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そして全能神は愉快犯となった
【159話】
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「ルーク、2人きりで旅行にでも行かないか?」
「………良いのか!?」
サイヒの言葉が耳に入り、内容を脳が理解するまで少々時間がかかった。
仕方もない。
サイヒは天界の最高権力者で全能神。
地上もパワーバランスやらを安定させるために毎日紛争している。
お仕事がいっぱいなのだ。
それは伴侶であるルークが1番知っている。
何せ仕事の半分はルークが行っているのだから。
「うむ、ドラジュにな仕事を少しさせる。褒美はユラさんとの時間だ」
「あぁ成程、ドラジュは最近ユラさん欠乏症だったな」
「私との手合わせでは勝ち目がないから甘い餌で時間を獲得したいらしい」
天界最高権力者のお仕事<<<越えられない壁<<<全能神との一騎打ち
負けが見えてる戦いを避けて、甘い汁で親を釣ろうとするドラジュは流石腹黒だ。
自分の母親が何を提供すれば自分に有利に動いてくれるのか良く知っている。
これが大人びているようで純真無垢なカマラではこうはいかない。
その点で言うとドラジュはカマラよりかなり優れている。
政にも向いているだろう。
だからこそ仕事を自分が暫くする事を提案したのだ。
そして母親は見事その飴に食いついてくれた。
毎回こうはいかないだろうが。
ユラは人身御供となったのだ。
南無。
そしてその提案を1番大喜びしているのが現在のルークと言う訳である。
実はサイヒとルーク、出会ってから色々ありすぎて2人でのんびりした旅行などしたことが無い。
まず2人きりで出かける事すら少ない。
1人抜けるだけでも仕事に支障が出る。
それが2人が抜けるとなると天界はてんやわんやだ。
だが今回はドラジュが居る。
ユラの為なら何でも出来るドラジュだ。
仕事もきっちりこなすだろう。
そして天界では食事やお茶の時間、部下たちが待機している。
まぁ主にマロンとクオンとトワだが。
この人選においてはもう家族の一員の様なもので居ても気にならない。
だがサイヒと2人きり。
それはルークにとってとてつもなく美味しい提案だった。
「うむ、温泉が良いな。風呂付の宿でもとるか。1週間は滞在したいな」
「そんなに長い間2人きりでいられるのか!?」
「持つべきものは優秀な息子だな。今回は2人きりを存分に堪能しようではないか」
「でも温泉が良いなら部屋に風呂は必要ないのではないか?」
クスリ、とサイヒが微笑んだ。
あまりにも色香に満ちている。
そしてその瞳の奥に熱い炎を宿している。
ルークに欲情する時の瞳とそれはよく似ていた。
「私は同性であれお前の肌を人前に晒すことなど許さんぞ?ルーク、お前の体は私だけが知っていれば良い、そうだろう?」
「ひゃい………」
耳まで真っ赤になって涙目になるルーク。
幾数年たってもルークはサイヒに弱いのだ。
「では旅行のパンフレットでも取りに行くか。折角だから温泉以外も楽しみたいしな。ユラさんの言っていた聖地巡礼とやらも興味がある」
「聖地巡礼?」
ルークはあまり漫画を嗜まない。
だから聖地巡礼がピンとこないのだ。
だがサイヒは違う。
サイヒのご先祖様はオタクの腐女子だ。
漫画も二次創作も大好きだ。
ユラにご先祖様と居た時に、国の王とその伴侶が聖地巡礼の新婚旅行に行ったと聞いて以来、自分も聖地巡礼をしたくて堪らなかったのだ。
それがルークといちゃつきながら出来る。
最高の息子からのプレゼントだ。
何でも好きに出来る時間、プライスレスだ。
「まぁまずはルークへの布教からだな」
その日から3日間、漫画喫茶が全能神によって貸し切りになったと言う。
どうやらこの全能神、己が男装して街を周るのは良いが伴侶が人目に付くのは嫌らしい。
嫉妬深い事この上ない。
