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第四章.救えない
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「おいコラ! ガキ共さっさっと歩け! 追い付かれるぞ!」
「えぇー! でもジーク、僕もう疲れたよ」
こ、コイツら……俺がせっかくあの掃き溜めみてぇなところから連れ出してやってのに……しかも周囲を機士に包囲されててまともな逃げ道残ってないんだぞ!
「教会までもうすぐだ! ……あとお兄ちゃんって呼べって言ってるだろ! 俺はもう成人してんだぞ!」
「えぇ~、ジーク僕らとあんまり身長変わんないじゃん!」
「見栄張ってもすぐにバレるよ」
あぁん?! コイツら歳下だからって下手に出てりゃ調子に乗りやがってぇ……誰か身体を治してやったと思ってんだ? サテラから貰った薬を使ってやったの俺だぞ?! まったく、元気が出たなら良いけどよ。
「……ていうかさー、本当に帝都の中に俺らを受け入れてくれるところなんてあんのかよ」
「……良いから、黙って歩いてろ」
まぁコイツらの不安は分からんでもない……この国に俺らの居場所はねぇし、レナリア人共はまるで俺らを羽虫かなにかのように見つけ次第、大袈裟に騒いで潰す。……いや、一人だけ例外も居たか。
「お腹空いた~」
「……しゃーねーな! ほら!」
「わーい、ありがとう! ……え、これなに?」
「なにって、ヤモリの干物だが?」
手軽に捕まえられて、俺らみたいな学がない奴でも簡単に作れる保存食だぞ! たまに飛んでくる蝗と合わせて俺の貴重なタンパク源なんだぞ! 馬鹿にするんじゃねぇ! ……本当に滅多に見つけられないが、ヤモリはご馳走だな。
「……ジーク、お金持ってないの?」
「うるせぇ! テメェらを助けたから報酬を貰えてねぇんだよ! 文句あるなら返せ!」
アイツら……えーと、なんだっけ? 飛翔する褐色の……ダイちゃん? だっけ? そのなんか凄いダイちゃんを崇める組織? からの仕事を放り出したからな、また暫くひもじい思いをするぜ……慣れてるけど。
「まったく贅沢な奴ら──お?」
「……お前は」
えーと確かコイツは……そうそう、なんか飛翔するカッちゃんとダイちゃんのボス的な奴だった気がするぞ……やっべぇ、仕事を放り出したのがバレたか?
「丁度いい、そいつら寄越せ」
「あぁ? ……あぁ、そういう」
よく見たらコイツめっちゃボロボロじゃねぇか、やっぱ逃がすなら今だっていう俺の勘は当たってたみたいだな。
壊滅する組織だったんなら元から報酬なんて出ねぇだろうし、少し遅れてたら俺達も狩られてたかも知れねぇ。
「断る」
「……雇用主の言うことは聞くものだよ?」
なーにが雇用主だよ、あんな掃き溜めで待機命令という名の放置プレイしやがって……めっちゃ臭かったんだぞ? それにもう契約は切れてる。
「魔法使いが価値に見合わない行動を取ると?」
「人によって何が大事かは違うだろ」
「そりゃそうだ」
なーに当たり前の事を聞いてやがんだコイツは? 人の価値観がまったく一緒だったら苦労はしないだろうけどよ……とりあえず今さら報酬の二倍を出されたところで意見を変えるつもりはない。
「それに元々コイツらを助けるのが目的だったしな」
「へぇ……本気で?」
ふむ……見たところ奴の『供物』はまだ残ってるみたいだな? こちらを目を細めて威圧するように睨み付けてくる野郎に向かって挑発的な笑みを浮かべて見せる。
「やり合うつもりか? その状態で? この俺と?」
「……」
収納式の果物ナイフを取り出しながら高圧的に失笑してみせる。お前らが俺の実力を知らねぇ訳ねぇよなぁ? 俺はそこまで自分を安くしたつもりはねぇ。
……まぁ、配置された所から甘く見られてのは否定しない。
「……『咎人』め」
「へっ、悪いな! 恨むなら俺をチビ呼ばわりしたあの耄碌ジジイに言いな!」
はんっ! ざまぁみろ! 成人してるってのに俺をただの子ども扱いするからだ!
