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46、女帝、慈愛、母性 ※赤ちゃんのイメージAI画像あり
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3、女帝
■正位置:豊穣、満足、包容力、魅力愛情
■逆位置:嫉妬、我慢、浪費、感情的、怠惰
母性愛、母、慈愛に満あふれている、世話焼き、誕生、育み
教会から来てくれていた、ルーカスとサイラスは一度戻ると言ってBL教会に戻っていったらしい。
乳母はなぜか8人。
第一段の選りすぐりだとかなんとか……。
足りなければ、追加も可能と言われた。
募集すると短期間だったにも関わらず乳母だけで40人ほど集まったそうだ。そこから厳選されたのが乳母8人。
本邸での使用人の中にも数人子どもを産んだ者がいるのでその者たちも乳母になる事が可能だとか…。
すぐに動ける8人プラス乳母の子どもたちと乳母の夫たちが第一段としてイバド町に来たが、本邸には待機組もまだ数組いるとか……。
3つ子の乳兄弟たちは何人になるんだろうかと思ってしまったが最低でも8人以上という事だ。
乳母ってどういう基準で選んだんだろうと思ってたら、公爵夫人がざっくり説明してくれた。
面接と試験を3日間した事。
住み込み可能で夫がいる者、条件は2人以上の子を産んでいる事など、その他にも細かな条件が色々あったらしい。
あと、なぜか急遽、広すぎる庭にログハウスが数件建っていた。
い、いつの間に?
「あらぁ、ローマンやっと設置したのねぇ」
「ハニー、私は頑張ったよ。だけどさすがに、魔力が…素敵な君を抱きしめて補充させて欲しいな?」
チラ、チラチラとシエルの父は、シエルの母に褒めてほしそうに見ていた。
誰のことかは言わないが、なんだか大型犬が尻尾を振る姿にも見えてきた。
シエルは、必死にちがうことを考えることにした。
「仕方ないわねぇ。でも、ローマン?何か忘れてないかしら?」
「ん?忘れてる事?おぉ、私とした事が、すまないハニー寂しかったのか?私は、めちゃくちゃ寂しかったよ!!忘れていたわけではないが、寂しくならないように…素敵な君に口付けを……。それとも…、いや、それ以上は、子どもたちがいるし…いや…だ、だが、もし君がいいと言うなら、もう1人や2人や3人、5人か6人以上つく…ゴフッ!!」
「……わ、わざとじゃないわよ。でも、これで思い出せたかしら?」
シエルの父は、公爵夫人に偶然だったが、肘鉄がお腹にまともに入ってしまったのだった。
ウォード公爵家のシエルを除くご子息&ご息女、そして使用人は一斉に目をそらした。
シエルの父が、急にシエルの母に後ろから抱きつこうとした瞬間、あまりの勢いに驚いてしまったシエルの母は、たまたま肘を後ろにひいてしまったのだった。
涙目の公爵当主は、しばらく床に沈んでいたが、復活した後は書斎がわりの部屋の片隅で、本来の公爵としての仕事をしたのだった。
ただ、公爵夫人にチラチラとしつこく視線を投げかけるので、それに折れたのか、公爵当主の横で公爵夫人としての書類をさばいていたシエルの母は、こっそりため息をついたのだった。
シエルの父は、横に愛妻がいるのでニコニコしていた。
***
本邸から料理長までもが来てくれたようで、なぜかぴちぴちのメイド服を着ていた……。
料理長を見ていると、料理するにもやはり体力と筋力は大切なのかな?と思い、落ち着いたら身体を鍛えようかなぁと思った。
料理長の美味しくて食べやすい晩ご飯を皆で食べた後、シエルはシエルの母に母乳のやり方を教えてもらいながら3人の赤ちゃんたちに初乳をやっとあげることが出来たのだった。
なかなかお乳は出なかったが、魔力循環のやり方も教えて貰うとコツをつかんだのか、スムーズにお乳が出るようになった。
「シエル、すごいわね。魔力を扱うのも上手いのね。初めての出産だと、なかなかお乳が出ない事がよくあるのよ。」
そうなんだ。
シエルの母が言うには、初参の時あまりの痛さと難産に陣痛が1日半かかったそうで、シエルの父がうるさく騒がしかったこともあり、立ち会い予定が急遽、シエルの父を追い出しわざと遠いお店のお菓子を指定し、シエルの父自ら買ってきてもらったそうだ。
落ち着いた状況での出産、帰ってきたタイミングでまたうるさくなり、シエルの父に怒鳴った瞬間、長男を産んだらしい……。
「「……」」
聞いてしまった。
シエルの兄は、シエルの母の怒鳴り声とともに産まれた事を。
オレからしたら、男が出産とか妊娠は未だに信じれないんだが……。
