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目を覚ませばサイヒから無理矢理持たされている通信用の魔道具が反応していた。
ちなみにスニャートホンではない。
スニャートホンは埋め込まれた術式が複雑な上、使用している魔石の量と質が半端ない。
これ1つで伯爵家の邸を簡単に建てられる位の予算がかかる。
おいそれと簡単に作れる魔道具では無いのだ。
現在の持ち主はサイヒとルークとアンドュアイスだけである。
クオンとマロンは恐れ多いと譲渡を辞退している。
あんまりに価値の高い魔道具の為、一般人の感覚からすると持ち歩くには気を使い過ぎる。
なのでクオンとマロンに渡してある通信用の魔道具は、ルーシュと同じメモ帳型である。
その魔道具に1文記載されていた。
”明日の夜、そちらに向かうのでルインを連れて開けた場所に行っておけ。あとクッキーを用意しておいてくれ”
見事な一方的な文章である。
ルーシュの意見など聞く気も無い様だ。
ルーシュだって暇では無いのだ。
いや、確かに指定された時間は暇な時間だが…。
そうしてルーシュは指定された時間、メイド服のまま荒野に出た。
勿論ルインを連れ立って。
空間が歪む。
【空間転移】の術が発動したのだ。
そして現れたのは想像以上の人数だった。
「昨日ぶりだなルーシュ」
「私のしんみりした時間を返せ」
「そうかそうか、私が居なくて寂しかったか」
「そう言う事オブラートに包む気は無いのかな!」
「私とお前の仲ではないか」
「一方的に振り回す方と振り回される方の仲な!」
2人のやり取りを見てクオンは打ち震えた。
「ルーシュ、と言ったか?」
「ん、アンタは?」
言葉はいらない。
目と目で通じ合う。
我々は同種であると。
ガシッ!
2人の手が強く握られた。
「何年だ?」
「3年にもなる」
「3年…俺などまだ半年で胃をやられていると言うのに……」
「諦めが、諦めるのが肝心なんだ…だがアレはその斜め上を行く!」
「どれだけ人を振り回せば気が済むのだろうな…」
「周りが篭絡されているから愚痴も聞いてくれないしな。この気持ちを分かってくれる人物をどれほど待ちわびたか!」
「苦労したのだな。3年も付き合いを続けているなど称賛に値する!お前は素晴らしい!!」
「アンタこそ!四六時中一緒に居るなんて、それこそ称賛に値するよ!!」
想像通り、クオンとルーシュは会った瞬間に意気投合し固い握手を交わしたのだった。
「君がルーシュ?」
そんな2人を見てアンドュアイスがコテリ、と首を傾げる。
鍛え抜かれた体に凛々しい美貌のアンドュアイスがするにはそぐわない仕草のはずなのだが、やけにその仕種がしっくりと来る。
幼い子供のようでもあり、珍しいものを見つけ好奇心を隠せない動物のようでもある。
(大型犬!絶対この男がサイヒの言っていた健気大型犬だ!!)
