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本編
37話 やっぱりニャンコな編み物とか その3
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「うふ、ソフィー、けっこう出来たー、どう?どう?」
ミナがムフーと満足そうに鼻息を荒くして編み棒を掲げて見せた、そこには赤い毛糸で作られた長い帯がダラリと垂れ下がっている、
「まぁ、良く出来てるわね」
ソフィアはまずは褒めておくかと何も考えずに言葉にするが、改めてそのその帯を見て、
「わ、ホントに凄い、網目の間違いがないわ、大したものね」
その出来に素直に称賛の言葉を送る、
「ふふーん、どうだー」
ミナは嬉しそうにレインとエレインにも見せつける、
「む、確かにの」
「そうですね、ミナさん、凄いです」
二人もまた、一瞥しただけであるが、ソフィアがそう言うのであるから褒めておこう程度の誉め言葉である、実に心がこもっていない、
「そうなると、ミナもニャンコ作る?」
「うん、勿論、作りたい」
「じゃ、どうしようかしら、円形って難しいのよねー、お耳から作ろうかしら?」
「いいよー、ドンとこーいだよー」
ミナは自信満々に笑顔を見せると、
「えっと、これどーするのー」
編み棒を掲げて見せる、
「それはそうね、そのままで何かに使いましょうか、ミナが折角作った物だしね、ちょっと貸して」
ソフィアはミナから編み棒ごと受け取ると短い編み棒を慎重に抜いて別の編み棒に差し替える、
「はい、これでいいわよ、これでほどける事はないからね、じゃ、三角の編み方ね」
「うー、難しそー」
「そうね、でも、覚えたらカッコいいぞー」
「ホント?」
「勿論、ユーリに自慢できるわよー、ユーリは出来ないからー」
「分かったー、ガンバルー」
ミナは意地の悪い笑みを浮かべ、
「よし、その意気よ」
ソフィアもその笑みに笑みで答えた。
「編み物・・・楽しいですね」
エレインがポツリと呟いた、
「そう?」
ソフィアもポツリと聞き返す、テーブル上には白、黒、赤色の円形に編まれた編み物が並べられ、小さな三角の編み物を複数出来上がっている、4人は黙々と作業に集中していたが、少々余裕が出来た為か口が回り始めたらしい、
「はい、子供の頃は何が面白いのかサッパリでしたけど、こうして落ち着いてやってみると、これはこれで・・・」
「そうね、あ、そうだ、エレインさんって趣味とか無いの?」
ソフィアが唐突に問う、
「趣味ですか・・・考えた事もないですね」
エレインが編み棒を動かしながら答える、
「そっか、ジャネットさんもケイスさんもそういうの無さそうよね、少なくとも目の届く範囲内では」
「そう・・・ですね、そう言われるとそうかも」
「そっか、ま、若いからね、これって決めないで色々を手を出すのも面白いと思うけど、学園も忙しいか・・・お仕事もあるしね」
「そう言われると仕事が趣味かもしれないですね」
エレインは恥ずかしそうに微笑む、
「あら、最近出来た趣味?」
「そうですね、仕事が趣味・・・か、やばいですね」
「そうね、でも、趣味だって仕事のようなものよ、期限が無くて、質が問われなくて、利益にならない仕事、で、単純に楽しくて集中できるもの?それが大雑把に言って趣味と呼ばれるものだと思うわよ」
「なるほど・・・確かに」
「ね、これだって完成したら売ろうと思えば売れるんでしょうけど、二束三文も良いところよね、そんな事考えたらもっと儲かる事をしようと思うしね」
ソフィアは自虐的な笑みを浮かべる、
「そうですね・・・」
エレインは静かに頷いた、
「うん、でも、良いものよね、こうやってチクチクやりながら適当なおしゃべりを楽しむのも」
「はい・・・先日、給料日の日ですね、従業員さんが単純作業を手分けしてやってた時も、楽しそうでしたね、書類の複写とかめんどくさいだけなんですけどね、でも、なんか、集まって集中してやるのがいいんですかね、時々笑い声が上がって・・・しっかりとした仕事と考えると駄目なんでしょうけど、たまに日常とは違う作業をやると新鮮で楽しいのですよね、それに気の置けない顔ばかりなのがより・・・」
「そうよねー・・・うん、良い感じかな?」
ソフィアはテーブル上の成果物に視線を移しミナの様子を伺う、レインは集中して作業をしているがミナの集中力が落ちている様子である、手は動かずにキョロキョロと落ち着きが無くなってきていた、
「じゃ、合わせてみましょうか、ミナ、何色にする?」
「色?」
ミナはキョトンとした顔で聞き返す、
「うん、白猫にする?それとも黒?」
ソフィアは丸い編み物を指で差す、
「えっと、えっと、白、白がいい」
「そっか、耳は?耳も白?」
小さな三角の編み物を摘まみ上げる、
「えっと、えっと、赤と黄色ー」
「え、同じでなくていいの?」
「うん、赤はこれ、ミナが作ったの、黄色はレインが作ったこれー」
ミナは編み棒をテーブルに投げ出して自身が作った編み物を手にした、
「うん、いいわよー、じゃ、それ貸して」
「それで良いのか?歪んでおるぞ」
レインが意地の悪い微笑みを浮かべ指摘すると、
「いいのー、ミナが作ったやつー、だからいいのー」
ミナはキーキーと騒ぎ出した、
「ふふ、そうですね、耳の折れたニャンコも可愛いですよ」
エレインが楽しそうに微笑む、
「でしょー、もう、レインはわかってないなー」
ミナは仲間を得たりとニヤついた、
「む、そういう事か、それは悪かったのう」
レインはブスッと不機嫌そうに謝罪する、
「はいはい、じゃ、これとこれね」
ソフィアはそれぞれを摘まみ上げると裏面から縫い付け、
「はい、こんな感じ、どう?」
猫の形に見える物体をミナへ見せる、
「いい感じー、ニャンコに見えるねー」
ミナは嬉しそうである、
「で、これにー、おひげとお目目を入れましょうか、お鼻と口もあったらいいかなー、細い毛糸でー」
ソフィアは毛糸を選び直し再び裏面から顔を縫い付けていく、その様子をミナは嬉しそうに注視し、エレインとレインもどうなるかと手を止めて見守った、
「こんな感じ・・・あら、垂れ目かしら・・・」
ソフィアは出来上がった品を見て、首を傾げつつミナへ見せる、
「どう?」
心配そうに聞くと、
「ニャンコだー、可愛いー、ね、可愛いね、ニャンコだね」
ミナは嬉しそうにレインとエレインの顔を見つつ飛び跳ねた、
「そうですね、可愛いですわね、何か、困った顔してますけど」
エレインは微笑み、
「うむ、良い顔だのー、何やら達観しているようにも見えるぞ」
レインはそう評した、
「えー、可愛いよー、ソフィー、嬉しいー」
ミナは上機嫌でネコの編み物を受け取った、
「そっか、良かったわ、じゃ、あれだ造花のあれ持ってきて、髪飾りにしましょう、レインのも持って来てねー」
「わかった、持って来る」
ミナはダダッとネコを手にしたまま厨房へ走る、
「さて、次はレインのはどうする?」
「む、なんでも良いぞ」
「そんな事言ってー、拘るくせにー」
ソフィアはニヤニヤとレインを見つめ、
「ふん、では真っ黒じゃ、黒猫が良いのう」
「えー、それだと目立たないわよ、茶色にしなさい」
「む、拘ってはいかんのかー」
「そうじゃないわよ、髪飾りなんだから、あなたの髪は真っ黒なんだから、茶色がいいわ」
「む、好きにせい」
「ふふ、結局ソフィアさんが選んでるじゃないですか」
エレインが楽しそうに二人をからかい、
「ありゃ、そうね」
「じゃろう、結局ソフィアの思う通りになるのじゃ、このおなごはまったく」
フンスとレインは鼻息を荒くする、
「まぁまぁ、ここはソフィアさんの言う通りと思いますわよ」
エレインがレインを宥める珍しい様子にソフィアは微笑みつつ、
「茶色と、白耳と赤耳で三毛に見えるかなー」
レインの言う通りに勝手に選び出すと手を動かし、あっという間に猫の編み物を仕立てた、
「ではー、お顔はどうしようかな、そっか、小さいボタンがあればお目目にしても良かったんだなー、ま、いっか」
そう呟きつつ顔を入れていく、それをじっくりと注視する二人、そこへ、
「持ってきたー、どうするのー」
ミナが食堂へ駆け込み、造花の髪飾りを二つテーブルに置いた、
「はい、ありがとう、じゃ先にこっちよ」
ソフィアは手早く仕上げると、パッとレインの前に完成品を置いた、
「あら、何か考え込んでる顔ね」
「ほとだー、レインに似てるー、可愛いー」
「そうか・・・口元がそう見せるのかのう・・・」
「ソフィアさんがレインちゃんの為に作ったんですもの、レインちゃんに似てるんですわ」
「そうだよねー、うふふ、可愛いーねー」
「何だか恥ずかしいのう」
「あー、レインが照れてるー、めずらしいー」
「ええい、うるさいわ」
それなりに好評のようである、ソフィアは満足して微笑むとミナの猫と髪飾りを着け直した、
「はい、ミナ、着けてみて」
「うん、わかった」
ミナはニャンコの髪飾りを手にして鏡の前に座り、櫛を片手にたどたどしく髪を梳くと、髪飾りを着ける、
「わ、いい感じ、かわいいーよ、ね、かわいいよね」
ひょいとミナが振り返る、
「まぁ、似合ってます」
「うむ、悪くないの」
「そうね、でも、ちょっと大きかったかしら」
「このくらいでいいんじゃないですか?微笑ましいですよ」
「そう?エレインさんが言うならいいかしら」
「えへへー、ニャンコだー」
ミナは鏡に向き直りニコニコと髪飾りの位置を変えては悦に入っている、
「はい、レインも出来たわよ」
「うむ、あー、着けるのか?」
「勿論よ、折角作ったのだから、ほら、お洒落してみなさいよ」
ソフィアはレインを鏡へと追立る、
「しかた無いのー」
嫌そうな言葉を発するレインであるが、どこか楽しそうである、ミナの隣りに座ると髪を梳いて髪飾りを着けると、
「どうじゃ?」
「えへへー、レインも可愛いよー、オソロだねー」
「そうじゃのう、まったく・・・まぁ、悪くはないのう」
それなりに満足した様子である、鏡越しに二人は嬉しそうに笑いあった、
「素直じゃないんだから」
ソフィアは楽しそうに二人を眺め、エレインも優しい視線を二人に向けた。
ミナがムフーと満足そうに鼻息を荒くして編み棒を掲げて見せた、そこには赤い毛糸で作られた長い帯がダラリと垂れ下がっている、
「まぁ、良く出来てるわね」
ソフィアはまずは褒めておくかと何も考えずに言葉にするが、改めてそのその帯を見て、
「わ、ホントに凄い、網目の間違いがないわ、大したものね」
その出来に素直に称賛の言葉を送る、
「ふふーん、どうだー」
ミナは嬉しそうにレインとエレインにも見せつける、
「む、確かにの」
「そうですね、ミナさん、凄いです」
二人もまた、一瞥しただけであるが、ソフィアがそう言うのであるから褒めておこう程度の誉め言葉である、実に心がこもっていない、
「そうなると、ミナもニャンコ作る?」
「うん、勿論、作りたい」
「じゃ、どうしようかしら、円形って難しいのよねー、お耳から作ろうかしら?」
「いいよー、ドンとこーいだよー」
ミナは自信満々に笑顔を見せると、
「えっと、これどーするのー」
編み棒を掲げて見せる、
「それはそうね、そのままで何かに使いましょうか、ミナが折角作った物だしね、ちょっと貸して」
ソフィアはミナから編み棒ごと受け取ると短い編み棒を慎重に抜いて別の編み棒に差し替える、
「はい、これでいいわよ、これでほどける事はないからね、じゃ、三角の編み方ね」
「うー、難しそー」
「そうね、でも、覚えたらカッコいいぞー」
「ホント?」
「勿論、ユーリに自慢できるわよー、ユーリは出来ないからー」
「分かったー、ガンバルー」
ミナは意地の悪い笑みを浮かべ、
「よし、その意気よ」
ソフィアもその笑みに笑みで答えた。
「編み物・・・楽しいですね」
エレインがポツリと呟いた、
「そう?」
ソフィアもポツリと聞き返す、テーブル上には白、黒、赤色の円形に編まれた編み物が並べられ、小さな三角の編み物を複数出来上がっている、4人は黙々と作業に集中していたが、少々余裕が出来た為か口が回り始めたらしい、
「はい、子供の頃は何が面白いのかサッパリでしたけど、こうして落ち着いてやってみると、これはこれで・・・」
「そうね、あ、そうだ、エレインさんって趣味とか無いの?」
ソフィアが唐突に問う、
「趣味ですか・・・考えた事もないですね」
エレインが編み棒を動かしながら答える、
「そっか、ジャネットさんもケイスさんもそういうの無さそうよね、少なくとも目の届く範囲内では」
「そう・・・ですね、そう言われるとそうかも」
「そっか、ま、若いからね、これって決めないで色々を手を出すのも面白いと思うけど、学園も忙しいか・・・お仕事もあるしね」
「そう言われると仕事が趣味かもしれないですね」
エレインは恥ずかしそうに微笑む、
「あら、最近出来た趣味?」
「そうですね、仕事が趣味・・・か、やばいですね」
「そうね、でも、趣味だって仕事のようなものよ、期限が無くて、質が問われなくて、利益にならない仕事、で、単純に楽しくて集中できるもの?それが大雑把に言って趣味と呼ばれるものだと思うわよ」
「なるほど・・・確かに」
「ね、これだって完成したら売ろうと思えば売れるんでしょうけど、二束三文も良いところよね、そんな事考えたらもっと儲かる事をしようと思うしね」
ソフィアは自虐的な笑みを浮かべる、
「そうですね・・・」
エレインは静かに頷いた、
「うん、でも、良いものよね、こうやってチクチクやりながら適当なおしゃべりを楽しむのも」
「はい・・・先日、給料日の日ですね、従業員さんが単純作業を手分けしてやってた時も、楽しそうでしたね、書類の複写とかめんどくさいだけなんですけどね、でも、なんか、集まって集中してやるのがいいんですかね、時々笑い声が上がって・・・しっかりとした仕事と考えると駄目なんでしょうけど、たまに日常とは違う作業をやると新鮮で楽しいのですよね、それに気の置けない顔ばかりなのがより・・・」
「そうよねー・・・うん、良い感じかな?」
ソフィアはテーブル上の成果物に視線を移しミナの様子を伺う、レインは集中して作業をしているがミナの集中力が落ちている様子である、手は動かずにキョロキョロと落ち着きが無くなってきていた、
「じゃ、合わせてみましょうか、ミナ、何色にする?」
「色?」
ミナはキョトンとした顔で聞き返す、
「うん、白猫にする?それとも黒?」
ソフィアは丸い編み物を指で差す、
「えっと、えっと、白、白がいい」
「そっか、耳は?耳も白?」
小さな三角の編み物を摘まみ上げる、
「えっと、えっと、赤と黄色ー」
「え、同じでなくていいの?」
「うん、赤はこれ、ミナが作ったの、黄色はレインが作ったこれー」
ミナは編み棒をテーブルに投げ出して自身が作った編み物を手にした、
「うん、いいわよー、じゃ、それ貸して」
「それで良いのか?歪んでおるぞ」
レインが意地の悪い微笑みを浮かべ指摘すると、
「いいのー、ミナが作ったやつー、だからいいのー」
ミナはキーキーと騒ぎ出した、
「ふふ、そうですね、耳の折れたニャンコも可愛いですよ」
エレインが楽しそうに微笑む、
「でしょー、もう、レインはわかってないなー」
ミナは仲間を得たりとニヤついた、
「む、そういう事か、それは悪かったのう」
レインはブスッと不機嫌そうに謝罪する、
「はいはい、じゃ、これとこれね」
ソフィアはそれぞれを摘まみ上げると裏面から縫い付け、
「はい、こんな感じ、どう?」
猫の形に見える物体をミナへ見せる、
「いい感じー、ニャンコに見えるねー」
ミナは嬉しそうである、
「で、これにー、おひげとお目目を入れましょうか、お鼻と口もあったらいいかなー、細い毛糸でー」
ソフィアは毛糸を選び直し再び裏面から顔を縫い付けていく、その様子をミナは嬉しそうに注視し、エレインとレインもどうなるかと手を止めて見守った、
「こんな感じ・・・あら、垂れ目かしら・・・」
ソフィアは出来上がった品を見て、首を傾げつつミナへ見せる、
「どう?」
心配そうに聞くと、
「ニャンコだー、可愛いー、ね、可愛いね、ニャンコだね」
ミナは嬉しそうにレインとエレインの顔を見つつ飛び跳ねた、
「そうですね、可愛いですわね、何か、困った顔してますけど」
エレインは微笑み、
「うむ、良い顔だのー、何やら達観しているようにも見えるぞ」
レインはそう評した、
「えー、可愛いよー、ソフィー、嬉しいー」
ミナは上機嫌でネコの編み物を受け取った、
「そっか、良かったわ、じゃ、あれだ造花のあれ持ってきて、髪飾りにしましょう、レインのも持って来てねー」
「わかった、持って来る」
ミナはダダッとネコを手にしたまま厨房へ走る、
「さて、次はレインのはどうする?」
「む、なんでも良いぞ」
「そんな事言ってー、拘るくせにー」
ソフィアはニヤニヤとレインを見つめ、
「ふん、では真っ黒じゃ、黒猫が良いのう」
「えー、それだと目立たないわよ、茶色にしなさい」
「む、拘ってはいかんのかー」
「そうじゃないわよ、髪飾りなんだから、あなたの髪は真っ黒なんだから、茶色がいいわ」
「む、好きにせい」
「ふふ、結局ソフィアさんが選んでるじゃないですか」
エレインが楽しそうに二人をからかい、
「ありゃ、そうね」
「じゃろう、結局ソフィアの思う通りになるのじゃ、このおなごはまったく」
フンスとレインは鼻息を荒くする、
「まぁまぁ、ここはソフィアさんの言う通りと思いますわよ」
エレインがレインを宥める珍しい様子にソフィアは微笑みつつ、
「茶色と、白耳と赤耳で三毛に見えるかなー」
レインの言う通りに勝手に選び出すと手を動かし、あっという間に猫の編み物を仕立てた、
「ではー、お顔はどうしようかな、そっか、小さいボタンがあればお目目にしても良かったんだなー、ま、いっか」
そう呟きつつ顔を入れていく、それをじっくりと注視する二人、そこへ、
「持ってきたー、どうするのー」
ミナが食堂へ駆け込み、造花の髪飾りを二つテーブルに置いた、
「はい、ありがとう、じゃ先にこっちよ」
ソフィアは手早く仕上げると、パッとレインの前に完成品を置いた、
「あら、何か考え込んでる顔ね」
「ほとだー、レインに似てるー、可愛いー」
「そうか・・・口元がそう見せるのかのう・・・」
「ソフィアさんがレインちゃんの為に作ったんですもの、レインちゃんに似てるんですわ」
「そうだよねー、うふふ、可愛いーねー」
「何だか恥ずかしいのう」
「あー、レインが照れてるー、めずらしいー」
「ええい、うるさいわ」
それなりに好評のようである、ソフィアは満足して微笑むとミナの猫と髪飾りを着け直した、
「はい、ミナ、着けてみて」
「うん、わかった」
ミナはニャンコの髪飾りを手にして鏡の前に座り、櫛を片手にたどたどしく髪を梳くと、髪飾りを着ける、
「わ、いい感じ、かわいいーよ、ね、かわいいよね」
ひょいとミナが振り返る、
「まぁ、似合ってます」
「うむ、悪くないの」
「そうね、でも、ちょっと大きかったかしら」
「このくらいでいいんじゃないですか?微笑ましいですよ」
「そう?エレインさんが言うならいいかしら」
「えへへー、ニャンコだー」
ミナは鏡に向き直りニコニコと髪飾りの位置を変えては悦に入っている、
「はい、レインも出来たわよ」
「うむ、あー、着けるのか?」
「勿論よ、折角作ったのだから、ほら、お洒落してみなさいよ」
ソフィアはレインを鏡へと追立る、
「しかた無いのー」
嫌そうな言葉を発するレインであるが、どこか楽しそうである、ミナの隣りに座ると髪を梳いて髪飾りを着けると、
「どうじゃ?」
「えへへー、レインも可愛いよー、オソロだねー」
「そうじゃのう、まったく・・・まぁ、悪くはないのう」
それなりに満足した様子である、鏡越しに二人は嬉しそうに笑いあった、
「素直じゃないんだから」
ソフィアは楽しそうに二人を眺め、エレインも優しい視線を二人に向けた。
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