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【29話】
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草木も眠る丑三つ時。
サイヒは女の嬌声で目が覚めた。
後宮で自分を慰める女は少なくない。
男日照りの為、一般女性より回数は多いかもしれない。
だがサイヒが寝る部屋は宦官の宿舎だ。
いくら何でもこんな遠くまで声が聞こえるはずがない。
(宦官の男と女官が戯れているのか?何処で盛っていても本人らの自由だが、眠りの妨げはしないで欲しいものだ…)
ゴロリと寝返りを打って再び入眠すべく瞼を閉じる。
「**********♡」
「========」
「************♡♡♡」
(五月蠅い…)
流石にイラつく。
女の声も男の囁きも隣の部屋かと言うくらいに良く聞こえる。
いや、聞こえすぎる。
だが周りの他の部屋の宦官たちが目を覚ましている気配はない。
(?………あ、アレか!)
サイヒは気づいた。
ルークと過ごす日々が楽しくて当初の目的をすっかり忘れていたが、サイヒの当初の目的は”後宮内の愛憎ドロドロ劇”を見て楽しむ事だったことを思い出した。
(皇太子妃の部屋には【盗聴】の魔方陣を仕掛けていたな、そういえば)
勿論のこと現在マロンの部屋からは撤去済みである。
(と言うことは第1か第2皇太子妃か…いくら部屋が下女たちから離れていると言ってもノリノリ過ぎないか?と言うかベッドがギシギシ鳴ってる上にやたら甘ったるい女の嬌声まで聞こえるんだが……)
ここは皇太子の後宮なのだから男女の営みがあるのは不自然ではない。
皇太子が己の妃を抱くのは当たり前である。
そのための後宮なのだから。
だがこの後宮は皇太子=ルークの物だ。
つまりはルークが女と交わっていると言う事だ。
(何だ?何かむかむかするぞ?)
ルークが白い結婚であったのは毒に体が侵されていたからだ。
体調の整った今、子孫繁栄の行為に励むのは間違っていない。
寧ろどんどん励めと言うのが上層部のお言葉だろう。
子作りは皇族の大切な仕事だ。
ルークが行為に励んでいるならサイヒが文句を言う筋合いはない。
そう、ない。
ないのだが……。
(ルークが女を抱いているのかと思うと気持ちの良いモノではないな。女より綺麗な顔していて可愛らしい性格のルークでもそう言う欲求があったのだな……)
「******♡***♡♡」
「=====」
(ん?コレはルークの声ではない。ルークの声はこんなに低くないぞ)
ならば皇太子妃がルーク以外の男を部屋に招いている事となる。
(おぉっ!これぞまさに愛憎ドロドロ劇ではないか!!)
俄然聞き耳を立てる気になった。
神経を集中させる。
(第2皇太子妃の部屋の方か。あのいかにも女~といったムチムチの我儘なバディの持ち主の方か)
ちなみにサイヒは、
第1皇太子妃が『貧乳無毛』
第2皇太子妃が『牛乳牛尻』
第3皇太子妃のマロンを『愛らしい妹』
と、分けて認識している。
マロン以外の扱いがかなり酷いものだ。
聞き耳を立ててるとベッドの軋みが無くなった。
どうやら行為が終わったらしい。
(ふむ、なになに?…ほぅ最後まではしていないのか。
そうだろうな。ルークとの初夜で生娘でないのは問題がある。あくまでも最後までは致しませんと。
で、それ以外はヤッてる訳だ。
成程、後ろの方を使う訳だ。マニアでない限り後ろでしようとは思わないだろうからな。
ん?アンドゥ様?聞いたことある気がする……アンドゥ、アンドゥ……!?
アイツか、アンドゥアイス!クオンが警戒しろと言っていたルークの従兄弟!!)
「と、言う事は第2皇太子妃は向こう側と言う訳だな」
その後も耳を澄ますも第2回戦に入られて、明け方まで第2皇太子妃の嬌声は止まらなかった。
「眠い…何であんな体力があるんだ2人とも……アンドゥアイスとやらが25歳で第2皇太子妃は21歳だったよな確か……何で10代の私より体力があるんだ………?」
一晩中他人の営みを聞き耳立てるのは疲れるのだとサイヒは初めて知った。
出来れば知りたくなかった。
女の嬌声は雑音だ。
しかも碌に為になる情報は仕入れる事が出来なかった。
いや、アンドゥアイスが第2皇太子妃と関係がある事を知れただけでも収穫と思うべきである。
そうしないとやってられない。
ルークはアンドゥアイスを兄の様に慕ってると言う事らしいので、まずはクオンに相談すべきだろう。
だがその前に…。
「今日は昼食まで寝よう……」
サイヒは窓からさすカーテン越しの光から逃れるため、シーツをすっぽりと頭から被った。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
クオン、第1皇太子妃、第2皇太子妃の情報をまた上げたいと思います。
サイヒの双子の姉と元婚約者さんの情報も上げますかね?
