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そして全能神は愉快犯となった
【127話】
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その日ルークはご機嫌だった。
普段から朝はご機嫌だが、今日は何時になく物凄くご機嫌だ。
「何か良いことがあったのですかルーク様?」
クオンが尋ねる。
朝から機嫌がいいルークなどサイヒに係ることだと決まっているのに、それを学ばず質問してしまうクオンは自分の不憫さがどれほど強力なのか分かっていない。
「ふふふふふふ、昨日のサイヒがな、余りにも可愛くて…」
クオンはハンカチを取り出した。
急いで口元に当てる。
「まさかあんな姿で私を喜ばせて貰えるなんて思ってもみなかったぞ」
ゴフッ!
クオンはハンカチに鮮やかな仕種で吐血した。
(((((あぁ、またクオン様が吐血されている………)))))
執務室の者はクオンに同情の目を向けた。
最早クオンの吐血は王宮に務める者なら誰でも1度は目にしたことがあるだろう。
それ程クオンはサイヒに振り回されている。
そして自覚は無いがルークもクオンを振り回し気味なのだ。
誰か嫁を呼んできてやってくれないだろうか?
いや、この時間の嫁ーマロンはサイヒの為に腕を振るって茶菓子を焼いている時間だ。
マロンの中ではサイヒ≧クオンなので、よほどの事が無い限りサイヒ関連の仕事を放ってクオンに元に駆け付ける事は無いだろう。
ちゃんとクオンに愛はある。
だがサイヒとの仲が親密すぎるマロンは、クオンの吐血はそういうものだ、と認識している。
死にそうでもならない限り来てくれないだろう。
本当に不憫な男である。
「それにしても今日は来るのが遅いですね、サイヒ様」
会話の内容をモリリンがすり替える。
悪魔にすら同情されるクオンはもう何なんだろうか?
だがその話は全然内容がすり替わって無かった。
「サイヒは今日はベッドから出て来れないと思うぞ。あまりの愛おしさに加減が出来ず朝方まで張り切ってしまったからな」
(((((!?)))))
誰もがその言葉を疑った。
あの化け物のタフネスを誇るサイヒがベッドから出て来れない?
加減が出来なかった!?
つまりは抱き潰したと言う事だ。
現在サイヒはベッドの上の住人なのである。
今頃スヤスヤと眠りを貪っている事だろう。
何せ明け方まで寝かせて貰えなかったのだから。
と言う事は、ルークは昨夜ほぼ徹夜状態である。
なのに肌はツヤツヤしており、顔には英気が漲っている。
魔王怖い…。
皆の心は1つになった。
これを機に、サイヒは無暗にルークに色仕掛けをしようなどと考えなくなったのだと言う。
昼頃にはルークが昼食を差し入れに行く事だろう。
その時までにサイヒが復活してちゃんとした格好をしていたら良いのだが…。
もし昨夜のままなら第2回戦が始まりかねない。
流石のサイヒも逃げ出す事だろう。
頼むからちゃんと着替えていてくれ。
何となく状況を察したクオンがそう思ったのは仕方がないだろう。
取り合えずマロンにサイヒの状態を見て来て貰おう。
そしてまだ潰れていたら状態を整えて貰おう。
クオンはそう決心した。
そして、1番仕事量が多いはずのサイヒが居ないにも関わらず、この日の仕事は何時もより早く片が付いた。
ノリノリの魔王が何時もの5倍以上働いたのだ。
魔王、凄く怖い………。
皆がそう思ったのは仕方がない事だった。
普段から朝はご機嫌だが、今日は何時になく物凄くご機嫌だ。
「何か良いことがあったのですかルーク様?」
クオンが尋ねる。
朝から機嫌がいいルークなどサイヒに係ることだと決まっているのに、それを学ばず質問してしまうクオンは自分の不憫さがどれほど強力なのか分かっていない。
「ふふふふふふ、昨日のサイヒがな、余りにも可愛くて…」
クオンはハンカチを取り出した。
急いで口元に当てる。
「まさかあんな姿で私を喜ばせて貰えるなんて思ってもみなかったぞ」
ゴフッ!
クオンはハンカチに鮮やかな仕種で吐血した。
(((((あぁ、またクオン様が吐血されている………)))))
執務室の者はクオンに同情の目を向けた。
最早クオンの吐血は王宮に務める者なら誰でも1度は目にしたことがあるだろう。
それ程クオンはサイヒに振り回されている。
そして自覚は無いがルークもクオンを振り回し気味なのだ。
誰か嫁を呼んできてやってくれないだろうか?
いや、この時間の嫁ーマロンはサイヒの為に腕を振るって茶菓子を焼いている時間だ。
マロンの中ではサイヒ≧クオンなので、よほどの事が無い限りサイヒ関連の仕事を放ってクオンに元に駆け付ける事は無いだろう。
ちゃんとクオンに愛はある。
だがサイヒとの仲が親密すぎるマロンは、クオンの吐血はそういうものだ、と認識している。
死にそうでもならない限り来てくれないだろう。
本当に不憫な男である。
「それにしても今日は来るのが遅いですね、サイヒ様」
会話の内容をモリリンがすり替える。
悪魔にすら同情されるクオンはもう何なんだろうか?
だがその話は全然内容がすり替わって無かった。
「サイヒは今日はベッドから出て来れないと思うぞ。あまりの愛おしさに加減が出来ず朝方まで張り切ってしまったからな」
(((((!?)))))
誰もがその言葉を疑った。
あの化け物のタフネスを誇るサイヒがベッドから出て来れない?
加減が出来なかった!?
つまりは抱き潰したと言う事だ。
現在サイヒはベッドの上の住人なのである。
今頃スヤスヤと眠りを貪っている事だろう。
何せ明け方まで寝かせて貰えなかったのだから。
と言う事は、ルークは昨夜ほぼ徹夜状態である。
なのに肌はツヤツヤしており、顔には英気が漲っている。
魔王怖い…。
皆の心は1つになった。
これを機に、サイヒは無暗にルークに色仕掛けをしようなどと考えなくなったのだと言う。
昼頃にはルークが昼食を差し入れに行く事だろう。
その時までにサイヒが復活してちゃんとした格好をしていたら良いのだが…。
もし昨夜のままなら第2回戦が始まりかねない。
流石のサイヒも逃げ出す事だろう。
頼むからちゃんと着替えていてくれ。
何となく状況を察したクオンがそう思ったのは仕方がないだろう。
取り合えずマロンにサイヒの状態を見て来て貰おう。
そしてまだ潰れていたら状態を整えて貰おう。
クオンはそう決心した。
そして、1番仕事量が多いはずのサイヒが居ないにも関わらず、この日の仕事は何時もより早く片が付いた。
ノリノリの魔王が何時もの5倍以上働いたのだ。
魔王、凄く怖い………。
皆がそう思ったのは仕方がない事だった。
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