ただ、今回?いや、今現在この世界で生きているオレは、ここで生きるしかなくて、痛みも本物で、妊娠も出産も本当であり、真実であると言う事だ。
アロンと言う男だけど、男と男なのに好きに……愛してしまったアロンさん。
その愛してる男との子どもの為、胸に魔力を帯びたお乳が出るイメージをした。
愛しい人との、愛しくて、愛らしい子どもたち。
うれしくて、可愛いくて、可愛いすぎる小さな赤ちゃんたち。
紺色の髪に青い瞳の赤ちゃん、長男。
金色の髪に紫色の瞳の赤ちゃん、次男。
銀色の髪に少し濃いめの紫色の瞳の赤ちゃん、三男。
3人とも標準よりかなり小さいから少し心配だった。
『この3つ子は産まれ方も普通ではないし、本来よりひと月も早いから小さいのは当たり前だ。それに腐ェニックス神も関わってるから、普通な子が産まれるはずはない。』
安心出来る言葉が欲しかったのに、どうとれば良いかわからない事を言ったくろ。
ドヤ顔をしてるようにも見えたくろは、今日も可愛い。
1人ずつ慣れない手つきで授乳をしていった。
金色の髪に紫色の瞳の次男を抱っこ?した。
両手ほどしかない小さな小さな赤ちゃん。
この子だ、オレの中にいたボク。
シエルだと思った。
衰弱死してしまった本来のウォード公爵家、三男であるシエルだ。
オレが産んだ、シエル。
オレからなぜかはわからないが分離したシエル。
シエルがここに居る。
じゃあ、シエルが居なくってしまったオレは…オレだけなのか?
シエルもアロンさんが好きだったはずなのに、オレから出たらアロンさんは父になってしまうんだぞ?いいのか?
あっ、産まれた瞬間パパっ子狙いで甘えまくる作戦なのか?
いや、赤ちゃんだから企むとかはないよね?
それとも、オレと赤ちゃんになった君とでアロンさんを取り合いするのか?
負けないよ。
「ぷふっ、あら、失礼!ふふっ、まぁ、よくわからないけど、親子でパパの取り合いの相談なの?アロン君、愛されてるわね、んふふっ」
「えっ?…口に出てた?」
目があったアロンをみると耳まで真っ赤になっていた。
『色々バラしたついでに、おまえの前世の事も言っとくか?割と気にしているぞ、まあ、優しいから聞かないでいてくれてるだけだと思うがな。』
「アロンさんと公爵家に…」
『おまえが信用…話してもいいと思った相手に話したらいい』
一度目を閉じ、決心した俺は、
「アロンさん、ウォード公爵夫人、皆様に話があります。」
一瞬、驚いた顔をした2人は、誰を呼ぶのか聞いてくれた。
ウォード公爵家、シエルの父母、シエルの兄たち、そして弟と妹、アロンさん、まだいたアロンさんの弟であるアイザック・ローレンスさんにも集まってもらった。
三つ子は、オレとアロンに抱っこされている状態で、使用人たちには、席を外してもらった。
広かったはずの部屋に大人8人、未成年者である妹のミーユと、赤ちゃん3人、くろ、くろが揃った。
「まず初めに、今から話す事はとてもじゃないですが…自分でも信じられないというか、どう話していいかもわからないような話です。でも、真実だけ言います。決して、頭がおかしくなったとか、そういうことでは無いので、信じてほしいとは言わないですが、頭のおかしいやつとは思わないでほしいです。」
「俺は、前世で看護師と言う職に就いていましたけど、過労死しました。そして、気づけば…この世界のシエルという人物の身体の中にいました。腐ェニックス神が、この身体の持ち主であるシエルは、ほぼ衰弱死している、と……。」
「「「「「「「……!!」」」」」」」
俺はこの時、みんながどんな表情でどんな思いだったのかわからなかった。
ただ何人かが息を飲んでいた。
過労死した俺と衰弱…したシエル。
腐ェニックス神が2つの魂を混ぜ合わせた事。
名前など腐ェニックス神により消された事。
元30代の男だった事。
アロンさんに惹かれた事。
腐ェニックス神がお腹に光る新玉ネギみたいな魂を…お願いされた事など色々話した。
言葉は途切れ途切れだったけれども、みんな笑う事はなく、茶化すこともなく、真剣に聞いてくれたのだった。
そして、自分の中にいた衰弱死した本物ののシエルが、アロンさんとの子どもである次男として産まれたことも伝えた。
ニセモノの自分は、シエルじゃない事。
「今まで、言えなくて…本物じゃないのに申し訳ございませんでした」
「「「「「「「「「「「……」」」」」」」」」」」
「シエ…君は君だから…」
《……っ》
アロンに抱きしめられた瞬間、言葉にならない何かが反応した。
(はぁ~い♡私腐ェニックス神でぇす♡はじめての方も、何度か会ってる方も、よろしくねぇ~♡あらぁあらあら、シエルちゃん♡アロンちゃん、***ちゃん、おめでとう。この子たちを産んでくれて、ありがとうねぇ♡お礼に、あっ、お礼と祝いに好きなスキルでも、何か欲しいアイテムでもあれば、プレゼントするわよ♡もちろんこの子たちにもね♡子育てはどうする?この子は私が頼んだ子だけど、3人も育てるのが大変ならぁ「ダメ!!それは絶対ダメ!!この子たち3人とも俺とアロンさんの子なの、絶対渡さない!!立派に育てるから、名前もちゃんと考えるから!!」
アロンさんが頭をポンポンしてくれた。俺は、神様の言葉を遮ったことに気づいた。
一瞬にして、自分の顔が青ざめるのがわかった。
「すみません、申し訳ございません。言葉を遮ってしまい、本当に、すみません」
(ふふふっ、もぉ♡***ちゃんは、マジメすぎよ。ちょっと、試しちゃった。私こそごめんね。名前の事だけど、前世の名前知りたい?それとも……。名前を消したのは、良い記憶ばかりではない事と、しがらみを消す為、名前ごと消去しちゃったの。ちょっと、前世風にいうなら***ちゃんに、ストーカーがいたの。そのストーカーに、前世のあなたの飲み物に睡眠薬入れられてたんだけど、量を間違えたのか、それともわざとなのかはわからないけど、寝ているところを襲うとしたみたいね。第一発見者は、その子ね。他にも色々余罪で今は、服役中。あなたの捨てたゴミ、使いかけのペン、白衣も何度か無くなったでしょ?アレ、あの子のとこにあったし、飲みかけの……。あら、アロンちゃん、コレは、過去の事よ。***ちゃんの名前を消したから、対象がボヤけた感じになっちゃったけどね。名前を教えても良いけど不都合も…多少あるから、うーんどうしましょう?名前を違う名前にしてもいし、そのままでも良いわよ。あと、その元のシエルちゃんは過去の出来事は一切覚えてないわ。モトとなった魂は一緒でも真新しい魂であり、生まれ変わった子なのよ。だから、辛いことも悲しいことも、うれしい事も、これから幸せになる事も、全部、これからのあなたたち大人次第なのよ。腐ェニックス神からの祝福よ。皆、幸せになりなさい)
キラキラと家だけではなく、イバド町全体がキラキラと光っていた。
オレとアロンさんの子ども…たち。
愛しい三つ子。
ウォード公爵家とアロン、そしてオレはこころに抱えていたわだかまりが、少し軽くなった気がした。
名前は、アロンさんが考えてくれた名前に即決した。
・リアン(キズナ、つなぐもの)黒に近い紺色の髪に青い瞳。
・セレネ(月の神)金の髪に紫の瞳。
・エセル(立派な、高貴な)日中は銀髪に紫の瞳、夜中は黒髪に赤い瞳。
エセルは、光の天使と闇の魔族の親を持つ魂の子。
産まれたその日の夜、髪と瞳の色が違う事に気づいた時は驚いたが、見た目が変わった以外は特に変化はないように見えた。
夜のエセルは、前世の自分自身が黒目黒髪だったから親しみが湧いたのと、赤目はシエルの妹のミーユと同じで可愛いと思った。
赤目は魔力量が強い者が多く、恐れられるきらいがあるらしいが、オレからしたらそーなんだ、ふーん、と言った感じだ。
魔族のほとんどが赤目らしいが、悪魔や魔族がもともと魔力量が多い者を指す事だったので、この世界には悪魔や魔族は架空の者だと思われていた。
だが、神々が介入した今、腐ァビュラス神が管理していた天使が多く住んでいた光の国テラ、御超腐神が管理していた悪魔や魔族が多く住んでいた闇の国、そして腐ェニックスが管理しているこの世界は一時期繋がっていた。
2神が力をほぼ使い2つの世界の崩壊
は止めたものの、今は、腐ェニックス神が一時期3つの世界を管理している状態だそうだ。
イバド町を中心に、ほとんど者が不思議な夢を見ていた。
3つの世界、変わる何か。
オレとアロンの大切な3つ子、意味はない。
幸せな家庭を作るだけ。
ウォード公爵家のような……、うん。
仲が良い事は確かだから、な、うん。
深い意味は…たぶん、ない。
赤目は気になるけど、シエルの妹ミーユも赤目で可愛いし、もしエセルの魔力量が多すぎて魔力の扱いが難しいのなら問題だが……。
ミーユが聖魔法をかけてくれたおかげか、三つ子はそれぞれ魔力の流れもよく、最初手の平サイズだったのに、今は両手サイズの大きさ。
新玉ネギ2個半分の大きさだ。
通常の新生児の半分にも満たない大きさらしいが、選りすぐりの使用人たちのおかげで、おくるみはもちろん、ベビー服や布オムツなどもサイズ直しや新たに縫われた豪華な?総レースのベビー服まであった。
すごい才能の持ち主が、使用人の中にいるのか?
