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第三章 けだものでも、まおうでも
グレウスの返礼
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「あ、グレウス……ッ」
驚いたようにオルガの手が肩にかかったが、グレウスは動じなかった。
咥えこんだ逸物を根元まで呑み込む。
口の中の砲身をねっとりと舐め上げ、裏筋も根元も雁の部分の溝までも、舌で丁寧に愛撫する。頬の内側に先を擦りつけ、口全体を窄めて吸い上げ、上顎で擦りながら、手で持ち上げた袋の部分にまで舌を這わせた。
「グレウス……もう、いいから……」
すらりとした両脚を深く折り曲げて、オルガが言葉少なに挿入を望んだ。自ら尻を突き出すような、いやらしい姿で先を誘う。
湯浴みを終えた後、オルガは自分で後孔に準備を施したようだ。
グレウスが指で触れると、慎ましい窄まりの中から温まった香油がジワリと溢れ出た。
結婚した初めの頃は、この場所がグレウスの剛直を受け入れられるようになるのには手間と時間がかかった。
良く解したつもりでいても、いざ挿入という場面になると、オルガが苦痛に顔を歪めることも少なくなかった。
だが今、この場所はすっかりグレウスのものになったと言いたげに、柔らかく口を開いて挿入を待ち望んでいる。
グレウスは香油で濡らした指を二本、ゆっくりとそこに潜らせる。
「あ?……ア、ッ……や!」
柔らかな肉壁を指で揉み解しながら、グレウスはオルガの牡を口に含んだまま、顔を上下させた。
いつもオルガの蜜壺がグレウスにしてくれるように、柔らかに吸い付き、搾り取るように根元から扱く。
オルガの屹立は決して小振りではなかったが、グレウスにとってはさして苦にはならない大きさだ。たっぷりと唾液を塗し、舌も頬も上顎も、すべてを使って快楽を急き立てていく。
「グレウ、ッ……ひ、あ、ああんッ!……な、なかと……そとは……ッ」
一年近くも夫婦生活を営む中で、グレウスはオルガのいい場所をすべて把握済みだ。いくつかの場所はその手で念入りに開拓してある。
オルガが弱い場所の一つは、入り口から指を半分ばかり潜らせた屹立の根元あたりだ。ここを責め抜いてやると、自分から腰を揺らして先走りを漏らす。
それから、蟻の門渡りと言われる会陰部分。体の中に入れた指と、外に出した指でここを挟み込むようにして刺激すると、泣き出しそうな声を上げて善がってくれる。
グレウスはそこを同時に責めながら、男としての快楽の中枢も口の中で愛撫した。
「やぁ、ぁッ」
汗ばんだ腿がグレウスの頭をギュッと挟み込んできた。グレウスの愛撫を止めたいのかもしれないが、逆効果だ。悶える腰をがっちりと捕らえて、指と口とを使って弱みをすべて責め立ててやると、オルガの煩悶が激しくなった。
「あ! あ――ッ……あっ、あっ、いくぅ、っ…………でる、ぅ……ッ!」
腰を突きあげて、オルガが体を震わせる。切羽詰まった声の調子からして、吐精の寸前まできているらしい。
それを裏付けるように、グレウスの口の中でオルガの鈴口がパクリと口を開いた。
舌でそれを感じ取ったグレウスは、ここぞとばかりに体内に入れた指をいっぱいまで開いた。
「あ……?」
射精の瞬間に後孔を拡げてやると、力がそこで逃げてしまうのか、吐精には至らない。すっかり吐き出すつもりだったオルガが戸惑いの声を上げた。
急にはしごを外されておかしな気分だろうが、熱を限界まで高めて深い陶酔を味わうためには多少の我慢は必要だ。
「あ、あああぁ、ぁ……や、でるの、に……!」
悲しげな声とともに、オルガが腰を振り始めた。グレウスの指を締め付けて、自らの好い場所に擦りつけている。
一旦逸らされた熱はすぐに高まってきた。
「あっ、ああぁっ、い、いく……」
両脚でグレウスの顔を挟んでもう一度昇りつめようとするが、いかせるつもりはない。グレウスは巧みに指を動かした。
官能を煽ったり吐精を妨げたりして、解放を許さないまま、オルガの熱を抜き差しならないところまで高めていく。
「や……ぁ? あ、なぜ、だ……あっ、い、いぃ……いく、っ……やっ、ぁ……」