というか、それ以前にコイツ……短時間の内に結構な人数の同胞を『対価』にしやがったな? 異質な魔力が数種類体内で蠢いてやがる。
「それによぉ、それ以上取り込めば──お前を討伐することになる」
「……」
大体七人くらいか? それ以上? ……よくもまぁそれだけ取り込んでハッキリとした自我が残ってるな? 普通呑み込まれて魔物になるが……見た目や雰囲気に似合わない我の強い魔法使いかもな。
「はぁ~、行っていいよ。……だから目の届く所に置いておきたかったんだけどねぇ~」
「お前も上手く逃げ切れると良いな」
それと同時にこんな都市の内部で暴発しないでくれよ? 大都市なんて人の『欲望』の集合体みたいなもの……それを魔法使いが適切に対処するのではなく、狩人や機士に討伐され魔力残滓が残り続けるなんてシャレにならん。
「ほらっ! ガキ共行くぞ、サテラが待ってる」
「サテラって誰ー? ジークの彼女かー?」
「ちっげぇよ! それ本人の前で言うなよな!」
やっべぇ、もう既に寒気が……よし! 今日はコイツらを送り届けたらそのままトンズラしよう、そうしよう。……か、稼いでくるだけから! また子ども達を助けてくるだけだから! 何もやましいことは無い!
「……俺、誰に言い訳してるんだろうな?」
「? ジーク?」
「お兄ちゃんだって言ってんだろ」
俺は頭を振りかぶり、ガキ共の頭をクシャクシャに撫でながらサテラの待つ教会を目指し歩く。……とりあえず、上手く無賃乗車を繰り返して帝都を目指す。
▼▼▼▼▼▼▼
「報告しろ」
そう私に命令するのは特別対魔機関バルバトス医務室室長アンジェリカ・クラウソラス大佐──のさらに横、上座に座る恰幅の良い男性……秘密諜報機関マルファスのハワード・ルベリエ長官に向けて報告する。
「敵の拠点に突入後、直ぐにアリシア准尉とはぐれてしまいましたが即座に『鴉』の分体を忍ばせ、監視を続行……その後、彼女の左腕が『呪具』と同じ様な働きを持つことを確認しております」
見ていて本当に驚いた……あれが検査と称した調査の時に起きた〝事故〟の原因かと、納得はしたけれど……戦闘中であった為にヴェロニカ大尉に怒られてしまったのは苦い思い出。
「ふむ……リコリス、君はどう見るかね?」
「……彼女が魔法使いでないのは確実です」
「だったら?」
先を話せとばかりに睨まれる……このオッサン眼光が怖いのよぉ……横のアンジェリカ大佐も、直属の部下の私が虐められているっていうのに興味無さげだし、辛い。
「……彼女がボーゼス中佐に連れられてから、それらしき接触の記録はありませんでした。なので恐らく七年前の──」
「──旧スカーレット男爵領の魔物災害、か」
「……はい。恐らくそこで魔法使いと接触し、左腕……と、ついでに胸も与えられたのだと」
……まぁ、俄には信じ難いけれどね。ただ魔法使い達は『対価』さえ用意できれば、私達の真似事では到底出来ないような奇跡を起こす人種だから、完全に無いとも言い切れない。
「……ふむ、胸もかね?」
「確認はしておりませんが、胸だけ違うというのもありえないかと……」
「それもそうだな」
恐らく左腕だけじゃなく、胸もなんらかの作用を持つ『呪具』と化している可能性が高い。……まぁ調査する術は今のところ無いのだけれど。
「確かアリシアはガナン人にも平等に接するような悪癖があるらしいな?」
「はい、そのようです」
「原因は恐らく、その左腕と胸を与えた魔法使いの影響であろうな……」
……まぁそうでしょね、普通は左腕と胸なんていう大事な部分をくれた人や、その同胞に対して優しくはなるわよね。
「……もし、アリシアを泳がせたとして……そんな奇跡の様な魔法を使える魔法使いを捕える事はできると思うかね?」
「…………最低でも『名持ち』でしょうし、生け捕りは難しいかと」
「……だろうな」
まぁ、人に欠損した部位を与え、あまつさえそれを『呪具』とする……そんな魔法使いが帝国に野放しになっているのは異常事態だし、実験に利用できるから生け捕りを……と考えるのはおかしくはない。
「ま、精々が猟犬等の素材であろうな……それでも素晴らしい兵器が造れそうだ」
「……」
そっと、自分の腰にある物に手を当てる……確かに凄い兵器は造れそうね。……どうやって仕留めるのかは知らないけれど。
「よし、お前はこれからもアリシアを監視しろ、魔法使いと思われる者と接触していれば逐一報告しろ」
「了解致しました」
「よし、行け」
「失礼します」
ふぅ、なんとか終わった……結局アンジェリカ大佐は手元の資料に目を通すだけで一言も喋らなかったな。……むしろそれだけなのに怖かった。
「あ~、医務官とスパイの兼務か~」
良い男すら捕まえる事のできない不器用な私では大変すぎて辛い……これは特別手当を貰わないとやってられない。
「ていうか、なんで仲間を監視しなきゃならないのよ……」
いや、分かってる……分かってるけどね? それが必要な事らしいって……でも──納得がいかない。
「はぁ~、まぁいいか」
軍人は与えられた命令に従うだけだしね……モヤモヤとしたものを抱えながら、私は廊下を歩く。
▼▼▼▼▼▼▼
「えぇー! でもジーク、僕もう疲れたよ」
こ、コイツら……俺がせっかくあの掃き溜めみてぇなところから連れ出してやってのに……しかも周囲を機士に包囲されててまともな逃げ道残ってないんだぞ!
「教会までもうすぐだ! ……あとお兄ちゃんって呼べって言ってるだろ! 俺はもう成人してんだぞ!」
「えぇ~、ジーク僕らとあんまり身長変わんないじゃん!」
「見栄張ってもすぐにバレるよ」
あぁん?! コイツら歳下だからって下手に出てりゃ調子に乗りやがってぇ……誰か身体を治してやったと思ってんだ? サテラから貰った薬を使ってやったの俺だぞ?! まったく、元気が出たなら良いけどよ。
「……ていうかさー、本当に帝都の中に俺らを受け入れてくれるところなんてあんのかよ」
「……良いから、黙って歩いてろ」
まぁコイツらの不安は分からんでもない……この国に俺らの居場所はねぇし、レナリア人共はまるで俺らを羽虫かなにかのように見つけ次第、大袈裟に騒いで潰す。……いや、一人だけ例外も居たか。
「お腹空いた~」
「……しゃーねーな! ほら!」
「わーい、ありがとう! ……え、これなに?」
「なにって、ヤモリの干物だが?」
手軽に捕まえられて、俺らみたいな学がない奴でも簡単に作れる保存食だぞ! たまに飛んでくる蝗と合わせて俺の貴重なタンパク源なんだぞ! 馬鹿にするんじゃねぇ! ……本当に滅多に見つけられないが、ヤモリはご馳走だな。
「……ジーク、お金持ってないの?」
「うるせぇ! テメェらを助けたから報酬を貰えてねぇんだよ! 文句あるなら返せ!」
アイツら……えーと、なんだっけ? 飛翔する褐色の……ダイちゃん? だっけ? そのなんか凄いダイちゃんを崇める組織? からの仕事を放り出したからな、また暫くひもじい思いをするぜ……慣れてるけど。
「まったく贅沢な奴ら──お?」
「……お前は」
えーと確かコイツは……そうそう、なんか飛翔するカッちゃんとダイちゃんのボス的な奴だった気がするぞ……やっべぇ、仕事を放り出したのがバレたか?
「丁度いい、そいつら寄越せ」
「あぁ? ……あぁ、そういう」
よく見たらコイツめっちゃボロボロじゃねぇか、やっぱ逃がすなら今だっていう俺の勘は当たってたみたいだな。
壊滅する組織だったんなら元から報酬なんて出ねぇだろうし、少し遅れてたら俺達も狩られてたかも知れねぇ。
「断る」
「……雇用主の言うことは聞くものだよ?」
なーにが雇用主だよ、あんな掃き溜めで待機命令という名の放置プレイしやがって……めっちゃ臭かったんだぞ? それにもう契約は切れてる。
「魔法使いが価値に見合わない行動を取ると?」
「人によって何が大事かは違うだろ」
「そりゃそうだ」
なーに当たり前の事を聞いてやがんだコイツは? 人の価値観がまったく一緒だったら苦労はしないだろうけどよ……とりあえず今さら報酬の二倍を出されたところで意見を変えるつもりはない。
「それに元々コイツらを助けるのが目的だったしな」
「へぇ……本気で?」
ふむ……見たところ奴の『供物』はまだ残ってるみたいだな? こちらを目を細めて威圧するように睨み付けてくる野郎に向かって挑発的な笑みを浮かべて見せる。
「やり合うつもりか? その状態で? この俺と?」
「……」
収納式の果物ナイフを取り出しながら高圧的に失笑してみせる。お前らが俺の実力を知らねぇ訳ねぇよなぁ? 俺はそこまで自分を安くしたつもりはねぇ。
……まぁ、配置された所から甘く見られてのは否定しない。
「……『咎人』め」
「へっ、悪いな! 恨むなら俺をチビ呼ばわりしたあの耄碌ジジイに言いな!」
はんっ! ざまぁみろ! 成人してるってのに俺をただの子ども扱いするからだ!
