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第七章 冠婚葬祭
103 なんか、いい 成人
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そこから、頭を抱えて震え出してしまった坂寄を寝かせることはできなかった。だって、俺が近寄ったら、がたがた震えるんだもん。
「医務室に任せましょ」
って半助に言われて、諦めた。
医務室への連絡はあっという間で、半助が、ちょっと上を見て、お願いできますかって言ったら、
「応」
と、小さな声がした。すると、ほんのちょっと待っただけで、白衣の医師と使用人の服の女の人が仮眠室に入って来たので、俺たちはそこから離れた。
半助、前は一ノ瀬や二ノ瀬が側にいること嫌がってたのに、嫌じゃなくなったんだね。なんか今、一緒にお仕事してるって感じがした。あれ、格好良かったな。俺も今度、やってみたい。一ノ瀬の、応、って返事も格好良かった。
美味しい差し入れを持ってきたから、祈里たちと楽しく食べて帰ったよ。皆、喜んでくれたから良かった。坂寄も、少し寝て、一緒におやつ食べたら元気になれたに違いないのに。残念だったな。
楽しくおうちに帰ったら、半助が、執務室に行きますって言う。ついて行ったら、緋色と難しいお話を始めた。
うん。俺は、その話は後でいいや。
「半助って、いっぱいしゃべる?」
料理人の休憩室に行って壱臣に聞いてみたら、目をぱちぱちしてから、
「そうですねえ。しゃべりますよ」
って言った。
そうかあ。しゃべるんだ。今度、色々しゃべってみようかな。
「何しゃべる?」
「なに、て……?」
「んーと。好きなお話」
「え?なんやろ……?」
んん?
「たわいない話、やねえ」
「たわいない」
「んー。なんの意味もない、とりとめのない話ですよ」
「ふーん」
とりとめのない?ま、いいや。
「殿下は、どんなお話をされますか?」
え?緋色?ええ、なんだろ?色々しゃべるけど、そうやって聞かれると、ぱっと出てこない。
「んん?何かな。今日、何してた?とか。明日、何する?とか」
「ふふ。はい」
ええ?いっつもしゃべってるのに、何を話してるのって聞かれると、毎日似たようなこと言って笑ってるだけのような?
あれえ?
大事な約束とかは全部覚えてるんだけど……あれえ?
「んー?んん?」
「ふふ。そういうことや思いますよ?」
壱臣が、ふわふわ笑う。
何か分かんないけど、何かしゃべってるんだねえ、俺たち。それで、それが良いんだ。
それが、良いんだね。
「医務室に任せましょ」
って半助に言われて、諦めた。
医務室への連絡はあっという間で、半助が、ちょっと上を見て、お願いできますかって言ったら、
「応」
と、小さな声がした。すると、ほんのちょっと待っただけで、白衣の医師と使用人の服の女の人が仮眠室に入って来たので、俺たちはそこから離れた。
半助、前は一ノ瀬や二ノ瀬が側にいること嫌がってたのに、嫌じゃなくなったんだね。なんか今、一緒にお仕事してるって感じがした。あれ、格好良かったな。俺も今度、やってみたい。一ノ瀬の、応、って返事も格好良かった。
美味しい差し入れを持ってきたから、祈里たちと楽しく食べて帰ったよ。皆、喜んでくれたから良かった。坂寄も、少し寝て、一緒におやつ食べたら元気になれたに違いないのに。残念だったな。
楽しくおうちに帰ったら、半助が、執務室に行きますって言う。ついて行ったら、緋色と難しいお話を始めた。
うん。俺は、その話は後でいいや。
「半助って、いっぱいしゃべる?」
料理人の休憩室に行って壱臣に聞いてみたら、目をぱちぱちしてから、
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って言った。
そうかあ。しゃべるんだ。今度、色々しゃべってみようかな。
「何しゃべる?」
「なに、て……?」
「んーと。好きなお話」
「え?なんやろ……?」
んん?
「たわいない話、やねえ」
「たわいない」
「んー。なんの意味もない、とりとめのない話ですよ」
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とりとめのない?ま、いいや。
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え?緋色?ええ、なんだろ?色々しゃべるけど、そうやって聞かれると、ぱっと出てこない。
「んん?何かな。今日、何してた?とか。明日、何する?とか」
「ふふ。はい」
ええ?いっつもしゃべってるのに、何を話してるのって聞かれると、毎日似たようなこと言って笑ってるだけのような?
あれえ?
大事な約束とかは全部覚えてるんだけど……あれえ?
「んー?んん?」
「ふふ。そういうことや思いますよ?」
壱臣が、ふわふわ笑う。
何か分かんないけど、何かしゃべってるんだねえ、俺たち。それで、それが良いんだ。
それが、良いんだね。
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