オルガはまだわかっていないようだ。気をやって果てるはずだったのにと不思議そうにしながらも、どんどん淫靡に尻を動かし始める。
オルガは、苦痛を隠して我慢するくせに、快楽に対しては堪え性がない。
恥じらいもあってか初めは単なる受け身でいるが、突き上げが始まるとすぐに欲しがって自分から尻を振り出す。グレウスがまだ激しく求めてもいないのに、気がつけば先に昇りつめて、精を放って恍惚としている。
そのくせ一度か二度満足すれば、一旦そこで欲求が落ち着いてしまうのだ。
――グレウスにとっては、そこから先が本番だというのに。
獣人族の血を持つグレウスの性欲は、そんなものでは治まらない。一晩でも二晩でも、盛りの時にはぶっ続けでまぐわっていたい。
だが今日はオルガに奉仕すると決めている。中庭での口淫の礼もまだしていない。
それに、いくつもの隠し事をされた礼も。
「は……ぁ、あ、グレウスぅ……い、いき、いきたい、もうぅ、っ……」
グレウスがわざといかせないようにしていることに、オルガもようやく気付いたようだ。
秀麗な白い顔に艶やかな朱を昇らせて、恥ずかしそうに目を伏せて訴える。
くっちゅ、くっちゅ、と濡れた水音がしていた。
オルガが自ら尻を振り立てて、最後の階を駆け上ろうとグレウスの指に吸い付く音だ。
初めての時には苦しさのあまり、自分で自分に癒しの魔法をかけながらの交わりだったというのに、いつの間にかオルガは肌を合わせる行為がすっかり好きになった。
快楽に蕩けた顔が人妻らしい色香に溢れていて、グレウスの情欲を刺激する。
だが、まだ我慢だ。
グレウスは何も言わずに、今にも弾けそうな口の中の逸物を愛撫した。
オルガが高みに昇ろうとするたびに指の動きを変え、入り口の肉環を大きく拡げて切っ掛けを逃がす。オルガは射精する回数が少ないから、その一回をできるだけ濃厚にしてやりたい。
「ヒッ!……で、るぅ!……グレウス、もう、でる、でるッ、いかせてくれ……いっ、いく、っていって、ぇッ……」
快楽のあまりすすり泣く様子が愛しすぎて、グレウスは音を立てて口の中のものを啜りあげた。
先走りがたっぷりと零れている。じゅるじゅると品のない音が鳴るが、交わる時くらいはけだもののようでもいいだろう。
淫らな音色に耳の奥を犯されたオルガは、舌先で鈴口を広げられた瞬間、ついに内股を震わせ陥落した。
「あぁんんん……! い、いくぅ――ッ……ああ、グレウス、もっとすって、っ……やッ……でるッ、でるぅ、っ……!」
草原での堂々たる魔導皇ぶりなど片鱗もなく。
両手で顔を覆って、オルガが咽び啼いた。悦びに身を委ねて、一匹の獣になったかのように。
グレウスはオルガの望みを叶えた。
「お……ぅ! おおぉ、ぁ、ぁああ――――ッ……ッ、あ――――ッ……ッ、ッ」
口の中に溢れ出てくるものを、グレウスは喉を鳴らして飲み下す。
身を反らして叫ぶ体を抑え込み、快楽がより深いものになるよう、指と舌で愛撫を続けながら。
悲鳴にも似た声がオルガの喉から断続的に迸り、息遣いはまるで嗚咽するかのようだ。
返礼はこれで足りるだろうか。――いいや、まだまだだ。
いくら目眩ましの魔法を使ったとは言え、いつ誰が通るかもしれない光差す真昼の屋外で、口いっぱいにグレウスを頬張ってくれた礼がこんなもので足りるものか。
「……も、ぉ……いった……いったから、ぁッ……もう、なめる、な……ぁッ!?」
それに、今まで見たことの無いオルガの顔も見たい。
吐精を終えたばかりでまだヒクついている屹立を、グレウスは優しく舐め続ける。
舌の上に粘液を乗せ、亀頭と鈴口にぬるぬると優しく塗りつける。体内の指も動かし続けて、一旦高みに昇った熱が冷めないように追いたてる。
パクパクと口を開く鈴口の奥から、新たな液体がせり上がってきた。
「やっ!?……やぁッ……!?」
ぷしっ、と音を立てるほどの勢いで、唾液に光る先端から温かな水が噴き出した。
顔を離したグレウスは、逃げようとする腰を捕らえて、二度目の放出を促すために手で扱きあげる。
精液とも言えない緩い水が噴き出し、オルガの白い腹を濡らしていく。
「!?……で、てる……うそ……うそだ、こんな……ああ、またでるうぅ――ッ」
初めての潮吹きに、困惑で泣きそうな顔を見せるオルガも思った通り美しかった。
この妻はまだまだグレウスに見せない顔を隠し持っているだろうか。その一つ一つを丁寧に暴いていきたい。
グレウスが指を動かして追い上げると、柔らかな肉壁が指に吸い付いて美味そうにしゃぶった。
もっともっと気持ちよくしてやりたいが、そろそろグレウスも限界だ。
「……オルガ、俺も貴方の中に……」
「……馬鹿、ッ……この、けだもの……はつ、じょうきッ……」
顔を真っ赤にしたオルガに盛大に罵られながら、グレウスはピクピクと痙攣する腿を小脇に抱え、深い場所を目指して突き進んでいく。
口では冷たいことを言うオルガだが、内面は優しく温かで、いつでもグレウスを包み込んでくれる。
「はっ、はうぅうッ……きもちいいぃ……だめ……またいくぅ、なかで、い、くぅぅッ……」
性欲など持ち合わせがないような冷たい貌を見せながら、オルガは体の奥の深い場所をグレウスの剛直に揺さぶられるのが好きだ。両脚でグレウスの腰を挟み込み、もっと深いところへ来いと招いてくれる。
意地っ張りで恥ずかしがりで、隠し事が多い上に、滅多と本心を明かしてもくれないが、寝台の中ではいじらしいほど素直で可愛い。
魔王だろうが魔導皇だろうが、何も持たないただのオルガだろうが、グレウスにとっては唯一無二の愛しい番だ。
朝も昼も夜も、この肌に埋もれて過ごしたい。
「好きです、オルガ……愛しています……ずっと俺だけを、見ていてください……」
肌を打つ規則的な音を響かせながら、グレウスは愛を告げる。淫猥な水音に掻き消されないように、強い声で。
善がり咽ぶ口を塞いで舌を吸い、赤く染まった耳朶を指で抓む。胸の小さな膨らみも、下腹で息づく男の部分も愛撫する。
どこもかしこもグレウスのものだ。すべてを愛したい。
絶頂に向けて体を仰け反らせたオルガが、両脚でグレウスの腰を引き寄せた。
絡ませた脚で快楽の度合いを知らせながら、恍惚に染まった声が思いを告げる。
「……すきだ……わたしも、すき……ぃいいッ……いいぃ――――……ッ!」
グレウスはオルガを二つ折りにせんばかりに圧し掛かると、その中に思いの丈を吐き出した。
驚いたようにオルガの手が肩にかかったが、グレウスは動じなかった。
咥えこんだ逸物を根元まで呑み込む。
口の中の砲身をねっとりと舐め上げ、裏筋も根元も雁の部分の溝までも、舌で丁寧に愛撫する。頬の内側に先を擦りつけ、口全体を窄めて吸い上げ、上顎で擦りながら、手で持ち上げた袋の部分にまで舌を這わせた。
「グレウス……もう、いいから……」
すらりとした両脚を深く折り曲げて、オルガが言葉少なに挿入を望んだ。自ら尻を突き出すような、いやらしい姿で先を誘う。
湯浴みを終えた後、オルガは自分で後孔に準備を施したようだ。
グレウスが指で触れると、慎ましい窄まりの中から温まった香油がジワリと溢れ出た。
結婚した初めの頃は、この場所がグレウスの剛直を受け入れられるようになるのには手間と時間がかかった。
良く解したつもりでいても、いざ挿入という場面になると、オルガが苦痛に顔を歪めることも少なくなかった。
だが今、この場所はすっかりグレウスのものになったと言いたげに、柔らかく口を開いて挿入を待ち望んでいる。
グレウスは香油で濡らした指を二本、ゆっくりとそこに潜らせる。
「あ?……ア、ッ……や!」
柔らかな肉壁を指で揉み解しながら、グレウスはオルガの牡を口に含んだまま、顔を上下させた。
いつもオルガの蜜壺がグレウスにしてくれるように、柔らかに吸い付き、搾り取るように根元から扱く。
オルガの屹立は決して小振りではなかったが、グレウスにとってはさして苦にはならない大きさだ。たっぷりと唾液を塗し、舌も頬も上顎も、すべてを使って快楽を急き立てていく。
「グレウ、ッ……ひ、あ、ああんッ!……な、なかと……そとは……ッ」
一年近くも夫婦生活を営む中で、グレウスはオルガのいい場所をすべて把握済みだ。いくつかの場所はその手で念入りに開拓してある。
オルガが弱い場所の一つは、入り口から指を半分ばかり潜らせた屹立の根元あたりだ。ここを責め抜いてやると、自分から腰を揺らして先走りを漏らす。
それから、蟻の門渡りと言われる会陰部分。体の中に入れた指と、外に出した指でここを挟み込むようにして刺激すると、泣き出しそうな声を上げて善がってくれる。
グレウスはそこを同時に責めながら、男としての快楽の中枢も口の中で愛撫した。
「やぁ、ぁッ」
汗ばんだ腿がグレウスの頭をギュッと挟み込んできた。グレウスの愛撫を止めたいのかもしれないが、逆効果だ。悶える腰をがっちりと捕らえて、指と口とを使って弱みをすべて責め立ててやると、オルガの煩悶が激しくなった。
「あ! あ――ッ……あっ、あっ、いくぅ、っ…………でる、ぅ……ッ!」
腰を突きあげて、オルガが体を震わせる。切羽詰まった声の調子からして、吐精の寸前まできているらしい。
それを裏付けるように、グレウスの口の中でオルガの鈴口がパクリと口を開いた。
舌でそれを感じ取ったグレウスは、ここぞとばかりに体内に入れた指をいっぱいまで開いた。
「あ……?」
射精の瞬間に後孔を拡げてやると、力がそこで逃げてしまうのか、吐精には至らない。すっかり吐き出すつもりだったオルガが戸惑いの声を上げた。
急にはしごを外されておかしな気分だろうが、熱を限界まで高めて深い陶酔を味わうためには多少の我慢は必要だ。
「あ、あああぁ、ぁ……や、でるの、に……!」
悲しげな声とともに、オルガが腰を振り始めた。グレウスの指を締め付けて、自らの好い場所に擦りつけている。
一旦逸らされた熱はすぐに高まってきた。
「あっ、ああぁっ、い、いく……」
両脚でグレウスの顔を挟んでもう一度昇りつめようとするが、いかせるつもりはない。グレウスは巧みに指を動かした。
官能を煽ったり吐精を妨げたりして、解放を許さないまま、オルガの熱を抜き差しならないところまで高めていく。
「や……ぁ? あ、なぜ、だ……あっ、い、いぃ……いく、っ……やっ、ぁ……」
オルガはまだわかっていないようだ。気をやって果てるはずだったのにと不思議そうにしながらも、どんどん淫靡に尻を動かし始める。
オルガは、苦痛を隠して我慢するくせに、快楽に対しては堪え性がない。
恥じらいもあってか初めは単なる受け身でいるが、突き上げが始まるとすぐに欲しがって自分から尻を振り出す。グレウスがまだ激しく求めてもいないのに、気がつけば先に昇りつめて、精を放って恍惚としている。
そのくせ一度か二度満足すれば、一旦そこで欲求が落ち着いてしまうのだ。
――グレウスにとっては、そこから先が本番だというのに。
獣人族の血を持つグレウスの性欲は、そんなものでは治まらない。一晩でも二晩でも、盛りの時にはぶっ続けでまぐわっていたい。
だが今日はオルガに奉仕すると決めている。中庭での口淫の礼もまだしていない。
それに、いくつもの隠し事をされた礼も。
「は……ぁ、あ、グレウスぅ……い、いき、いきたい、もうぅ、っ……」
グレウスがわざといかせないようにしていることに、オルガもようやく気付いたようだ。
秀麗な白い顔に艶やかな朱を昇らせて、恥ずかしそうに目を伏せて訴える。
くっちゅ、くっちゅ、と濡れた水音がしていた。
オルガが自ら尻を振り立てて、最後の階を駆け上ろうとグレウスの指に吸い付く音だ。
初めての時には苦しさのあまり、自分で自分に癒しの魔法をかけながらの交わりだったというのに、いつの間にかオルガは肌を合わせる行為がすっかり好きになった。
快楽に蕩けた顔が人妻らしい色香に溢れていて、グレウスの情欲を刺激する。
だが、まだ我慢だ。
グレウスは何も言わずに、今にも弾けそうな口の中の逸物を愛撫した。
オルガが高みに昇ろうとするたびに指の動きを変え、入り口の肉環を大きく拡げて切っ掛けを逃がす。オルガは射精する回数が少ないから、その一回をできるだけ濃厚にしてやりたい。
「ヒッ!……で、るぅ!……グレウス、もう、でる、でるッ、いかせてくれ……いっ、いく、っていって、ぇッ……」
快楽のあまりすすり泣く様子が愛しすぎて、グレウスは音を立てて口の中のものを啜りあげた。
先走りがたっぷりと零れている。じゅるじゅると品のない音が鳴るが、交わる時くらいはけだもののようでもいいだろう。
淫らな音色に耳の奥を犯されたオルガは、舌先で鈴口を広げられた瞬間、ついに内股を震わせ陥落した。
