皇太子から婚約破棄を言い渡されたので国の果ての塔で隠居生活を楽しもうと思っていたのですが…どうして私は魔王に口説かれているのでしょうか?

高井繭来

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その後

最年長シンデレラが行く!7 童話パロ

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「ああああああああこのままじゃ【全知全能】と結婚させられるぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅっぅうぅうっ!!」

 シンデレラはテーブルに突っ伏して大泣きしていました。
 服装は未だに「yes☆高〇クリニック」のままです。
 そのドレス売ったら結構な額になるだろうな~なんて、意外と庶民臭い義姉1は思いました。
 義姉1は義母からちゃんと教育を受けているので意外と常識があるのです。
 ちゃんとスーパーの最安値を記憶して何をどこで買えば良いか、スーパーのチラシに赤丸チェックを付けるくらいには常識があるのです。

 それにくらべて義姉2は常識に少し疎いです。
 仕方ありません。
 物心ついてから戦いと王妃になるための勉学しかしてこなかったのです。
 きっとコンビニのセルフレジで買い物するのも出来ない事でしょう。
 何処ぞの大物芸能人ですかね?

「シンデレラ、そんなに泣いてないで少しはご飯食べたらどうですか?」

 義姉1、シンデレラに敬語なんですね?
 
「いや、だってユラ様だし?」

 まぁ育ての親の姉貴分にため口は躊躇いますよね。
 仕方ないです、目を瞑りましょう。

「天の声さんアンガトね」

 にへら、と義姉1が笑いながらお礼を言います。
 可愛いですね。
 天の声なら腐臭のするシンデレラより義姉1を選ぶんですがね。
 おっと、何処からともなく殺気が!?
 貴方の出番はこれ以上ないですよ~司書さ~ん。

「無ければ作るまでだな」

 何処かでバリトンボイスで誰かがボソリと呟きました。
 何かまた話の軌道がそれそうな気がぷんぷんしてきます。
 これもキャストを間違ったためでしょうかね?

「それよりこれからどうなるのん?」

 義姉1が天の声に尋ねます。
 天の声という概念を皆無視しまくりですね。
 まぁ良いですけど。
 天の声だって貴方たちに常識はあまり求めておりません。
 お話を勝手に動かしてくれるなら脳味噌を使わずにすむから寧ろщ(゚Д゚щ)カモーンな訳です。

 なのでシンデレラの後半を説明します。
 勿論魔女さんにも説明したグ〇ム童話の方です。

「俺、足の指切りたくないぃぃぃぃぃぃっ!!」

「足の甲、足の甲を切り落とすの…後で治癒で治すならまぁ良いですかね?足の甲が少し切り落とされたくらいで戦えなくなるなんて事ないですからね…………」

 義姉2の歪んだ成長過程での価値基準が無茶苦茶です。
 普通足の甲を切り落とされたらギブアップです。
 むしろ何と戦うつもりなんですか義姉2!?

「足を切る?足を切るの、アリね!あの靴がピッタリじゃ無ければ良いんだから私足切り落とすわ!後で【復元】させればいいんだし!!」

「シンデレラ落ちついて欲しいんね―――――っ!!」

 【復元】で作り出したサバイバルナイフでシンデレラが己の足の半分を切り落とそうとするのを、義姉1・2が羽交い絞めして止めます。
 優しいですね義姉1・2。
 そして義姉2が当身でシンデレラの気を失わせました。
 流石は《武神》です。

 さて、このシンデレラは何処が落としどころ何でしょうか…?
 天の声は次回の最終話に頭を悩ませるのでした。
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