王宮侍女は穴に落ちる

斑猫

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マクドネル、ヘタレの恋

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「はい、マクドネル卿。アルマからの手紙、
ちゃんと渡したからね?」
長い黒髪のぞっとするぼど美しい男から
そう言って手紙を手渡された。

数日前にグレン様が王宮に連れて来た男だ。
黒竜……人ではなく竜が人化した姿なのだと
言う。アニエス嬢の血の契約者だ。
幼いアルマの魔力を喰らって奪ったうえに
背に消えない傷痕を負わせた化物だ。

黒竜はアニエス嬢と一緒にキルバンへ
エリザベート様達の無事を確認しに行った。
エリザベート様、アイリス、そしてアルマは
無事でいるとの事でひとまず安心した。

アニエス嬢とアイリスは辺境へ向かった。
アイリスは帝国にアルフォンスを追いかけ
に行ったという。

あの二人はやっと、くっつくのか。
やれやれだ。
両想いのクセにずいぶん遠回りしたなぁ。
まあ、良かった。

それよりもアルマだ。
アイリスとアニエス嬢がエリザベート様の
お側を離れた今、きっとキルバンに留まる
というのだろう。
仕方がない事だとはいえ、ため息が出る。
婚約に漕ぎつけたとはいえ、いつになったら
一緒にいられるようになるのだろう。

「黒竜、わざわざ手紙を届けて下さって
ありがとうございました。これからあなた
も辺境に戻られるのですか?」

「いや、しばらく王都にいる。用事を済ま
せてから辺境に戻るつもりだ。まったく、
付き添いの保護者の次は郵便配達だ。
人使いの荒い奴らだよ。
ああ、そうだ。アルマに背中の傷痕を
消してやろうと言ったら

『この傷痕が愛しいと言ってくれる
人がいるから』

そう言って惚気られたうえに断られたよ。
はは、だからその殺気は引っ込めてくれると
助すかるんだけどね。マクドネル卿」

「私の殺気などあなたには些細な
事でしょう?お気になさらず。手紙は確か
に受け取りました。辺境に戻りましたら
グレン様によろしくお伝え下さい」

「お前みたいな奴は笑って後ろから刺して
きそうで怖いんだよ。今後も関わる事が
ありそうだから今のうちに謝っておく。
アルマに危害を加えて悪かった」

そう言って頭を下げて黒竜は去って行った。
謝罪できる魔物。変な生き物だな。
立ち去る黒竜の背中を見ながら思い出す。

アルマが黒竜に襲われたのは四つの頃だ。
いつもの地獄のキャンプ。黒い森で
はぐれたアイリスを探しに行ったグレン様。
奇妙な三人を一緒に連れて帰ってきた。

ぐったりして身動き一つしない
赤い髪の少女。
少女を抱きしめる赤い髪の少年。
二人に付き添いそう初老の傭兵らしき
身なりの男。
この赤い髪の少女がアルマだった。

負傷して戻ったアイリスに皆が騒然とする
中、俺はなぜかこの少女が気になっていた。

数年後、あの時の赤い髪の少女と少年が
キャンプの新しい仲間として加わった。

兄のアルフォンスは文句なく高い魔力を
持ち、すでに武術訓練も積んだ即戦力。
だが妹のアルマは竜に魔力を根こそぎ
喰われたために魔力がほぼなく、
なんでこんな危険なキャンプに
幼くして放り込まれたのか首をひねった。

だが、アルマは黙々と修練をこなした。
ただでさえ、力の弱い女性。
さらに魔力が少なく魔法を使った戦いでは、
圧倒的に不利。

でも戦い方を工夫した。
空間収納を使った武器の多用。
どこから飛んで来るか分からない
無数のナイフ。
アルマ独特の戦い方だ。

そこに至るまでの彼女の努力をずっと
見ていた。目が離せなかった。
彼女自身は育ちの悲惨さを微塵も
感じさせない明るい性格。

貴族の令嬢が両親を殺され
奴隷に落とされ
黒竜に魔力を喰われて魔力を失った。
他国で拾われ、武術を仕込まれる。

それでも腐らず、努力する彼女。

俺はよく練習相手を買ってでた。
努力家である彼女を好ましく思って
いたからだ。だがそれだけだ。
同じキャンプ出身で、よく話すが特に仲が
良い訳でもなく悪くもない。
ただ、不思議といつもの目で追ってしまう。
そんな存在だった。

エリザベート様が王女宮に閉じ込められ
アイリスと共にアルマが侍女として仕える
事が決まったと聞いた時もまあ、あの二人
なら護衛も務まるし適材適所だ。
そのぐらいの感想しかなかった。

王女宮に勤める彼女は決まった時間に
女神像の庭で王宮との連絡のために
姿を見せる。何年も遠くから、ただ
彼女の姿を見つめていた。

それが変わったのはアルマが男と付き合い
始めたのを知った時だった。
街でアルマが男と腕を組んで歩いている
のを見た時の衝撃が忘れられない。

デイドレスを着て美しく着飾ったアルマ。
まずその美しさに見惚れ、
次いで男と腕を組んでいる事に
尋常じゃなく胸が痛んだ。

自分の鈍さを呪った。
──なんだ。好きだったのか。
だからいつも目で追っていたのか。

自分の気持ちに気づいたと同時に失恋した。
アルマはその男と婚約したという。
王宮に勤める文官。
戦う彼女は戦わない男と婚約した。

自分の気持ちに蓋をしてそれとなく
彼女に婚約の事を聞いた。
平和で平凡な家庭を築きたい。
戦わない男は戻って来ない心配をしなく
てもいい。
頬を染めて話す彼女に納得した。
失う事が怖いのだ。成る程。

堅実で優しい男と家庭を築く。
俺は笑顔で祝福した。

失恋後も未練がましくアルマを目で追うのは
やめられなかった。
ずっとただ見つめていた。

数年後のある夜、フクロウが飛んで来た。
グレン様の伝令鳥だ。

グレン様とはキャンプで一緒。
士官学校でも一緒の腐れ縁。
身分差はあるがなんだかんだと仲良くさせて
もらっている。

いや、あの突き抜けた性格のあの人の
フォローは俺の使命だと思っている。

最近、可愛い彼女ができて幸せなグレン様。
あの周りはすべて黙らせるからいい。
俺のやる事に文句があるか?スタイルの
グレン様に彼女。
彼女を心配したが、逆にグレン様の方が
振り回されていて面白い。

伝令鳥によれば街内の酒場まで来いとの
呼び出しだ。
なんだ酒飲み相手が欲しいのか?
はいはい。伺いますよ。
軽い気持ちで酒場まで来た。

指定された酒場に行くとグレン様が俺を
待っていた。
俺の顔を見ると顎でカウンターを示す。

「あれをなんとかしろ」

見るとアルマが一人で酒を飲んでいる。
……なんだ?どうした?なんで一人なんだ。
見たところ結構、酔っている。
美女が一人で酒盛り。周りの男が放っておく
訳がない。だが、男が近づこうとする度に
グレン様が目線だけで牽制する。

魔力駄々漏れの牽制に凍り付く男達。

「アルフォンスでなく、お前を呼んで
やったんだ。感謝しろよ?」

そう言ってグレン様は去って行った。
これはどういう事態だ?
とりあえず、カウンターのアルマに
声をかけた。

「ああ~!マクドネルだぁ!ちょうどいい
からあんたも飲みなさいよぉ!」

抱きつかれた。完全に酔っぱらいだ。
どうした?
酒の相手をしながら聞き出したところ、
なんと婚約破棄。
自棄酒だった。

婚約破棄……
なんでまたどうしてと思ったらなんと
数日前に相手の男から婚前に求められ、
応じたところ、男が彼女の背中の傷痕に
ビビって逃げたとの事。
今夜、相手からそれを理由に婚約破棄を
突き付けられたらしい。なんだそりゃ。

貴族が女性の傷痕を問題視する風潮は
確かに存在するが、
相手の男は宮仕えとはいえ平民。
何様だ?
よし、殺そう。

いや、その前にアルマを送り届けないと。
アルマを連れて酒場を出た。

「いや!帰らないもん!マクドネル~
もっと飲もうよぉ~」

駄目だ。完全に酔っぱらいだ。
俺の腕に自分の腕を絡ませ笑うアルマ。
これは背負って帰ったほうが早いか?
そう思っていると腕をぐいっと
強く引かれた。

「あ!宿屋発見!よし、あそこに泊まる。
ほらマクドネル、あそこで飲みなおそう!」

「は?いや、それはまずいだろう」

おいおい、何を言い始めたのこの酔っぱらい

「なによぅ?私の言う事が聞けないの?
………聞いてくれなきゃ」

「聞いてくれなきゃ?」

「泣くから~~!!」

大声で泣き始めるアルマに狼狽える俺。
うわああ。よせ、泣くな。

「わあああ~!!よせ、泣くな!
分かった!行く。行くから泣くな!」

「ホント?わ~い!よし、行こう!」

途端に笑顔になるアルマ。
宿屋の一室でさらに酒を飲んだ。
これはなんの拷問だ?

