セカンドライフは寮母さん 魔王を討伐した冒険者は魔法学園女子寮の管理人になりました

今卓&

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74話 東雲の医療魔法 その34

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午前のまだ早い時間、朝から会議ってのが駄目なんだよなーとタロウがブツブツ言いながら転送陣を潜る、今日も朝から忙しかった、朝一で学園に顔を出し、放牧場に突然増えた牛と豚の事をルカスに謝罪しつつ状況を説明し、ルカスは笑顔で受け入れてくれたがどうしようかと少しばかり困惑しているようで、それからルーツとクロノス、リンドと昨晩の策についての反省会兼取得物と言う名の盗品の有効活用の打合せとなり、それから荒野の天幕に移って会議となる、挙句悪い事にその会議の主題となったのが件の手術の報告書となってしまい、カラミッドやクンラートは確かに聞いていたと大変に熱心で、逆に軍団長らはどういう事だと不愉快そうであった、クロノスがつい二日前の事だと軍団長らを諫め、自分も立ち会った上でのもので何も不審がることでは無いとまで言い切り何とか理解を得られた上で、今日の手術の立ち合いの件となる、居並ぶ面々が是非に見たいと色めき立つも今度はリンドが状況を説明し、それも何とか理解を得られ、急遽近場の軍団から医療の責任者が呼び出される事となった、無論、タロウも時折発言を求められ、いつも以上に言葉を選んでの発言となる、それは別になんてことは無い事ばかりなのだが、昨晩のドタバタの疲労が少しばかり残っており、若干頭が回ってないなと自覚できる程で、やっぱりちゃんと寝ないとなー等と思っていると何とか会議はまとまったらしい、取り合えずいいのかなと寮に戻ったタロウである、そうして適当にカトカとゾーイに声をかけて食堂へ下りた、食堂では子供達がテーブルに向かっており、それを監督するエルマ、レインは巨大な砂時計を脇に置き、暖炉に向かっていた、

「タローだー」

ミナよりも先にブロースがダンッと勢いよく立ち上がり、ムッと睨みつけるブロースに、

「タローだー」

と遅れて叫ぶミナ、こらこらとエルマがやんわりと二人を叱る、

「おう、やってるか?」

ニコリと微笑むタロウ、

「うん、やってるー」

「がんばってるー」

同時に叫ぶブロースとミナ、どうやらブロースはしっかりとタロウに懐いてしまったらしい、回りが女児ばかりで男一人という環境もあるが、なによりも昨日の紙飛行機が効果的だったようで、見ればテーブルには数個の紙飛行機が無造作に投げ出されていた、新しく作ったのかなと思ったが、書き損じの紙はまとめて壁際に片付けられており、どうやら昨日折った分を持ち込んだのだなと察せられた、紙飛行機程度であるが子供達なりに大切に扱っているのであろう、

「おう、そっか、偉いぞ」

ニヤリと微笑み踏ん反り返ってみるタロウである、ウフフーとミナは嬉しそうに微笑み、ブロースもエヘヘーとだらしない笑みを浮かべ、

「あー、タイイク、タイイクやりたい」

ミナが思い出したように叫んだ、

「ん、その内な、今はエルマ先生の言う事をちゃんと聞くんだ、そういう時間だろ」

ムッとタロウがミナを睨み、ウーと頷くミナである、

「フフッ、そうね、ほら、ミナちゃん、集中して」

エルマがミナに微笑み、わかったーとミナは黒板に向かい、ブロースも渋々と俯いた、タロウは邪魔したかなーと思いエルマに軽く頭を下げる、恐らく構いませんとの意思表示であろう、エルマが軽く首を傾げた、そしてポンと気持ちの良い音が響き、ガサリと乾いた音が続いた、見ればレインが南部煎餅を焼いており、あーとタロウは思いつつ、今日も来客があるからなーとレインの背中に声にならない礼を言いつつ、厨房へ首を突っ込む、しかしソフィアの姿は無い、となるとと二階へ戻り、洗濯場である風呂場の直上の部屋に入ると、

「あっ、お疲れ・・・」

「ん、どうしたの?」

湯気の立つタライに向かってソフィアが背を丸めており、室内にはシーツやら下着やらが渡された紐に垂らされ、洗濯バサミで留められている、すっかりこの部屋も洗面所兼洗濯場として活用されているらしい、水道を通されお湯を使えさらに屋内なのである、これほどに便利な部屋は無いと実はソフィアの一番のお気に入りの部屋となっており、生徒達も食堂以外で気兼ねなく集まれる場所で、ギャーギャー騒げる憩いの場となっていたりした、

「あぁ、今日の客な、もう少ししたら来ると思うから」

「あらそうなの?早くない?」

ウーンとソフィアが軽く伸びをする、恐らくまだ午前の内でも早い方の頃合いだと思われた、エルマの手術は先日同様ケイスの帰寮と共に行う予定となっており、エルマにもケイスにも見学者の事は説明し、了承されている、

「ほれ、めんどうだからさ、先にね、アルコールやら生物やらスライムやらの話をね、バルテル先生と学園長がやる事になったんだ」

「あら・・・大丈夫なの?」

「大丈夫って・・・多分ね、学園長達にも話したんだがさ、ほら、あれらは取り合えずああいうものだって事を周知するのが先だから、その上でどう研究するか、どう対応するかは向こう次第だよ」

「ふーん、そっか、まぁ、私は別に構わないわよ、どこで?二階?三階?」

「どっちもかな?魔法関係は三階にしてもいいし・・・二階は手術の時に使うって事にしてたよね・・・いや、やっぱり講義関連は学園にするか・・・狭いしな・・・」

タロウは振り返り、今日初めて会った軍医達の顔を思い出す、皆学園長ばりの高齢者でそしてなんとも厳めしい面構えばかりで、あー、なるほどこういう人たちが相手だとバルテルさんも大変だろうなーと心底感じてしまっている、

「それならそれの方がいいでしょ、二階は掃除してあるけどね、三階は・・・見せない方がいいんじゃないの?知らんけど・・・」

「だなー、じゃ、ちょっと戻る」

サッと踵を返すタロウ、そのまま三階へ上がると、カトカとゾーイにも状況を確認し、やっぱり無理だなと判断すると、ユーリを誘って寒天培地の入った木箱とアルコール入りの壺を抱え転送陣を潜った、そして荒野の天幕まで戻り、学園長を捕まえその点を相談し、今回のまとめ役となるリンドにその旨を伝え、そのまま学園へと移る、そしてこの部屋を使おうと学園長に連れてこられた空き教室に木箱を運び込む、そしてさてどうするかと三人で打合せていると、

「・・・あれじゃな、学園の講師もじゃが、軍の他の医者も参加できればしてもらうか・・・折角この学園に居るんじゃし・・・場所もあるしな・・・できるじゃろ・・・」

学園長がポツリと呟き首を傾げる、アッとタロウは目を見開き、ユーリもそれもそうだとポンと手を打つ、昨日の計画だと寮に入れる人数を制限する為と、エルマとケイスに配慮して少人数にする事になったのであるが、今朝の会議において、手術以外を先に講義として拝聴したいとの意見があり、確かにそうだとなって段取りが組み直されている、そしてその会場も特に考えなしに寮に設定していたが、こうして学園の教室が使えるとなればまた話しは変わってくる、あくまで講義として微生物やらアルコールやらと説明するだけであれば、より大人数を対象に出来るのだ、

「・・・そうですね・・・」

「そうなりますね・・・」

ポカンと見つめ合ってしまうタロウとユーリ、何故そこに気付かなかったのかと二人ともに唖然としてしまった、特にタロウである、まるで脳が回っていないと再度自覚してしまった、

「じゃな、では・・・一旦戻るか・・・うん、クロノス殿下とリンド殿にお伝えして、医官の皆さんにも話してみよう」

「そうですね」

「はい、じゃ、どうしようかな、バルテル先生捕まえて話します?」

「うむ、での、生徒達も・・・参加できればより良いな、授業を中断する事になるが・・・まぁ、良い機会じゃ、うん、ユーリ先生頼む、それと・・・であれば大教室でも良いな、ここでは手狭になるじゃろ・・・空いておるかな?」

「確認します」

と三人は慌てて動き始め、ユーリは学園内を走る事になり、タロウと学園長は天幕に戻った、仔細を話すと、クロノスとリンドには呆れられ、メインデルトには、なら軍の上官も参加させろと怒鳴られ、次第に規模が大きくなる、そうして何とかかんとか場が設定された、参加者は各軍団長とその事務官、ニヤニヤと薄ら笑いを浮かべるイフナースとまた大変な事を初めてとしかめっ面のイザークの姿もあり、カラミッドとクンラート、レイナウトの姿も当然ある、さらにその事務官、学園の医学科と錬金科の講師達に医学科を中心とした生徒達、事務長と事務員も駆けつけた、そして今まさに学園に拠点を移していた各軍団の医官達とその助手と、かなりの大人数となり、大教室と呼ばれるそこはすっかりギュウギュウ詰めとなった、そして当然ながら事情を把握していない大人達はなにを始めるのやらとザワザワと落ち着きが無く、生徒達は生徒達で授業がさぼれた、珍しい催し物だとはしゃぐ有様で、タロウは昨日の打合せとは段違いに巨大なイベントとなってしまった様相を前にして、これでは微生物を見せるのも一苦労だなー等と他人事のように眺めてしまうも、

「となるとやっぱりあれだな、お前がやれや」

クロノスがタロウを睨み下ろす、

「はっ?なして?」

思わず問い返すタロウ、そりゃ訛混じりで言葉足らずにもなるというもので、

「なして?」

「あぁ・・・なんでだよ」

「なんでもなにも、お前が一番理解してるんだ、バルテルや学園長よりかは確実だろうが」

「いや、そうだがさ・・・」

「そうだろがよ、バルテル、学園長、そういう事だ、こいつを使え」

ニヤリと微笑むクロノスに、ウンウンと大きく頷く学園長、クロノスの命令には絶対服従のバルテル、

「そうなるわよねー」

ユーリもニヤニヤとタロウを見上げる、

「ちょっ・・・それはだって・・・」

「だってじゃない」

バシリとユーリが叱りつけ、まったくだとクロノスがさらに睨みつける、

「いや・・・エッ・・・俺?」

「おう、という事でだ、学園長、最初の挨拶は俺が立つが・・・その後はこいつにやらせる、バルテル、手助けしてやれ」

「はい、そのように」

「ハッ、承りました」

ニコニコと微笑む学園長に、ビシッと背筋を伸ばすバルテルである、どうやらタロウの味方はいないらしい、いや、彼等は充分に味方と言えるのである、ただタロウがだらしないだけなのだ、

「うん、じゃ、始めるぞ」

ザワザワガヤガヤとうるさい大教室の教壇にクロノスがズカズカと向かう、その姿にシンと静まり変える観衆達、そして、

「あー・・・突然ですまんな、皆忙しくしていた所と思う・・・」

クロノスがゆっくりと口を開く、軍人特有の低く轟く大変に聞こえやすい声で、生徒達は英雄様だーと目を輝かせ、大人達も王太子殿下が自ら登壇する程の重要事かと居住まいを正した、

「と言う訳でだ、今日、これからの・・・なんだ、講義か、これはな、医学は勿論、魔法学、錬金学は当然として、学問に限らず、俺達の生活にも影響する大変に重要かつ緊急な内容となる、あらゆる分野で有効活用ができようし、派生する研究結果はより興味深い事実と繋がろう、故に、そう心して、しっかりと傾聴、学んでくれ・・・以上だ」

「ずいぶんとまぁ・・・」

タロウはアチャーと頬が引きつるのを感じる、クロノスもすっかり為政者なのである、堂々としたその挨拶を数年前のチャランポランで悪童然と荒れていたクロノスに見せてやりたい等と思ってしまった、

「では、今日の講師だな、王家の相談役となる、タロウだ、国の重鎮なら皆理解しているが、知らぬ者は知らぬであろう、俺の友人でもある、内容としては少々信じられないかもしれんが、嘘では無い事を俺が保証する」

クロノスがタロウへ視線を向け、タロウはあー・・・ここは真面目にやらねば駄目なのだなとやっと覚悟を決めると、

「じゃ・・・うん、バルテルさん宜しくね」

微生物の入った箱とアルコール入りの瓶を視線で示す、バルテルはハイッと大きく頷いた、タロウはニコリと微笑み、さてどう進めるのが良いのかなと考えながら教壇へ向かうのであった。
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