まるで複雑な編み方だったり、豪華な編み方?だったり、とにかくすごいとか感心する事ばかりだった。
緑と黄色の柔らかな布は、グリーコさんの商会で数枚頼んでいたが、色味も素材も良質の布で包まれた三つ子を見ていると、心の中奥底から愛しさが込み上げてきた。
もう、すでに人を魅了でもしているかのような赤ちゃんたち。
愛しい、愛くるしい赤ちゃんたち。
何かが起こるかもしれないけど、パパであり?ママでもあるオレとアロンパパが守るからね。
もっと大きく、もっとすくすく、もっと幸せになろうね。
愛してるよ。
赤ちゃんのイメージAI画像です。
作って頂きありがとうございます。
乳母たちやウォード公爵家の皆に可愛がられ、構われすぎ(着替えも必要以上にされ)少しふてくされた雰囲気の赤ちゃん。
☆リアン 長男
名前の意味、キズナ、繋ぐモノ
紺色の髪に青い瞳 アロンとシエルの本来の子
☆セレネ 次男
名前の意味、月の神
金色の髪に紫の瞳 元シエルの魂の子
☆エセル 三男
名前の意味、立派な、高貴な
日中 銀の髪に紫の瞳
夜中 黒の髪に赤の瞳
光の天使の母と闇の魔族の父から産まれた魂
■正位置:豊穣、満足、包容力、魅力愛情
■逆位置:嫉妬、我慢、浪費、感情的、怠惰
母性愛、母、慈愛に満あふれている、世話焼き、誕生、育み
教会から来てくれていた、ルーカスとサイラスは一度戻ると言ってBL教会に戻っていったらしい。
乳母はなぜか8人。
第一段の選りすぐりだとかなんとか……。
足りなければ、追加も可能と言われた。
募集すると短期間だったにも関わらず乳母だけで40人ほど集まったそうだ。そこから厳選されたのが乳母8人。
本邸での使用人の中にも数人子どもを産んだ者がいるのでその者たちも乳母になる事が可能だとか…。
すぐに動ける8人プラス乳母の子どもたちと乳母の夫たちが第一段としてイバド町に来たが、本邸には待機組もまだ数組いるとか……。
3つ子の乳兄弟たちは何人になるんだろうかと思ってしまったが最低でも8人以上という事だ。
乳母ってどういう基準で選んだんだろうと思ってたら、公爵夫人がざっくり説明してくれた。
面接と試験を3日間した事。
住み込み可能で夫がいる者、条件は2人以上の子を産んでいる事など、その他にも細かな条件が色々あったらしい。
あと、なぜか急遽、広すぎる庭にログハウスが数件建っていた。
い、いつの間に?