というか、それ以前にコイツ……短時間の内に結構な人数の同胞を『対価』にしやがったな? 異質な魔力が数種類体内で蠢いてやがる。
「それによぉ、それ以上取り込めば──お前を討伐することになる」
「……」
大体七人くらいか? それ以上? ……よくもまぁそれだけ取り込んでハッキリとした自我が残ってるな? 普通呑み込まれて魔物になるが……見た目や雰囲気に似合わない我の強い魔法使いかもな。
「はぁ~、行っていいよ。……だから目の届く所に置いておきたかったんだけどねぇ~」
「お前も上手く逃げ切れると良いな」
それと同時にこんな都市の内部で暴発しないでくれよ? 大都市なんて人の『欲望』の集合体みたいなもの……それを魔法使いが適切に対処するのではなく、狩人や機士に討伐され魔力残滓が残り続けるなんてシャレにならん。
「ほらっ! ガキ共行くぞ、サテラが待ってる」
「サテラって誰ー? ジークの彼女かー?」
「ちっげぇよ! それ本人の前で言うなよな!」
やっべぇ、もう既に寒気が……よし! 今日はコイツらを送り届けたらそのままトンズラしよう、そうしよう。……か、稼いでくるだけから! また子ども達を助けてくるだけだから! 何もやましいことは無い!
「……俺、誰に言い訳してるんだろうな?」
「? ジーク?」
「お兄ちゃんだって言ってんだろ」
俺は頭を振りかぶり、ガキ共の頭をクシャクシャに撫でながらサテラの待つ教会を目指し歩く。……とりあえず、上手く無賃乗車を繰り返して帝都を目指す。
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「報告しろ」
そう私に命令するのは特別対魔機関バルバトス医務室室長アンジェリカ・クラウソラス大佐──のさらに横、上座に座る恰幅の良い男性……秘密諜報機関マルファスのハワード・ルベリエ長官に向けて報告する。
「敵の拠点に突入後、直ぐにアリシア准尉とはぐれてしまいましたが即座に『鴉』の分体を忍ばせ、監視を続行……その後、彼女の左腕が『呪具』と同じ様な働きを持つことを確認しております」
見ていて本当に驚いた……あれが検査と称した調査の時に起きた〝事故〟の原因かと、納得はしたけれど……戦闘中であった為にヴェロニカ大尉に怒られてしまったのは苦い思い出。
「ふむ……リコリス、君はどう見るかね?」
「……彼女が魔法使いでないのは確実です」
「だったら?」
先を話せとばかりに睨まれる……このオッサン眼光が怖いのよぉ……横のアンジェリカ大佐も、直属の部下の私が虐められているっていうのに興味無さげだし、辛い。
「……彼女がボーゼス中佐に連れられてから、それらしき接触の記録はありませんでした。なので恐らく七年前の──」
「──旧スカーレット男爵領の魔物災害、か」
「……はい。恐らくそこで魔法使いと接触し、左腕……と、ついでに胸も与えられたのだと」
……まぁ、俄には信じ難いけれどね。ただ魔法使い達は『対価』さえ用意できれば、私達の真似事では到底出来ないような奇跡を起こす人種だから、完全に無いとも言い切れない。
「……ふむ、胸もかね?」
「確認はしておりませんが、胸だけ違うというのもありえないかと……」
「それもそうだな」
恐らく左腕だけじゃなく、胸もなんらかの作用を持つ『呪具』と化している可能性が高い。……まぁ調査する術は今のところ無いのだけれど。
「確かアリシアはガナン人にも平等に接するような悪癖があるらしいな?」
「はい、そのようです」
「原因は恐らく、その左腕と胸を与えた魔法使いの影響であろうな……」
……まぁそうでしょね、普通は左腕と胸なんていう大事な部分をくれた人や、その同胞に対して優しくはなるわよね。
「……もし、アリシアを泳がせたとして……そんな奇跡の様な魔法を使える魔法使いを捕える事はできると思うかね?」
「…………最低でも『名持ち』でしょうし、生け捕りは難しいかと」
「……だろうな」
まぁ、人に欠損した部位を与え、あまつさえそれを『呪具』とする……そんな魔法使いが帝国に野放しになっているのは異常事態だし、実験に利用できるから生け捕りを……と考えるのはおかしくはない。
「ま、精々が猟犬等の素材であろうな……それでも素晴らしい兵器が造れそうだ」
「……」
そっと、自分の腰にある物に手を当てる……確かに凄い兵器は造れそうね。……どうやって仕留めるのかは知らないけれど。
「よし、お前はこれからもアリシアを監視しろ、魔法使いと思われる者と接触していれば逐一報告しろ」
「了解致しました」
「よし、行け」
「失礼します」
ふぅ、なんとか終わった……結局アンジェリカ大佐は手元の資料に目を通すだけで一言も喋らなかったな。……むしろそれだけなのに怖かった。
「あ~、医務官とスパイの兼務か~」
良い男すら捕まえる事のできない不器用な私では大変すぎて辛い……これは特別手当を貰わないとやってられない。
「ていうか、なんで仲間を監視しなきゃならないのよ……」
いや、分かってる……分かってるけどね? それが必要な事らしいって……でも──納得がいかない。
「はぁ~、まぁいいか」
軍人は与えられた命令に従うだけだしね……モヤモヤとしたものを抱えながら、私は廊下を歩く。
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