【完結】悪役令息⁈異世界転生?したらいきなり婚約破棄されました。あれこれあったけど、こんな俺が元騎士団団長に執着&溺愛されるお話

さつき

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2、だれ⁈

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重苦しくて目を閉じているのに頭がグラグラしていた。
頭痛、吐き気、身体は重くなんだか寒い。
寒いと感じた瞬間、身体がブルブル震えていた。
時折、信じられないくらい綺麗な少年や可愛い女の子、そしてちょっと生意気そうな少年もいた。
イケメンと美女?美人な人も、出てきた。
患者様が推しとか言っていたキャラもイケメンや美形なのが多かったなあ。
王族やら貴族やら、隠しキャラとかひと癖ありまくりのキャラクターたち。
なぜそのクセがあるのにそのキャラに入れ込めるのか不思議だ!!と思った事もあった。
自分に女性の心?乙女心とやらが、理解出来るわけではないが、「ステキですね」と営業スマイルする自分自身も、理解不能な生き物の様な感じがした。
そろそろ目をあけないと遅刻なんかしたら、ずぅーと嫌味を言われる。
ちゃんと休みが欲しい。
そろそろ労基に訴えてやろうかな……。
はあ、身体も心も重い……。
このまま寝ていたいよ、このふかふかの布団で……。
「!!!!!」
へっ?!ふかふかの布団?!
んなっ?!そんなはずは、ないはずはない?!
わけわからない言葉になってしまった。
気持ち悪さも頭痛やめまいも相変わらずだが、自分の部屋にあるのはセール買いした安いパイプベッド。
その安いパイプベッドには、薄っぺらいこれまた安い布団のセット一色だ。身体が痛いからそのうちベッドマット買おうかなぁと思っていた、はず。
それなのに、なぜ手触りが良いふかふかの布団で寝てるんだ?
まさか、過労で倒れて病院なのか?
病院のベッドはふかふかなのか?
とりあえず、目をあけないとなっ!!
「……白くない?!」
病院の個室ってのは知らないが、特別室にしては豪華すぎる?!
天井には幾何学的な模様の上品な色合いが施され、寝ている所はお姫様が寝ているような天蓋付き?っていう感じで、カーテン?は開かれている。
上品な色合いの天井にはシャンデリア、目を動かすとアンティークなソファーやテーブル、そして驚く事にゴスロリ?ゴスロリの控えめなロングスカートタイプのメイドさん(すんごい美人)がいた。
目が合うと緊張した面持ちで、
「おぼっちゃま、お身体は…だ、大丈夫ですか?」
口ごもりながら恐る恐る話しかけてくる超美人のメイドさん。
メイド喫茶に行った事はないが、茶髪の外国人、しかも超美人のメイドさんに話しかけられたらテンション上がりまくる。
まさに今の俺、俺?んっ、俺…だよな?
性別、男のはず。
ゴソゴソした。身体の関節が痛い。
インフルエンザにでもかかったのか?
とにかく手を動かして、男の象徴するアレを確認。
あった!
だが、なぜか小ぶりだった。
凹む。なぜだ?前はもっと、大きくて目の前の美人メイドさんがいたら、色々勃ち上がってしまうハズ。
大事な所が勃ち上がれないほど、疲れてるんだろう。
そうに違いない。
「身体のあちこち痛いけど、君みたいな美人のおかげで(心は)癒されるよ」
「!!!」
急に驚いた顔になり、頭を下げたと思ったら
小走りになり「お、おぼっちゃまが、おぼっちゃまが、目を覚まされましたが、おかしいです!!」と叫びながら、どこかに行ってしまいました。
おぼっちゃま?おかしい?
30代の俺におぼっちゃまは、かなりおかしい。
しかもブツは小ぶり。
おかしい!!
まだ、夢の中なのか?



*通りがかりのアロン目線

悪友と言っても過言ではない国王に、また呼ばれてしまった。無駄に豪華なお城に来てやったのに、数時間待たされていた。
国王と現辺境伯の兄であり元騎士団団長の俺。
今は冒険者ギルドの職員だ。
身分が、違いすぎるのに、同級生だからとか気が合うからとか言ってよく城を抜け出しそれに付き合わされていた。昔っからやんちゃ…周りを振り回すのが得意なあいつ。現在この国で一番の権力者、その国王に呼び出されたのだった。
断りたいのに断れない腐れ縁。

本日は卒業間近の学生たちのプロム。
学園の改修工事が長引いているらしく、急遽きゅうきょ城の会場の一つを学生の為に場所を提供したらしい。
まあ、あの国王の息子……。
若い頃のアレに似てるからか、ちょっと…うん…アレにそっくりだ。
卒業からもう18年の月日が流れたのか、と思いながらいつも人払いさせているこぢんまりした部屋から外の空気を吸いに出たところだった。
人を呼びつけといて数時間も待たせるだなんて、一度や二度とじゃない。
悪いと思ったのか、使用人が私好みの菓子と飲み物を何度も淹れてくれていた。
王族だからといってもこちらも暇じゃないから、このまま帰ってやろうかと思っていた。
そして今、いつもは通らない通路に足を踏み入れたところだった。

プロム会場となっている城の一角からフラフラしながら歩いている学生が目に入った。
紺色の髪に小柄で華奢な学生。
プロムだというのに、なぜか学園の制服を着ていた。
18歳とは思えないあの顔立ちは、ウォード公爵の三男だったはず?
貴族にしては珍しく恋愛結婚、そして子だくさん。
親バカ発言が目立つようになった同級生だったうちの1人だ。
なぜこんなところに、使用人の1人すらいない状態でフラフラしているんだ?
いや、比喩でもなくおぼつかない足取りで本当にふらついている?
ゆっくりとふらつきながらも歩いていたが、身体が傾いていくのがわかった。
無意識に足に身体強化をし走っていた。
彼の身体が倒れる直前、ギリギリ間に合った。
受け止めてしまった細すぎる少年。
18歳なのか?それとも公爵の四男や五男なのか?
閉じた目が何色かはわからないが、髪の色と今日の為に城のあの部屋から出てきたということは、たぶん卒業間近のウォード公爵の血筋のはず。
軽すぎる。
年齢の割には幼なげな顔立ち、整った顔立ちだがあのクソ生意気なあいつの子どもよりは、可愛げがある感じだ。
倍ほど年齢差だから仕方がないが、剣の稽古をする時にも傲慢さがあるあいつの子どもは正直好きにはなれないので、もうあの王子の稽古に付き合うのは断ろう。
18歳かぁ…18歳には見えない腕の中の少年。
まつ毛長いな。
ちゃんと食ってるのか?
それにしても、体温高くないか?
今の私は倒れた少年をお姫様抱っこしてる状態だ。
綺麗なおでこに、自分のおでこを合わせ熱を測った。
測らなくとも身体が熱いから確実に熱があるのは確かだ。医師を呼ばなければならない。
とりあえず、城の使用人に声をかけようとしたら数人の着飾った少年少女が通路に現れた。
なぜか、柱の影に隠れてしまい会場での出来事を聞く羽目になってしまったのだが、あのクソ生意気な王子のやらかしに怒りが収まらなかった。

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