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45 ◇仕事をしている姿は格好良かった
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晃の初めてのアルバイトは、あっという間に終わった。売れた品を補充して、空になった段ボールを潰して回るだけで、時間はあっという間に過ぎたのだ。こんなに売れるのか、と驚きの連続だった。体は疲れ果てていたが、とても充実していた。
「ありがとう。お疲れ様」
閉店の八時四十五分を過ぎても店内にいる客を横目に、ばたばたと片付けをし、九時を少し回ったところで店長が言った。
「本当に助かったよ。明日からもよろしくお願いします」
「こちらこそ、よろしくお願いします」
一太が、頭を下げる店長に頭を下げ返しているので、晃も慌てて頭を下げた。
一太は凄かった。
少し説明を聞いただけで、すぐに手が動く。
「段ボールを開けて、置いておくだけって楽ですね」
などと、手を動かしながら、店長と品出しの仕方についての話をしていた。レジも、一度の説明で、はい、と頷いてすぐに打ち始めていたし、晃はあまりの格好良さに見惚れてしまったくらいだ。
ボランティアの時にも、いっちゃんは凄いなと思ったが、慣れている仕事をする一太は、更に格好良かった。
若い、少しふくよかな女性パートさんも、年配の女性パートさんも、はじめは晃に何くれと構って仕事を教えてくれていたが、そのうち、客が増えて忙しくなってくると、一太を頼りにし始めていた。一太はまるで、以前から居た店員さんのようだった。
晃は、邪魔だけしないようにと、店長の指示する荷物を運んでは、カッターで段ボールを切り開いたり、空いた段ボールを片付けたりしていた。七時を過ぎると、女性パートさんは二人とも帰ってしまい、三人だけになった。
「お一人で、されるつもりだったんですか?」
一太が驚いて聞いていたが、店長は流石に首を横に振った。
「いや、ここ数日は、あの二人のどちらかに無理を言って残ってもらっていたんだ。昼間のパートさんは他にもたくさん居るから、その人たちにも声を掛けて何とかしていたけれど、今日はどうしても帰りたいと二人ともに言われていてね。昼間のパートさんたちも捕まらなくて。本当に助かった! 七時以降は、時給も少し多めにするから、明日からもよろしく頼むよ」
一太が、分かりやすく嬉しそうな顔になる。
「有り難いです。毎日でも来ます」
「いやいや。週に一日か二日は休んでよ。休みを入れないと駄目だよ。明日は二人とも来てほしいけれど、その後のことはまた明日、相談しよう。忙しくて悪いね」
晃は、次の日からしばらく体のあちらこちらが筋肉痛になったが、疲れてぐっすり眠れたので、調子は良かった。それに……。
皆と同じようにアルバイトをしているということが、病気だった自分とようやく決別できたようで、とても嬉しかったのだった。
「ありがとう。お疲れ様」
閉店の八時四十五分を過ぎても店内にいる客を横目に、ばたばたと片付けをし、九時を少し回ったところで店長が言った。
「本当に助かったよ。明日からもよろしくお願いします」
「こちらこそ、よろしくお願いします」
一太が、頭を下げる店長に頭を下げ返しているので、晃も慌てて頭を下げた。
一太は凄かった。
少し説明を聞いただけで、すぐに手が動く。
「段ボールを開けて、置いておくだけって楽ですね」
などと、手を動かしながら、店長と品出しの仕方についての話をしていた。レジも、一度の説明で、はい、と頷いてすぐに打ち始めていたし、晃はあまりの格好良さに見惚れてしまったくらいだ。
ボランティアの時にも、いっちゃんは凄いなと思ったが、慣れている仕事をする一太は、更に格好良かった。
若い、少しふくよかな女性パートさんも、年配の女性パートさんも、はじめは晃に何くれと構って仕事を教えてくれていたが、そのうち、客が増えて忙しくなってくると、一太を頼りにし始めていた。一太はまるで、以前から居た店員さんのようだった。
晃は、邪魔だけしないようにと、店長の指示する荷物を運んでは、カッターで段ボールを切り開いたり、空いた段ボールを片付けたりしていた。七時を過ぎると、女性パートさんは二人とも帰ってしまい、三人だけになった。
「お一人で、されるつもりだったんですか?」
一太が驚いて聞いていたが、店長は流石に首を横に振った。
「いや、ここ数日は、あの二人のどちらかに無理を言って残ってもらっていたんだ。昼間のパートさんは他にもたくさん居るから、その人たちにも声を掛けて何とかしていたけれど、今日はどうしても帰りたいと二人ともに言われていてね。昼間のパートさんたちも捕まらなくて。本当に助かった! 七時以降は、時給も少し多めにするから、明日からもよろしく頼むよ」
一太が、分かりやすく嬉しそうな顔になる。
「有り難いです。毎日でも来ます」
「いやいや。週に一日か二日は休んでよ。休みを入れないと駄目だよ。明日は二人とも来てほしいけれど、その後のことはまた明日、相談しよう。忙しくて悪いね」
晃は、次の日からしばらく体のあちらこちらが筋肉痛になったが、疲れてぐっすり眠れたので、調子は良かった。それに……。
皆と同じようにアルバイトをしているということが、病気だった自分とようやく決別できたようで、とても嬉しかったのだった。
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