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34、それはちがう
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"広いお風呂、アロンさんと2人で足を伸ばしてもゆったり出来るお風呂。"
シエルはニマニマしながら、お風呂場やトイレ、各部屋やキッチンを見回っていた。
ちょっと働き方改革を提案しただけなのに、前世なら豪邸だよ、豪邸。
全室にキングサイズより大きめのベッドがどどぉーんとあった。
まさかの家具付き!!
ギルドのベッドでも、前世の俺からしたら寝心地のいいベッドだった。
キッチン用具も一通り揃っていた。
ずごい!!
ちょうど空き家だからとか、空き家だと家が傷むとか言ってたけど、すごい!!
ギルドの働き方改革しただけなのに、提案代として家をプレゼントされるとは思わなかった!!
レオさん太っ腹!!
レオさんの家は、ほぼ廃墟だったけど……。
アロンさんとくろとボク、シエルの家。
庭にブランコとかガーデンテーブルとチェアー置いて、庭でバーベキューとかもいいな。
バーベキューコンロ、ピザ窯とか作ろっかな?
土魔法でレンガのイメージをして、下は薪で燃やすから、ここは、こうやって……。
上はドーム型?かまくらっぽくして、下はズドーン。
イメージは、バッチリ。
よし、作るぞ!!
傍から見ると、土遊びをしている1人と1匹にみえていた。
くろは、隠れているつもりの護衛集団を一通り見つめたあと、シエルにこっそりバリアを張った。
「んっ?くろどうしたの?今、ふふっ、イイ物作ってるから出来上がったら、コレで焼いたとある物皆で一緒に食べようね」
『ああ。君がここんとこ落ち込んでる気がしたが、きょは楽しそうでよかったよ。あとで、聖の気…アロンと交尾する方じゃない、聖属性の気を貰いたい』
「……っ!!」
シエルの顔はみるみる赤くなっていった。
照れ隠しのつもりなのか、くろの首もとをわしゃわしゃしながら、回復魔法と治癒魔法をくろにかけた。
ふっさふさの、もふもふのくろと戯れあったあと、再びピザ窯作りに取り掛かった。
くろもお手伝いし、地面をならしたり記憶を読み取った。
庭にあった細く頼りない植えたばかりのリリンゴの木をジーッと見るくろ。
時間にすると1~2分ほどだったがリリンゴの木が光りながらどんどん大きくなった。
二階建の家位に、一気に成長したリリンゴ。
いくら鈍感なシエルでも、いきなり大きくなったリリンゴには、わりと早く気が付き驚いていた。
「く、くろ?リリンゴ、食べたかったの?」
『……ちがう』
くろは目を細め、シエルだから仕方がないと思った。
失礼な事を考えているくろに
「もう、くろって食いしん坊だね。せっかく大きくしてくれたから、焼きリリンゴも作ってあげるね。あっ!!アップルパイもいいね!!パイ生地…冷凍パイないし、作るにも強力粉?あれ?どうやって……パイ作れる人、いるかな?」
『……ふんっ!!』
くろが鼻息をならし…ゴホッ、くしゃみもどき?をしたと思ったら太めの蔦が4本、リリンゴの枝にたらりと垂れた。
その垂れてきた蔦の先っちょが、まるで生きてるかの様に、ウネウネ動き絡み合いそして繋がった。
あまりのウネウネの動きに、少し引いていたシエルは絡み合いがおさまった頃には、目を輝かせていた。
「ウネウネがブランコに!!すごい!!くろ、すごい!!くろ、天才なの?!」
後ろ足で耳をかいかいし終わると、くろはシタリ顔になった。
『これが欲しかっただろ?』
「くろ、よくわかったね。ホント、くろ可愛いし、天才だし、もうどうしよう!!可愛いから攫われそうだし、ちょっと心配……」
『……』
おまえより強いから大丈夫だ、と言いたかったくろだったが、あえて言葉を飲み込んだくろだった。
くろが地面を整えた所に、土台となるレンガ風の台を作り、その上にドーム型のピザ窯を作ったのだった。
「出来た!!ちょっと大きく作りすぎたかな?」
『魔物を丸焼き出来そうな、立派な窯だな』
「ま、魔物肉…うん、焼けることは焼けるけど、コレはピザ窯なの。ピザとか、あと作り方習えばリリンゴのパイや、あと…パンも作れる窯だよ。バーベキューコンロも、作るから楽しみにしてね!!」
高さ約1.5m、幅約2m、奥行き約2mのピザ窯。
ピザ窯近くに、今度は大きめのバーベキューコンロというか、レンガ風の焚き火台を作ったのだった。
縦横ともに約1.5m、高さは約1mほどの焚き火台を作ったシエルは満足気にしていた。
「今日は、お外ご飯でピザとバーベキューしようね!!」
『バーベ級?』
「そう!!色々、串に刺して焼くの!!」
『そ、そうか……。』
「ちょっと準備してくるから、くろはゆっくりしててねぇ~!!」
『あぁ』
くろは、隠れてるつもりの護衛達があわてているのを、そっと見ていた。
まさか、数日後に大事件が起こるなんて誰も思わなかった。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
・リリンゴの花言葉・
好み、優先、選択、選ばれた恋
・リリンゴの実・
誘惑、後悔
シエルはニマニマしながら、お風呂場やトイレ、各部屋やキッチンを見回っていた。
ちょっと働き方改革を提案しただけなのに、前世なら豪邸だよ、豪邸。
全室にキングサイズより大きめのベッドがどどぉーんとあった。
まさかの家具付き!!
