番に見つからない街で、子供を育てている

目を覚ますと、腕の中には赤ん坊がいた。
異世界の青年ロアンとして目覚めた「俺」は、希少な男性オメガであり、子を産んだ母親だった。

現世の記憶は失われているが、
この子を守らなければならない、という想いだけははっきりと残っている。

街の人々に助けられ、魔石への魔力注入で生計を立てながら、
ロアンと息子カイルは、番のいない街で慎ましく暮らしていく。

だが、行方不明の番を探す噂が、静かに近づいていた。
再会は望まない。
今はただ、この子との生活を守りたい。

これは、番から逃げたオメガが、
選び直すまでの物語。


※本編のロアン編完結。
 ヴィルヘルム編を連載中です。
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