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3 高校時代
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あまり人とワイワイするのは得意ではない僕
誰かと無理に関わらなくてもいい
入学式が終わり教室が決められていて
席について窓側の後ろだったから
ボーっと外を見ていたら声をかけられた
勇「情口勇介、よろしく」
純「陽野純です、よろしく」
背が高いしイケメンだし
こういう奴はモテそうだし隣は嫌だな
って思っていたらやっぱり
女の子からいつも囲まれていて
周りにたくさん人がいると正直うざい
そんなある日まさかのことが
勇介が告白してきた
あんなに女の子からモテるんだし
告白されているのも何度も見てるし
そして付き合い出して5ヶ月した頃
勇介から突然別れようと言われた
昨日まで普通に仲良くしていたのに
同時に隣のクラスの暴力団の息子から
いじめられるようにもなった
最初は陰でいじめられてただけだった
でも普通にどこでもいじめられるようになり
学校中でも知れ渡っていて
先生さえも何もできないぐらいに
助けてくれようとした人もいた
でも、そのうちの1人が急に学校を休んで
それ以降は登校してこなくなった
そこからはみんな僕には関わらなくなった
でも、ある日を境にして暴力はなくなった
言葉で嫌なことを言われたり
持ち物を捨てられたりに変わっていった
そして2年、3年は何もされなくなった
そう何も…
まるでそこに僕がいないような
無視…
暴力より、嫌なこと言われるよりも
何気に辛かったな
転校したい、死にたい
色んなことが頭の中で回っていた時
「転校なんてしようとすんなよ
どこまでも邪魔してやるからな」
そうあの息子から言われた
ただ何故だかわからないままだけど
卒業式の日僕の机の中には
ラベンダーが一輪置いてあった
誰が置いたのかわからなかったけど
1度だけ勇介が泣いているのを見た
尋常ではない泣き方だったけど
誰かがいたようだったから
僕もその場から立ち去ってしまった
僕も見て見ぬフリ
最低なことしてるんだよな
真「今のお前見てて思ったんだけど
純のこと本気でいじめてたのか?」
勇介は黙り込んでうつむいていた
口は少し開いたが言えない
これは永遠に封印しないといけないから
何にしろ純を傷つけたことには変わりない
勇「はい… あの…」
純「違うね、勇介ウソつく時やることがある」
勇「え?」
純「必ずまばたきを3回する」
思っていたよりも重い空気になってしまった
水の入ったグラスの氷がカランと音がした
そんな音さえ4人はしっかり聞こえてしまう
純「今はこの話やめよ
4人でプロジェクトやっていかないと」
ここで気まずくなると仕事にも影響する
それになんとなくさっきの感じだと
勇介は何か言いたそうで言わないような
僕ももう許してあげないといけない
龍「みんな仲良くいこ」
ぎこちないながらもはにかんだ笑顔
真玖くんも龍麻くんも
勇介のことを悪く思っていないみたいだし
1年後にはコンビニの現場になって
新しい生活になるんだもんな
この4人は絶対うまくやっていかなきゃ
純「勇介、明日はエリアミーティングだから
8:30に駅ね」
勇「はい、わかりました」
純「もう、それやめよ
タメ口でいいよ、昔みたいにさ」
勇介はいきなりそんなこと言われ驚き
少し目を見開き純を見ている
勇「え、でも、俺がしたこと…」
勇介は目が泳いでいて
顔さえもあちこちに揺れて落ち着かない
純「僕と同じ職場になるんだよ
ぎこちなかったらお互いやりにくいよ」
真「勇介、俺の名前は?」
勇「川本さん」
真「名前だよ、下の」
勇「真玖さん」
真「こいつの名前は?」
勇「龍麻さん」
真「そういうことだよ」
勇介は言っている意味がわからなくて
首をかしげて真顔になっている
純「下の名前で呼び合って
これから仲良くやっていこってことだよ」
勇介は涙があふれていた
それを見て真玖は勇介の頭を
ぐしゃぐしゃとして「よろしくな」と笑う
龍「彼氏の前でイチャつかないでくれる?」
龍麻がすねて口をとがらせていたのを見て
おもしろくてみんなで笑えた
誰かと無理に関わらなくてもいい
入学式が終わり教室が決められていて
席について窓側の後ろだったから
ボーっと外を見ていたら声をかけられた
勇「情口勇介、よろしく」
純「陽野純です、よろしく」
背が高いしイケメンだし
こういう奴はモテそうだし隣は嫌だな
って思っていたらやっぱり
女の子からいつも囲まれていて
周りにたくさん人がいると正直うざい
そんなある日まさかのことが
勇介が告白してきた
あんなに女の子からモテるんだし
告白されているのも何度も見てるし
そして付き合い出して5ヶ月した頃
勇介から突然別れようと言われた
昨日まで普通に仲良くしていたのに
同時に隣のクラスの暴力団の息子から
いじめられるようにもなった
最初は陰でいじめられてただけだった
でも普通にどこでもいじめられるようになり
学校中でも知れ渡っていて
先生さえも何もできないぐらいに
助けてくれようとした人もいた
でも、そのうちの1人が急に学校を休んで
それ以降は登校してこなくなった
そこからはみんな僕には関わらなくなった
でも、ある日を境にして暴力はなくなった
言葉で嫌なことを言われたり
持ち物を捨てられたりに変わっていった
そして2年、3年は何もされなくなった
そう何も…
まるでそこに僕がいないような
無視…
暴力より、嫌なこと言われるよりも
何気に辛かったな
転校したい、死にたい
色んなことが頭の中で回っていた時
「転校なんてしようとすんなよ
どこまでも邪魔してやるからな」
そうあの息子から言われた
ただ何故だかわからないままだけど
卒業式の日僕の机の中には
ラベンダーが一輪置いてあった
誰が置いたのかわからなかったけど
1度だけ勇介が泣いているのを見た
尋常ではない泣き方だったけど
誰かがいたようだったから
僕もその場から立ち去ってしまった
僕も見て見ぬフリ
最低なことしてるんだよな
真「今のお前見てて思ったんだけど
純のこと本気でいじめてたのか?」
勇介は黙り込んでうつむいていた
口は少し開いたが言えない
これは永遠に封印しないといけないから
何にしろ純を傷つけたことには変わりない
勇「はい… あの…」
純「違うね、勇介ウソつく時やることがある」
勇「え?」
純「必ずまばたきを3回する」
思っていたよりも重い空気になってしまった
水の入ったグラスの氷がカランと音がした
そんな音さえ4人はしっかり聞こえてしまう
純「今はこの話やめよ
4人でプロジェクトやっていかないと」
ここで気まずくなると仕事にも影響する
それになんとなくさっきの感じだと
勇介は何か言いたそうで言わないような
僕ももう許してあげないといけない
龍「みんな仲良くいこ」
ぎこちないながらもはにかんだ笑顔
真玖くんも龍麻くんも
勇介のことを悪く思っていないみたいだし
1年後にはコンビニの現場になって
新しい生活になるんだもんな
この4人は絶対うまくやっていかなきゃ
純「勇介、明日はエリアミーティングだから
8:30に駅ね」
勇「はい、わかりました」
純「もう、それやめよ
タメ口でいいよ、昔みたいにさ」
勇介はいきなりそんなこと言われ驚き
少し目を見開き純を見ている
勇「え、でも、俺がしたこと…」
勇介は目が泳いでいて
顔さえもあちこちに揺れて落ち着かない
純「僕と同じ職場になるんだよ
ぎこちなかったらお互いやりにくいよ」
真「勇介、俺の名前は?」
勇「川本さん」
真「名前だよ、下の」
勇「真玖さん」
真「こいつの名前は?」
勇「龍麻さん」
真「そういうことだよ」
勇介は言っている意味がわからなくて
首をかしげて真顔になっている
純「下の名前で呼び合って
これから仲良くやっていこってことだよ」
勇介は涙があふれていた
それを見て真玖は勇介の頭を
ぐしゃぐしゃとして「よろしくな」と笑う
龍「彼氏の前でイチャつかないでくれる?」
龍麻がすねて口をとがらせていたのを見て
おもしろくてみんなで笑えた
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