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生配信17 衝撃の事実
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配信を落とし、タバコを吸う。
「ふぅ。良かったっすね、今日中に耐久終わって」
「ねぇ! まさか今日中に終わるとは思ってなかった!」
本当にね、今日中に終わるとは。
企画者である俺と絵茶さんは、正直2日ぐらいかかると予想していた。しかし、やってみてどうだ。予想よりもかなり早く終わったではないか。ってか、企画を立ててから、3時間近くで終わるなんて誰が予想できる?
俺はできん。
「2時間と57分。確かに、耐久にしては早く終わったね。今度は3日かけて終わらすような耐久する?」
「きっつ。なにそれ。耐久配信というよりか、地獄配信じゃん。ワンス1人でやれば?」
「私がやるならお前も道連れだけどな、ゼロス」
ワンスさんが無茶な企画を立てようとしている。3日かけての耐久なんて体力と気力が持つはずがない。
………ゼロスさん、ワンスさんが耐久配信をした際は、俺を呼ばないでください。犠牲はあなた1人だけにしてください。
なんて皆、配信は切っており、リラックスした状態で会話をしている。
「それにしてもDbD、そこまで怖くなかったな」
ゼロスさんの呟きに、
「そうですね。ただの鬼ごっこでしたね」
俺も同意する。
ゼロスさんも俺も、ビビリ。同じビビリ同士なので共感ができる。
そもそもあれはホラーゲームのうちに入るのか? 俺は入らないような気がするのだが。
ビビリの俺とゼロスさんが怖がらない時点で、ホラーとは言えない。ので、DbDはホラーとは認めません。
俺の心の中でDbDについて評価を下していると、
「ねぇ、絵茶? 今度、この4人でホラーゲーム配信しない?」
「ワンちゃん、それ私も考えてた! やろ、絶対」
俺とゼロスさんがビビリなのを知っているはずなのに、この4人でホラーをやると言うのか。
………この悪魔どもめ。絶対に、呼ばれてもいかねぇ。
「あっ、俺、ホラー拒否なんで呼ばんでください」
いち早く逃げたのはゼロスさん。しかし、
「拒否こそ受け付けねぇから、ゼロス!」
「ゼロっさん、強制って言葉知ってる?」
逃げ場はどこにも無かった。
ゼロスさん、そんなこと言っても逃げれないんだよ。こういう時はね、
「………」
次の話題まで無言で通すの。
「嫌だ。ホラーは絶対やらない!」
「「無理無理無理無理!」」
無言で突き通すか、通話アプリから出て行かないと、この2人からの誘いは終わらないよ、ゼロスさん。
「はあ? いやマジで嫌だ! ホラー怖いだもん!」
「ゼロっさん、女の子からのお願いだよ?」
「ゼロス、いいの? JKからのお願いだよ?」
そうだよ、JKからのおねが、
「「………えっ?」」
今、なんて?
聞き慣れない単語がワンスさんの口から出たような気がしたんだけど。
J………K? 誰がJK? 絵茶さんがJK? そもそもJKってなんだっけ?
混乱しすぎて、頭がバグってきた。
PCの検索エンジンで『JK』と調べると、ウェブの辞書さんが、女子高生だと教えてくれる。
配信活動やっていて、関わることのない職業のうちの1つ——JK。
まさか、そのJKが絵茶さんだとは。
「衝撃の事実なんですけど」
流石の俺も言葉を発する。
「あれ、滝さんには言いませんでしたっけ?」
「一切言われてないね。16そこらってことでしょ? 学校はちゃんと行ってんの?」
「言ってなかったけ? てへぺろ」
どうやら言ったつもりでいたらしい。全然そんな情報、こっちにきてませんけどね。
「ってか、学校行ってんのって失礼じゃね? ちゃんと女子高校生活はしてます!」
むぅぅぅ、と唸りを上げながら怒ってますよアピールをする絵茶さん。
失礼なのか? まあでも、絵茶さんが言うなら失礼なのかも。
「ごめん」
一応謝っておく。謝った上で言い訳を述べる。
「心配して聞いたんだけどね。配信してると色々時間取られるから。ちゃんと学校行っているのか、学校にいる時間を配信に当ててないかとかさ」
実際、俺は配信に時間を取られすぎて、外に出る機会を失っている。まあ、元から必要以上に、外に出るような人ではなかったけど。
「心配して言ってくれてたなら、許します」
許してはもらえた。でも、マジでJKなのか。
いや、でも、ワンチャン、嘘の可能性ってあるよね?