だが全能神が貸し切りにした漫画喫茶と言う事で、この店は名所にもなり天界で1番人気の漫画喫茶になったそうだ。
「………良いのか!?」
サイヒの言葉が耳に入り、内容を脳が理解するまで少々時間がかかった。
仕方もない。
サイヒは天界の最高権力者で全能神。
地上もパワーバランスやらを安定させるために毎日紛争している。
お仕事がいっぱいなのだ。
それは伴侶であるルークが1番知っている。
何せ仕事の半分はルークが行っているのだから。
「うむ、ドラジュにな仕事を少しさせる。褒美はユラさんとの時間だ」
「あぁ成程、ドラジュは最近ユラさん欠乏症だったな」
「私との手合わせでは勝ち目がないから甘い餌で時間を獲得したいらしい」
天界最高権力者のお仕事<<<越えられない壁<<<全能神との一騎打ち
負けが見えてる戦いを避けて、甘い汁で親を釣ろうとするドラジュは流石腹黒だ。
自分の母親が何を提供すれば自分に有利に動いてくれるのか良く知っている。
これが大人びているようで純真無垢なカマラではこうはいかない。
その点で言うとドラジュはカマラよりかなり優れている。
政にも向いているだろう。
だからこそ仕事を自分が暫くする事を提案したのだ。
そして母親は見事その飴に食いついてくれた。
毎回こうはいかないだろうが。
ユラは人身御供となったのだ。
南無。
そしてその提案を1番大喜びしているのが現在のルークと言う訳である。
実はサイヒとルーク、出会ってから色々ありすぎて2人でのんびりした旅行などしたことが無い。
まず2人きりで出かける事すら少ない。
1人抜けるだけでも仕事に支障が出る。
それが2人が抜けるとなると天界はてんやわんやだ。
だが今回はドラジュが居る。
ユラの為なら何でも出来るドラジュだ。
仕事もきっちりこなすだろう。
そして天界では食事やお茶の時間、部下たちが待機している。
まぁ主にマロンとクオンとトワだが。
この人選においてはもう家族の一員の様なもので居ても気にならない。
だがサイヒと2人きり。
それはルークにとってとてつもなく美味しい提案だった。
「うむ、温泉が良いな。風呂付の宿でもとるか。1週間は滞在したいな」
「そんなに長い間2人きりでいられるのか!?」
「持つべきものは優秀な息子だな。今回は2人きりを存分に堪能しようではないか」
「でも温泉が良いなら部屋に風呂は必要ないのではないか?」
クスリ、とサイヒが微笑んだ。
あまりにも色香に満ちている。
そしてその瞳の奥に熱い炎を宿している。
ルークに欲情する時の瞳とそれはよく似ていた。
「私は同性であれお前の肌を人前に晒すことなど許さんぞ?ルーク、お前の体は私だけが知っていれば良い、そうだろう?」
「ひゃい………」
耳まで真っ赤になって涙目になるルーク。
幾数年たってもルークはサイヒに弱いのだ。
「では旅行のパンフレットでも取りに行くか。折角だから温泉以外も楽しみたいしな。ユラさんの言っていた聖地巡礼とやらも興味がある」
「聖地巡礼?」
ルークはあまり漫画を嗜まない。
だから聖地巡礼がピンとこないのだ。
だがサイヒは違う。
サイヒのご先祖様はオタクの腐女子だ。
漫画も二次創作も大好きだ。
ユラにご先祖様と居た時に、国の王とその伴侶が聖地巡礼の新婚旅行に行ったと聞いて以来、自分も聖地巡礼をしたくて堪らなかったのだ。
それがルークといちゃつきながら出来る。
最高の息子からのプレゼントだ。
何でも好きに出来る時間、プライスレスだ。
「まぁまずはルークへの布教からだな」
その日から3日間、漫画喫茶が全能神によって貸し切りになったと言う。
どうやらこの全能神、己が男装して街を周るのは良いが伴侶が人目に付くのは嫌らしい。
嫉妬深い事この上ない。
だが全能神が貸し切りにした漫画喫茶と言う事で、この店は名所にもなり天界で1番人気の漫画喫茶になったそうだ。
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