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第二十三話:嘆きの山脈と兄弟の距離
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翌朝。
兄のルドルフは、選りすぐりの騎士数名を率いて、嘆きの山脈へと出発した。
父上や屋敷の使用人たちに見送られ、りりしい顔で馬を進めるその姿は、いかにも頼れる指揮官といったところだ。
俺は、その様子を自室の窓からぼんやりと眺めていた。
「いってらっしゃい。
せいぜい、頑張ってくれよな」
誰に言うでもなく呟き、俺はひらりとカーテンを閉じた。
その後、午前中はみっちりと昼寝をし、昼食を済ませ、午後の紅茶の時間もソファの上で満喫した。
そして、太陽が少し西に傾き始めた頃。
俺は「少し、散歩に行ってくる」とソフィアにだけ告げ、誰にも気づかれぬよう、裏門からそっと屋敷を抜け出した。
もちろん、その格好はいつもの黒衣だ。
嘆きの山脈は、その名の通り、素人を寄せ付けない険しい山岳地帯だ。
俺は、兄さんたちが進んだであろう正規の登山ルートを避け、獣しか通らないような道なき道を進んでいく。
常人なら数日はかかる道のりを、俺は身体強化の魔法を使い、わずか数時間で踏破した。
山に足を踏み入れると、すぐに分かる。
薄く、しかし確実に、邪悪な魔力の気配が漂っている。
王都の地下で感じたものと、同質の気配だ。
(……だが、妙だな)
その気配は、一か所に集中しているわけではなかった。
まるで霧のように、山脈の広範囲に、まばらに点在している。
これは、敵が複数の拠点を築いているか、あるいは、この山全体を覆うような、何か大規模な術式を展開しようとしている証拠だ。
(面倒なことをしてくれる)
俺はさらに奥へと進み、やがて、先行していた兄さんたちの部隊に追いついた。
もちろん、気づかれぬよう、数十メートル離れた木の上から、その様子を観察する。
兄さんは、以前よりも格段に指揮官らしくなっていた。
常に周囲を警戒し、部下に的確な指示を飛ばしている。
無駄な力押しではなく、地形を読み、慎重に進むその姿に、王都での一件が彼を大きく成長させたことが見て取れた。
やがて、調査隊は、麓の村で報告があった「奇妙な光」が目撃されたという、一つの洞窟を発見した。
「よし、内部を調査する。
二人一組で、常に連携を怠るな!」
兄さんの号令一下、騎士たちが松明を手に、次々と洞窟の中へと入っていく。
それを見ながら、俺は眉をひそめた。
洞窟の入り口。
その岩肌に、巧妙に隠された、微かな魔法の痕跡。
(……これは、誘い込むための罠か)
俺の予感は、的中した。
兄さんたちが、洞窟の奥へと進んだ、その瞬間。
ゴゴゴゴゴ……ッ!
地響きと共に、洞窟の入り口が、どこからか転がり落ちてきた巨大な岩で、完全に塞がれてしまったのだ。
同時に、洞窟の内部から、多数の魔物の気配が立ち上る。
ゴーレムか、あるいはアンデッドか。
人工的に配置された、番人たちだ。
(なるほどな。
調査隊をここで足止めし、その間に、別の場所で本命の目的を達成する。
古典的だが、確実な陽動だ)
俺は、やれやれと首を振った。
「面倒だが……兄さんたちが、ここで死んだら、もっと面倒なことになるからな」
俺は木の上から飛び降りると、塞がれた入り口の巨岩の前に立った。
そして、その構造を、魔力探知で精密にスキャンする。
(……脆いのは、あの部分か)
俺は指先に風の魔力を集中させると、狙いを定めて、それを放った。
ただの一点。
岩盤の、構造上の最も脆い部分を、鋭利な風の刃が正確に穿つ。
次の瞬間、巨岩に亀裂が走り、ガラガラと音を立てて崩れ落ちた。
洞窟の内部で、魔物たちと交戦していた兄さんたちは、突然入り口が開けたことに驚き、一斉に振り返った。
「なっ!?
入り口が……!」
「誰だ?
誰かが、外から……?