俺も結構飲まされた。
酔っていなかったとは言い切れない。
酔っぱらいのアルマと色々酒を飲みながら
話した。キャンプの事から相手の男への
恨みごとまで。

「それでもう、アニエスが可愛くて~!」

はいはい。アニエス嬢は確かに可愛い。
王女宮の話しになると満面の笑顔。
いや、お前の方が可愛いよ。
すっかり聞き役になった。
なんの因果で惚れた女とこうしているの
だろう。やれやれだ。

「よし、脱ぐ!」

突然宣言して立ち上がり服を脱ぎ始めた。
ちょっと待て、さすがにまずい!
止めようとしたが遅かった。
すとんと落ちたワンピース。
後ろ姿の彼女の背中の傷痕が目に入る。

そのまま俺は固まった。
その間にすべて脱ぎ捨てたアルマ。
赤い髪をかきあげ俺の方を向いた。

「どう?やっぱり醜いかな?ふふふ。
マクドネル、固まってるよ」

自嘲気味の笑みを浮かべるアルマ。
こんな物を背負って生きてきたのか。
重い傷痕……。

「綺麗だ。眩しいくらいだ」

「また、適当な事を。じゃあ抱いてくれる?
慰めてよ。ミュラー」

……ここで俺の名前を呼ぶのは反則だろう。
理性が切れる音がした。
酔った相手に無体を働く。
だが、惚れた女に触れられるこのチャンスを
逃したくなかった。

アルマを後ろから抱き寄せた。
背中の傷痕に口付け舌を這わせる。
アルマは真っ赤だ。酒のせいだけではない。

「ずっと頑張って来たのを俺は見て来た。
お前はこの傷痕を誇っていい。
綺麗だ。俺はこの傷痕が愛しい」

アルマの耳元で囁いた。
アルマは震えながら涙を流した。

「また、慰めようと適当な事を。いつも
優しいよね。ミュラーは……」

「おや、私が信用できないかな?
では一晩かけて信じさせてみましょうか?」

「その話し方キライ。嘘臭い」

「ははは!よく言われる」

「そうでしょうね」

互いに見つめ合い笑い合った。
どちらからともなく唇が重なった。
酒の酔いなのか、彼女に酔ったのか
俺達はそのまま夜を共にした。


翌朝、アルマの悲鳴で目覚める。
全身キスマークだらけの自分の体に
驚いている。

「……信じられない」

「おいおい。覚えてないとか言うなよ?」

「覚えているから、信じられないのよ~!」

真っ赤な顔で怒鳴る彼女。
狼狽える姿が可愛い。
もう、遅い。もう、逃がさない。

恥ずかしがってアルマが王女宮から出て
来ないのをいい事にアルフォンスに
事の次第を話し、婚約の申し込みをした。
散々、殴られたが了承された。

「いいか、お前は絶対に死ぬなよ。
アルマは残される事をとても怖がっている。
本当は騎士に嫁にやるのは嫌なんだが
仕方がない。あの文官野郎、殺してやる」

怒りの収まらないアルフォンス。
まあ、当然だ。

「殺すのまずいでしょう。とりあえず
死ぬような目に合わせて地方の役所に
左遷しておきました。どうしても殺したい
なら、居場所を教えますけれど?」

どうしようもないクズだが、お陰でアルマを
手に入れられた。
お礼をこめて殺さずに済ました。

「仕事が早いな。なら、もっと早くアルマを
口説けば良かっただろうに。このヘタレ!」

ヘタレのアルフォンスにヘタレ扱いされた。
地味にショックだった。
こうして外堀を埋めて婚約した。
でも、中々一緒にはいられない。
もどかしい。

黒竜からの手紙の封を切る。
初めてもらったアルマからの手紙。
綺麗な字だなと感心したのも束の間、
俺は固まった。

──妊娠!は?子供……ウソだろ~~!!

やった!でしたぞ俺!一発だ!

アルマとの子供を授かった。
余りの幸せにふわふわと空に
飛んで行きそうだ。

グレン様、あの時俺に連絡をくれた事を
感謝します。一生ついていくわ俺。
ついでにさっさと帝国を片付けて俺が
アルマを迎えに行けるようにして下さい。

俺は神様ではなく、グレン様に祈った。






















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