6 / 26
第六話:辺境伯の依頼、秘められた病の謎
しおりを挟む
アリアドネの決意に満ちた返事を聞き、辺境伯の使いと名乗った紳士――執事のエルネストは、安堵の表情を浮かべた。
「おお、お受けいただけますか!ありがたき幸せ。早速ご準備いただき、我が主の待つバルトフェルド辺境伯領までご足労願いたい。」
事態は急を要するらしかった。
アリアドネはゼノに事情を話し、店の運営をしばらくの間、全面的に任せることにした。
「ゼノ様、必ず良い結果を持ち帰ります。店のことは、どうぞよろしくお願いいたします。」
「心配はいらんよ、アリアドネ君。君は君の使命を全うしてきなさい。吉報を待っている。」
ゼノは力強く頷き、アリアドネを送り出した。
数日分の着替えと、愛用の薬草の調合道具、そしていくつかの貴重な薬草を鞄に詰め、アリアドネはエルネストと共に隣町への旅路についた。
揺れる馬車の中で、エルネストは辺境伯夫人セレスティーナの病状について、より詳しく語って聞かせた。
「奥様は、もう五年もの間、原因不明の衰弱に苦しんでおられます。次第に食も細くなり、気力も失われ、今ではほとんど寝台の上で過ごされる日々……。王都の名医と呼ばれる方々にも診ていただきましたが、誰も首を縦に振ってはくれませなんだ。」
その声には、長年仕える主君の妻を思う深い憂慮が滲んでいた。
辺境伯であるアルフレッド卿は、領民からは厳格だが公正な領主として慕われているが、最愛の妻の病には心を痛め、憔悴しきっているという。
「アリアドネ様、あなた様が最後の希望なのです。」
エルネストの言葉に、アリアドネは改めて身の引き締まる思いだった。
(必ず、原因を突き止めてみせるわ……)
数日後、一行はバルトフェルド辺境伯領の中心都市に到着した。
その街並みは、アリアドネが暮らしていた街よりも大きく、活気に満ちているように見えたが、どこか重苦しい空気が漂っているのを感じた。
辺境伯邸は、街を見下ろす小高い丘の上に建っていた。
石造りの壮麗な館だが、手入れは行き届いているものの、どこか生命力が感じられない、陰鬱とした雰囲気が漂っている。
出迎えた辺境伯アルフレッドは、エルネストの話の通り、目の下に深い隈を作り、疲労の色を隠せない様子だった。
しかし、アリアドネの若さに一瞬驚いたものの、その真摯な瞳を見ると、わずかに希望の光を見出したかのように、丁寧な言葉で挨拶を述べた。
「ようこそお越しくだされた、アリアドネ殿。お噂は執事から聞いている。どうか、妻を……セレスティーナを救っていただきたい。」
その声は、か細く、悲痛な響きを帯びていた。
アリアドネは深々と一礼し、早速セレスティーナ夫人の診察に取り掛かった。
通された寝室は、陽光が差し込む明るい部屋だったが、カーテンは重く閉ざされ、空気は淀んでいた。
寝台に横たわるセレスティーナ夫人は、かつては美しかったであろう面影を残してはいたものの、今は青白く痩せこけ、人形のように生気がない。
アリアドネはまず、夫人の脈を取り、顔色、舌の状態、瞳の光などを注意深く観察した。
次に、付き添いの侍女たちから、これまでの食事内容、日々の生活習慣、病状の細かな変化などを丹念に聞き取った。
これまでの医師たちは、主に内臓の疾患や精神的な問題を疑っていたようだが、アリアドネは別の可能性を感じ取っていた。
(これは……何か、外部からの要因があるのではないかしら……?)
アリアドネは、部屋の隅々まで注意深く観察した。
窓辺に置かれた花瓶の花、化粧台に並べられた化粧品、寝室で焚かれている香……。
そして、ふと、夫人が日常的に飲んでいるというハーブティーの茶葉に目が留まった。
侍女に頼んでその茶葉を見せてもらうと、アリアドネの眉が微かに動いた。
それは、鎮静作用のある一般的なハーブだったが、その中に、ごく微量ではあるが、通常は薬用として厳密な管理下でしか使われないはずの、別の植物の葉が混入しているのを見つけたのだ。
その植物は、少量ならば精神安定の効果があるが、長期間にわたって摂取し続けると、徐々に神経系に影響を及ぼし、慢性的な衰弱や中毒症状を引き起こす可能性があった。
(まさか……これほどの量を、長期間……?)
アリアドネは、さらに夫人が使っている化粧品や、部屋に飾られている観葉植物なども徹底的に調べ上げた。
その結果、いくつかの化粧品にも、微量ながら同様の有毒性を持つ成分が含まれていること、そして、窓辺に置かれた美しい観葉植物が、実は美しい花を咲かせるものの、その花粉や蜜に弱い毒性があることを突き止めた。
一つ一つは微量でも、それらが長年にわたって複合的に作用し、セレスティーナ夫人の体を蝕んでいたのではないか。
「辺境伯様、奥様のご病気の原因は、おそらく慢性的な中毒症状によるものと推察されます。」
アリアドネは、アルフレッド辺境伯とエルネストに、自身の見解を慎重に、しかし確信を持って告げた。
そして、問題と思われるハーブティー、化粧品、観葉植物を具体的に指摘した。
辺境伯は、アリアドネの言葉に衝撃を受け、顔面蒼白になった。
「な……なんだと……?では、これまで妻は毒を盛られ続けていたというのか……!」
「故意かどうかは分かりません。ただ、これらのものが奥様の体質に合わず、長期間にわたる摂取や接触によって、徐々に体を弱らせていった可能性が高いと思われます。」
アリアドネは冷静に説明した。
「治療法としては、まず原因となるものを全て排除し、体内に蓄積された毒素を排出するための解毒療法を行います。そして、弱った体を回復させるための滋養強壮の薬草と、バランスの取れた食事療法を組み合わせるのがよろしいかと。」
アリアドネが提案した治療法は、これまでのどの医師も思いつかなかったものだった。
必要な薬草の中には、この地方では手に入りにくい希少なものも含まれていたが、アルフレッド辺境伯は即座に決断した。
「アリアドネ殿、あなたを信じよう。必要なものは全て用意させる。どうか、妻を……セレスティーナを頼む!」
辺境伯の目には、再び力強い光が宿っていた。
こうして、アリアドネによるセレスティーナ夫人の治療が始まった。
まず、問題のある品々は全て寝室から撤去され、部屋の空気も徹底的に入れ替えられた。
アリアドネは、辺境伯家の協力を得て取り寄せた解毒作用のある薬草を丁寧に煎じ、夫人に少量ずつ服用させた。
最初の数日は、夫人の容態に目立った変化は見られなかった。
むしろ、長年慣れ親しんだものがなくなったせいか、少し不安げな様子を見せることもあった。
アリアドネは、毎日夫人のそばに付き添い、優しく声をかけながら、辛抱強く治療を続けた。
(大丈夫……きっと良くなるわ……)
彼女の心の中には、薬草への深い知識と、人を救いたいという強い思いがあった。
そして、治療開始から一週間が経った朝。
侍女が慌てた様子でアリアドネを呼びに来た。
「アリアドネ様!奥様が……奥様が、何かを口にしたいと仰せです!」
アリアドネが急いで寝室へ向かうと、セレスティーナ夫人が、ほんのわずかだが、以前よりもはっきりとした意識のある目で、アリアドネを見つめていた。
「……スープが……飲みたい……」
か細い、しかし確かに彼女自身の意志で発せられた言葉だった。
それは、長いトンネルの先にかすかに見えた、希望の光だった。
「おお、お受けいただけますか!ありがたき幸せ。早速ご準備いただき、我が主の待つバルトフェルド辺境伯領までご足労願いたい。」
事態は急を要するらしかった。
アリアドネはゼノに事情を話し、店の運営をしばらくの間、全面的に任せることにした。
「ゼノ様、必ず良い結果を持ち帰ります。店のことは、どうぞよろしくお願いいたします。」
「心配はいらんよ、アリアドネ君。君は君の使命を全うしてきなさい。吉報を待っている。」
ゼノは力強く頷き、アリアドネを送り出した。
数日分の着替えと、愛用の薬草の調合道具、そしていくつかの貴重な薬草を鞄に詰め、アリアドネはエルネストと共に隣町への旅路についた。
揺れる馬車の中で、エルネストは辺境伯夫人セレスティーナの病状について、より詳しく語って聞かせた。
「奥様は、もう五年もの間、原因不明の衰弱に苦しんでおられます。次第に食も細くなり、気力も失われ、今ではほとんど寝台の上で過ごされる日々……。王都の名医と呼ばれる方々にも診ていただきましたが、誰も首を縦に振ってはくれませなんだ。」
その声には、長年仕える主君の妻を思う深い憂慮が滲んでいた。
辺境伯であるアルフレッド卿は、領民からは厳格だが公正な領主として慕われているが、最愛の妻の病には心を痛め、憔悴しきっているという。
「アリアドネ様、あなた様が最後の希望なのです。」
エルネストの言葉に、アリアドネは改めて身の引き締まる思いだった。
(必ず、原因を突き止めてみせるわ……)
数日後、一行はバルトフェルド辺境伯領の中心都市に到着した。
その街並みは、アリアドネが暮らしていた街よりも大きく、活気に満ちているように見えたが、どこか重苦しい空気が漂っているのを感じた。
辺境伯邸は、街を見下ろす小高い丘の上に建っていた。
石造りの壮麗な館だが、手入れは行き届いているものの、どこか生命力が感じられない、陰鬱とした雰囲気が漂っている。
出迎えた辺境伯アルフレッドは、エルネストの話の通り、目の下に深い隈を作り、疲労の色を隠せない様子だった。
しかし、アリアドネの若さに一瞬驚いたものの、その真摯な瞳を見ると、わずかに希望の光を見出したかのように、丁寧な言葉で挨拶を述べた。
「ようこそお越しくだされた、アリアドネ殿。お噂は執事から聞いている。どうか、妻を……セレスティーナを救っていただきたい。」
その声は、か細く、悲痛な響きを帯びていた。
アリアドネは深々と一礼し、早速セレスティーナ夫人の診察に取り掛かった。
通された寝室は、陽光が差し込む明るい部屋だったが、カーテンは重く閉ざされ、空気は淀んでいた。
寝台に横たわるセレスティーナ夫人は、かつては美しかったであろう面影を残してはいたものの、今は青白く痩せこけ、人形のように生気がない。
アリアドネはまず、夫人の脈を取り、顔色、舌の状態、瞳の光などを注意深く観察した。
次に、付き添いの侍女たちから、これまでの食事内容、日々の生活習慣、病状の細かな変化などを丹念に聞き取った。
これまでの医師たちは、主に内臓の疾患や精神的な問題を疑っていたようだが、アリアドネは別の可能性を感じ取っていた。
(これは……何か、外部からの要因があるのではないかしら……?)
アリアドネは、部屋の隅々まで注意深く観察した。
窓辺に置かれた花瓶の花、化粧台に並べられた化粧品、寝室で焚かれている香……。
そして、ふと、夫人が日常的に飲んでいるというハーブティーの茶葉に目が留まった。
侍女に頼んでその茶葉を見せてもらうと、アリアドネの眉が微かに動いた。
それは、鎮静作用のある一般的なハーブだったが、その中に、ごく微量ではあるが、通常は薬用として厳密な管理下でしか使われないはずの、別の植物の葉が混入しているのを見つけたのだ。
その植物は、少量ならば精神安定の効果があるが、長期間にわたって摂取し続けると、徐々に神経系に影響を及ぼし、慢性的な衰弱や中毒症状を引き起こす可能性があった。
(まさか……これほどの量を、長期間……?)
アリアドネは、さらに夫人が使っている化粧品や、部屋に飾られている観葉植物なども徹底的に調べ上げた。
その結果、いくつかの化粧品にも、微量ながら同様の有毒性を持つ成分が含まれていること、そして、窓辺に置かれた美しい観葉植物が、実は美しい花を咲かせるものの、その花粉や蜜に弱い毒性があることを突き止めた。
一つ一つは微量でも、それらが長年にわたって複合的に作用し、セレスティーナ夫人の体を蝕んでいたのではないか。
「辺境伯様、奥様のご病気の原因は、おそらく慢性的な中毒症状によるものと推察されます。」
アリアドネは、アルフレッド辺境伯とエルネストに、自身の見解を慎重に、しかし確信を持って告げた。
そして、問題と思われるハーブティー、化粧品、観葉植物を具体的に指摘した。
辺境伯は、アリアドネの言葉に衝撃を受け、顔面蒼白になった。
「な……なんだと……?では、これまで妻は毒を盛られ続けていたというのか……!」
「故意かどうかは分かりません。ただ、これらのものが奥様の体質に合わず、長期間にわたる摂取や接触によって、徐々に体を弱らせていった可能性が高いと思われます。」
アリアドネは冷静に説明した。
「治療法としては、まず原因となるものを全て排除し、体内に蓄積された毒素を排出するための解毒療法を行います。そして、弱った体を回復させるための滋養強壮の薬草と、バランスの取れた食事療法を組み合わせるのがよろしいかと。」
アリアドネが提案した治療法は、これまでのどの医師も思いつかなかったものだった。
必要な薬草の中には、この地方では手に入りにくい希少なものも含まれていたが、アルフレッド辺境伯は即座に決断した。
「アリアドネ殿、あなたを信じよう。必要なものは全て用意させる。どうか、妻を……セレスティーナを頼む!」
辺境伯の目には、再び力強い光が宿っていた。
こうして、アリアドネによるセレスティーナ夫人の治療が始まった。
まず、問題のある品々は全て寝室から撤去され、部屋の空気も徹底的に入れ替えられた。
アリアドネは、辺境伯家の協力を得て取り寄せた解毒作用のある薬草を丁寧に煎じ、夫人に少量ずつ服用させた。
最初の数日は、夫人の容態に目立った変化は見られなかった。
むしろ、長年慣れ親しんだものがなくなったせいか、少し不安げな様子を見せることもあった。
アリアドネは、毎日夫人のそばに付き添い、優しく声をかけながら、辛抱強く治療を続けた。
(大丈夫……きっと良くなるわ……)
彼女の心の中には、薬草への深い知識と、人を救いたいという強い思いがあった。
そして、治療開始から一週間が経った朝。
侍女が慌てた様子でアリアドネを呼びに来た。
「アリアドネ様!奥様が……奥様が、何かを口にしたいと仰せです!」
アリアドネが急いで寝室へ向かうと、セレスティーナ夫人が、ほんのわずかだが、以前よりもはっきりとした意識のある目で、アリアドネを見つめていた。
「……スープが……飲みたい……」
か細い、しかし確かに彼女自身の意志で発せられた言葉だった。
それは、長いトンネルの先にかすかに見えた、希望の光だった。
346
あなたにおすすめの小説
偽王を演じた侯爵令嬢は、名もなき人生を選ぶ」
鷹 綾
恋愛
内容紹介
王太子オレンに婚約破棄された侯爵令嬢ライアー・ユースティティア。
だが、それは彼女にとって「不幸の始まり」ではなかった。
国政を放棄し、重税と私欲に溺れる暴君ロネ国王。
その無責任さを補っていた宰相リシュリュー公爵が投獄されたことで、
国は静かに、しかし確実に崩壊へ向かい始める。
そんな中、変身魔法を使えるライアーは、
国王の身代わり――偽王として玉座に座ることを強要されてしまう。
「王太子妃には向いていなかったけれど……
どうやら、国王にも向いていなかったみたいですわね」
有能な宰相とともに国を立て直し、
理不尽な税を廃し、民の暮らしを取り戻した彼女は、
やがて本物の国王と王太子を“偽者”として流刑に処す。
そして最後に選んだのは、
王として君臨し続けることではなく――
偽王のまま退位し、名もなき人生を生きることだった。
これは、
婚約破棄から始まり、
偽王としてざまぁを成し遂げ、
それでも「王にならなかった」令嬢の物語。
玉座よりも遠く、
裁きよりも静かな場所で、
彼女はようやく“自分の人生”を歩き始める。
婚約破棄された侯爵令嬢ですが、帝国の次席秘書官になりました ――王の隣ではなく、判断を誤らせない場所へ
ふわふわ
恋愛
王太子の婚約者として王宮に仕える侯爵令嬢ゼクレテァ。
彼女は華やかな場に立つことはなく、ただ静かに、しかし確実に政務と外交を支えていた。
――その役割が、突然奪われるまでは。
公の場で告げられた一方的な婚約破棄。
理由はただひとつ、「愛している相手がいるから」。
ゼクレテァは感情を見せることなく、その決定を受け入れる。
だが彼女が王宮を去った後、王国には小さな歪みが生じ始めた。
些細な行き違い、遅れる判断、噛み合わない政策。
それらはやがて、国家全体を揺るがす事態へと発展していく。
一方、行き場を失ったゼクレテァの前に、思いもよらぬ「選択肢」が差し出される。
求められたのは、身分でも立場でもない。
彼女自身の能力だった。
婚約破棄から始まる、
静かで冷静な逆転劇。
王の隣に立つことを拒んだ令嬢は、
やがて「世界を動かす場所」へと歩み出す――。
-
妹の初恋は私の婚約者
あんど もあ
ファンタジー
卒業パーティーで、第一王子から婚約破棄を宣言されたカミーユ。王子が選んだのは、カミーユの妹ジョフロアだった。だが、ジョフロアには王子との婚約が許されない秘密があった。
【完結】6人目の娘として生まれました。目立たない伯爵令嬢なのに、なぜかイケメン公爵が離れない
朝日みらい
恋愛
エリーナは、伯爵家の6人目の娘として生まれましたが、幸せではありませんでした。彼女は両親からも兄姉からも無視されていました。それに才能も兄姉と比べると特に特別なところがなかったのです。そんな孤独な彼女の前に現れたのが、公爵家のヴィクトールでした。彼女のそばに支えて励ましてくれるのです。エリーナはヴィクトールに何かとほめられながら、自分の力を信じて幸せをつかむ物語です。
【完結】身代わりに病弱だった令嬢が隣国の冷酷王子と政略結婚したら、薬師の知識が役に立ちました。
朝日みらい
恋愛
リリスは内気な性格の貴族令嬢。幼い頃に患った大病の影響で、薬師顔負けの知識を持ち、自ら薬を調合する日々を送っている。家族の愛情を一身に受ける妹セシリアとは対照的に、彼女は控えめで存在感が薄い。
ある日、リリスは両親から突然「妹の代わりに隣国の王子と政略結婚をするように」と命じられる。結婚相手であるエドアルド王子は、かつて幼馴染でありながら、今では冷たく距離を置かれる存在。リリスは幼い頃から密かにエドアルドに憧れていたが、病弱だった過去もあって自分に自信が持てず、彼の真意がわからないまま結婚の日を迎えてしまい――
実は家事万能な伯爵令嬢、婚約破棄されても全く問題ありません ~追放された先で洗濯した男は、伝説の天使様でした~
空色蜻蛉
恋愛
「令嬢であるお前は、身の周りのことは従者なしに何もできまい」
氷薔薇姫の異名で知られるネーヴェは、王子に婚約破棄され、辺境の地モンタルチーノに追放された。
「私が何も出来ない箱入り娘だと、勘違いしているのね。私から見れば、聖女様の方がよっぽど箱入りだけど」
ネーヴェは自分で屋敷を掃除したり美味しい料理を作ったり、自由な生活を満喫する。
成り行きで、葡萄畑作りで泥だらけになっている男と仲良くなるが、実は彼の正体は伝説の・・であった。
【完結】義妹に全て奪われた私。だけど公爵様と幸せを掴みます!
朝日みらい
恋愛
リリアナは美貌の義妹イザベラにすべてを奪われて育ち、公爵アルノーとの婚約さえも破棄される。
役立たずとされて嫁がされたのは、冷徹と噂される公爵アルノー。
アルノーは没落した家を立て直し、成功を収めた強者。
新しい生活で孤立を感じたリリアナだが、アルノーの態度に振り回されつつも、少しずつ彼の支えを感じ始め――
【完結】伯爵令嬢の25通の手紙 ~この手紙たちが、わたしを支えてくれますように~
朝日みらい
恋愛
煌びやかな晩餐会。クラリッサは上品に振る舞おうと努めるが、周囲の貴族は彼女の地味な外見を笑う。
婚約者ルネがワインを掲げて笑う。「俺は華のある令嬢が好きなんだ。すまないが、君では退屈だ。」
静寂と嘲笑の中、クラリッサは微笑みを崩さずに頭を下げる。
夜、涙をこらえて母宛てに手紙を書く。
「恥をかいたけれど、泣かないことを誇りに思いたいです。」
彼女の最初の手紙が、物語の始まりになるように――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる