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第六十一話:紫電の空と最後の工房
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「始まりの山脈」の方角から立ち昇る暗紫色の渦と、それに伴う邪悪な気配は、ミストラル村をかつてない恐怖と混乱に陥れた。
動物たちは檻の中で暴れ狂い、幼い子供たちは訳もわからず泣き叫び、大人たちもまた、空を見上げては青ざめた顔で十字を切る。
それは、まるで世界の終わりを告げる凶兆のようであった。
「皆、落ち着いてくれ! パニックになるな!」
バルガス村長の張りのある声と、ギデオンの落ち着いた呼びかけが、辛うじて村人たちの混乱を押しとどめる。
カイトとガストン隊長は、即座に村の自警団と派遣兵士たちを招集し、村の周囲の警戒態勢を最大限に引き上げた。
工房や備蓄倉庫といった重要施設には二重三重の守りが敷かれ、女子供や老人たちは、万が一に備えて頑丈な集会所や、アレンが設計に関わった地下倉庫へと避難誘導が開始される。
「リナ、エルナおばあさん、頼みます! 負傷者が出た場合の準備を!」
アレンは、リナとエルナに医療体制の最終確認を指示すると、自身はティムと工房の仲間たちと共に、文字通り最後の工房作業へと取り掛かった。
残された時間は少ない。
あの空の異変は、「厄災の目覚め」がもはや秒読み段階に入ったことを示している。
「ティム、あの黒曜石の欠片を、この円筒形の容器の中央に固定してくれ。
周囲には、改良した光信号装置のレンズと、ヴェネリアから手に入れた特殊合金で作った反射板を、僕の指示通りに配置するんだ」
アレンの工房は、今や戦場のような緊張感に包まれていた。
彼が設計しているのは、あの黒曜石の欠片が持つ微弱なエネルギーを、レンズと反射板を使って一点に集束・増幅し、特定の指向性を持った光線として射出するという、一種の「エネルギー照射装置」とも呼べるものであった。
羊皮紙の予言にあった「聖なる石の力」という言葉。
アレンは、それがこの黒曜石の欠片を指し、そしてその力を何らかの形で「厄災」に対抗するために使う必要があると直感していたのだ。
浩介の知識には存在しない、まさにこの世界でしか生まれ得ない、ぶっつけ本番の発明。
成功の保証などどこにもない。
しかし、やらねばならなかった。
「トム、君たちは、僕が以前設計した『音響爆雷』の改良型を急いで組み立ててくれ。
今回は、指向性を高めて、特定の周波数の超高音波を発生させるように調整する。
あの『世界を喰らう者』がどんな姿をしているかは分からないが、巨大な生物であれば、特定の音波が有効な攪乱手段になるかもしれない」
工房の若者たちは、アレンの指示に一糸乱れぬ動きで応じる。
彼らの顔には、恐怖の色よりも、アレンと共にこの危機に立ち向かうという、強い決意と使命感が浮かんでいた。
ミストラル村の学び舎でアレンから科学の基礎を学び、工房で物作りの楽しさと厳しさを叩き込まれた彼らは、もはや単なる村の若者ではない。
アレンの知恵を形にする、頼もしい技術者集団へと成長を遂げていたのである。
一方、レグルスは、アレンが以前開発し、さらに改良を加えた光信号装置を使い、領主アルトリア辺境伯の元へ、この緊急事態を報告する準備を進めていた。
それは、ミストラル村の塔の最上部に設置され、強力なレンズと反射鏡によって、数十キロ離れた中継地点へ、そしてそこからさらに領都へと、光の点滅による暗号メッセージを送るというもの。
この世界の通信技術の限界を超える、画期的なシステムであった。
「辺境伯様へ。
ミストラル村上空、始まりの山脈方向に異変。
厄災の兆候確認。
アレン技術総監督以下、調査チーム、これより最終作戦行動に移行。
アルトリア領の、ご武運を――」
レグルスが、震える手で送信キーを操作する。
夜空に向けて放たれた一条の光は、ミストラル村の、そしてアレンたちの最後のメッセージを乗せ、闇の中へと消えていった。
返信を待つ余裕はない。
彼らは、アルトリア領全体の命運を双肩に担い、自らの力でこの危機を乗り越えなければならないのだ。
全ての準備が整ったのは、空の異変が始まってから数時間が経過した、夜半過ぎであった。
アレン、リナ、カイト、ティム、そしてレグルスとガストン隊長率いる十数名の精鋭兵士たち。
彼らは、ミストラル村の広場に集結し、最後の出撃準備を整える。
アレンの腰には、改良された仕掛け杖。
背中には、黒曜石の欠片を組み込んだ、まだ熱を帯びているかのようなエネルギー照射装置の試作品。
カイトは、ゴードンがこの日のために鍛え上げた、特殊合金製の鋭い長剣を手に、その表情は鋼のように硬い。
リナもまた、腰に薬草袋を下げ、その瞳には、どんな困難にも屈しない強い光が宿っていた。
「みんな、準備はいいか?」
アレンの声が、静まり返った広場に響く。
仲間たちは、無言で、しかし力強く頷いた。
彼らの間には、もはや言葉は不要。
互いの目を見れば、その覚悟と信頼は痛いほど伝わってくる。
バルガス村長と、ギデオン、そしてエルナが、彼らの元へと歩み寄った。
「アレン、リナ、カイト、ティム……そして、レグルス殿、ガストン殿、兵士の皆々様。
このミストラル村の、いや、アルトリア領の全ての民の命運が、君たちの双肩にかかっておる。
我々は、ここで君たちの無事と、そして勝利を祈り続けることしかできぬが……必ず、必ずや生きて帰ってきてくれ」
バルガス村長は、涙を堪えながら、一人一人の手を固く握った。
リリアも、アレンを強く抱きしめ、その背中を何度も叩く。
「アレン……私の自慢の息子よ。
あなたの知恵と勇気が、きっと世界を救うと信じています」
「行ってきます、母さん。
必ず、みんなで戻ってきます」
アレンは、母の温もりを胸に刻み、仲間たちと共に、闇に包まれた「始まりの山脈」へと続く道へと、再びその足を踏み出した。
背後からは、村人たちの嗚咽(おえつ)と、そして力強い励ましの声が聞こえてくる。
空には、不気味な暗紫色の渦がますますその勢いを増し、まるで巨大な口を開けて彼らを待ち構えているかのようだ。
動物たちは檻の中で暴れ狂い、幼い子供たちは訳もわからず泣き叫び、大人たちもまた、空を見上げては青ざめた顔で十字を切る。
それは、まるで世界の終わりを告げる凶兆のようであった。
「皆、落ち着いてくれ! パニックになるな!」
バルガス村長の張りのある声と、ギデオンの落ち着いた呼びかけが、辛うじて村人たちの混乱を押しとどめる。
カイトとガストン隊長は、即座に村の自警団と派遣兵士たちを招集し、村の周囲の警戒態勢を最大限に引き上げた。
工房や備蓄倉庫といった重要施設には二重三重の守りが敷かれ、女子供や老人たちは、万が一に備えて頑丈な集会所や、アレンが設計に関わった地下倉庫へと避難誘導が開始される。
「リナ、エルナおばあさん、頼みます! 負傷者が出た場合の準備を!」
アレンは、リナとエルナに医療体制の最終確認を指示すると、自身はティムと工房の仲間たちと共に、文字通り最後の工房作業へと取り掛かった。
残された時間は少ない。
あの空の異変は、「厄災の目覚め」がもはや秒読み段階に入ったことを示している。
「ティム、あの黒曜石の欠片を、この円筒形の容器の中央に固定してくれ。
周囲には、改良した光信号装置のレンズと、ヴェネリアから手に入れた特殊合金で作った反射板を、僕の指示通りに配置するんだ」
アレンの工房は、今や戦場のような緊張感に包まれていた。
彼が設計しているのは、あの黒曜石の欠片が持つ微弱なエネルギーを、レンズと反射板を使って一点に集束・増幅し、特定の指向性を持った光線として射出するという、一種の「エネルギー照射装置」とも呼べるものであった。
羊皮紙の予言にあった「聖なる石の力」という言葉。
アレンは、それがこの黒曜石の欠片を指し、そしてその力を何らかの形で「厄災」に対抗するために使う必要があると直感していたのだ。
浩介の知識には存在しない、まさにこの世界でしか生まれ得ない、ぶっつけ本番の発明。
成功の保証などどこにもない。
しかし、やらねばならなかった。
「トム、君たちは、僕が以前設計した『音響爆雷』の改良型を急いで組み立ててくれ。
今回は、指向性を高めて、特定の周波数の超高音波を発生させるように調整する。
あの『世界を喰らう者』がどんな姿をしているかは分からないが、巨大な生物であれば、特定の音波が有効な攪乱手段になるかもしれない」
工房の若者たちは、アレンの指示に一糸乱れぬ動きで応じる。
彼らの顔には、恐怖の色よりも、アレンと共にこの危機に立ち向かうという、強い決意と使命感が浮かんでいた。
ミストラル村の学び舎でアレンから科学の基礎を学び、工房で物作りの楽しさと厳しさを叩き込まれた彼らは、もはや単なる村の若者ではない。
アレンの知恵を形にする、頼もしい技術者集団へと成長を遂げていたのである。
一方、レグルスは、アレンが以前開発し、さらに改良を加えた光信号装置を使い、領主アルトリア辺境伯の元へ、この緊急事態を報告する準備を進めていた。
それは、ミストラル村の塔の最上部に設置され、強力なレンズと反射鏡によって、数十キロ離れた中継地点へ、そしてそこからさらに領都へと、光の点滅による暗号メッセージを送るというもの。
この世界の通信技術の限界を超える、画期的なシステムであった。
「辺境伯様へ。
ミストラル村上空、始まりの山脈方向に異変。
厄災の兆候確認。
アレン技術総監督以下、調査チーム、これより最終作戦行動に移行。
アルトリア領の、ご武運を――」
レグルスが、震える手で送信キーを操作する。
夜空に向けて放たれた一条の光は、ミストラル村の、そしてアレンたちの最後のメッセージを乗せ、闇の中へと消えていった。
返信を待つ余裕はない。
彼らは、アルトリア領全体の命運を双肩に担い、自らの力でこの危機を乗り越えなければならないのだ。
全ての準備が整ったのは、空の異変が始まってから数時間が経過した、夜半過ぎであった。
アレン、リナ、カイト、ティム、そしてレグルスとガストン隊長率いる十数名の精鋭兵士たち。
彼らは、ミストラル村の広場に集結し、最後の出撃準備を整える。
アレンの腰には、改良された仕掛け杖。
背中には、黒曜石の欠片を組み込んだ、まだ熱を帯びているかのようなエネルギー照射装置の試作品。
カイトは、ゴードンがこの日のために鍛え上げた、特殊合金製の鋭い長剣を手に、その表情は鋼のように硬い。
リナもまた、腰に薬草袋を下げ、その瞳には、どんな困難にも屈しない強い光が宿っていた。
「みんな、準備はいいか?」
アレンの声が、静まり返った広場に響く。
仲間たちは、無言で、しかし力強く頷いた。
彼らの間には、もはや言葉は不要。
互いの目を見れば、その覚悟と信頼は痛いほど伝わってくる。
バルガス村長と、ギデオン、そしてエルナが、彼らの元へと歩み寄った。
「アレン、リナ、カイト、ティム……そして、レグルス殿、ガストン殿、兵士の皆々様。
このミストラル村の、いや、アルトリア領の全ての民の命運が、君たちの双肩にかかっておる。
我々は、ここで君たちの無事と、そして勝利を祈り続けることしかできぬが……必ず、必ずや生きて帰ってきてくれ」
バルガス村長は、涙を堪えながら、一人一人の手を固く握った。
リリアも、アレンを強く抱きしめ、その背中を何度も叩く。
「アレン……私の自慢の息子よ。
あなたの知恵と勇気が、きっと世界を救うと信じています」
「行ってきます、母さん。
必ず、みんなで戻ってきます」
アレンは、母の温もりを胸に刻み、仲間たちと共に、闇に包まれた「始まりの山脈」へと続く道へと、再びその足を踏み出した。
背後からは、村人たちの嗚咽(おえつ)と、そして力強い励ましの声が聞こえてくる。
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