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翌朝。
私は小鳥のさえずりではなく、自分の体内時計のアラームで目を覚ました。
午前五時。
通常業務開始の二時間前だ。
昨晩、執事長が震えながら持ってきた書類の山は、既にすべて目を通し終えている。
私は身支度を整え、鏡の前で眼鏡の位置を直した。
「さて、害虫駆除の時間ね」
食堂に向かうと、アイザック様はすでに席についてコーヒーを飲んでいた。
朝日を浴びる銀髪の公爵様は、一枚の絵画のように美しい。
「おはよう、カルル。よく眠れたか?」
「おはようございます、閣下。おかげさまで、素晴らしいベッドでした。睡眠効率が15%向上しました」
「それはよかった。……で、その目の下の隈はどうしたんだ?」
「誤差の範囲です。それより、朝食をいただきながらご報告があります」
私は席につき、給仕されたトーストを齧りながら、手元のメモを開いた。
「昨晩、過去三年分の出納帳を確認いたしました」
「早いな。どうだった?」
「一言で申し上げますと、『ザル』です」
私はあえて強い言葉を使った。
アイザック様が眉をひそめる。
「ザル?」
「はい。穴だらけです。閣下、ご自分の資産が毎月どのくらい目減りしているか把握されていますか?」
「詳細は執事長と家令に任せている。俺は領地の治水工事や通商条約の締結で忙しいからな」
「それが問題です。閣下が『細かいことはいい』と仰るのをいいことに、屋敷の維持費が不当に膨れ上がっています」
私はメモの一点を指差した。
「例えば、食材費。市場価格の三倍で計上されています。特にこの『最高級茶葉』、月に樽で五つも消費することになっていますが、閣下はそんなにお茶をガブ飲みされますか?」
「いや……一日三杯程度だ」
「ですよね。残りはどこへ消えたのでしょう。次に、リネン類のクリーニング代。新品を買ったほうが安いレベルです。そして極めつけは、『修繕費』という名目の謎の出費が毎月定額で落ちています」
「……なるほど」
アイザック様の目が、すっと冷ややかな光を帯びた。
「つまり、誰かが俺の金を掠め取っていると?」
「十中八九、そうです。しかも、一人や二人ではありません。組織的な犯行かと」
食堂の空気が凍りつく。
控えていた給仕たちが、ガタガタと震え出した。
「カルル。君ならどうする?」
「私に全権を委任していただけますか?」
「ああ、好きにしろ。俺の留守中に掃除を済ませておいてくれ」
「承知いたしました。では、行ってらっしゃいませ」
アイザック様はニヤリと笑い、颯爽と執務室へ向かった。
後ろ盾は得た。
私は残ったコーヒーを一気に飲み干し、パンパンと手を叩いた。
「では、使用人全員をホールに集めてください。五分以内に。遅れた者は解雇します」
***
五分後。
エントランスホールには、五十名近い使用人たちが整列していた。
全員、顔色が悪い。
昨日の今日で、新しい「婚約者様」が只者ではないことを察しているのだろう。
私は階段の一段高い場所に立ち、冷徹な視線で彼らを見下ろした。
「おはようございます。本日より、この屋敷の管理を任されましたカルルです」
シンと静まり返る。
「単刀直入に言います。この屋敷の会計には、多大な不正が見受けられます」
ざわっ、と波紋が広がる。
その中で、一人の恰幅の良い中年女性が一歩前に出た。
メイド長だ。
「お、お待ちください、カルル様! 不正だなんて人聞きが悪いですわ! 私たちは長年、公爵家に忠誠を尽くして……」
「忠誠、ですか」
私は彼女の言葉を遮り、一枚の書類を突きつけた。
「メイド長。貴女が管轄しているリネン室の在庫管理表です。先月、シーツを百枚購入したことになっていますが、現物はどこに?」
「そ、それは……古くなったものを処分し、予備として倉庫に……」
「確認しましたが、倉庫には一枚もありませんでしたよ。代わりに、貴女の実家が経営している宿屋で、公爵家の紋章が入った高級シーツが使われているという噂を耳にしましたが?」
「ひっ……!?」
彼女の顔が引きつる。
早朝、私の指示でマリアに調べさせた情報のひとつだ。
「それから、料理長」
私は視線をずらす。
コック帽を被った男がビクリと肩を跳ねさせた。
「は、はい!」
