12 / 48
核の正体
黄昏の国家12
しおりを挟む
高沢は防衛救急隊が既に出動していることを確認後、現場に索敵チームを送らせた。
一刻も被疑者を確保して、事の状態を収集したい。
索敵チームより連絡が入る。「こちらデルタワン、被疑者と思われる人物を二人確保!」
状況からして北朝鮮の人物と判明する。
公安も動いている。全てをオーイックスが管理することは出来ない。
すぐさまテロの容疑者を公安に委ねる。
救急隊も入り、オーイックスの救護隊も活動に当たった。
現状の酷さに目を背けたくなるが、人命第一である。
一人一人にトリアージを付けて、それぞれの所轄に搬送するが、オーイックスの現場での簡易手術室車が到着し、ことに当たる。
火災は次第に小康状態となり、警察と消防の現場検証が入った。
使用された爆発物は、TNT火薬であることが化学班の調べで判った。
日本政府は直ぐに、大規模テロとして緊急対策本部を設けた。
国内を始め海外でも大体的に報じられ、テロが身近で発せしうる恐怖を共有した。
これがまだ、始まりの序章なのか?こんな惨事を起こし、更に壊滅的な兵器を使用する。だが、絶対に防がなければいけない。
突如、ビジョノートから連絡が入る。角安からであった。
「どういう状況かね。TVでは可成りの規模のテロだと判断しているが…」
高沢は今回の事件が、先にある目くらましと伝えた。その根拠はサキナたちの言葉しかないのだが。
「それは、例のギークたちか。過信過ぎるのではないかね」
それを聞いて反芻する自分がいる事に気付いた。サキナたちの判断を今一度、振り返っている。
そして「最初は私も疑心暗鬼でした。しかしながらギークたちが言う、核攻撃の意味を今一度考えております」
しかし、角安は不信感で一杯だった。「ギークと言っても所詮は子供の戯言だと思うがね、今の北朝鮮を操る中国がそんなことをして何になる?」
だが、何とも言いようのない不安が高沢の脳裏に過る。
高沢の中で静かに事態を吸収することを願った。
「角安副次官、私は自分の今の立場を無くしても構いません。どうか残りの時間を私に託して頂けませんか?」
角安は少しの時間を置いて、「判った。事態が起きてからでは、全ては無に帰す。お前さんの言葉とギークたちを信じようじゃないか」
「有難う御座います。引き続き警戒に当たります」
軍需コントロール室にすぐさま戻り、サキナたちに再度再開する。
「あと一日と二十一時間。必ず二発の核がここへ飛んでくるわ。でも、大丈夫、防いで見せるわ」
高沢の心を読んだのか、先程より話し方が柔らかいようだった。
その頃、防衛ビッグ・マーカーでは、妙な動きをする二つの衛星に注目が集まっていた。
「これは中国製の軍事衛星みたいだな。なんで降下している?」
量子コンピューターを介して計算を始める。
すると妙な一致点を探り当てた。此の軌道でもし地上に落ちるとしたら、此処ビッグ・ワンであることは間違いない。
更に、衛星のデータをネットワーカーという資料内容を、自動的に習得する機器で調べた処、両機共に原子力で動いていることが分かった。
沢田は驚愕した。まさにギークたちが予見したことが、この二つの衛星の事ではないか?
では、迎撃しても濃度の高い放射能汚染が広範囲に広がる。
「そうか!それでニュートリノ・レーザーの照射を求めたのか」
では、北朝鮮と中国の取り分はなんだ?何をこれで得る?疑問が残った。
しかし、衛星は確実にビッグ・ワンに落下する。
間違いない、沢田は直感した。すぐに高沢に連絡する。
「リュクスタ、今、不審な衛星二機を確認しました。軌道を下げながらゆっくりと降下しています。ギークたちが予見したのは、実はこの衛星ではないかと…。」
高沢はその言葉で話を繋げた。「その衛星というのは両方とも原子力のものでないか?」
「その通りです、リュクスタ。ギークたちの予見は弾道ミサイルではなく、原子力で動く衛星だったでは…」
なるほど。全てが一致するものではなく、あくまでも原子力のもの。放射能を伴るものだったのか。
高沢はサキナに連絡を取る。「事情はそうだ。この衛星二つではないのか?」
サキナは少し混乱していたが「核には違いない。だとしたら私たちが予見したのは…」そこで自己不振に陥ったのか。
「サキナ。少なくとも君たちギークが予見したものが多少外れただけで、大変な状況だという事には変わりない。防衛ビッグ・マーカーからも全力で後押しする。
ニュートリノ・レーザーが何処まで有効か分からないが、これに掛けたい!」
「判ったわ。有難う、私たちを信じてくれて…」
一刻も被疑者を確保して、事の状態を収集したい。
索敵チームより連絡が入る。「こちらデルタワン、被疑者と思われる人物を二人確保!」
状況からして北朝鮮の人物と判明する。
公安も動いている。全てをオーイックスが管理することは出来ない。
すぐさまテロの容疑者を公安に委ねる。
救急隊も入り、オーイックスの救護隊も活動に当たった。
現状の酷さに目を背けたくなるが、人命第一である。
一人一人にトリアージを付けて、それぞれの所轄に搬送するが、オーイックスの現場での簡易手術室車が到着し、ことに当たる。
火災は次第に小康状態となり、警察と消防の現場検証が入った。
