男として育てられた公爵家の令嬢は聖女の侍女として第2の人生を歩み始めましたー友人経由で何故か帝国の王子にアプローチされておりますー

高井繭来

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「なーにニヤニヤしてんだよ」

「うむ、そろそろ迎えが着そうでな」

「あー、予知レベルの勘ね。お前それ人間やめてるぞ?」

「天界の住人になった覚えはないが?」

「自分で聖属性と思ってるんな?お前の場合どっちかっつーと闇属性だから」

「魔性の魅力があると」

「うん、まぁソレはあるな」

「そんなモノ無くても私は唯一に求められれば十分なのだがな」

「で、その唯一が迎えに来る訳?」

「明日の昼くらいだな」

「良かったな、クッキーまだ試作段階で」

「どんなものを作ろうとしていたのか知らないが、十分美味しいので今のままで良いと思うのだがな。まぁ沢山あるから私の可愛いワンコに持って帰るとしよう」

「犬属性誑かしたのか…」

「失礼な、私は猫派だ。犬も大好きだが」

「そこ怒るとこなの?」

「キノコ派とタケノコ派の争い位、派閥争いは絶えないぞ…そして永遠に分かり合えない……」

「何そのキノコとタケノコの争い!?しかも永遠に分かり合えないのかよ!」

「昔はツクシも居たがいつの間にやら姿を消した」

「可哀想だなツクシよ、おい!」

「ピーナッツと〇の種の割合の派閥も争いが絶えない…私は種7のピーナッツ3が最高の比率だと思っている」

「いきなり出て来た柿〇種て何?」

「カカンに行ったら食べれるぞ」

「今の所行ける予定無いわ…私何時まであの糞聖女の御守しなきゃならんのだろうか……」

「聖女が変わるまでじゃないか?まぁあの聖女ならその内結界破られて聖女首になるだろうけどな。魔獣如きに結界を破られるなんて話にならんな」

「あのお漏らし糞聖女、力ないからなー。でも次の聖女の面倒も見させられないか?」

「お前の戦力は教会側としたら重宝しているだろうからな。逃げん限りここから出れないと思っておけ」

「あ~私も誰か迎えに来てくれないかな~」

「一緒に行くか?」

「うんにゃ、あの頼りない父の元にまだ居る姉上たちを置いてはいけないな…姉が皆結婚したら脱走でも試みるわ」

「苦労性だな、しかも自分から苦労に頭突っ込んでいる馬鹿だ。大切なことは自分の頭で考えずルインに考えさせて指示を仰ぐようにしろ」

「私、幼ドラゴン以下の知能!?いや、ルインは可愛いし頭も良いが!!」

「親ばかならぬ主馬鹿だな。本当に馬鹿だ。私と逃げた方が楽だろうに」

「私、お前のそう言う意外と過保護な所嫌いじゃないぞ」

「親友にはめっぽう優しいと自称しているからな」

「まぁソレは認めておくわ」

「珍しく素直ではないか」

「うるせー別にお前が居なくなるのが寂しい訳じゃないからな!」

「私はお前のそう言う年齢相応な所は気に入っているぞ」

「餓鬼で悪かったな。2つしか違わない癖に何時も肝心な時は頼らない薄情者だお前は…」

「今回十分頼ったつもりだが?」

「寝床貸しただけだろ」

「いや、お前が話し相手になってくれるから楽しい家出であった」

「目にゴミ入ったから寝る!」

「帰っても又遊びに来る。今の私にはソレくらいの心の余裕がある。楽しみに待っていろ」

「期待しないで待ってるよ!んじゃお休み!!」

 サイヒが帰る前の日の夜の話し……。
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