絵茶さんのことだし、悪ふざけっつうことで。
真偽が定かではないため、これ以上追及するのを止めると、勇者が動いてくれる。
「いや、絶対嘘。ワンスは絶対騙そうとしていて、絵茶さんがそれに乗っかってるだけ」
本当だって、とワンスさんと絵茶さんが言うが、ゼロスさんは一切信じない。
一切信じないゼロスさんに業を煮やしたのか、絵茶さんが通話アプリ内に、1枚の写真を載せる。
「どっちにしろ、焼肉屋に行ったとき素顔バレるんで、私の姿載せちゃいますね」
アプリ内に貼られている写真を見ると、確かにJKが写っている。
髪の色は校則違反であろう茶髪で、耳にはピアスが付いている。ブレサーを着崩し、スカートの裾は膝上。
柄の悪そうな雰囲気ではあるが、その雰囲気をぶち壊すかのような容姿。簡単に言ってしまうと、可愛らしいJKが写っていたのだ。
「これが、絵茶さん? 昔の写真じゃなくて?」
「なわけ。昨日友達と一緒に撮った写真です!」
確かに、写真の絵茶さんの後ろには時計があり、昨日の日付と時間が表示されている。
「本当にJKじゃん」
写真を見て、やっと信じるようになったゼロスさんと俺。
確かに、確たる証拠が無ければ信用できんわな。
はあ。それにしても、俺、JKとずっと遊んでたのか。
………聡太さんは知ってんのかな? いや、聡太さんは知らないはず。知らせるのかって? なわけ。知らせるはずがないじゃないか。
俺とゼロスさんと同じように驚けばいい。
その後、絵茶さんが高校生だと知った、俺、ゼロスさん、ワンスさんは、自分たちの高校生時代の話に花を咲かせ、1時間弱話すのであった。
「ふぅ。良かったっすね、今日中に耐久終わって」
「ねぇ! まさか今日中に終わるとは思ってなかった!」
本当にね、今日中に終わるとは。
企画者である俺と絵茶さんは、正直2日ぐらいかかると予想していた。しかし、やってみてどうだ。予想よりもかなり早く終わったではないか。ってか、企画を立ててから、3時間近くで終わるなんて誰が予想できる?
俺はできん。
「2時間と57分。確かに、耐久にしては早く終わったね。今度は3日かけて終わらすような耐久する?」
「きっつ。なにそれ。耐久配信というよりか、地獄配信じゃん。ワンス1人でやれば?」
「私がやるならお前も道連れだけどな、ゼロス」
ワンスさんが無茶な企画を立てようとしている。3日かけての耐久なんて体力と気力が持つはずがない。
………ゼロスさん、ワンスさんが耐久配信をした際は、俺を呼ばないでください。犠牲はあなた1人だけにしてください。
なんて皆、配信は切っており、リラックスした状態で会話をしている。
「それにしてもDbD、そこまで怖くなかったな」
ゼロスさんの呟きに、
「そうですね。ただの鬼ごっこでしたね」
俺も同意する。
ゼロスさんも俺も、ビビリ。同じビビリ同士なので共感ができる。
そもそもあれはホラーゲームのうちに入るのか? 俺は入らないような気がするのだが。
ビビリの俺とゼロスさんが怖がらない時点で、ホラーとは言えない。ので、DbDはホラーとは認めません。
俺の心の中でDbDについて評価を下していると、
「ねぇ、絵茶? 今度、この4人でホラーゲーム配信しない?」
「ワンちゃん、それ私も考えてた! やろ、絶対」
俺とゼロスさんがビビリなのを知っているはずなのに、この4人でホラーをやると言うのか。
………この悪魔どもめ。絶対に、呼ばれてもいかねぇ。
「あっ、俺、ホラー拒否なんで呼ばんでください」
いち早く逃げたのはゼロスさん。しかし、
「拒否こそ受け付けねぇから、ゼロス!」
「ゼロっさん、強制って言葉知ってる?」
逃げ場はどこにも無かった。
ゼロスさん、そんなこと言っても逃げれないんだよ。こういう時はね、
「………」
次の話題まで無言で通すの。
「嫌だ。ホラーは絶対やらない!」
「「無理無理無理無理!」」
無言で突き通すか、通話アプリから出て行かないと、この2人からの誘いは終わらないよ、ゼロスさん。
「はあ? いやマジで嫌だ! ホラー怖いだもん!」
「ゼロっさん、女の子からのお願いだよ?」
「ゼロス、いいの? JKからのお願いだよ?」
そうだよ、JKからのおねが、
「「………えっ?」」
今、なんて?
