつけろよ
いっつもグダグダになってんだからな」
純「大丈夫っすよ~
先輩といると楽しくいられてますよ~」
純は普通でいられる時もあるが
悪酔いすると…
ふにゃふにゃのゆるキャラみたいになるし
いきなり誰にでもくっついてイチャつく
ちょっと危ない奴なんだよな
前科あるし
真「そろそろ俺達とタメ口になれよ」
龍「そうだよ~、気つかうなって」
純「じゃ~、そう~しよ~かな~」
真「おいおい、おかしくなってきたぞ」
これ以上飲ませると今日のパターンは
イチャつきそうだな
こんくらいにしてタクシー呼ぶか
112
あなたにおすすめの小説
姉の男友達に恋をした僕(番外編更新)
turarin
BL
侯爵家嫡男のポールは姉のユリアが大好き。身体が弱くて小さかったポールは、文武両道で、美しくて優しい一つ年上の姉に、ずっと憧れている。
徐々に体も丈夫になり、少しずつ自分に自信を持てるようになった頃、姉が同級生を家に連れて来た。公爵家の次男マークである。
彼も姉同様、何でも出来て、その上性格までいい、美しい男だ。
一目彼を見た時からポールは彼に惹かれた。初恋だった。
ただマークの傍にいたくて、勉強も頑張り、生徒会に入った。一緒にいる時間が増える。マークもまんざらでもない様子で、ポールを構い倒す。ポールは嬉しくてしかたない。
その様子を苛立たし気に見ているのがポールと同級の親友アンドルー。学力でも剣でも実力が拮抗する2人は一緒に行動することが多い。
そんなある日、転入して来た男爵令嬢にアンドルーがしつこくつきまとわれる。その姿がポールの心に激しい怒りを巻き起こす。自分の心に沸き上がる激しい気持に驚くポール。
時が経ち、マークは遂にユリアにプロポーズをする。ユリアの答えは?
ポールが気になって仕方ないアンドルー。実は、ユリアにもポールにも両方に気持が向いているマーク。初恋のマークと、いつも傍にいてくれるアンドルー。ポールが本当に幸せになるにはどちらを選ぶ?
読んでくださった方ありがとうございます😊
♥もすごく嬉しいです。
不定期ですが番外編更新していきます!
《一時完結》僕の彼氏は僕のことを好きじゃないⅠ
MITARASI_
BL
彼氏に愛されているはずなのに、どうしてこんなに苦しいんだろう。
「好き」と言ってほしくて、でも返ってくるのは沈黙ばかり。
揺れる心を支えてくれたのは、ずっと隣にいた幼なじみだった――。
不器用な彼氏とのすれ違い、そして幼なじみの静かな想い。
すべてを失ったときに初めて気づく、本当に欲しかった温もりとは。
切なくて、やさしくて、最後には救いに包まれる救済BLストーリー。
続編執筆中
君の恋人
risashy
BL
朝賀千尋(あさか ちひろ)は一番の親友である茅野怜(かやの れい)に片思いをしていた。
伝えるつもりもなかった気持ちを思い余って告げてしまった朝賀。
もう終わりだ、友達でさえいられない、と思っていたのに、茅野は「付き合おう」と答えてくれて——。
不器用な二人がすれ違いながら心を通わせていくお話。
その言葉を聞かせて
ユーリ
BL
「好きだよ、都。たとえお前がどんな姿になっても愛してる」
夢の中へ入り化け物退治をする双子の長谷部兄弟は、あるものを探していた。それは弟の都が奪われたものでーー
「どんな状況でもどんな状態でも都だけを愛してる」奪われた弟のとあるものを探す兄×壊れ続ける中で微笑む弟「僕は体の機能を失うことが兄さんへの愛情表現だよ」ーーキミへ向けるたった二文字の言葉。
末っ子王子は婚約者の愛を信じられない。
めちゅう
BL
末っ子王子のフランは兄であるカイゼンとその伴侶であるトーマの結婚式で涙を流すトーマ付きの騎士アズランを目にする。密かに慕っていたアズランがトーマに失恋したと思いー。
お読みくださりありがとうございます。
片思いの練習台にされていると思っていたら、自分が本命でした
みゅー
BL
オニキスは幼馴染みに思いを寄せていたが、相手には好きな人がいると知り、更に告白の練習台をお願いされ……と言うお話。
今後ハリーsideを書く予定
気がついたら自分は悪役令嬢だったのにヒロインざまぁしちゃいましたのスピンオフです。
サイデュームの宝石シリーズ番外編なので、今後そのキャラクターが少し関与してきます。
ハリーsideの最後の賭けの部分が変だったので少し改稿しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる