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第82話 古代遺跡の罠と石像の守護者
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王都近郊に発見されたという、未知の古代遺跡。
その入り口に立ったアルト、ノエル、ゴルドーの三人は、しばし言葉を失い、目の前に広がる光景を見つめていた。
苔むし、太い蔦に覆われた巨大な石造りの門は、その半分が崩れ落ち、暗く冷たい内部へと続く通路が、まるで異世界への入り口のようにぽっかりと口を開けている。
周囲には、人の気配はおろか、鳥の声すら聞こえない。
ただ、ひんやりとした、埃とカビの匂いが混じり合った空気が、遺跡の奥から静かに流れ出してくるだけだった。
「……行く」
沈黙を破ったのは、ノエルだった。
彼女はフードを目深にかぶったまま、その小柄な体を翻し、音もなく遺跡内部へと滑り込んだ。
斥候役である彼女が先行し、安全を確認する手筈だ。
アルトとゴルドーは、互いに目を見合わせ、頷き合うと、少しの間隔を置いてノエルの後を追った。
遺跡内部は、予想通り、暗く、そして静寂に包まれていた。
ランタンの揺らめく灯りが、通路の壁にかすかに残る古代の装飾模様や、床に散乱する崩れた石材をぼんやりと照らし出す。
空気はひんやりと冷たく、湿り気を帯びている。
一歩足を踏み出すたびに、靴音がやけに大きく響き、緊張感を高めた。
先導するノエルの動きは、まるで影のように滑らかで、無駄がない。
彼女は時折、ぴたりと足を止め、床の石版のわずかなズレや、壁に穿たれた小さな穴、天井に吊るされた不自然な影などを指差す。
それは、古代の罠の存在を示す合図だ。
そして、腰に下げた無数の道具の中から、細い金属棒や、粘着性のある液体、あるいは何かの粉末などを取り出し、驚くほど冷静に、そして的確に罠を解除していく。
床から飛び出す槍、壁から放たれる毒矢、天井から落ちてくる巨大な石…。
古代の遺跡に仕掛けられた、数々の殺意に満ちた仕掛けが、ノエルの手によって次々と無力化されていった。
「ふん、あの小娘、見た目によらず、腕は確かなようだな」
後方からついてきていたゴルドーが、感心したように(しかし、その口調は相変わらずぶっきらぼうに)呟いた。
アルトも、ノエルの専門的な技術と、その冷静沈着な仕事ぶりに舌を巻いていた。
彼女がいなければ、自分たちは最初の通路を無事に突破することすら、困難だったかもしれない。
罠地帯を慎重に抜け出すと、少し開けたホールのような空間に出た。
天井は高く、かつては壮麗な場所だったのだろうと思わせる痕跡が残っている。
壁には、色褪せてはいるものの、巨大な壁画の一部が残されていた。
それは、蛇のような体に、豊穣を象徴するかのような角を持つ、奇妙な女神らしき姿を描いたものだった。
「ほう……これは興味深いな」
ゴルドーが、壁画にゆっくりと近づき、背負っていた戦斧を一旦床に置くと、懐から鑑定用のルーペを取り出して、食い入るように壁画を観察し始めた。
「この壁画の様式、そして使われている顔料の質…ふむ、やはり古王国時代前期のものと見て間違いないだろう。祀られているのは、この地方に古くから伝わる土着の豊穣神、『ウロボリア』に違いない。蛇は再生と豊穣の象徴じゃからのぅ。この神殿は、おそらく、かなり重要な祭祀を執り行う場所だったはずじゃ」
ゴルドーは、さらに壁に刻まれた、見たこともないような古代文字にも目を向けた。
「む、この文字は…古代共通語がベースのようじゃが、かなり独特の訛りというか、変化が見られるな。ええと、『…偉大なる母よ、我らに尽きぬ恵みと、安寧を…』といった内容が書かれているようだ。ふむふむ…」
まるで学者のように、生き生きと解説を続けるゴルドー。
彼の博識ぶりは、ただの力自慢の戦士ではないことを示していた。
この遺跡に眠る謎を解き明かす上で、彼の知識は間違いなく大きな助けとなるだろう。
ホールを抜け、さらに奥へと続く通路へと進もうとした、その時だった。
通路の両脇に、まるで門番のように安置されていた、翼を持つ獣の姿を模した石像――ガーゴイル。
そのうちの一体が、ゴゴゴゴ……という、石と石が擦れるような重い音を立てて、ゆっくりと動き出したのだ!
石でできた目が、不気味な赤い光を放ち、侵入者であるアルトたち三人を捉える。
そして、それに呼応するように、もう一体のガーゴイルもまた、長い眠りから覚めたかのように動き出し、石の体から重々しい唸り声を上げながら、通路を塞ぐように立ちはだかった。
大きさはアルトの身長ほどだが、その全身を覆う石の体は、見るからに頑丈そうだ。
遺跡の守護者が、ついにその姿を現したのだ。
「ゴーレムか、ちっ、面倒な!」
ゴルドーが悪態をつきながら、巨大な戦斧を再び手に取り、力強く構えた。
「おい、若造(アルト)!お前はもう一体の方を抑えろ!ノエル!お前は奴らの足元を狙え!動きを止めるんだ!」
ゴルドーの的確な指示が飛ぶ。
彼は、雄叫びを上げると、一体のガーゴイルに向かって、その巨体に似合わぬほどの速さで突進していった!
アルトもまた、黒曜の剣とバックラーを構え、もう一体のガーゴイルと対峙する。
相手が石像だと分かっていても、その無機質な威圧感はかなりのものだ。
ゴルドーとガーゴイルの戦闘は、まさにパワーとパワーのぶつかり合いだった。
ゴルドーが振り下ろす巨大な戦斧が、ガーゴイルの石の体に叩きつけられ、激しい火花と、硬い石片が周囲に飛び散る。
ガーゴイルもまた、その重い石の拳や、鋭い爪で反撃し、一進一退の攻防を繰り広げている。
一方、アルトが対峙するガーゴイルも、重々しい動きでアルトに襲いかかってきた。
その石の拳による一撃は、まともに受ければ骨が砕けかねないほどの威力だ。
アルトは、ショートソードとバックラーを巧みに使い、その攻撃を受け流し、あるいは弾きながら、相手の弱点を探る。
やはり、斬撃は硬い石の体には効果が薄そうだ。
関節部分や、あるいは魔力の核のようなものがどこかにあるのだろうか?
ガーゴイルが、その重い石の拳を、アルトの頭上めがけて振り下ろしてきた。
アルトはその攻撃を、バックラーで受け止めた。
ズシン!と腕に響く、重い衝撃。
そして、アルトはその衝撃を利用し、カウンター反射を試みる。
(反射ッ!)
ゴッ!という鈍い衝撃音。
反射ダメージが、ガーゴイルの石の体を襲う。
効果はあるようだ。
ガーゴイルの動きが、ほんの一瞬だが、明らかに鈍った。
その隙を見逃さず、ノエルが動いた。
彼女は、音もなくガーゴイルの背後に回り込むと、腰のポーチから取り出した特殊な粘着性の液体を、ガーゴイルの足関節めがけて素早く投げつけた。
液体はガーゴイルの足にまとわりつき、その動きをさらに阻害する。
そして、ノエルは続けざまに、足元の瓦礫を蹴り上げ、ガーゴイルの注意を逸らした。
アルト、ゴルドー、そしてノエル。
三人の連携が、初めて一つの形になった瞬間だった。
アルトは、動きの鈍ったガーゴイルの、わずかに露出した後ろ脚の関節部分を狙い、黒曜の剣を突き立てる。
ゴリッという硬い手応え。
剣先が、石の隙間に食い込んだ。
「グルオオッ!」
ガーゴイルが苦痛の唸り声を上げる。
その隙に、ゴルドーも相手のガーゴイルの体勢を崩し、戦斧でその頭部を叩き割っていた。
アルトは、関節に剣が食い込んだガーゴイルに対し、さらに追撃の反射を叩き込む。
度重なるダメージに耐えきれず、ついにアルトの相手をしていたガーゴイルも、動きを止め、崩れ落ちるようにして沈黙した。
「ふぅ……終わったか」
アルトが安堵の息をつくと、ゴルドーが戦斧を肩に担ぎながら近づいてきた。
「ちっ、石人形相手に手間取らせやがって。…おい、アルト、さっきの反射とかいうのは面白いな。なかなか威力があるじゃねえか。だがな、俺が戦ってる時に、あまり俺の前に立つんじゃねえぞ、邪魔くさい」
そして、ノエルの方を向き、
「ノエル!お前も、もっと的確に敵の動きを止めんか!ちまちまと短剣で突くだけじゃ、芸がねえぞ!」
と、相変わらずの悪態をつく。
しかし、その声には、どこか仲間を認めるような響きも含まれているように感じられた。
ノエルは、相変わらず無表情のまま、こくりと頷くだけだった。
アルトは、「すみません、気をつけます」と返した。
初めてのパーティでの戦闘。
確かな成果を上げられた一方で、もっとスムーズに連携するための課題も見えた。
互いの動きを読み、呼吸を合わせる。
パーティ戦闘の難しさと、そして面白さを、アルトは実感していた。
最初の罠と、最初の魔物を乗り越えた。
アルト、ノエル、ゴルドーの、少し風変わりなパーティは、古代遺跡の探索者として、確かな第一歩を踏み出したのだ。
しかし、遺跡の奥からは、依然としてひんやりとした空気が流れ込み、未知の気配が漂ってくる。
彼らは、さらに奥へと進むのか。
それとも、今日の調査はここまでとして、一度ギルドに情報を持ち帰るのか。
アルトは、個性的な仲間たちの顔を交互に見回しながら、次の決断を下そうとしていた。
この遺跡に眠る謎と、パーティとしての成長。
彼らの冒険は、まだ始まったばかりだった。
その入り口に立ったアルト、ノエル、ゴルドーの三人は、しばし言葉を失い、目の前に広がる光景を見つめていた。
苔むし、太い蔦に覆われた巨大な石造りの門は、その半分が崩れ落ち、暗く冷たい内部へと続く通路が、まるで異世界への入り口のようにぽっかりと口を開けている。
周囲には、人の気配はおろか、鳥の声すら聞こえない。
ただ、ひんやりとした、埃とカビの匂いが混じり合った空気が、遺跡の奥から静かに流れ出してくるだけだった。
「……行く」
沈黙を破ったのは、ノエルだった。
彼女はフードを目深にかぶったまま、その小柄な体を翻し、音もなく遺跡内部へと滑り込んだ。
斥候役である彼女が先行し、安全を確認する手筈だ。
アルトとゴルドーは、互いに目を見合わせ、頷き合うと、少しの間隔を置いてノエルの後を追った。
遺跡内部は、予想通り、暗く、そして静寂に包まれていた。
ランタンの揺らめく灯りが、通路の壁にかすかに残る古代の装飾模様や、床に散乱する崩れた石材をぼんやりと照らし出す。
空気はひんやりと冷たく、湿り気を帯びている。
一歩足を踏み出すたびに、靴音がやけに大きく響き、緊張感を高めた。
先導するノエルの動きは、まるで影のように滑らかで、無駄がない。
彼女は時折、ぴたりと足を止め、床の石版のわずかなズレや、壁に穿たれた小さな穴、天井に吊るされた不自然な影などを指差す。
それは、古代の罠の存在を示す合図だ。
そして、腰に下げた無数の道具の中から、細い金属棒や、粘着性のある液体、あるいは何かの粉末などを取り出し、驚くほど冷静に、そして的確に罠を解除していく。
床から飛び出す槍、壁から放たれる毒矢、天井から落ちてくる巨大な石…。
古代の遺跡に仕掛けられた、数々の殺意に満ちた仕掛けが、ノエルの手によって次々と無力化されていった。
「ふん、あの小娘、見た目によらず、腕は確かなようだな」
後方からついてきていたゴルドーが、感心したように(しかし、その口調は相変わらずぶっきらぼうに)呟いた。
アルトも、ノエルの専門的な技術と、その冷静沈着な仕事ぶりに舌を巻いていた。
彼女がいなければ、自分たちは最初の通路を無事に突破することすら、困難だったかもしれない。
罠地帯を慎重に抜け出すと、少し開けたホールのような空間に出た。
天井は高く、かつては壮麗な場所だったのだろうと思わせる痕跡が残っている。
壁には、色褪せてはいるものの、巨大な壁画の一部が残されていた。
それは、蛇のような体に、豊穣を象徴するかのような角を持つ、奇妙な女神らしき姿を描いたものだった。
「ほう……これは興味深いな」
ゴルドーが、壁画にゆっくりと近づき、背負っていた戦斧を一旦床に置くと、懐から鑑定用のルーペを取り出して、食い入るように壁画を観察し始めた。
「この壁画の様式、そして使われている顔料の質…ふむ、やはり古王国時代前期のものと見て間違いないだろう。祀られているのは、この地方に古くから伝わる土着の豊穣神、『ウロボリア』に違いない。蛇は再生と豊穣の象徴じゃからのぅ。この神殿は、おそらく、かなり重要な祭祀を執り行う場所だったはずじゃ」
ゴルドーは、さらに壁に刻まれた、見たこともないような古代文字にも目を向けた。
「む、この文字は…古代共通語がベースのようじゃが、かなり独特の訛りというか、変化が見られるな。ええと、『…偉大なる母よ、我らに尽きぬ恵みと、安寧を…』といった内容が書かれているようだ。ふむふむ…」
まるで学者のように、生き生きと解説を続けるゴルドー。
彼の博識ぶりは、ただの力自慢の戦士ではないことを示していた。
この遺跡に眠る謎を解き明かす上で、彼の知識は間違いなく大きな助けとなるだろう。
ホールを抜け、さらに奥へと続く通路へと進もうとした、その時だった。
通路の両脇に、まるで門番のように安置されていた、翼を持つ獣の姿を模した石像――ガーゴイル。
そのうちの一体が、ゴゴゴゴ……という、石と石が擦れるような重い音を立てて、ゆっくりと動き出したのだ!
石でできた目が、不気味な赤い光を放ち、侵入者であるアルトたち三人を捉える。
そして、それに呼応するように、もう一体のガーゴイルもまた、長い眠りから覚めたかのように動き出し、石の体から重々しい唸り声を上げながら、通路を塞ぐように立ちはだかった。
大きさはアルトの身長ほどだが、その全身を覆う石の体は、見るからに頑丈そうだ。
遺跡の守護者が、ついにその姿を現したのだ。
「ゴーレムか、ちっ、面倒な!」
ゴルドーが悪態をつきながら、巨大な戦斧を再び手に取り、力強く構えた。
「おい、若造(アルト)!お前はもう一体の方を抑えろ!ノエル!お前は奴らの足元を狙え!動きを止めるんだ!」
ゴルドーの的確な指示が飛ぶ。
彼は、雄叫びを上げると、一体のガーゴイルに向かって、その巨体に似合わぬほどの速さで突進していった!
アルトもまた、黒曜の剣とバックラーを構え、もう一体のガーゴイルと対峙する。
相手が石像だと分かっていても、その無機質な威圧感はかなりのものだ。
ゴルドーとガーゴイルの戦闘は、まさにパワーとパワーのぶつかり合いだった。
ゴルドーが振り下ろす巨大な戦斧が、ガーゴイルの石の体に叩きつけられ、激しい火花と、硬い石片が周囲に飛び散る。
ガーゴイルもまた、その重い石の拳や、鋭い爪で反撃し、一進一退の攻防を繰り広げている。
一方、アルトが対峙するガーゴイルも、重々しい動きでアルトに襲いかかってきた。
その石の拳による一撃は、まともに受ければ骨が砕けかねないほどの威力だ。
アルトは、ショートソードとバックラーを巧みに使い、その攻撃を受け流し、あるいは弾きながら、相手の弱点を探る。
やはり、斬撃は硬い石の体には効果が薄そうだ。
関節部分や、あるいは魔力の核のようなものがどこかにあるのだろうか?
ガーゴイルが、その重い石の拳を、アルトの頭上めがけて振り下ろしてきた。
アルトはその攻撃を、バックラーで受け止めた。
ズシン!と腕に響く、重い衝撃。
そして、アルトはその衝撃を利用し、カウンター反射を試みる。
(反射ッ!)
ゴッ!という鈍い衝撃音。
反射ダメージが、ガーゴイルの石の体を襲う。
効果はあるようだ。
ガーゴイルの動きが、ほんの一瞬だが、明らかに鈍った。
その隙を見逃さず、ノエルが動いた。
彼女は、音もなくガーゴイルの背後に回り込むと、腰のポーチから取り出した特殊な粘着性の液体を、ガーゴイルの足関節めがけて素早く投げつけた。
液体はガーゴイルの足にまとわりつき、その動きをさらに阻害する。
そして、ノエルは続けざまに、足元の瓦礫を蹴り上げ、ガーゴイルの注意を逸らした。
アルト、ゴルドー、そしてノエル。
三人の連携が、初めて一つの形になった瞬間だった。
アルトは、動きの鈍ったガーゴイルの、わずかに露出した後ろ脚の関節部分を狙い、黒曜の剣を突き立てる。
ゴリッという硬い手応え。
剣先が、石の隙間に食い込んだ。
「グルオオッ!」
ガーゴイルが苦痛の唸り声を上げる。
その隙に、ゴルドーも相手のガーゴイルの体勢を崩し、戦斧でその頭部を叩き割っていた。
アルトは、関節に剣が食い込んだガーゴイルに対し、さらに追撃の反射を叩き込む。
度重なるダメージに耐えきれず、ついにアルトの相手をしていたガーゴイルも、動きを止め、崩れ落ちるようにして沈黙した。
「ふぅ……終わったか」
アルトが安堵の息をつくと、ゴルドーが戦斧を肩に担ぎながら近づいてきた。
「ちっ、石人形相手に手間取らせやがって。…おい、アルト、さっきの反射とかいうのは面白いな。なかなか威力があるじゃねえか。だがな、俺が戦ってる時に、あまり俺の前に立つんじゃねえぞ、邪魔くさい」
そして、ノエルの方を向き、
「ノエル!お前も、もっと的確に敵の動きを止めんか!ちまちまと短剣で突くだけじゃ、芸がねえぞ!」
と、相変わらずの悪態をつく。
しかし、その声には、どこか仲間を認めるような響きも含まれているように感じられた。
ノエルは、相変わらず無表情のまま、こくりと頷くだけだった。
アルトは、「すみません、気をつけます」と返した。
初めてのパーティでの戦闘。
確かな成果を上げられた一方で、もっとスムーズに連携するための課題も見えた。
互いの動きを読み、呼吸を合わせる。
パーティ戦闘の難しさと、そして面白さを、アルトは実感していた。
最初の罠と、最初の魔物を乗り越えた。
アルト、ノエル、ゴルドーの、少し風変わりなパーティは、古代遺跡の探索者として、確かな第一歩を踏み出したのだ。
しかし、遺跡の奥からは、依然としてひんやりとした空気が流れ込み、未知の気配が漂ってくる。
彼らは、さらに奥へと進むのか。
それとも、今日の調査はここまでとして、一度ギルドに情報を持ち帰るのか。
アルトは、個性的な仲間たちの顔を交互に見回しながら、次の決断を下そうとしていた。
この遺跡に眠る謎と、パーティとしての成長。
彼らの冒険は、まだ始まったばかりだった。
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