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第六章 家族と暮らす
93 お出迎え 成人
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「なる坊、まだ早いと思うぞ」
灯可が訪ねて来るのはおやつの時間頃と聞いたから、三時の少し前から出入り口の辺りをうろうろしていたら、通りかかった広末が笑った。
「でも、おやつの時間」
「お友達は学校が終わってから来るんだろ?初等学校の低学年でも、終了時間は三時くらいだったぞ」
お友達?そうか、灯可は俺のお友達か。
今からお友達が遊びに来るのか!
そういえば一緒に住んでない時は、前のおうちの時も、今のおうちに住んでからも、力丸が遊びに来るのが楽しみだった。
「学校終わるのが三時?」
「そう。それから家に帰って準備して出るとしたら、まだもう少しかかるだろ。おやつ、食べておくか?」
「んーん。一緒に食べる」
「そうか」
広末は笑って厨房に向かう。
まだ来ないって分かっても部屋に戻っている気にはなれなくて、俺は雨の音を聞きながら出入り口で待ってた。
朝の予想通りに雨が降り始めていて、緋色が昼寝しろとうるさかった。でも、今日はどこも痛くない。灯可が来るのが楽しみすぎて寝られなくて、お昼からもお仕事をしていた。今日は元気。
それからも、通りかかる人に、お友達来るんだって?とか楽しみですね、とか言ってもらって、こうして待ってるのもいいなあ、なんて思った。
「こんにちは、成人さま。突然のお願いをお聞き届け頂き、ありがとうございます」
「わあ、いらっしゃい」
扉を開けて灯可が来たときは、手を広げて抱きつこうとしてたのに、灯可が礼儀正しくご挨拶をして包拳礼までするから抱きつけなかった。灯可の後ろから付いてきた護衛さんも、綺麗に包拳礼をして、
「こんにちは。灯可さまの護衛の鏑木昭午と申します。灯可さまと共にあることをお許し願えますでしょうか」
と、言ってきた。
護衛が一緒にいるのは当たり前だよね。灯可もとても身分が高いんだから。
うんうん、と頷いてから、
「そのご挨拶、俺にはしなくていいよ?」
って、言っておく。
「次はしなくていいからね?」
だって、お友達のおうちに来るときにそんなことしないよね?力丸はしてなかったよ。遊びに来たよーって言って、おやつちょうだいってたくさん食べて、俺と遊ぶんだよ。
「こちら、手土産です」
ご挨拶が終わって灯可が言って、昭午が挨拶のために一度床に置いていた袋を持ち上げる。
「おやつならうちにあるよ?」
「ええ。でも、私の分を余分に作って頂くのですからお礼に、と」
「ふーん。ありがと」
中には、瓶に入ったプリンみたいな、でも違う食べ物が六つ並んでいた。
何でプリンじゃないと分かったかというと白かったから。プリンは黄色いからちょっと違う。
「うちの料理人が作ったミルクプリンです。味見してみてください」
プリンだった……!
灯可が訪ねて来るのはおやつの時間頃と聞いたから、三時の少し前から出入り口の辺りをうろうろしていたら、通りかかった広末が笑った。
「でも、おやつの時間」
「お友達は学校が終わってから来るんだろ?初等学校の低学年でも、終了時間は三時くらいだったぞ」
お友達?そうか、灯可は俺のお友達か。
今からお友達が遊びに来るのか!
そういえば一緒に住んでない時は、前のおうちの時も、今のおうちに住んでからも、力丸が遊びに来るのが楽しみだった。
「学校終わるのが三時?」
「そう。それから家に帰って準備して出るとしたら、まだもう少しかかるだろ。おやつ、食べておくか?」
「んーん。一緒に食べる」
「そうか」
広末は笑って厨房に向かう。
まだ来ないって分かっても部屋に戻っている気にはなれなくて、俺は雨の音を聞きながら出入り口で待ってた。
朝の予想通りに雨が降り始めていて、緋色が昼寝しろとうるさかった。でも、今日はどこも痛くない。灯可が来るのが楽しみすぎて寝られなくて、お昼からもお仕事をしていた。今日は元気。
それからも、通りかかる人に、お友達来るんだって?とか楽しみですね、とか言ってもらって、こうして待ってるのもいいなあ、なんて思った。
「こんにちは、成人さま。突然のお願いをお聞き届け頂き、ありがとうございます」
「わあ、いらっしゃい」
扉を開けて灯可が来たときは、手を広げて抱きつこうとしてたのに、灯可が礼儀正しくご挨拶をして包拳礼までするから抱きつけなかった。灯可の後ろから付いてきた護衛さんも、綺麗に包拳礼をして、
「こんにちは。灯可さまの護衛の鏑木昭午と申します。灯可さまと共にあることをお許し願えますでしょうか」
と、言ってきた。
護衛が一緒にいるのは当たり前だよね。灯可もとても身分が高いんだから。
うんうん、と頷いてから、
「そのご挨拶、俺にはしなくていいよ?」
って、言っておく。
「次はしなくていいからね?」
だって、お友達のおうちに来るときにそんなことしないよね?力丸はしてなかったよ。遊びに来たよーって言って、おやつちょうだいってたくさん食べて、俺と遊ぶんだよ。
「こちら、手土産です」
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「ええ。でも、私の分を余分に作って頂くのですからお礼に、と」
「ふーん。ありがと」
中には、瓶に入ったプリンみたいな、でも違う食べ物が六つ並んでいた。
何でプリンじゃないと分かったかというと白かったから。プリンは黄色いからちょっと違う。
「うちの料理人が作ったミルクプリンです。味見してみてください」
プリンだった……!
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