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第三章:京への帰還、迫る刺客の刃
第七話:第二の刺客「紅蜘蛛」
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奉行所の庭での戦いは、皐月の新たな剣技によって、怪力の僧兵・鉄斎を打ち破るという形で幕を閉じた。
右京は、捕縛された鉄斎を厳重に尋問するため、奉行所内の牢へと送らせた。
しかし、さつきたちの心には、新たな警戒感が生まれていた。黒曜会は、一度の失敗で諦めるような組織ではない。
「鉄斎は、ただの力任せの男ではなかった。奴らの送り込む刺客は、一人として同じ手合いではないだろう」
さつきは、鞘に収めた刀の柄に手を置き、静かに呟いた。
「そうだな。あの鉄斎も、一筋縄ではいかねぇ相手だった。次はどんな奴が来るのやら…」
藤次郎が、肩を回しながら言った。まだ完全に癒えていない傷が、時折彼を苦しめているようだった。
その日の夜、京の町は、闇に深く包まれていた。奉行所の周囲は、鉄斎の一件以来、右京の指示で厳重な警戒が敷かれていたが、闇に潜む影は、人間の目を嘲笑うかのように、巧みに忍び寄っていた。
小夜は、情報収集のため、町で聞き込みをしていた。最近、京の町では、原因不明の体調不良を訴える者が増えているという噂が広まっていた。それは、一条兼定の症状と酷似しており、小夜の胸には、嫌な予感がよぎっていた。
「おかしいな…。何かが、町に…」
小夜は、路地裏の影に身を潜めながら、周囲の空気を探っていた。普段ならば感じ取れるはずの、京の町の活気が、どこか澱んでいるように感じられたのだ。
その時、小夜の鼻腔を、微かに甘く、しかし、どこか異様な香りが掠めた。それは、以前、琵琶湖で黒曜会の連絡役が所持していた、毒の匂いに似ていた。
「この匂いは…まさか!」
小夜は、ハッと顔を上げた。彼女の目は、暗闇の中を鋭く見つめる。
次の瞬間、彼女の背後から、風を切るような音がした。小夜は、とっさに身を翻したが、その腕に、チクリとした痛みが走った。見れば、腕には、細い針のようなものが刺さっていた。
「くっ…!」
小夜は、刺さった針を引き抜いた。針の先には、わずかに光る液体が付着していた。その液体からは、先ほど感じた甘い匂いが、より一層強く放たれている。
そこには、闇に溶け込むような黒装束の女が立っていた。その女は、まるで蜘蛛のように、しなやかで身軽な動きで、小夜の背後に忍び寄ったのだ。彼女の指先には、毒々しい色の爪が伸びており、その指の間に、さらに何本かの細い針が挟まれているのが見えた。
「見つけたわね、小さな鼠。黒曜会の秘密を探る者は、生かしてはおけないの」
女は、冷たい声で言い放った。その声には、一切の感情が感じられない。
「貴様…紅蜘蛛(べにぐも)か!」
小夜は、口元を押さえ、女の名を呟いた。彼女は、以前、抜け忍から黒曜会に毒使いのくノ一「紅蜘蛛」がいるという話を聞いていたのだ。
「よく知っていたわね。ご褒美に、地獄の苦しみを与えてあげる」
紅蜘蛛は、そう言うと、残りの針を小夜めがけて投げつけた。針は、風を切って小夜の全身に襲いかかる。
小夜は、素早い身のこなしで針をかわしたが、そのうちの一本が、彼女の太ももを掠めた。ほんのわずかな傷であったが、そこから再び、あの甘い匂いが立ち上った。
「くっ…毒が…!」
小夜の視界が、グラグラと揺れ始めた。全身が痺れ、力が抜けていく。紅蜘蛛の毒は、想像以上に強力であった。
「逃がさないわ。その幼い命、ここで絶たせてあげる」
紅蜘蛛は、冷酷な笑みを浮かべ、小夜に近づいてくる。彼女は、再び指先に毒針を挟み込んだ。
小夜は、必死に意識を保とうとした。
頭の中に、さつきや藤次郎の顔が浮かぶ。ここで倒れるわけにはいかない。まだ、伝えなければならない情報がある。
しかし、毒は確実に小夜の体を蝕んでいた。彼女の体は、すでに彼女の意志に反して、地面に倒れ込もうとしていた。
その時、小夜の脳裏に、かつてさつきに命を救われた日の記憶が蘇った。あの時、さつきは、誰よりも強く、そして温かい光を放っていた。
「さつき姉ちゃん…!」
小夜は、か細い声で、さつきの名を呼んだ。
奉行所の一室にいたさつきは、突然、小夜から放たれる危機感を察知した。
それは、言葉や音ではない。長きにわたる旅で培われた、仲間との間の確かな絆が、彼女に危険を知らせていたのだ。
「小夜…!」
さつきは、弾かれたように立ち上がった。藤次郎も、その気配を感じ取っていた。
「小夜の奴、何かあったのか!?」
藤次郎が、慌てて部屋を飛び出した。さつきも、刀を手に、その後を追う。
路地裏に駆けつけたさつきたちが目にしたのは、地面に倒れ、苦しそうにうめく小夜の姿と、その傍らに立つ黒装束の女、紅蜘蛛であった。
「小夜!」
さつきは、駆け寄ろうとしたが、紅蜘蛛がその前に立ちはだかった。
「邪魔よ。この小娘の命は、私が頂く」
紅蜘蛛は、そう言い放ち、再び小夜に毒針を放とうとした。
「させるか!」
さつきは、抜刀し、その刀で毒針を弾き飛ばした。そして、紅蜘蛛へと斬りかかった。
紅蜘蛛は、さつきの剣をかわしながら、素早く毒針を連射する。毒針は、風を切ってさつきの全身に襲いかかる。さつきは、その全てを剣で弾き飛ばし、紅蜘蛛へと迫る。
その間にも、小夜の容態は悪化していく。彼女の顔色は青ざめ、呼吸は乱れ、全身を痙攣させていた。
「小夜! しっかりしろ!」
藤次郎が、小夜に駆け寄り、その体を支えた。小夜は、藤次郎の腕の中で、苦しそうに息をしていた。
「この毒…恐ろしく効き目が早い! このままでは、小夜の命が危ない!」
藤次郎は、小夜の尋常ではない容態に、焦りを隠せない。彼の顔には、怒りと、そして深い悲しみが浮かんでいた。過去に何かを失った影を持つ藤次郎にとって、小夜の存在は、かけがえのないものであったのだ。
さつきは、紅蜘蛛との激しい攻防を繰り広げながらも、小夜の苦しむ姿に、心が引き裂かれそうになっていた。
彼女の剣は、怒りに燃え、紅蜘蛛へと向けられる。しかし、紅蜘蛛は、毒を巧みに利用しながら、さつきの攻撃をかわし、距離を取ろうとする。
第二の刺客、毒使いのくノ一・紅蜘蛛。その毒は、さつきたちの想像を遥かに超えるものであった。
小夜の命は、今、風前の灯火。さつきは、愛する仲間を救うため、この強敵に打ち勝つことができるのか。そして、その毒の解毒薬は、どこにあるのか。
京の夜に、絶望の影が深く落ちていた。
右京は、捕縛された鉄斎を厳重に尋問するため、奉行所内の牢へと送らせた。
しかし、さつきたちの心には、新たな警戒感が生まれていた。黒曜会は、一度の失敗で諦めるような組織ではない。
「鉄斎は、ただの力任せの男ではなかった。奴らの送り込む刺客は、一人として同じ手合いではないだろう」
さつきは、鞘に収めた刀の柄に手を置き、静かに呟いた。
「そうだな。あの鉄斎も、一筋縄ではいかねぇ相手だった。次はどんな奴が来るのやら…」
藤次郎が、肩を回しながら言った。まだ完全に癒えていない傷が、時折彼を苦しめているようだった。
その日の夜、京の町は、闇に深く包まれていた。奉行所の周囲は、鉄斎の一件以来、右京の指示で厳重な警戒が敷かれていたが、闇に潜む影は、人間の目を嘲笑うかのように、巧みに忍び寄っていた。
小夜は、情報収集のため、町で聞き込みをしていた。最近、京の町では、原因不明の体調不良を訴える者が増えているという噂が広まっていた。それは、一条兼定の症状と酷似しており、小夜の胸には、嫌な予感がよぎっていた。
「おかしいな…。何かが、町に…」
小夜は、路地裏の影に身を潜めながら、周囲の空気を探っていた。普段ならば感じ取れるはずの、京の町の活気が、どこか澱んでいるように感じられたのだ。
その時、小夜の鼻腔を、微かに甘く、しかし、どこか異様な香りが掠めた。それは、以前、琵琶湖で黒曜会の連絡役が所持していた、毒の匂いに似ていた。
「この匂いは…まさか!」
小夜は、ハッと顔を上げた。彼女の目は、暗闇の中を鋭く見つめる。
次の瞬間、彼女の背後から、風を切るような音がした。小夜は、とっさに身を翻したが、その腕に、チクリとした痛みが走った。見れば、腕には、細い針のようなものが刺さっていた。
「くっ…!」
小夜は、刺さった針を引き抜いた。針の先には、わずかに光る液体が付着していた。その液体からは、先ほど感じた甘い匂いが、より一層強く放たれている。
そこには、闇に溶け込むような黒装束の女が立っていた。その女は、まるで蜘蛛のように、しなやかで身軽な動きで、小夜の背後に忍び寄ったのだ。彼女の指先には、毒々しい色の爪が伸びており、その指の間に、さらに何本かの細い針が挟まれているのが見えた。
「見つけたわね、小さな鼠。黒曜会の秘密を探る者は、生かしてはおけないの」
女は、冷たい声で言い放った。その声には、一切の感情が感じられない。
「貴様…紅蜘蛛(べにぐも)か!」
小夜は、口元を押さえ、女の名を呟いた。彼女は、以前、抜け忍から黒曜会に毒使いのくノ一「紅蜘蛛」がいるという話を聞いていたのだ。
「よく知っていたわね。ご褒美に、地獄の苦しみを与えてあげる」
紅蜘蛛は、そう言うと、残りの針を小夜めがけて投げつけた。針は、風を切って小夜の全身に襲いかかる。
小夜は、素早い身のこなしで針をかわしたが、そのうちの一本が、彼女の太ももを掠めた。ほんのわずかな傷であったが、そこから再び、あの甘い匂いが立ち上った。
「くっ…毒が…!」
小夜の視界が、グラグラと揺れ始めた。全身が痺れ、力が抜けていく。紅蜘蛛の毒は、想像以上に強力であった。
「逃がさないわ。その幼い命、ここで絶たせてあげる」
紅蜘蛛は、冷酷な笑みを浮かべ、小夜に近づいてくる。彼女は、再び指先に毒針を挟み込んだ。
小夜は、必死に意識を保とうとした。
頭の中に、さつきや藤次郎の顔が浮かぶ。ここで倒れるわけにはいかない。まだ、伝えなければならない情報がある。
しかし、毒は確実に小夜の体を蝕んでいた。彼女の体は、すでに彼女の意志に反して、地面に倒れ込もうとしていた。
その時、小夜の脳裏に、かつてさつきに命を救われた日の記憶が蘇った。あの時、さつきは、誰よりも強く、そして温かい光を放っていた。
「さつき姉ちゃん…!」
小夜は、か細い声で、さつきの名を呼んだ。
奉行所の一室にいたさつきは、突然、小夜から放たれる危機感を察知した。
それは、言葉や音ではない。長きにわたる旅で培われた、仲間との間の確かな絆が、彼女に危険を知らせていたのだ。
「小夜…!」
さつきは、弾かれたように立ち上がった。藤次郎も、その気配を感じ取っていた。
「小夜の奴、何かあったのか!?」
藤次郎が、慌てて部屋を飛び出した。さつきも、刀を手に、その後を追う。
路地裏に駆けつけたさつきたちが目にしたのは、地面に倒れ、苦しそうにうめく小夜の姿と、その傍らに立つ黒装束の女、紅蜘蛛であった。
「小夜!」
さつきは、駆け寄ろうとしたが、紅蜘蛛がその前に立ちはだかった。
「邪魔よ。この小娘の命は、私が頂く」
紅蜘蛛は、そう言い放ち、再び小夜に毒針を放とうとした。
「させるか!」
さつきは、抜刀し、その刀で毒針を弾き飛ばした。そして、紅蜘蛛へと斬りかかった。
紅蜘蛛は、さつきの剣をかわしながら、素早く毒針を連射する。毒針は、風を切ってさつきの全身に襲いかかる。さつきは、その全てを剣で弾き飛ばし、紅蜘蛛へと迫る。
その間にも、小夜の容態は悪化していく。彼女の顔色は青ざめ、呼吸は乱れ、全身を痙攣させていた。
「小夜! しっかりしろ!」
藤次郎が、小夜に駆け寄り、その体を支えた。小夜は、藤次郎の腕の中で、苦しそうに息をしていた。
「この毒…恐ろしく効き目が早い! このままでは、小夜の命が危ない!」
藤次郎は、小夜の尋常ではない容態に、焦りを隠せない。彼の顔には、怒りと、そして深い悲しみが浮かんでいた。過去に何かを失った影を持つ藤次郎にとって、小夜の存在は、かけがえのないものであったのだ。
さつきは、紅蜘蛛との激しい攻防を繰り広げながらも、小夜の苦しむ姿に、心が引き裂かれそうになっていた。
彼女の剣は、怒りに燃え、紅蜘蛛へと向けられる。しかし、紅蜘蛛は、毒を巧みに利用しながら、さつきの攻撃をかわし、距離を取ろうとする。
第二の刺客、毒使いのくノ一・紅蜘蛛。その毒は、さつきたちの想像を遥かに超えるものであった。
小夜の命は、今、風前の灯火。さつきは、愛する仲間を救うため、この強敵に打ち勝つことができるのか。そして、その毒の解毒薬は、どこにあるのか。
京の夜に、絶望の影が深く落ちていた。
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