「あらぁ、ローマンやっと設置したのねぇ」
「ハニー、私は頑張ったよ。だけどさすがに、魔力が…素敵な君を抱きしめて補充させて欲しいな?」
チラ、チラチラとシエルの父は、シエルの母に褒めてほしそうに見ていた。
誰のことかは言わないが、なんだか大型犬が尻尾を振る姿にも見えてきた。
シエルは、必死にちがうことを考えることにした。
「仕方ないわねぇ。でも、ローマン?何か忘れてないかしら?」
「ん?忘れてる事?おぉ、私とした事が、すまないハニー寂しかったのか?私は、めちゃくちゃ寂しかったよ!!忘れていたわけではないが、寂しくならないように…素敵な君に口付けを……。それとも…、いや、それ以上は、子どもたちがいるし…いや…だ、だが、もし君がいいと言うなら、もう1人や2人や3人、5人か6人以上つく…ゴフッ!!」
「……わ、わざとじゃないわよ。でも、これで思い出せたかしら?」
シエルの父は、公爵夫人に偶然だったが、肘鉄がお腹にまともに入ってしまったのだった。
ウォード公爵家のシエルを除くご子息&ご息女、そして使用人は一斉に目をそらした。
シエルの父が、急にシエルの母に後ろから抱きつこうとした瞬間、あまりの勢いに驚いてしまったシエルの母は、たまたま肘を後ろにひいてしまったのだった。
涙目の公爵当主は、しばらく床に沈んでいたが、復活した後は書斎がわりの部屋の片隅で、本来の公爵としての仕事をしたのだった。
ただ、公爵夫人にチラチラとしつこく視線を投げかけるので、それに折れたのか、公爵当主の横で公爵夫人としての書類をさばいていたシエルの母は、こっそりため息をついたのだった。
シエルの父は、横に愛妻がいるのでニコニコしていた。
***
本邸から料理長までもが来てくれたようで、なぜかぴちぴちのメイド服を着ていた……。
料理長を見ていると、料理するにもやはり体力と筋力は大切なのかな?と思い、落ち着いたら身体を鍛えようかなぁと思った。
料理長の美味しくて食べやすい晩ご飯を皆で食べた後、シエルはシエルの母に母乳のやり方を教えてもらいながら3人の赤ちゃんたちに初乳をやっとあげることが出来たのだった。
なかなかお乳は出なかったが、魔力循環のやり方も教えて貰うとコツをつかんだのか、スムーズにお乳が出るようになった。
「シエル、すごいわね。魔力を扱うのも上手いのね。初めての出産だと、なかなかお乳が出ない事がよくあるのよ。」
そうなんだ。
シエルの母が言うには、初参の時あまりの痛さと難産に陣痛が1日半かかったそうで、シエルの父がうるさく騒がしかったこともあり、立ち会い予定が急遽、シエルの父を追い出しわざと遠いお店のお菓子を指定し、シエルの父自ら買ってきてもらったそうだ。
落ち着いた状況での出産、帰ってきたタイミングでまたうるさくなり、シエルの父に怒鳴った瞬間、長男を産んだらしい……。
「「……」」
聞いてしまった。
シエルの兄は、シエルの母の怒鳴り声とともに産まれた事を。
オレからしたら、男が出産とか妊娠は未だに信じれないんだが……。
ただ、今回?いや、今現在この世界で生きているオレは、ここで生きるしかなくて、痛みも本物で、妊娠も出産も本当であり、真実であると言う事だ。
アロンと言う男だけど、男と男なのに好きに……愛してしまったアロンさん。
その愛してる男との子どもの為、胸に魔力を帯びたお乳が出るイメージをした。
愛しい人との、愛しくて、愛らしい子どもたち。
うれしくて、可愛いくて、可愛いすぎる小さな赤ちゃんたち。
紺色の髪に青い瞳の赤ちゃん、長男。
金色の髪に紫色の瞳の赤ちゃん、次男。
銀色の髪に少し濃いめの紫色の瞳の赤ちゃん、三男。
3人とも標準よりかなり小さいから少し心配だった。
『この3つ子は産まれ方も普通ではないし、本来よりひと月も早いから小さいのは当たり前だ。それに腐ェニックス神も関わってるから、普通な子が産まれるはずはない。』
安心出来る言葉が欲しかったのに、どうとれば良いかわからない事を言ったくろ。
ドヤ顔をしてるようにも見えたくろは、今日も可愛い。
1人ずつ慣れない手つきで授乳をしていった。
金色の髪に紫色の瞳の次男を抱っこ?した。
両手ほどしかない小さな小さな赤ちゃん。
この子だ、オレの中にいたボク。
シエルだと思った。
衰弱死してしまった本来のウォード公爵家、三男であるシエルだ。
オレが産んだ、シエル。
オレからなぜかはわからないが分離したシエル。
シエルがここに居る。
じゃあ、シエルが居なくってしまったオレは…オレだけなのか?
シエルもアロンさんが好きだったはずなのに、オレから出たらアロンさんは父になってしまうんだぞ?いいのか?
あっ、産まれた瞬間パパっ子狙いで甘えまくる作戦なのか?
いや、赤ちゃんだから企むとかはないよね?
それとも、オレと赤ちゃんになった君とでアロンさんを取り合いするのか?
負けないよ。
「ぷふっ、あら、失礼!ふふっ、まぁ、よくわからないけど、親子でパパの取り合いの相談なの?アロン君、愛されてるわね、んふふっ」
「えっ?…口に出てた?」
目があったアロンをみると耳まで真っ赤になっていた。
『色々バラしたついでに、おまえの前世の事も言っとくか?割と気にしているぞ、まあ、優しいから聞かないでいてくれてるだけだと思うがな。』
「アロンさんと公爵家に…」
『おまえが信用…話してもいいと思った相手に話したらいい』
一度目を閉じ、決心した俺は、
「アロンさん、ウォード公爵夫人、皆様に話があります。」
一瞬、驚いた顔をした2人は、誰を呼ぶのか聞いてくれた。
ウォード公爵家、シエルの父母、シエルの兄たち、そして弟と妹、アロンさん、まだいたアロンさんの弟であるアイザック・ローレンスさんにも集まってもらった。
三つ子は、オレとアロンに抱っこされている状態で、使用人たちには、席を外してもらった。
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「まず初めに、今から話す事はとてもじゃないですが…自分でも信じられないというか、どう話していいかもわからないような話です。でも、真実だけ言います。決して、頭がおかしくなったとか、そういうことでは無いので、信じてほしいとは言わないですが、頭のおかしいやつとは思わないでほしいです。」
「俺は、前世で看護師と言う職に就いていましたけど、過労死しました。そして、気づけば…この世界のシエルという人物の身体の中にいました。腐ェニックス神が、この身体の持ち主であるシエルは、ほぼ衰弱死している、と……。」
「「「「「「「……!!」」」」」」」
俺はこの時、みんながどんな表情でどんな思いだったのかわからなかった。
ただ何人かが息を飲んでいた。
過労死した俺と衰弱…したシエル。
腐ェニックス神が2つの魂を混ぜ合わせた事。
名前など腐ェニックス神により消された事。
元30代の男だった事。
アロンさんに惹かれた事。
腐ェニックス神がお腹に光る新玉ネギみたいな魂を…お願いされた事など色々話した。
言葉は途切れ途切れだったけれども、みんな笑う事はなく、茶化すこともなく、真剣に聞いてくれたのだった。
そして、自分の中にいた衰弱死した本物ののシエルが、アロンさんとの子どもである次男として産まれたことも伝えた。
ニセモノの自分は、シエルじゃない事。
「今まで、言えなくて…本物じゃないのに申し訳ございませんでした」
「「「「「「「「「「「……」」」」」」」」」」」
「シエ…君は君だから…」
《……っ》
アロンに抱きしめられた瞬間、言葉にならない何かが反応した。
(はぁ~い♡私腐ェニックス神でぇす♡はじめての方も、何度か会ってる方も、よろしくねぇ~♡あらぁあらあら、シエルちゃん♡アロンちゃん、***ちゃん、おめでとう。この子たちを産んでくれて、ありがとうねぇ♡お礼に、あっ、お礼と祝いに好きなスキルでも、何か欲しいアイテムでもあれば、プレゼントするわよ♡もちろんこの子たちにもね♡子育てはどうする?この子は私が頼んだ子だけど、3人も育てるのが大変ならぁ「ダメ!!それは絶対ダメ!!この子たち3人とも俺とアロンさんの子なの、絶対渡さない!!立派に育てるから、名前もちゃんと考えるから!!」
アロンさんが頭をポンポンしてくれた。俺は、神様の言葉を遮ったことに気づいた。
一瞬にして、自分の顔が青ざめるのがわかった。
「すみません、申し訳ございません。言葉を遮ってしまい、本当に、すみません」
(ふふふっ、もぉ♡***ちゃんは、マジメすぎよ。ちょっと、試しちゃった。私こそごめんね。名前の事だけど、前世の名前知りたい?それとも……。名前を消したのは、良い記憶ばかりではない事と、しがらみを消す為、名前ごと消去しちゃったの。ちょっと、前世風にいうなら***ちゃんに、ストーカーがいたの。そのストーカーに、前世のあなたの飲み物に睡眠薬入れられてたんだけど、量を間違えたのか、それともわざとなのかはわからないけど、寝ているところを襲うとしたみたいね。第一発見者は、その子ね。他にも色々余罪で今は、服役中。あなたの捨てたゴミ、使いかけのペン、白衣も何度か無くなったでしょ?アレ、あの子のとこにあったし、飲みかけの……。あら、アロンちゃん、コレは、過去の事よ。***ちゃんの名前を消したから、対象がボヤけた感じになっちゃったけどね。名前を教えても良いけど不都合も…多少あるから、うーんどうしましょう?名前を違う名前にしてもいし、そのままでも良いわよ。あと、その元のシエルちゃんは過去の出来事は一切覚えてないわ。モトとなった魂は一緒でも真新しい魂であり、生まれ変わった子なのよ。だから、辛いことも悲しいことも、うれしい事も、これから幸せになる事も、全部、これからのあなたたち大人次第なのよ。腐ェニックス神からの祝福よ。皆、幸せになりなさい)
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2神が力をほぼ使い2つの世界の崩壊
は止めたものの、今は、腐ェニックス神が一時期3つの世界を管理している状態だそうだ。
イバド町を中心に、ほとんど者が不思議な夢を見ていた。
3つの世界、変わる何か。
オレとアロンの大切な3つ子、意味はない。
幸せな家庭を作るだけ。
ウォード公爵家のような……、うん。
仲が良い事は確かだから、な、うん。
深い意味は…たぶん、ない。
赤目は気になるけど、シエルの妹ミーユも赤目で可愛いし、もしエセルの魔力量が多すぎて魔力の扱いが難しいのなら問題だが……。
ミーユが聖魔法をかけてくれたおかげか、三つ子はそれぞれ魔力の流れもよく、最初手の平サイズだったのに、今は両手サイズの大きさ。
新玉ネギ2個半分の大きさだ。
通常の新生児の半分にも満たない大きさらしいが、選りすぐりの使用人たちのおかげで、おくるみはもちろん、ベビー服や布オムツなどもサイズ直しや新たに縫われた豪華な?総レースのベビー服まであった。
すごい才能の持ち主が、使用人の中にいるのか?
まるで複雑な編み方だったり、豪華な編み方?だったり、とにかくすごいとか感心する事ばかりだった。
緑と黄色の柔らかな布は、グリーコさんの商会で数枚頼んでいたが、色味も素材も良質の布で包まれた三つ子を見ていると、心の中奥底から愛しさが込み上げてきた。
もう、すでに人を魅了でもしているかのような赤ちゃんたち。
愛しい、愛くるしい赤ちゃんたち。
何かが起こるかもしれないけど、パパであり?ママでもあるオレとアロンパパが守るからね。
もっと大きく、もっとすくすく、もっと幸せになろうね。
愛してるよ。
赤ちゃんのイメージAI画像です。
作って頂きありがとうございます。
乳母たちやウォード公爵家の皆に可愛がられ、構われすぎ(着替えも必要以上にされ)少しふてくされた雰囲気の赤ちゃん。
☆リアン 長男
名前の意味、キズナ、繋ぐモノ
紺色の髪に青い瞳 アロンとシエルの本来の子
☆セレネ 次男
名前の意味、月の神
金色の髪に紫の瞳 元シエルの魂の子
☆エセル 三男
名前の意味、立派な、高貴な
日中 銀の髪に紫の瞳
夜中 黒の髪に赤の瞳
光の天使の母と闇の魔族の父から産まれた魂
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仕事依存だった主人公(20代社畜)は、過労で倒れた拍子に異世界へ転生。目を覚ますと、そこは剣と魔法の世界——。愛読していた小説のラスボス貴族、すなわち原作主人公の宿敵(ライバル)レオナルト公爵に仕える側近の美青年貴族・シリル(20代)になっていた!
原作小説では悪役のレオナルト公爵。でも主人公はレオナルトに感情移入して読んでおり彼が推しだった! なので嬉しい!
だが問題は、そのラスボス貴族・レオナルト公爵(30代)が、物語の中では原作主人公にとっての宿敵ゆえに、原作小説では彼の冷酷な策略によって国家間の戦争へと突き進み、最終的にレオナルトと側近のシリルは処刑される運命だったことだ。
「俺、このままだと死ぬやつじゃん……」
死を回避するために、主人公、すなわち転生先の新しいシリルは、レオナルト公爵の信頼を得て歴史を変えようと決意。しかし、レオナルトは原作とは違い、どこか寂しげで孤独を抱えている様子。さらに、主人公が意外な才覚を発揮するたびに、公爵の態度が甘くなり、なぜか距離が近くなっていく。主人公は気づく。レオナルト公爵が悪に染まる原因は、彼の孤独と裏切られ続けた過去にあるのではないかと。そして彼を救おうと奔走するが、それは同時に、公爵からの執着を招くことになり——!?
原作主人公ラセル王太子も出てきて話は複雑に!
見どころ
・転生
・主従
・推しである原作悪役に溺愛される
・前世の経験と知識を活かす
・政治的な駆け引きとバトル要素(少し)
・ダークヒーロー(攻め)の変化(冷酷な公爵が愛を知り、主人公に執着・溺愛する過程)
・黒猫もふもふ
番外編では。
・もふもふ獣人化
・切ない裏側
・少年時代
などなど
最初は、推しの信頼を得るために、ほのぼの日常スローライフ、かわいい黒猫が出てきます。中盤にバトルがあって、解決、という流れ。後日譚は、ほのぼのに戻るかも。本編は完結しましたが、後日譚や番外編、ifルートなど、続々更新中。
完結|ひそかに片想いしていた公爵がテンセイとやらで突然甘くなった上、私が12回死んでいる隠しきゃらとは初耳ですが?
七角@書籍化進行中!
BL
第12回BL大賞奨励賞をいただきました♡第二王子のユーリィは、美しい兄と違って国を統べる使命もなく、兄の婚約者・エドゥアルド公爵に十年間叶わぬ片想いをしている。
その公爵が今日、亡くなった。と思いきや、禁忌の蘇生魔法で悪魔的な美貌を復活させた上、ユーリィを抱き締め、「君は一年以内に死ぬが、私が守る」と囁いてー?
十二個もあるユーリィの「死亡ふらぐ」を壊していく中で、この世界が「びいえるげえむ」の舞台であり、公爵は「テンセイシャ」だと判明していく。
転生者と登場人物ゆえのすれ違い、ゲームで割り振られた役割と人格のギャップ、世界の強制力に知らず翻弄されるうち、ユーリィは知る。自分が最悪の「カクシきゃら」だと。そして公爵の中の"創真"が、ユーリィを救うため十二回死んでまでやり直していることを。
どんでん返しからの甘々ハピエンです。
悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?
* ゆるゆ
BL
王太子から伴侶(予定)契約を破棄された瞬間、前世の記憶がよみがえって、悪役令息だと気づいたよ! しかし気づいたのが終了した後な件について。
悪役令息で断罪なんて絶対だめだ! 泣いちゃう!
せっかく前世を思い出したんだから、これからは心を入れ替えて、真面目にがんばっていこう! と思ったんだけど……あれ? 皆やさしい? 主人公はあっちだよー?
ユィリと皆の動画をつくりました!
インスタ @yuruyu0 絵も動画もあがります。ほぼ毎日更新
Youtube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます。動画を作ったときに更新
プロフのWebサイトから、両方に飛べるので、もしよかったら!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
ご感想欄 、うれしくてすぐ承認を押してしまい(笑)ネタバレ 配慮できないので、ご覧になる時は、お気をつけください!
真空ベータの最強執事は辞職したい~フェロモン無効体質でアルファの王子様たちの精神安定剤になってしまった結果、執着溺愛されています~
水凪しおん
BL
フェロモンの影響を受けない「ベータ」の執事ルシアンは、前世の記憶を持つ転生者。
アルファ至上主義の荒れた王城で、彼はその特異な「無臭」体質ゆえに、フェロモン過多で情緒不安定な三人の王子たちにとって唯一の「精神安定剤」となってしまう。
氷の第一王子、野獣の第二王子、知略の第三王子――最強のアルファ兄弟から、匂いを嗅がれ、抱きつかれ、執着される日々。
「私はただの執事です。平穏に仕事をさせてください」
辞表を出せば即却下、他国へ逃げれば奪還作戦。
これは、無自覚に王子たちを癒やしてしまった最強執事が、国ぐるみで溺愛され、外堀を埋められていくお仕事&逆ハーレムBLファンタジー!
【16+4話完結】虚な森の主と、世界から逃げた僕〜転生したら甘すぎる独占欲に囚われました〜
キノア9g
BL
「貴族の僕が異世界で出会ったのは、愛が重すぎる“森の主”でした。」
平凡なサラリーマンだった蓮は、気づけばひ弱で美しい貴族の青年として異世界に転生していた。しかし、待ち受けていたのは窮屈な貴族社会と、政略結婚という重すぎる現実。
そんな日常から逃げ出すように迷い込んだ「禁忌の森」で、蓮が出会ったのは──全てが虚ろで無感情な“森の主”ゼルフィードだった。
彼の周囲は生命を吸い尽くし、あらゆるものを枯らすという。だけど、蓮だけはなぜかゼルフィードの影響を受けない、唯一の存在。
「お前だけが、俺の世界に色をくれた」
蓮の存在が、ゼルフィードにとってかけがえのない「特異点」だと気づいた瞬間、無感情だった主の瞳に、激しいまでの独占欲と溺愛が宿る。
甘く、そしてどこまでも深い溺愛に包まれる、異世界ファンタジー
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