まさか……!」
兄さんが、ハッとした顔で入り口の方を見る。
その視線の先に、俺の姿はもうない。
(兄さんなら、あの程度の魔物の群れ、問題なく片付けられるだろ。
頑張れよ)
俺は心の中でそう呟くと、すぐにその場を離れた。
陽動に引っかかっている間に、敵本体がどこで、何をしているのか。
それを見つけ出す必要がある。
俺は、山の頂へと視線を向け、再び魔力探知の範囲を、山脈全体へと広げた。
すると、点在していた邪悪な魔力が、一本の線のように、ある場所へと集束しているのが分かった。
その場所は、山の最高峰。
古くから、この地方で「神々の祭壇」と呼ばれてきた場所だ。
「なるほどな。
麓の洞窟はただのおとり。
本命は、山頂の祭壇か。
セレスティーティーナ様の手紙にあった、『始祖の封印』とやらが、そこにあるに違いない」
麓の洞窟からは、兄さんたちの戦う鬨の声と、魔物の咆哮が聞こえてくる。
彼らに、陽動の相手は任せた。
俺は、一人、本当の目的地である山頂を目指し、険しい崖を、獣のような速さで駆け上がり始めた。
新たな、そして、おそらくは本当の戦いが待つ場所へ。
俺たち兄弟は、今、それぞれ別の場所で、同じ見えざる敵と、戦っていた。
兄のルドルフは、選りすぐりの騎士数名を率いて、嘆きの山脈へと出発した。
父上や屋敷の使用人たちに見送られ、りりしい顔で馬を進めるその姿は、いかにも頼れる指揮官といったところだ。
俺は、その様子を自室の窓からぼんやりと眺めていた。
「いってらっしゃい。
せいぜい、頑張ってくれよな」
誰に言うでもなく呟き、俺はひらりとカーテンを閉じた。
その後、午前中はみっちりと昼寝をし、昼食を済ませ、午後の紅茶の時間もソファの上で満喫した。
そして、太陽が少し西に傾き始めた頃。
俺は「少し、散歩に行ってくる」とソフィアにだけ告げ、誰にも気づかれぬよう、裏門からそっと屋敷を抜け出した。
もちろん、その格好はいつもの黒衣だ。
嘆きの山脈は、その名の通り、素人を寄せ付けない険しい山岳地帯だ。
俺は、兄さんたちが進んだであろう正規の登山ルートを避け、獣しか通らないような道なき道を進んでいく。
常人なら数日はかかる道のりを、俺は身体強化の魔法を使い、わずか数時間で踏破した。
山に足を踏み入れると、すぐに分かる。
薄く、しかし確実に、邪悪な魔力の気配が漂っている。
王都の地下で感じたものと、同質の気配だ。
(……だが、妙だな)
その気配は、一か所に集中しているわけではなかった。
まるで霧のように、山脈の広範囲に、まばらに点在している。
これは、敵が複数の拠点を築いているか、あるいは、この山全体を覆うような、何か大規模な術式を展開しようとしている証拠だ。
(面倒なことをしてくれる)
俺はさらに奥へと進み、やがて、先行していた兄さんたちの部隊に追いついた。
もちろん、気づかれぬよう、数十メートル離れた木の上から、その様子を観察する。
兄さんは、以前よりも格段に指揮官らしくなっていた。
常に周囲を警戒し、部下に的確な指示を飛ばしている。
無駄な力押しではなく、地形を読み、慎重に進むその姿に、王都での一件が彼を大きく成長させたことが見て取れた。
やがて、調査隊は、麓の村で報告があった「奇妙な光」が目撃されたという、一つの洞窟を発見した。
「よし、内部を調査する。
二人一組で、常に連携を怠るな!」
兄さんの号令一下、騎士たちが松明を手に、次々と洞窟の中へと入っていく。
それを見ながら、俺は眉をひそめた。
洞窟の入り口。
その岩肌に、巧妙に隠された、微かな魔法の痕跡。
(……これは、誘い込むための罠か)
俺の予感は、的中した。
兄さんたちが、洞窟の奥へと進んだ、その瞬間。
ゴゴゴゴゴ……ッ!
地響きと共に、洞窟の入り口が、どこからか転がり落ちてきた巨大な岩で、完全に塞がれてしまったのだ。
同時に、洞窟の内部から、多数の魔物の気配が立ち上る。
ゴーレムか、あるいはアンデッドか。
人工的に配置された、番人たちだ。
(なるほどな。
調査隊をここで足止めし、その間に、別の場所で本命の目的を達成する。
古典的だが、確実な陽動だ)
俺は、やれやれと首を振った。
「面倒だが……兄さんたちが、ここで死んだら、もっと面倒なことになるからな」
俺は木の上から飛び降りると、塞がれた入り口の巨岩の前に立った。
そして、その構造を、魔力探知で精密にスキャンする。
(……脆いのは、あの部分か)
俺は指先に風の魔力を集中させると、狙いを定めて、それを放った。
ただの一点。
岩盤の、構造上の最も脆い部分を、鋭利な風の刃が正確に穿つ。
次の瞬間、巨岩に亀裂が走り、ガラガラと音を立てて崩れ落ちた。
洞窟の内部で、魔物たちと交戦していた兄さんたちは、突然入り口が開けたことに驚き、一斉に振り返った。
「なっ!?
入り口が……!」
「誰だ?
誰かが、外から……?
まさか……!」
兄さんが、ハッとした顔で入り口の方を見る。
その視線の先に、俺の姿はもうない。
(兄さんなら、あの程度の魔物の群れ、問題なく片付けられるだろ。
頑張れよ)
俺は心の中でそう呟くと、すぐにその場を離れた。
陽動に引っかかっている間に、敵本体がどこで、何をしているのか。
それを見つけ出す必要がある。
俺は、山の頂へと視線を向け、再び魔力探知の範囲を、山脈全体へと広げた。
すると、点在していた邪悪な魔力が、一本の線のように、ある場所へと集束しているのが分かった。
その場所は、山の最高峰。
古くから、この地方で「神々の祭壇」と呼ばれてきた場所だ。
「なるほどな。
麓の洞窟はただのおとり。
本命は、山頂の祭壇か。
セレスティーティーナ様の手紙にあった、『始祖の封印』とやらが、そこにあるに違いない」
麓の洞窟からは、兄さんたちの戦う鬨の声と、魔物の咆哮が聞こえてくる。
彼らに、陽動の相手は任せた。
俺は、一人、本当の目的地である山頂を目指し、険しい崖を、獣のような速さで駆け上がり始めた。
新たな、そして、おそらくは本当の戦いが待つ場所へ。
俺たち兄弟は、今、それぞれ別の場所で、同じ見えざる敵と、戦っていた。
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