聞き慣れない単語がワンスさんの口から出たような気がしたんだけど。
J………K? 誰がJK? 絵茶さんがJK? そもそもJKってなんだっけ?
混乱しすぎて、頭がバグってきた。
PCの検索エンジンで『JK』と調べると、ウェブの辞書さんが、女子高生だと教えてくれる。
配信活動やっていて、関わることのない職業のうちの1つ——JK。
まさか、そのJKが絵茶さんだとは。
「衝撃の事実なんですけど」
流石の俺も言葉を発する。
「あれ、滝さんには言いませんでしたっけ?」
「一切言われてないね。16そこらってことでしょ? 学校はちゃんと行ってんの?」
「言ってなかったけ? てへぺろ」
どうやら言ったつもりでいたらしい。全然そんな情報、こっちにきてませんけどね。
「ってか、学校行ってんのって失礼じゃね? ちゃんと女子高校生活はしてます!」
むぅぅぅ、と唸りを上げながら怒ってますよアピールをする絵茶さん。
失礼なのか? まあでも、絵茶さんが言うなら失礼なのかも。
「ごめん」
一応謝っておく。謝った上で言い訳を述べる。
「心配して聞いたんだけどね。配信してると色々時間取られるから。ちゃんと学校行っているのか、学校にいる時間を配信に当ててないかとかさ」
実際、俺は配信に時間を取られすぎて、外に出る機会を失っている。まあ、元から必要以上に、外に出るような人ではなかったけど。
「心配して言ってくれてたなら、許します」
許してはもらえた。でも、マジでJKなのか。
いや、でも、ワンチャン、嘘の可能性ってあるよね?
絵茶さんのことだし、悪ふざけっつうことで。
真偽が定かではないため、これ以上追及するのを止めると、勇者が動いてくれる。
「いや、絶対嘘。ワンスは絶対騙そうとしていて、絵茶さんがそれに乗っかってるだけ」
本当だって、とワンスさんと絵茶さんが言うが、ゼロスさんは一切信じない。
一切信じないゼロスさんに業を煮やしたのか、絵茶さんが通話アプリ内に、1枚の写真を載せる。
「どっちにしろ、焼肉屋に行ったとき素顔バレるんで、私の姿載せちゃいますね」
アプリ内に貼られている写真を見ると、確かにJKが写っている。
髪の色は校則違反であろう茶髪で、耳にはピアスが付いている。ブレサーを着崩し、スカートの裾は膝上。
柄の悪そうな雰囲気ではあるが、その雰囲気をぶち壊すかのような容姿。簡単に言ってしまうと、可愛らしいJKが写っていたのだ。
「これが、絵茶さん? 昔の写真じゃなくて?」
「なわけ。昨日友達と一緒に撮った写真です!」
確かに、写真の絵茶さんの後ろには時計があり、昨日の日付と時間が表示されている。
「本当にJKじゃん」
写真を見て、やっと信じるようになったゼロスさんと俺。
確かに、確たる証拠が無ければ信用できんわな。
はあ。それにしても、俺、JKとずっと遊んでたのか。
………聡太さんは知ってんのかな? いや、聡太さんは知らないはず。知らせるのかって? なわけ。知らせるはずがないじゃないか。
俺とゼロスさんと同じように驚けばいい。
その後、絵茶さんが高校生だと知った、俺、ゼロスさん、ワンスさんは、自分たちの高校生時代の話に花を咲かせ、1時間弱話すのであった。
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