使用された爆発物は、TNT火薬であることが化学班の調べで判った。
日本政府は直ぐに、大規模テロとして緊急対策本部を設けた。
国内を始め海外でも大体的に報じられ、テロが身近で発せしうる恐怖を共有した。
これがまだ、始まりの序章なのか?こんな惨事を起こし、更に壊滅的な兵器を使用する。だが、絶対に防がなければいけない。
突如、ビジョノートから連絡が入る。角安からであった。
「どういう状況かね。TVでは可成りの規模のテロだと判断しているが…」
高沢は今回の事件が、先にある目くらましと伝えた。その根拠はサキナたちの言葉しかないのだが。
「それは、例のギークたちか。過信過ぎるのではないかね」
それを聞いて反芻する自分がいる事に気付いた。サキナたちの判断を今一度、振り返っている。
そして「最初は私も疑心暗鬼でした。しかしながらギークたちが言う、核攻撃の意味を今一度考えております」
しかし、角安は不信感で一杯だった。「ギークと言っても所詮は子供の戯言だと思うがね、今の北朝鮮を操る中国がそんなことをして何になる?」
だが、何とも言いようのない不安が高沢の脳裏に過る。
高沢の中で静かに事態を吸収することを願った。
「角安副次官、私は自分の今の立場を無くしても構いません。どうか残りの時間を私に託して頂けませんか?」
角安は少しの時間を置いて、「判った。事態が起きてからでは、全ては無に帰す。お前さんの言葉とギークたちを信じようじゃないか」
「有難う御座います。引き続き警戒に当たります」
軍需コントロール室にすぐさま戻り、サキナたちに再度再開する。
「あと一日と二十一時間。必ず二発の核がここへ飛んでくるわ。でも、大丈夫、防いで見せるわ」
高沢の心を読んだのか、先程より話し方が柔らかいようだった。
その頃、防衛ビッグ・マーカーでは、妙な動きをする二つの衛星に注目が集まっていた。
「これは中国製の軍事衛星みたいだな。なんで降下している?」
量子コンピューターを介して計算を始める。
すると妙な一致点を探り当てた。此の軌道でもし地上に落ちるとしたら、此処ビッグ・ワンであることは間違いない。
更に、衛星のデータをネットワーカーという資料内容を、自動的に習得する機器で調べた処、両機共に原子力で動いていることが分かった。
沢田は驚愕した。まさにギークたちが予見したことが、この二つの衛星の事ではないか?
では、迎撃しても濃度の高い放射能汚染が広範囲に広がる。
「そうか!それでニュートリノ・レーザーの照射を求めたのか」
では、北朝鮮と中国の取り分はなんだ?何をこれで得る?疑問が残った。
しかし、衛星は確実にビッグ・ワンに落下する。
間違いない、沢田は直感した。すぐに高沢に連絡する。
「リュクスタ、今、不審な衛星二機を確認しました。軌道を下げながらゆっくりと降下しています。ギークたちが予見したのは、実はこの衛星ではないかと…。」
高沢はその言葉で話を繋げた。「その衛星というのは両方とも原子力のものでないか?」
「その通りです、リュクスタ。ギークたちの予見は弾道ミサイルではなく、原子力で動く衛星だったでは…」
なるほど。全てが一致するものではなく、あくまでも原子力のもの。放射能を伴るものだったのか。
高沢はサキナに連絡を取る。「事情はそうだ。この衛星二つではないのか?」
サキナは少し混乱していたが「核には違いない。だとしたら私たちが予見したのは…」そこで自己不振に陥ったのか。
「サキナ。少なくとも君たちギークが予見したものが多少外れただけで、大変な状況だという事には変わりない。防衛ビッグ・マーカーからも全力で後押しする。
ニュートリノ・レーザーが何処まで有効か分からないが、これに掛けたい!」
「判ったわ。有難う、私たちを信じてくれて…」
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
意味が分かると怖い話(解説付き)
彦彦炎
ホラー
一見普通のよくある話ですが、矛盾に気づけばゾッとするはずです
読みながら話に潜む違和感を探してみてください
最後に解説も載せていますので、是非読んでみてください
実話も混ざっております
同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。
ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。
真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。
引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。
偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。
ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。
優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。
大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる