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結局最後までフリーズから戻らなかった女を置いてきた俺たちは巻き込んだお詫びがしたいと言われ、今ファミレスにいる。
「ゴメン、巻き込んで奢るから好きなの頼んで。」
そう言われても、もう時間も遅く何よりさっきの衝撃が抜けきれず、そんなに食べれる気がしない。
流されて席に座ってしまい何も頼まないのもお店に悪いので仕方なく小さいパフェを頼むことにした。
城田はコーヒーとイチゴのショートケーキを頼んでいた。
「それにしても黒川が居てくれて助かった。
今まで何度か付きまとわれたことはあるけどあそこまでキツイの初めてだったから。
改めて巻き込んでしまってごめん。」
何度かあるのか、ここまでサラッと言われると最早嫌味にも聞こえない。
実際城田は嫌味を言ったのでは無く事実を言ったに過ぎないのだろう。
「いや、それはいいんだけど、、その、」
色々聞きたいことは溢れているがコミニケーション能力低めな俺は何を話せばいいのか分からなくなってしまった。
城田はそんな俺を見て急かすでもなくただじっと待ってくれているが、逆にそれが俺を焦らせる。
「あ、あの、本当に男が好きなのか?」
違う!間違えた、昼間ほぼ初対面の相手に聞きたい色々の中で絶対にそれが最初じゃない!
「あ、ごめ」
「正直分からない。多分人を好きになったことが無かったから」
謝ろうとした俺に対する返答に俺はまたもフリーズした。
城田に関わってからずっとフリーズしっぱなしな気がする。
「告白は何度もされたけど、付き合ったこともなければ、俺友達すら居ないし。」
俺は告白もされたことがないけどな。
そもそもこんなイケメン告白すれば男でもOKしそうなものだが、、、、、というか友達いないの?
「でもいっつも城田の周りに人居るじゃん」
というより人が集まってるな~と思えば、あー多分城田が居るんだろうなとなる。
「大抵遠巻きに俺を見るか、何人かは勝手に着いてきて俺と仲良しアピールだけしたいんだろ、ほとんど話したこともない。」
なるほどイケメンもイケメンで大変なのだろう。花岡ほどコミュ力お化けなら問題ないんだろうが。
「そもそも友達は欲しいの?」
城田は一瞬照れたように顔を背けるとこくりと頷いた。
なんだこの可愛いイケメンずるい。
一瞬ドキッとしたじゃないか
「お待たせ致しました、パフェとショートケーキとホットコーヒー2つになります。ごゆっくりどうぞ~」
何故かイケメンが照れてそれを見て俺が頬を赤らめている所を店員に見られハッと正気に戻る。
なんかニヤニヤされていたように思うが気のせいという事にしておこう。
「と、とりあえず食べるか」
気まずくならないようにお互いいただきますをしてパフェとケーキに手をつける。
ただコーヒーを飲むだけの仕草なのに様になる姿を見て確かに話しかけづらいだろうなと実感する。
あんなことがなければこうして同じ机で物を食べるなんてこともなかっただろう。
まぁ俺の場合はコミュ障が発動して相手が誰であろうと自分から話しかけることは出来ないが。
というか城田もあまりコミュニケーションが得意ではないらしい。
一度仲良くなってしまえば普通に話せるのだが、そこまでが難しい。
花岡が話しかけてくれなければ今も大学で友達といえるやつはいなかっただろう。
他の友達も花岡と居て知り合った奴らだし。
なんだかんだ花岡には感謝している。
ここは少し俺の方から勇気をだして見るのも悪くないかもしれない。
「あ、あのさ俺でよければ友達になる?
ま、まぁさっきは友達とびこえて恋人になってたケド、、、ハハ」
ガチャッと隣のテーブルを片付けていたさっきの店員が音を出した後謝ってそそくさと帰っていった。
確実になにか勘違いされた気がする。
「良いのか?」
城田は友達になる?と言われたことがよっぽど衝撃だったのかそんな店員など気にした様子もなく驚いた顔で聞いてくる。
「あ、うん、俺もちょっと気持ち分かるって言うか自分から話しかけるの苦手で、、今の友達も向こうから話しかけてくれたし。」
「ありがとう、嬉しい」
満面の笑みを浮かべる城田、一瞬ドキッとしてしまった。
その顔をみんなに見せれば1発で友達ができる気がするのだが。
「ゴメン、巻き込んで奢るから好きなの頼んで。」
そう言われても、もう時間も遅く何よりさっきの衝撃が抜けきれず、そんなに食べれる気がしない。
流されて席に座ってしまい何も頼まないのもお店に悪いので仕方なく小さいパフェを頼むことにした。
城田はコーヒーとイチゴのショートケーキを頼んでいた。
「それにしても黒川が居てくれて助かった。
今まで何度か付きまとわれたことはあるけどあそこまでキツイの初めてだったから。
改めて巻き込んでしまってごめん。」
何度かあるのか、ここまでサラッと言われると最早嫌味にも聞こえない。
実際城田は嫌味を言ったのでは無く事実を言ったに過ぎないのだろう。
「いや、それはいいんだけど、、その、」
色々聞きたいことは溢れているがコミニケーション能力低めな俺は何を話せばいいのか分からなくなってしまった。
城田はそんな俺を見て急かすでもなくただじっと待ってくれているが、逆にそれが俺を焦らせる。
「あ、あの、本当に男が好きなのか?」
違う!間違えた、昼間ほぼ初対面の相手に聞きたい色々の中で絶対にそれが最初じゃない!
「あ、ごめ」
「正直分からない。多分人を好きになったことが無かったから」
謝ろうとした俺に対する返答に俺はまたもフリーズした。
城田に関わってからずっとフリーズしっぱなしな気がする。
「告白は何度もされたけど、付き合ったこともなければ、俺友達すら居ないし。」
俺は告白もされたことがないけどな。
そもそもこんなイケメン告白すれば男でもOKしそうなものだが、、、、、というか友達いないの?
「でもいっつも城田の周りに人居るじゃん」
というより人が集まってるな~と思えば、あー多分城田が居るんだろうなとなる。
「大抵遠巻きに俺を見るか、何人かは勝手に着いてきて俺と仲良しアピールだけしたいんだろ、ほとんど話したこともない。」
なるほどイケメンもイケメンで大変なのだろう。花岡ほどコミュ力お化けなら問題ないんだろうが。
「そもそも友達は欲しいの?」
城田は一瞬照れたように顔を背けるとこくりと頷いた。
なんだこの可愛いイケメンずるい。
一瞬ドキッとしたじゃないか
「お待たせ致しました、パフェとショートケーキとホットコーヒー2つになります。ごゆっくりどうぞ~」
何故かイケメンが照れてそれを見て俺が頬を赤らめている所を店員に見られハッと正気に戻る。
なんかニヤニヤされていたように思うが気のせいという事にしておこう。
「と、とりあえず食べるか」
気まずくならないようにお互いいただきますをしてパフェとケーキに手をつける。
ただコーヒーを飲むだけの仕草なのに様になる姿を見て確かに話しかけづらいだろうなと実感する。
あんなことがなければこうして同じ机で物を食べるなんてこともなかっただろう。
まぁ俺の場合はコミュ障が発動して相手が誰であろうと自分から話しかけることは出来ないが。
というか城田もあまりコミュニケーションが得意ではないらしい。
一度仲良くなってしまえば普通に話せるのだが、そこまでが難しい。
花岡が話しかけてくれなければ今も大学で友達といえるやつはいなかっただろう。
他の友達も花岡と居て知り合った奴らだし。
なんだかんだ花岡には感謝している。
ここは少し俺の方から勇気をだして見るのも悪くないかもしれない。
「あ、あのさ俺でよければ友達になる?
ま、まぁさっきは友達とびこえて恋人になってたケド、、、ハハ」
ガチャッと隣のテーブルを片付けていたさっきの店員が音を出した後謝ってそそくさと帰っていった。
確実になにか勘違いされた気がする。
「良いのか?」
城田は友達になる?と言われたことがよっぽど衝撃だったのかそんな店員など気にした様子もなく驚いた顔で聞いてくる。
「あ、うん、俺もちょっと気持ち分かるって言うか自分から話しかけるの苦手で、、今の友達も向こうから話しかけてくれたし。」
「ありがとう、嬉しい」
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その顔をみんなに見せれば1発で友達ができる気がするのだが。
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