「あぁんんん……! い、いくぅ――ッ……ああ、グレウス、もっとすって、っ……やッ……でるッ、でるぅ、っ……!」
草原での堂々たる魔導皇ぶりなど片鱗もなく。
両手で顔を覆って、オルガが咽び啼いた。悦びに身を委ねて、一匹の獣になったかのように。
グレウスはオルガの望みを叶えた。
「お……ぅ! おおぉ、ぁ、ぁああ――――ッ……ッ、あ――――ッ……ッ、ッ」
口の中に溢れ出てくるものを、グレウスは喉を鳴らして飲み下す。
身を反らして叫ぶ体を抑え込み、快楽がより深いものになるよう、指と舌で愛撫を続けながら。
悲鳴にも似た声がオルガの喉から断続的に迸り、息遣いはまるで嗚咽するかのようだ。
返礼はこれで足りるだろうか。――いいや、まだまだだ。
いくら目眩ましの魔法を使ったとは言え、いつ誰が通るかもしれない光差す真昼の屋外で、口いっぱいにグレウスを頬張ってくれた礼がこんなもので足りるものか。
「……も、ぉ……いった……いったから、ぁッ……もう、なめる、な……ぁッ!?」
それに、今まで見たことの無いオルガの顔も見たい。
吐精を終えたばかりでまだヒクついている屹立を、グレウスは優しく舐め続ける。
舌の上に粘液を乗せ、亀頭と鈴口にぬるぬると優しく塗りつける。体内の指も動かし続けて、一旦高みに昇った熱が冷めないように追いたてる。
パクパクと口を開く鈴口の奥から、新たな液体がせり上がってきた。
「やっ!?……やぁッ……!?」
ぷしっ、と音を立てるほどの勢いで、唾液に光る先端から温かな水が噴き出した。
顔を離したグレウスは、逃げようとする腰を捕らえて、二度目の放出を促すために手で扱きあげる。
精液とも言えない緩い水が噴き出し、オルガの白い腹を濡らしていく。
「!?……で、てる……うそ……うそだ、こんな……ああ、またでるうぅ――ッ」
初めての潮吹きに、困惑で泣きそうな顔を見せるオルガも思った通り美しかった。
この妻はまだまだグレウスに見せない顔を隠し持っているだろうか。その一つ一つを丁寧に暴いていきたい。
グレウスが指を動かして追い上げると、柔らかな肉壁が指に吸い付いて美味そうにしゃぶった。
もっともっと気持ちよくしてやりたいが、そろそろグレウスも限界だ。
「……オルガ、俺も貴方の中に……」
「……馬鹿、ッ……この、けだもの……はつ、じょうきッ……」
顔を真っ赤にしたオルガに盛大に罵られながら、グレウスはピクピクと痙攣する腿を小脇に抱え、深い場所を目指して突き進んでいく。
口では冷たいことを言うオルガだが、内面は優しく温かで、いつでもグレウスを包み込んでくれる。
「はっ、はうぅうッ……きもちいいぃ……だめ……またいくぅ、なかで、い、くぅぅッ……」
性欲など持ち合わせがないような冷たい貌を見せながら、オルガは体の奥の深い場所をグレウスの剛直に揺さぶられるのが好きだ。両脚でグレウスの腰を挟み込み、もっと深いところへ来いと招いてくれる。
意地っ張りで恥ずかしがりで、隠し事が多い上に、滅多と本心を明かしてもくれないが、寝台の中ではいじらしいほど素直で可愛い。
魔王だろうが魔導皇だろうが、何も持たないただのオルガだろうが、グレウスにとっては唯一無二の愛しい番だ。
朝も昼も夜も、この肌に埋もれて過ごしたい。
「好きです、オルガ……愛しています……ずっと俺だけを、見ていてください……」
肌を打つ規則的な音を響かせながら、グレウスは愛を告げる。淫猥な水音に掻き消されないように、強い声で。
善がり咽ぶ口を塞いで舌を吸い、赤く染まった耳朶を指で抓む。胸の小さな膨らみも、下腹で息づく男の部分も愛撫する。
どこもかしこもグレウスのものだ。すべてを愛したい。
絶頂に向けて体を仰け反らせたオルガが、両脚でグレウスの腰を引き寄せた。
絡ませた脚で快楽の度合いを知らせながら、恍惚に染まった声が思いを告げる。
「……すきだ……わたしも、すき……ぃいいッ……いいぃ――――……ッ!」
グレウスはオルガを二つ折りにせんばかりに圧し掛かると、その中に思いの丈を吐き出した。
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