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【24話】
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※胸糞展開です。
楽しい話だけが読みたい方は読まれないことを推奨いたします。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
少年が落ち着くとサイヒは窓を開き、服の袖から鳥のような形の紙切れを出した。
「何だそれは?」
「これが【式神】だ」
ヒラリ、とかみを窓の外に落とす。
同時にぼふん、と煙を噴いて、馬車よりも大きな鳥が姿を現した。
「さて、コレで少年の家まで行こうではないか」
窓枠を乗り出しサイヒは飛んでいる鳥の上に着地する。
ルークもサイヒに続いて鳥に乗った。
「クオン、少年を連れてこちらへ」
「これは目立ち過ぎじゃないか?」
「ルークに”魔術師の手駒が居る”と思わすのが目的だから丁度良いアピールだ」
そう言うものなのだろうか…。
常識人のクオンの尺度ではサイヒの言い分は理解しかねる。
確かにアピールにはなるだろうが、いやそれにしても目立ち過ぎではないかと。
疑問に思っていても出してしまったものは仕方ない。
クオンは少年を小脇に抱え鳥に飛び乗った。
「少年、君の家はどちらだ?」
「あ、あっちです…」
少年が指をさす。
「では参ろうか」
サイヒの言葉に答え鳥が大きく羽ばたいた。
鳥は馬車を物ともしないスピードで空を駆ける。
そのスピードにクオンは僅かに恐怖を覚えた。
高い所に居る事にではない。
その圧倒的な速さにではない。
「サイヒ、この鳥は同時に何体作り出せる?」
「まぁ100や200は軽いだろう。知恵も持たせられるから簡単な命令くらい聞くぞ」
その答えにクオンは背筋に怖気が走るのを感じた。
(この鳥を200体!?こんなモノが存在したら他国を押しのけて圧倒的な軍事力を手に入れる事になるぞ…この高度で空から200の軍隊が突撃すれば並みの要塞などひとたまりもない。これはサイヒの存在は出来る限りアンドゥアイスには気づかれぬようにしなければ、奴がサイヒを狙いかねない)
「サイヒ、魔術師の手駒のアピールも良いがやり過ぎるなよ?」
「ん?あぁそう言う事か。簡単に手に入れられるとは思われたくないが、あまり力を誇示するのも強欲なモノには狙われかねんか…」
サイヒはクオンの言葉をすぐさま理解した。
自分の力が敵対するものにとっては、どれほどの脅威になるのかは理解していないだろうが。
後でアンドゥアイスの事を話し、警戒をしなければならない必要性があるとクオンは思った。
ルークには内密にだ。
ルークはアンドゥアイスを尊敬している。
もしもアンドゥアイスがクオンの想像通り黒幕なら、ルークが心に負う傷は小さくは無いだろう。
だからサイヒにアンドゥアイスの事を話し、自分の身にも警戒して貰いながらもルークが心に傷を負わぬようサポートして欲しいと考えたのだ。
信頼する”兄”を失った時、間違いなくサイヒの存在はルークの救いになるであろうから。
「あそこです」
少年が指さす小屋へ鳥が下りていく。
地面に着地すると鳥は霧の様に消えた。
紙に戻った鳥はそのままボロボロと存在が無かったかのように消えていく。
小屋の中からは誰の気配も感じられない。
少年はほう、と安堵の溜息を吐いた。
男は約束を守り母を療養の地へ連れて行ってくれたのだと。
「シュマロじゃないか、お前帰って来たのか~?」
こんな時間だと言うのに酔いどれたガタイの良い男が少年に声をかける。
「……ケンダさん」
男は少年―シュマロと知り合いらしい。
だが良い関係性では無いようだ。
何故なら男の視線から逃げるようにクオンの背に隠れ震えている。
「その兄ちゃんたちが今のお前の旦那様か?随分身なりの良さそう良い男ばかりじゃないか。へへへ、その旦那様達はちゃ~んとお前を満足させてくれてるのか~?」
酒臭い息を吐きながら男はシュマロに近づこうとする。
その行動を止めるためクオンは1歩前に出た。
「何の用だ?」
クオンの気迫に男は僅かに退く。
こう言ったスラムでは敵の能力を見極めれるものだけが生き残ることが出来るのだ。
その意味では男はその能力に長けていたのであろう。
後ろに下がると揉み手をするようにクオンに話し出す。
「へへへ、そこのシュマロとは知り合いでして。5年前シュマロが消えてから何があったか教えてやろうと思いまして…」
「ケンダさん!何があったんですか!?母さんは、母さんは療養地に連れて行って貰えたんですよね!?」
「あ~やっぱりお前都合のいいお話信じてたんだな。可哀想にな~お前の母親、お前が出て行ってから男どもの慰み者になったぜ~。
お前の母親だけあって痩せすぎとは言え綺麗な顔してたからな~。飲まず食わずだから3日もすれば息が止まったわ。
そう言うのが好きな奴らがしばらく遊んでたけどな~。流石に腐りだして臭いだしたから誰かがゴミ捨て場に捨てにいったけどな~」
「あ、あぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
シュマロの双眸からボロボロと涙が零れる。
瞳孔すら開いて絶望したシュマロは蹲り頭を抱えた。
「嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ!母さんは療養場に行ったんだ…空気の綺麗な所で、温かい食事を食べて、医者に薬を飲ませて貰って……元気になって過ごしてるって!言ってたじゃないか!何で?何で母さんがそんな目に?俺たち親子が何したって言うんだよぉぉぉぉっ!!」
断末魔の如き叫び声が響く。
声をかけれる者は居なかった。
「これなら体を売ってた頃の方が良かったじゃないか!?男たちに股開いて汚いもの突っ込まれて、不味い体液飲まされて!それでも母さんと何とか生きていけた!母さんは笑顔で居てくれた!俺が、俺が高望みさえしなければ…母さんはそんな惨い死に方しなかったじゃないかぁ………」
サイヒはクオンに押さえつけられてシュマロが怯えた表情をしたのは、そう言う理由だったのかと分かった。
分かった所で少年にかけれる慰めの言葉も、激励の言葉も出てはこないのだが…。
蹲り己の体を抱きしめ泣きながら震える少年にサイヒは声をかける。
慰めるためではない。
激励するためでもない。
ただ選択肢を与えるためだけに。
「少年、君に私から提示出来る選択肢は3つだ。このまま全てを捨てて生きていくか、覚えていたくない記憶だけを消して生きていくか…復讐をするために我々に力を貸し生きていくかだ……」
「サイヒ、今の少年にはその言葉はあまりにも惨いのではないか?」
「ルーク、私たちは慈善活動をしているわけでは無いのだぞ?この少年に構っている暇はないし助けてやる義理も無い。冷たいだろうが、今はこの言葉しか私にはかけれぬよ…」
サイヒの双眸が悲し気に揺れる。
だが涙は流さない。
ここでサイヒが泣いたところで何も意味を持たないのだから。
「っ!?すまないサイヒ、私が考え無しであった……」
ルークは自分の言葉がサイヒを責めてしまった事に気づいた。
”サイヒなら何でも必ず解決してくれる”そう言った思いがルークにサイヒを責める言葉を吐かせた。
いくら奇跡のような御業を何度も見せられていても、サイヒは人間なのだ。
神でも悪魔でもない。
”奇跡”なんて言う都合の良いことは起こせない。
「……復讐を」
「何?」
シュマロの言葉をルークは聞き取れなかった。
「復讐を!俺にチャンスを下さい!あの男に復讐できるチャンスを!!その為なら何だってします!!」
シュマロの瞳の奥には憎しみの炎が宿っていた。
何も知らなければシュマロは母の安穏を信じて生きていけたかも知れない。
ルークの身を護るために、シュマロを絶望と憎しみに堕とした。
1人の少年の生き方を、ルークたちは変えてしまったのだ。
「あぁ、我々は君を受け入れよう。今後の話をするためにも1度王宮へ帰ろう」
帰りはサイヒの【式神】ではなく馬車を使った。
馬車の中でサイヒの手によって再び魔石をシュマロに埋め込むためだ。
ただし胸に入れるのは【解毒】、のどに入れるのは【痛覚麻痺】の術を込めたモノをだ。
「先程と同じところに魔石に埋めた。これで敵から魔石を抜かれた事には気が付かれないだろう。
痛みは抑えられるが、その為ケガや病気に疎くなる。気を付けるようにしろ。
熱は解熱剤を使って出来るだけ抑えるようにすると良い。君は今まで通りに生活を送れ。そして敵が接触を計ってきたらいつも通りに対応するんだ。
後で【伝達】の魔道具を作る。それで私に全てを教えてくれれば良い。
君は、憎かろうが殺したかろうが普段通りに過ごすんだ。分かったな?」
コクリ、と少年は頷く。
全ての指示はサイヒが出した。
冷たい言葉は全てサイヒのものだ。
そうすることでルークとクオンが罪悪感を抱かないよう振舞ってくれているのだ。
それを分からないほどルークもクオンも愚鈍ではない。
ただ何もかもがサイヒにおんぶに抱っこ状態で、2人はサイヒに対して何も言えない。
”すまない”も”有難う”も今かけるべき言葉ではないであろうから。
只々静かに馬車は王宮へと向かって行った。
楽しい話だけが読みたい方は読まれないことを推奨いたします。
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少年が落ち着くとサイヒは窓を開き、服の袖から鳥のような形の紙切れを出した。
「何だそれは?」
「これが【式神】だ」
ヒラリ、とかみを窓の外に落とす。
同時にぼふん、と煙を噴いて、馬車よりも大きな鳥が姿を現した。
「さて、コレで少年の家まで行こうではないか」
窓枠を乗り出しサイヒは飛んでいる鳥の上に着地する。
ルークもサイヒに続いて鳥に乗った。
「クオン、少年を連れてこちらへ」
「これは目立ち過ぎじゃないか?」
「ルークに”魔術師の手駒が居る”と思わすのが目的だから丁度良いアピールだ」
そう言うものなのだろうか…。
常識人のクオンの尺度ではサイヒの言い分は理解しかねる。
確かにアピールにはなるだろうが、いやそれにしても目立ち過ぎではないかと。
疑問に思っていても出してしまったものは仕方ない。
クオンは少年を小脇に抱え鳥に飛び乗った。
「少年、君の家はどちらだ?」
「あ、あっちです…」
少年が指をさす。
「では参ろうか」
サイヒの言葉に答え鳥が大きく羽ばたいた。
鳥は馬車を物ともしないスピードで空を駆ける。
そのスピードにクオンは僅かに恐怖を覚えた。
高い所に居る事にではない。
その圧倒的な速さにではない。
「サイヒ、この鳥は同時に何体作り出せる?」
「まぁ100や200は軽いだろう。知恵も持たせられるから簡単な命令くらい聞くぞ」
その答えにクオンは背筋に怖気が走るのを感じた。
(この鳥を200体!?こんなモノが存在したら他国を押しのけて圧倒的な軍事力を手に入れる事になるぞ…この高度で空から200の軍隊が突撃すれば並みの要塞などひとたまりもない。これはサイヒの存在は出来る限りアンドゥアイスには気づかれぬようにしなければ、奴がサイヒを狙いかねない)
「サイヒ、魔術師の手駒のアピールも良いがやり過ぎるなよ?」
「ん?あぁそう言う事か。簡単に手に入れられるとは思われたくないが、あまり力を誇示するのも強欲なモノには狙われかねんか…」
サイヒはクオンの言葉をすぐさま理解した。
自分の力が敵対するものにとっては、どれほどの脅威になるのかは理解していないだろうが。
後でアンドゥアイスの事を話し、警戒をしなければならない必要性があるとクオンは思った。
ルークには内密にだ。
ルークはアンドゥアイスを尊敬している。
もしもアンドゥアイスがクオンの想像通り黒幕なら、ルークが心に負う傷は小さくは無いだろう。
だからサイヒにアンドゥアイスの事を話し、自分の身にも警戒して貰いながらもルークが心に傷を負わぬようサポートして欲しいと考えたのだ。
信頼する”兄”を失った時、間違いなくサイヒの存在はルークの救いになるであろうから。
「あそこです」
少年が指さす小屋へ鳥が下りていく。
地面に着地すると鳥は霧の様に消えた。
紙に戻った鳥はそのままボロボロと存在が無かったかのように消えていく。
小屋の中からは誰の気配も感じられない。
少年はほう、と安堵の溜息を吐いた。
男は約束を守り母を療養の地へ連れて行ってくれたのだと。
「シュマロじゃないか、お前帰って来たのか~?」
こんな時間だと言うのに酔いどれたガタイの良い男が少年に声をかける。
「……ケンダさん」
男は少年―シュマロと知り合いらしい。
だが良い関係性では無いようだ。
何故なら男の視線から逃げるようにクオンの背に隠れ震えている。
「その兄ちゃんたちが今のお前の旦那様か?随分身なりの良さそう良い男ばかりじゃないか。へへへ、その旦那様達はちゃ~んとお前を満足させてくれてるのか~?」
酒臭い息を吐きながら男はシュマロに近づこうとする。
その行動を止めるためクオンは1歩前に出た。
「何の用だ?」
クオンの気迫に男は僅かに退く。
こう言ったスラムでは敵の能力を見極めれるものだけが生き残ることが出来るのだ。
その意味では男はその能力に長けていたのであろう。
後ろに下がると揉み手をするようにクオンに話し出す。
「へへへ、そこのシュマロとは知り合いでして。5年前シュマロが消えてから何があったか教えてやろうと思いまして…」
「ケンダさん!何があったんですか!?母さんは、母さんは療養地に連れて行って貰えたんですよね!?」
「あ~やっぱりお前都合のいいお話信じてたんだな。可哀想にな~お前の母親、お前が出て行ってから男どもの慰み者になったぜ~。
お前の母親だけあって痩せすぎとは言え綺麗な顔してたからな~。飲まず食わずだから3日もすれば息が止まったわ。
そう言うのが好きな奴らがしばらく遊んでたけどな~。流石に腐りだして臭いだしたから誰かがゴミ捨て場に捨てにいったけどな~」
「あ、あぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
シュマロの双眸からボロボロと涙が零れる。
瞳孔すら開いて絶望したシュマロは蹲り頭を抱えた。
「嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ!母さんは療養場に行ったんだ…空気の綺麗な所で、温かい食事を食べて、医者に薬を飲ませて貰って……元気になって過ごしてるって!言ってたじゃないか!何で?何で母さんがそんな目に?俺たち親子が何したって言うんだよぉぉぉぉっ!!」
断末魔の如き叫び声が響く。
声をかけれる者は居なかった。
「これなら体を売ってた頃の方が良かったじゃないか!?男たちに股開いて汚いもの突っ込まれて、不味い体液飲まされて!それでも母さんと何とか生きていけた!母さんは笑顔で居てくれた!俺が、俺が高望みさえしなければ…母さんはそんな惨い死に方しなかったじゃないかぁ………」
サイヒはクオンに押さえつけられてシュマロが怯えた表情をしたのは、そう言う理由だったのかと分かった。
分かった所で少年にかけれる慰めの言葉も、激励の言葉も出てはこないのだが…。
蹲り己の体を抱きしめ泣きながら震える少年にサイヒは声をかける。
慰めるためではない。
激励するためでもない。
ただ選択肢を与えるためだけに。
「少年、君に私から提示出来る選択肢は3つだ。このまま全てを捨てて生きていくか、覚えていたくない記憶だけを消して生きていくか…復讐をするために我々に力を貸し生きていくかだ……」
「サイヒ、今の少年にはその言葉はあまりにも惨いのではないか?」
「ルーク、私たちは慈善活動をしているわけでは無いのだぞ?この少年に構っている暇はないし助けてやる義理も無い。冷たいだろうが、今はこの言葉しか私にはかけれぬよ…」
サイヒの双眸が悲し気に揺れる。
だが涙は流さない。
ここでサイヒが泣いたところで何も意味を持たないのだから。
「っ!?すまないサイヒ、私が考え無しであった……」
ルークは自分の言葉がサイヒを責めてしまった事に気づいた。
”サイヒなら何でも必ず解決してくれる”そう言った思いがルークにサイヒを責める言葉を吐かせた。
いくら奇跡のような御業を何度も見せられていても、サイヒは人間なのだ。
神でも悪魔でもない。
”奇跡”なんて言う都合の良いことは起こせない。
「……復讐を」
「何?」
シュマロの言葉をルークは聞き取れなかった。
「復讐を!俺にチャンスを下さい!あの男に復讐できるチャンスを!!その為なら何だってします!!」
シュマロの瞳の奥には憎しみの炎が宿っていた。
何も知らなければシュマロは母の安穏を信じて生きていけたかも知れない。
ルークの身を護るために、シュマロを絶望と憎しみに堕とした。
1人の少年の生き方を、ルークたちは変えてしまったのだ。
「あぁ、我々は君を受け入れよう。今後の話をするためにも1度王宮へ帰ろう」
帰りはサイヒの【式神】ではなく馬車を使った。
馬車の中でサイヒの手によって再び魔石をシュマロに埋め込むためだ。
ただし胸に入れるのは【解毒】、のどに入れるのは【痛覚麻痺】の術を込めたモノをだ。
「先程と同じところに魔石に埋めた。これで敵から魔石を抜かれた事には気が付かれないだろう。
痛みは抑えられるが、その為ケガや病気に疎くなる。気を付けるようにしろ。
熱は解熱剤を使って出来るだけ抑えるようにすると良い。君は今まで通りに生活を送れ。そして敵が接触を計ってきたらいつも通りに対応するんだ。
後で【伝達】の魔道具を作る。それで私に全てを教えてくれれば良い。
君は、憎かろうが殺したかろうが普段通りに過ごすんだ。分かったな?」
コクリ、と少年は頷く。
全ての指示はサイヒが出した。
冷たい言葉は全てサイヒのものだ。
そうすることでルークとクオンが罪悪感を抱かないよう振舞ってくれているのだ。
それを分からないほどルークもクオンも愚鈍ではない。
ただ何もかもがサイヒにおんぶに抱っこ状態で、2人はサイヒに対して何も言えない。
”すまない”も”有難う”も今かけるべき言葉ではないであろうから。
只々静かに馬車は王宮へと向かって行った。
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