【完結】悪役令息⁈異世界転生?したらいきなり婚約破棄されました。あれこれあったけど、こんな俺が元騎士団団長に執着&溺愛されるお話

さつき

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1、ボケーっとしていた

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んんっ……っ。
……眠い。
ざわついた雰囲気、さっきから男の声がうるさい。
どこの誰かは知らないけど、これ以上うるさくしたら俺が寝れない、眠たいのに……。
ええ加減に黙って欲しい。
うるさい!!
夜勤明け、しかも15連勤。
かなりのブラックな職場、内科のだ。
医師の診察にもとづき、診療や治療の補助を行い、病気やケガなどで不自由な生活を送る患者さんに対して、看護をするのが仕事。
労働基準法に違反しまくっている小規模の病院で働いている。
半日以上を病院で過ごす毎日。
人間関係…微妙。院長と院長夫人…最悪。
常に人手不足なのに、院長夫妻は金儲けの為にちょっとした怪我や病気にすぐ入院させていた。
口コミでは、天国に近い病院とか、入院したら出れないとか色々書き込まれている。
急性アルコール中毒の軽い部類の患者さんだったのに約2カ月入院させたり、風邪で高熱だった患者様を入院は必要ないはずなのに10日ほど入院させたりしていた。熱が下がった患者様が「早く退院したい!!仕事しなければならないから、早く退院させろ!!」とか色々訴えていたので、院長がしぶしぶ退院させたのだった。
患者様からの意見、クレームは直で受けるのが看護師。
院長や担当医師までもがお金儲け主義のため、なるべく入院させ、可能な限り検査やらなんやらで、高額な医療請求をしていた。
勤続5年、たぶん30代の俺、あまりのブラック過ぎて何度も辞表を出したのに俺の辞表提出をなかった事にされていた。しかも何度も、呼び出されたり、わずかながら給料を上げられていた。
時間外労働は当たり前。残業代はもう一つの口座に入金され、休もうとしたら電話のあらし。
しかも、仕事場である病院からはほどよく近い賃貸に住んでいるので、予定表にはある公休の日、部屋で完全に寝ていて電話に出なかった日に、出勤するよう病院から誰かしら自宅に来て仕事場に連れて行かれた俺。
毎日、心も身体もクタクタに疲れ果てていた。

テレビでも点いてるのか?
静かにしてくれ!!うるさい!!
立ち続けているかの様に、身体が重い。
眠い眠い眠い眠い眠い眠い眠い眠い眠い眠い眠い眠い
目を開けている?
2人の男性?声からして、男の若い人の声だった。
婚約?
はっ?
逆光で顔がわからないけど、シルエット的には男が2人いる様に見える。
よくわからない夢をみた。
はあ、もうしんどい。
寝る時ぐらい、夢もみずにぐっすり眠りたい。
あぁ―うるさいうるさいうるさいうるさいうるさい
眠い眠い眠い眠い眠い眠い眠い眠い眠い眠い眠い
うるさい相手に静かに頭を下げるのがクセついてしまってるからか、夢の中でも無意識に頭を下げていた。
だんだんヒートアップしていくが、聞こえているのに意味がさっぱりわからない。
言葉はわかるのに、不思議なことに聞き流しているというか、こちらを向いて何か言っているのに誰のこと言ってるのかわからなかった。
横文字の名前の人に対して、婚約破棄するとかなんとか……。
婚約破棄の理由は、横文字の名前の人がイジメたからどうのこうのだとか。
よくある悪役令嬢や悪役令息ものの物語の様な感じ。
そういえば、患者様から小説から携帯ゲームになったらしい推しキャラ? の話を何度か聞かされていた。
特定のアイテムを購入するとおやすみボイスやおはようボイスなど色々特典が付いてくるそうだ。
どのキャラも可愛い感じで、幅広い年代に人気のゲームらしい。
小説での好きなシーンがカットされているから、やっぱり小説が一番イイわ♡と言っていた患者様。
何かにハマれるのは、素晴らしい事だと思った。
俺?私は暇さえあればゆっくり寝たいから………。
あっ⁈ 夢の中なのに考え込んでしまった。
相変わらずうるさい相手にウンザリしたが、営業スマイルをして、頭を下げた。
「承知しました。ただ、私は本当に何もしていませんが、お二人の幸せを願う事はお許しいただけたら「うるさい!!そんな顔して、おまえはまた何を企んでいるんだ!!」」
「……何も「言い訳はもうよい!!とにかくおまえとは、婚約破棄する。」
「ありがとうございます。感謝します。では、失礼させていただきます。」
途中までは、自分の中の誰かが話した気がした。
人の話をぶった切る誰かと話すのは疲れる。
わけわからん状態、夢の中だとしてもとにかく何も考えずゆっくりしたいから、後半は自分の意思を言葉にし退席したのだった。
やはり、目もぼやけてるし身体も重い。
ざわつく場所から静かで広い廊下に出た…はず。
そこからは、本格的に眠れたのか意識は途切れたのだった。

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