「食材の仕入れ先である『ゴルゴン商会』。ここ、貴方の弟さんが経営されていますよね? 市場価格の三倍で卸させて、そのキックバックを貴方が受け取っている。証拠の裏帳簿らしきメモが、厨房の野菜室の奥から見つかりましたが」
「な、なんでそこを……!?」
「プロの目は誤魔化せません。野菜の鮮度と請求額が見合っていなかったので、徹底的に探させていただきました」
私は次々と名前を呼び、不正の事実を突きつけていく。
庭師による肥料代の水増し。
家令による美術品の横流し疑惑。
古株の使用人たちが、次々とその場に崩れ落ちていく。
彼らは「氷の公爵」が家政に無関心なのをいいことに、甘い汁を吸い続けていたのだ。
「さて、全員言い逃れはできない状況ですが」
私は眼鏡を指で押し上げた。
「本来なら、即刻解雇および衛兵に突き出すところです」
「お、お慈悲を……!」
「ですが、それをすると屋敷が回りません。新しい人を雇うにもコストと時間がかかります」
私はニッコリと微笑んだ。
それは、獲物を追い詰める捕食者の笑みだった。
「ですので、司法取引といきましょう」
「と、取引……?」
「横領した金額の全額返済。これが絶対条件です。ただし、一括でとは言いません。これからの給与から天引きさせていただきます」
「は、働かせていただけるのですか……?」
「ええ。ただし、これからは私の管理下で、死ぬ気で働いていただきます。無駄は一切許しません。その代わり、不正を働いていない真面目な者には、適正な評価と昇給を約束します」
私は、後ろの方で縮こまっていた若いメイドや下働きたちに視線を向けた。
彼らは古株たちに虐げられ、安い賃金で働かされていた者たちだ。
「貴方たちの働きぶりも、帳簿を見れば分かります。誰も見ていないと思って手を抜く者と、誰も見ていなくても床を磨く者。私は後者を評価します」
若いメイドたちの目に、希望の光が灯る。
逆に、不正を働いていた者たちは絶望の表情を浮かべた。
逃げれば衛兵、残れば地獄の労働(返済)。
彼らに選択の余地はない。
「返済計画書はすでに作成済みです。署名した者から、直ちに業務に戻りなさい。拒否する者は、今すぐ裏門に待機している衛兵の元へどうぞ」
「や、やります! 働かせてくださいぃ!!」
「一生ついていきますぅ!!」
メイド長たちが泣きながら私の足元にすがりつく。
「はい、契約成立ですね。では、早速ですがメイド長、シーツの件ですが……」
私は間髪入れずに指示を飛ばし始めた。
阿鼻叫喚と、テキパキとした指示の声がホールに響き渡る。
その様子を、二階の回廊からアイザック様が見下ろしていたことに、私は気づいていた。
***
その日の夜。
執務室で向かい合って座るアイザック様が、楽しそうに口を開いた。
「見事だったな。まさか一日で、屋敷の膿を出し切るとは」
「膿を出しただけでは不十分です。これから傷口を縫合し、リハビリさせなければなりませんから」
私はペンのインクを補充しながら答えた。
「で、幾ら回収できそうだ?」
「概算で、金貨五千枚ほどかと」
「……は? 五千?」
アイザック様が目を丸くする。
「そんなにか?」
「はい。閣下の資産管理が杜撰すぎた結果です。この回収分で、私の給与と『危険手当』を支払ってもお釣りが来ますね」
「くくっ、違いない」
彼は肩を震わせて笑った。
「君は本当に、俺の想像を超えてくる。……最高の買い物だったよ、カルル」
「まだ試用期間一日目ですよ、ボス」
「いいや、本採用だ。これなら、明日の『あれ』も、君なら難なくこなせそうだな」
「あれ、とは?」
アイザック様の目が、悪戯っ子のように輝いた。
「明日、王城で夜会がある」
「……はい」
「俺の婚約者として、社交界にお披露目だ。当然、俺を狙っていた令嬢たちが待ち構えている」
「ああ、なるほど」
私は平然と頷いた。
家の中の害虫駆除の次は、外の害虫駆除というわけだ。
「承知いたしました。ドレスの手配は?」
「最高級のものを用意させてある。君の戦闘服だ」
「では、完璧に着こなしてみせましょう。私の美貌も、商品価値の一部ですので」
私が眼鏡の奥でウインクしてみせると、アイザック様は一瞬だけ呆気に取られ、それからまた楽しそうに笑った。
明日の夜会。
それは、私にとって「悪役令嬢」としての新たなステージの幕開けだった。
私は小鳥のさえずりではなく、自分の体内時計のアラームで目を覚ました。
午前五時。
通常業務開始の二時間前だ。
昨晩、執事長が震えながら持ってきた書類の山は、既にすべて目を通し終えている。
私は身支度を整え、鏡の前で眼鏡の位置を直した。
「さて、害虫駆除の時間ね」
食堂に向かうと、アイザック様はすでに席についてコーヒーを飲んでいた。
朝日を浴びる銀髪の公爵様は、一枚の絵画のように美しい。
「おはよう、カルル。よく眠れたか?」
「おはようございます、閣下。おかげさまで、素晴らしいベッドでした。睡眠効率が15%向上しました」
「それはよかった。……で、その目の下の隈はどうしたんだ?」
「誤差の範囲です。それより、朝食をいただきながらご報告があります」
私は席につき、給仕されたトーストを齧りながら、手元のメモを開いた。
「昨晩、過去三年分の出納帳を確認いたしました」
「早いな。どうだった?」
「一言で申し上げますと、『ザル』です」
私はあえて強い言葉を使った。
アイザック様が眉をひそめる。
「ザル?」
「はい。穴だらけです。閣下、ご自分の資産が毎月どのくらい目減りしているか把握されていますか?」
「詳細は執事長と家令に任せている。俺は領地の治水工事や通商条約の締結で忙しいからな」
「それが問題です。閣下が『細かいことはいい』と仰るのをいいことに、屋敷の維持費が不当に膨れ上がっています」
私はメモの一点を指差した。
「例えば、食材費。市場価格の三倍で計上されています。特にこの『最高級茶葉』、月に樽で五つも消費することになっていますが、閣下はそんなにお茶をガブ飲みされますか?」
「いや……一日三杯程度だ」
「ですよね。残りはどこへ消えたのでしょう。次に、リネン類のクリーニング代。新品を買ったほうが安いレベルです。そして極めつけは、『修繕費』という名目の謎の出費が毎月定額で落ちています」
「……なるほど」
アイザック様の目が、すっと冷ややかな光を帯びた。
「つまり、誰かが俺の金を掠め取っていると?」
「十中八九、そうです。しかも、一人や二人ではありません。組織的な犯行かと」
食堂の空気が凍りつく。
控えていた給仕たちが、ガタガタと震え出した。
「カルル。君ならどうする?」
「私に全権を委任していただけますか?」
「ああ、好きにしろ。俺の留守中に掃除を済ませておいてくれ」
「承知いたしました。では、行ってらっしゃいませ」
アイザック様はニヤリと笑い、颯爽と執務室へ向かった。
後ろ盾は得た。
私は残ったコーヒーを一気に飲み干し、パンパンと手を叩いた。
「では、使用人全員をホールに集めてください。五分以内に。遅れた者は解雇します」
***
五分後。
エントランスホールには、五十名近い使用人たちが整列していた。
全員、顔色が悪い。
昨日の今日で、新しい「婚約者様」が只者ではないことを察しているのだろう。
私は階段の一段高い場所に立ち、冷徹な視線で彼らを見下ろした。
「おはようございます。本日より、この屋敷の管理を任されましたカルルです」
シンと静まり返る。
「単刀直入に言います。この屋敷の会計には、多大な不正が見受けられます」
ざわっ、と波紋が広がる。
その中で、一人の恰幅の良い中年女性が一歩前に出た。
メイド長だ。
「お、お待ちください、カルル様! 不正だなんて人聞きが悪いですわ! 私たちは長年、公爵家に忠誠を尽くして……」
「忠誠、ですか」
私は彼女の言葉を遮り、一枚の書類を突きつけた。
「メイド長。貴女が管轄しているリネン室の在庫管理表です。先月、シーツを百枚購入したことになっていますが、現物はどこに?」
「そ、それは……古くなったものを処分し、予備として倉庫に……」
「確認しましたが、倉庫には一枚もありませんでしたよ。代わりに、貴女の実家が経営している宿屋で、公爵家の紋章が入った高級シーツが使われているという噂を耳にしましたが?」
「ひっ……!?」
彼女の顔が引きつる。
早朝、私の指示でマリアに調べさせた情報のひとつだ。
「それから、料理長」
私は視線をずらす。
コック帽を被った男がビクリと肩を跳ねさせた。
「は、はい!」
「食材の仕入れ先である『ゴルゴン商会』。ここ、貴方の弟さんが経営されていますよね? 市場価格の三倍で卸させて、そのキックバックを貴方が受け取っている。証拠の裏帳簿らしきメモが、厨房の野菜室の奥から見つかりましたが」
「な、なんでそこを……!?」
「プロの目は誤魔化せません。野菜の鮮度と請求額が見合っていなかったので、徹底的に探させていただきました」
私は次々と名前を呼び、不正の事実を突きつけていく。
庭師による肥料代の水増し。
家令による美術品の横流し疑惑。
古株の使用人たちが、次々とその場に崩れ落ちていく。
彼らは「氷の公爵」が家政に無関心なのをいいことに、甘い汁を吸い続けていたのだ。
「さて、全員言い逃れはできない状況ですが」
私は眼鏡を指で押し上げた。
「本来なら、即刻解雇および衛兵に突き出すところです」
「お、お慈悲を……!」
「ですが、それをすると屋敷が回りません。新しい人を雇うにもコストと時間がかかります」
私はニッコリと微笑んだ。
それは、獲物を追い詰める捕食者の笑みだった。
「ですので、司法取引といきましょう」
「と、取引……?」
「横領した金額の全額返済。これが絶対条件です。ただし、一括でとは言いません。これからの給与から天引きさせていただきます」
「は、働かせていただけるのですか……?」
「ええ。ただし、これからは私の管理下で、死ぬ気で働いていただきます。無駄は一切許しません。その代わり、不正を働いていない真面目な者には、適正な評価と昇給を約束します」
私は、後ろの方で縮こまっていた若いメイドや下働きたちに視線を向けた。
彼らは古株たちに虐げられ、安い賃金で働かされていた者たちだ。
「貴方たちの働きぶりも、帳簿を見れば分かります。誰も見ていないと思って手を抜く者と、誰も見ていなくても床を磨く者。私は後者を評価します」
若いメイドたちの目に、希望の光が灯る。
逆に、不正を働いていた者たちは絶望の表情を浮かべた。
逃げれば衛兵、残れば地獄の労働(返済)。
彼らに選択の余地はない。
「返済計画書はすでに作成済みです。署名した者から、直ちに業務に戻りなさい。拒否する者は、今すぐ裏門に待機している衛兵の元へどうぞ」
「や、やります! 働かせてくださいぃ!!」
「一生ついていきますぅ!!」
メイド長たちが泣きながら私の足元にすがりつく。
「はい、契約成立ですね。では、早速ですがメイド長、シーツの件ですが……」
私は間髪入れずに指示を飛ばし始めた。
阿鼻叫喚と、テキパキとした指示の声がホールに響き渡る。
その様子を、二階の回廊からアイザック様が見下ろしていたことに、私は気づいていた。
***
その日の夜。
執務室で向かい合って座るアイザック様が、楽しそうに口を開いた。
「見事だったな。まさか一日で、屋敷の膿を出し切るとは」
「膿を出しただけでは不十分です。これから傷口を縫合し、リハビリさせなければなりませんから」
私はペンのインクを補充しながら答えた。
「で、幾ら回収できそうだ?」
「概算で、金貨五千枚ほどかと」
「……は? 五千?」
アイザック様が目を丸くする。
「そんなにか?」
「はい。閣下の資産管理が杜撰すぎた結果です。この回収分で、私の給与と『危険手当』を支払ってもお釣りが来ますね」
「くくっ、違いない」
彼は肩を震わせて笑った。
「君は本当に、俺の想像を超えてくる。……最高の買い物だったよ、カルル」
「まだ試用期間一日目ですよ、ボス」
「いいや、本採用だ。これなら、明日の『あれ』も、君なら難なくこなせそうだな」
「あれ、とは?」
アイザック様の目が、悪戯っ子のように輝いた。
「明日、王城で夜会がある」
「……はい」
「俺の婚約者として、社交界にお披露目だ。当然、俺を狙っていた令嬢たちが待ち構えている」
「ああ、なるほど」
私は平然と頷いた。
家の中の害虫駆除の次は、外の害虫駆除というわけだ。
「承知いたしました。ドレスの手配は?」
「最高級のものを用意させてある。君の戦闘服だ」
「では、完璧に着こなしてみせましょう。私の美貌も、商品価値の一部ですので」
私が眼鏡の奥でウインクしてみせると、アイザック様は一瞬だけ呆気に取られ、それからまた楽しそうに笑った。
明日の夜会。
それは、私にとって「悪役令嬢」としての新たなステージの幕開けだった。
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