ギルドのベッドでも、前世の俺からしたら寝心地のいいベッドだった。
キッチン用具も一通り揃っていた。
ずごい!!
ちょうど空き家だからとか、空き家だと家が傷むとか言ってたけど、すごい!!
ギルドの働き方改革しただけなのに、提案代として家をプレゼントされるとは思わなかった!!
レオさん太っ腹!!
レオさんの家は、ほぼ廃墟だったけど……。
アロンさんとくろとボク、シエルの家。
庭にブランコとかガーデンテーブルとチェアー置いて、庭でバーベキューとかもいいな。
バーベキューコンロ、ピザ窯とか作ろっかな?
土魔法でレンガのイメージをして、下は薪で燃やすから、ここは、こうやって……。
上はドーム型?かまくらっぽくして、下はズドーン。
イメージは、バッチリ。
よし、作るぞ!!
傍から見ると、土遊びをしている1人と1匹にみえていた。
くろは、隠れているつもりの護衛集団を一通り見つめたあと、シエルにこっそりバリアを張った。
「んっ?くろどうしたの?今、ふふっ、イイ物作ってるから出来上がったら、コレで焼いたとある物皆で一緒に食べようね」
『ああ。君がここんとこ落ち込んでる気がしたが、きょは楽しそうでよかったよ。あとで、聖の気…アロンと交尾する方じゃない、聖属性の気を貰いたい』
「……っ!!」
シエルの顔はみるみる赤くなっていった。
照れ隠しのつもりなのか、くろの首もとをわしゃわしゃしながら、回復魔法と治癒魔法をくろにかけた。
ふっさふさの、もふもふのくろと戯れあったあと、再びピザ窯作りに取り掛かった。
くろもお手伝いし、地面をならしたり記憶を読み取った。
庭にあった細く頼りない植えたばかりのリリンゴの木をジーッと見るくろ。
時間にすると1~2分ほどだったがリリンゴの木が光りながらどんどん大きくなった。
二階建の家位に、一気に成長したリリンゴ。
いくら鈍感なシエルでも、いきなり大きくなったリリンゴには、わりと早く気が付き驚いていた。
「く、くろ?リリンゴ、食べたかったの?」
『……ちがう』
くろは目を細め、シエルだから仕方がないと思った。
失礼な事を考えているくろに
「もう、くろって食いしん坊だね。せっかく大きくしてくれたから、焼きリリンゴも作ってあげるね。あっ!!アップルパイもいいね!!パイ生地…冷凍パイないし、作るにも強力粉?あれ?どうやって……パイ作れる人、いるかな?」
『……ふんっ!!』
くろが鼻息をならし…ゴホッ、くしゃみもどき?をしたと思ったら太めの蔦が4本、リリンゴの枝にたらりと垂れた。
その垂れてきた蔦の先っちょが、まるで生きてるかの様に、ウネウネ動き絡み合いそして繋がった。
あまりのウネウネの動きに、少し引いていたシエルは絡み合いがおさまった頃には、目を輝かせていた。
「ウネウネがブランコに!!すごい!!くろ、すごい!!くろ、天才なの?!」
後ろ足で耳をかいかいし終わると、くろはシタリ顔になった。
『これが欲しかっただろ?』
「くろ、よくわかったね。ホント、くろ可愛いし、天才だし、もうどうしよう!!可愛いから攫われそうだし、ちょっと心配……」
『……』
おまえより強いから大丈夫だ、と言いたかったくろだったが、あえて言葉を飲み込んだくろだった。
くろが地面を整えた所に、土台となるレンガ風の台を作り、その上にドーム型のピザ窯を作ったのだった。
「出来た!!ちょっと大きく作りすぎたかな?」
『魔物を丸焼き出来そうな、立派な窯だな』
「ま、魔物肉…うん、焼けることは焼けるけど、コレはピザ窯なの。ピザとか、あと作り方習えばリリンゴのパイや、あと…パンも作れる窯だよ。バーベキューコンロも、作るから楽しみにしてね!!」
高さ約1.5m、幅約2m、奥行き約2mのピザ窯。
ピザ窯近くに、今度は大きめのバーベキューコンロというか、レンガ風の焚き火台を作ったのだった。
縦横ともに約1.5m、高さは約1mほどの焚き火台を作ったシエルは満足気にしていた。
「今日は、お外ご飯でピザとバーベキューしようね!!」
『バーベ級?』
「そう!!色々、串に刺して焼くの!!」
『そ、そうか……。』
「ちょっと準備してくるから、くろはゆっくりしててねぇ~!!」
『あぁ』
くろは、隠れてるつもりの護衛達があわてているのを、そっと見ていた。
まさか、数日後に大事件が起こるなんて誰も思わなかった。
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・リリンゴの花言葉・
好み、優先、選択、選ばれた恋
・リリンゴの実・
誘惑、後悔
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