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2.side黒川陽向
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秋分の日、今年は連休でもないため特にどこかに出かけるでもなく家族でダラダラとテレビを垂れ流しながら過ごしていた。
そのニュースが流れたのは、昼にそうめんを食べている時だった。
「速報です。先月起きたストーカー殺人未遂事件の容疑者が実況見分中に逃走をはかり、今も逃走中とのことです。」
私達はニュースの半ばで全員が箸を投げ捨て無言で財布とスマホ、父は車の鍵を、母は家の鍵を、それぞれ必要なものだけを持って車に乗り込んだ。
「お父さん法律ギリギリでぶっ飛ばして!」
車の中でお兄ちゃんに電話したが通話中だった。
すぐに城田さんにも電話をしたがこっちは全然出ない。
もう何かあったのではと不安が募る。
もう1人状況が分かりそうな花岡さんにも電話をかけていたがこちらも最初話し中だったのだが、折り返しの電話があってやっと状況が分かってきた。
お兄ちゃんは怪我もなく無事らしいが以前お兄ちゃんが運ばれたのと同じ病院に今度は城田さんがお兄ちゃんを庇って刺されて運び込まれたのだという。
私達は前回お兄ちゃんが刺された時と同じように高速料金度外視でとにかく病院に早く着くように車を飛ばした。
病院に着いたのは夕暮れ時だった。
時間的に手術が終わっていてもおかしくない。
急いで病院に駆け込みお兄ちゃんと花岡さんを探す。
やっと見つけたお兄ちゃんが椅子に座って泣きじゃくりその背中を花岡さんがさすっていた。
そんなまさか、最悪の展開が頭をよぎる。
「月兎!城田くんはどうやったんや?まさか、、」
母も同じ想像をしたようだ。
依然として泣いているお兄ちゃんの代わりに花岡さんが話し出す。
「大丈夫です。城田の手術は無事に終わってます。意識はまだ戻ってませんが、命に別状はないそうです。
、、、月兎が泣いてるのは城田が無事だった嬉し泣きみたいなもんです。
城田の手術中張り詰めてた糸が切れたんだと思います。」
それを聞いて家族全員が安心して地面にヘタレこんでしまった。
「なんや、お兄ちゃん、ややこしいな、最悪の想像してしもたやないの!」
「だっ、、て、城田が居なくなると、、思っただけで、、俺、、苦しくて、良かった、、城田が助かって、、良かった」
泣きながら話すお兄ちゃんの様子を見て私の腐った脳細胞がまたまたフル回転した。
こ、これは、間違いない!やったのね!城田さん!お兄ちゃんを堕としたのね!
私が両想いを確信し興奮しているとふと横にお兄ちゃんを見て口元をおさえ震えている女性を見つける。
女性もこっちに気づき目が会った。
数秒見つめあった後私達は同類であることを確信し、お互い無言で握手を交わしたあと連絡先を交換した。
表示された名前が麻子だけだったのでその時は気づかなかったが、後に彼女が私が愛読する腐頭妄想日記の作者でその中のシロ×クロコンビが兄と城田さんだと知った時は興奮しすぎて眠ることが出来なかった。
そのニュースが流れたのは、昼にそうめんを食べている時だった。
「速報です。先月起きたストーカー殺人未遂事件の容疑者が実況見分中に逃走をはかり、今も逃走中とのことです。」
私達はニュースの半ばで全員が箸を投げ捨て無言で財布とスマホ、父は車の鍵を、母は家の鍵を、それぞれ必要なものだけを持って車に乗り込んだ。
「お父さん法律ギリギリでぶっ飛ばして!」
車の中でお兄ちゃんに電話したが通話中だった。
すぐに城田さんにも電話をしたがこっちは全然出ない。
もう何かあったのではと不安が募る。
もう1人状況が分かりそうな花岡さんにも電話をかけていたがこちらも最初話し中だったのだが、折り返しの電話があってやっと状況が分かってきた。
お兄ちゃんは怪我もなく無事らしいが以前お兄ちゃんが運ばれたのと同じ病院に今度は城田さんがお兄ちゃんを庇って刺されて運び込まれたのだという。
私達は前回お兄ちゃんが刺された時と同じように高速料金度外視でとにかく病院に早く着くように車を飛ばした。
病院に着いたのは夕暮れ時だった。
時間的に手術が終わっていてもおかしくない。
急いで病院に駆け込みお兄ちゃんと花岡さんを探す。
やっと見つけたお兄ちゃんが椅子に座って泣きじゃくりその背中を花岡さんがさすっていた。
そんなまさか、最悪の展開が頭をよぎる。
「月兎!城田くんはどうやったんや?まさか、、」
母も同じ想像をしたようだ。
依然として泣いているお兄ちゃんの代わりに花岡さんが話し出す。
「大丈夫です。城田の手術は無事に終わってます。意識はまだ戻ってませんが、命に別状はないそうです。
、、、月兎が泣いてるのは城田が無事だった嬉し泣きみたいなもんです。
城田の手術中張り詰めてた糸が切れたんだと思います。」
それを聞いて家族全員が安心して地面にヘタレこんでしまった。
「なんや、お兄ちゃん、ややこしいな、最悪の想像してしもたやないの!」
「だっ、、て、城田が居なくなると、、思っただけで、、俺、、苦しくて、良かった、、城田が助かって、、良かった」
泣きながら話すお兄ちゃんの様子を見て私の腐った脳細胞がまたまたフル回転した。
こ、これは、間違いない!やったのね!城田さん!お兄ちゃんを堕としたのね!
私が両想いを確信し興奮しているとふと横にお兄ちゃんを見て口元をおさえ震えている女性を見つける。
女性もこっちに気づき目が会った。
数秒見つめあった後私達は同類であることを確信し、お互い無言で握手を交わしたあと連絡先を交換した。
表示された名前が麻子だけだったのでその時は気づかなかったが、後に彼女が私が愛読する腐頭妄想日記の作者でその中のシロ×クロコンビが兄と城田さんだと知った時は興奮しすぎて眠ることが出来なかった。
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