とりあえず第2皇太子妃はアンドゥアイス側でした、と言う事で。
サイヒは女の嬌声で目が覚めた。
後宮で自分を慰める女は少なくない。
男日照りの為、一般女性より回数は多いかもしれない。
だがサイヒが寝る部屋は宦官の宿舎だ。
いくら何でもこんな遠くまで声が聞こえるはずがない。
(宦官の男と女官が戯れているのか?何処で盛っていても本人らの自由だが、眠りの妨げはしないで欲しいものだ…)
ゴロリと寝返りを打って再び入眠すべく瞼を閉じる。
「**********♡」
「========」
「************♡♡♡」
(五月蠅い…)
流石にイラつく。
女の声も男の囁きも隣の部屋かと言うくらいに良く聞こえる。
いや、聞こえすぎる。
だが周りの他の部屋の宦官たちが目を覚ましている気配はない。
(?………あ、アレか!)
サイヒは気づいた。
ルークと過ごす日々が楽しくて当初の目的をすっかり忘れていたが、サイヒの当初の目的は”後宮内の愛憎ドロドロ劇”を見て楽しむ事だったことを思い出した。
(皇太子妃の部屋には【盗聴】の魔方陣を仕掛けていたな、そういえば)
勿論のこと現在マロンの部屋からは撤去済みである。
(と言うことは第1か第2皇太子妃か…いくら部屋が下女たちから離れていると言ってもノリノリ過ぎないか?と言うかベッドがギシギシ鳴ってる上にやたら甘ったるい女の嬌声まで聞こえるんだが……)
ここは皇太子の後宮なのだから男女の営みがあるのは不自然ではない。
皇太子が己の妃を抱くのは当たり前である。
そのための後宮なのだから。
だがこの後宮は皇太子=ルークの物だ。
つまりはルークが女と交わっていると言う事だ。
(何だ?何かむかむかするぞ?)
ルークが白い結婚であったのは毒に体が侵されていたからだ。
体調の整った今、子孫繁栄の行為に励むのは間違っていない。
寧ろどんどん励めと言うのが上層部のお言葉だろう。
子作りは皇族の大切な仕事だ。
ルークが行為に励んでいるならサイヒが文句を言う筋合いはない。
そう、ない。
ないのだが……。
(ルークが女を抱いているのかと思うと気持ちの良いモノではないな。女より綺麗な顔していて可愛らしい性格のルークでもそう言う欲求があったのだな……)
「******♡***♡♡」
「=====」
(ん?コレはルークの声ではない。ルークの声はこんなに低くないぞ)
ならば皇太子妃がルーク以外の男を部屋に招いている事となる。
(おぉっ!これぞまさに愛憎ドロドロ劇ではないか!!)
俄然聞き耳を立てる気になった。
神経を集中させる。
(第2皇太子妃の部屋の方か。あのいかにも女~といったムチムチの我儘なバディの持ち主の方か)
ちなみにサイヒは、
第1皇太子妃が『貧乳無毛』
第2皇太子妃が『牛乳牛尻』
第3皇太子妃のマロンを『愛らしい妹』
と、分けて認識している。
マロン以外の扱いがかなり酷いものだ。
聞き耳を立ててるとベッドの軋みが無くなった。
どうやら行為が終わったらしい。
(ふむ、なになに?…ほぅ最後まではしていないのか。
そうだろうな。ルークとの初夜で生娘でないのは問題がある。あくまでも最後までは致しませんと。
で、それ以外はヤッてる訳だ。
成程、後ろの方を使う訳だ。マニアでない限り後ろでしようとは思わないだろうからな。
ん?アンドゥ様?聞いたことある気がする……アンドゥ、アンドゥ……!?
アイツか、アンドゥアイス!クオンが警戒しろと言っていたルークの従兄弟!!)
「と、言う事は第2皇太子妃は向こう側と言う訳だな」
その後も耳を澄ますも第2回戦に入られて、明け方まで第2皇太子妃の嬌声は止まらなかった。
「眠い…何であんな体力があるんだ2人とも……アンドゥアイスとやらが25歳で第2皇太子妃は21歳だったよな確か……何で10代の私より体力があるんだ………?」
一晩中他人の営みを聞き耳立てるのは疲れるのだとサイヒは初めて知った。
出来れば知りたくなかった。
女の嬌声は雑音だ。
しかも碌に為になる情報は仕入れる事が出来なかった。
いや、アンドゥアイスが第2皇太子妃と関係がある事を知れただけでも収穫と思うべきである。
そうしないとやってられない。
ルークはアンドゥアイスを兄の様に慕ってると言う事らしいので、まずはクオンに相談すべきだろう。
だがその前に…。
「今日は昼食まで寝よう……」
サイヒは窓からさすカーテン越しの光から逃れるため、シーツをすっぽりと頭から被った。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
クオン、第1皇太子妃、第2皇太子妃の情報をまた上げたいと思います。
サイヒの双子の姉と元婚約者さんの情報も上げますかね?
とりあえず第2皇太子妃はアンドゥアイス側でした、と言う事で。
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