一瞬で見抜けてしまうほど、アンドュアイスに健気大型犬と言う言葉が似合う。
「ん~ルーシュ女の子だよね?何で嫌な感じしないんだろ~?」
「??」
アンドュアイスの言葉にルーシュは首を捻る。
言っている意味が分からない。
「サイヒと一緒で嫌な感じがしないね!女の子なのに女の匂いがしない!!僕ルーシュとなら友達になれるよ!」
「アンドュアイスは女嫌いなんだ。その点、お前は女の匂いがしないから嫌悪感が無いらしい。その小さな胸を誇れルーシュ」
「胸の大きさは関係ないでしょーが!アンドュさん?よく分からないけど光栄っぽいからあんがとね!」
「うん、よろしくね~。で、ルーシュの後ろのドラゴンがルイン?」
「あ、あぁ私の使い魔のルインだ。まだ幼いからオグリと大きさ変わらないけど」
「妾はルインと言う。主殿共々よろしく頼むのじゃ」
「「「「喋った!?」」」」
「ルインはドラゴンとしては幼いが能力も知能も高い。主とは逆だな。人間の言葉位完璧に理解しているぞ」
「ルイン褒めてくれるの嬉しーけど同時に私貶めるのやめてね!!」
『キレ―なのー』
オグリが目を輝かせてルインを見ていた。
「グリフォンが人間に懐いているとは珍しいのじゃ」
『僕、オグリっていうなの!ヨロシクなの!』
「妾はルイン、赤竜と黒竜のハーフじゃ。敬っても良いのじゃ」
『ルインちゃんは凄いんだね~それに良い匂いがするしキレーなの~。オグ、ルインと仲良くしたいなの!』
「妾の美しさを理解しているとは幼いながらに見込みがある。仲良くしてやるのじゃ」
『ありがとうなの~♪』
魔獣同士も盛り上がっている。
主にオグリが盛り上がっている。
初めての人間以外の友人が出来て嬉しい様ではしゃいでいる。
まだオグリは幼いため”友情”としか認識していないようだが…。
サイヒから見れば、オグリがルインを見る目は雄が雌を見る眼なのは一目瞭然だった。
「ルーシュ様、お兄様がお世話になっています。宜しければこちら貰って下さい」
マロンがバスケットをルーシュに差し出した。
中身はマロン御手製のお菓子が詰められている。
「お兄様?」
「私の事だ。マロンに初めて会った時は宦官の格好だったから男と思われていた。そしてマロンは私の妹の様なものだ。お前と同じ年齢だが家庭的で可憐で胸も大きい。敬って良いぞ」
「お前シスコンの気あったのね!んでマロンちゃん確かに可愛いけど、私は家庭的でもないし可憐でもないし胸もデカくないけど!コンプレックス刺しまくるの止めてね!そんでマロンちゃん差し入れあんがとね!」
ルーシュの声が荒野に響いた。
初顔合わせは無事問題がなく行われたな、とサイヒは満足そうに頷いた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【空間転移】使えば移動何て一瞬ですよ!
そうして帝国組とルーシュの初の顔合わせ。
やはり不憫同志クオンと気が合った。
アンドュも女だけど大丈夫だったね(*´▽`*)
ルーシュが叫んでいるけどサイヒ的には平和な初顔合わせらしい。
これからもキャラが行ったり来たりしますよ(^^♪
ちなみにスニャートホンではない。
スニャートホンは埋め込まれた術式が複雑な上、使用している魔石の量と質が半端ない。
これ1つで伯爵家の邸を簡単に建てられる位の予算がかかる。
おいそれと簡単に作れる魔道具では無いのだ。
現在の持ち主はサイヒとルークとアンドュアイスだけである。
クオンとマロンは恐れ多いと譲渡を辞退している。
あんまりに価値の高い魔道具の為、一般人の感覚からすると持ち歩くには気を使い過ぎる。
なのでクオンとマロンに渡してある通信用の魔道具は、ルーシュと同じメモ帳型である。
その魔道具に1文記載されていた。
”明日の夜、そちらに向かうのでルインを連れて開けた場所に行っておけ。あとクッキーを用意しておいてくれ”
見事な一方的な文章である。
ルーシュの意見など聞く気も無い様だ。
ルーシュだって暇では無いのだ。
いや、確かに指定された時間は暇な時間だが…。
そうしてルーシュは指定された時間、メイド服のまま荒野に出た。
勿論ルインを連れ立って。
空間が歪む。
【空間転移】の術が発動したのだ。
そして現れたのは想像以上の人数だった。
「昨日ぶりだなルーシュ」
「私のしんみりした時間を返せ」
「そうかそうか、私が居なくて寂しかったか」
「そう言う事オブラートに包む気は無いのかな!」
「私とお前の仲ではないか」
「一方的に振り回す方と振り回される方の仲な!」
2人のやり取りを見てクオンは打ち震えた。
「ルーシュ、と言ったか?」
「ん、アンタは?」
言葉はいらない。
目と目で通じ合う。
我々は同種であると。
ガシッ!
2人の手が強く握られた。
「何年だ?」
「3年にもなる」
「3年…俺などまだ半年で胃をやられていると言うのに……」
「諦めが、諦めるのが肝心なんだ…だがアレはその斜め上を行く!」
「どれだけ人を振り回せば気が済むのだろうな…」
「周りが篭絡されているから愚痴も聞いてくれないしな。この気持ちを分かってくれる人物をどれほど待ちわびたか!」
「苦労したのだな。3年も付き合いを続けているなど称賛に値する!お前は素晴らしい!!」
「アンタこそ!四六時中一緒に居るなんて、それこそ称賛に値するよ!!」
想像通り、クオンとルーシュは会った瞬間に意気投合し固い握手を交わしたのだった。
「君がルーシュ?」
そんな2人を見てアンドュアイスがコテリ、と首を傾げる。
鍛え抜かれた体に凛々しい美貌のアンドュアイスがするにはそぐわない仕草のはずなのだが、やけにその仕種がしっくりと来る。
幼い子供のようでもあり、珍しいものを見つけ好奇心を隠せない動物のようでもある。
(大型犬!絶対この男がサイヒの言っていた健気大型犬だ!!)
一瞬で見抜けてしまうほど、アンドュアイスに健気大型犬と言う言葉が似合う。
「ん~ルーシュ女の子だよね?何で嫌な感じしないんだろ~?」
「??」
アンドュアイスの言葉にルーシュは首を捻る。
言っている意味が分からない。
「サイヒと一緒で嫌な感じがしないね!女の子なのに女の匂いがしない!!僕ルーシュとなら友達になれるよ!」
「アンドュアイスは女嫌いなんだ。その点、お前は女の匂いがしないから嫌悪感が無いらしい。その小さな胸を誇れルーシュ」
「胸の大きさは関係ないでしょーが!アンドュさん?よく分からないけど光栄っぽいからあんがとね!」
「うん、よろしくね~。で、ルーシュの後ろのドラゴンがルイン?」
「あ、あぁ私の使い魔のルインだ。まだ幼いからオグリと大きさ変わらないけど」
「妾はルインと言う。主殿共々よろしく頼むのじゃ」
「「「「喋った!?」」」」
「ルインはドラゴンとしては幼いが能力も知能も高い。主とは逆だな。人間の言葉位完璧に理解しているぞ」
「ルイン褒めてくれるの嬉しーけど同時に私貶めるのやめてね!!」
『キレ―なのー』
オグリが目を輝かせてルインを見ていた。
「グリフォンが人間に懐いているとは珍しいのじゃ」
『僕、オグリっていうなの!ヨロシクなの!』
「妾はルイン、赤竜と黒竜のハーフじゃ。敬っても良いのじゃ」
『ルインちゃんは凄いんだね~それに良い匂いがするしキレーなの~。オグ、ルインと仲良くしたいなの!』
「妾の美しさを理解しているとは幼いながらに見込みがある。仲良くしてやるのじゃ」
『ありがとうなの~♪』
魔獣同士も盛り上がっている。
主にオグリが盛り上がっている。
初めての人間以外の友人が出来て嬉しい様ではしゃいでいる。
まだオグリは幼いため”友情”としか認識していないようだが…。
サイヒから見れば、オグリがルインを見る目は雄が雌を見る眼なのは一目瞭然だった。
「ルーシュ様、お兄様がお世話になっています。宜しければこちら貰って下さい」
マロンがバスケットをルーシュに差し出した。
中身はマロン御手製のお菓子が詰められている。
「お兄様?」
「私の事だ。マロンに初めて会った時は宦官の格好だったから男と思われていた。そしてマロンは私の妹の様なものだ。お前と同じ年齢だが家庭的で可憐で胸も大きい。敬って良いぞ」
「お前シスコンの気あったのね!んでマロンちゃん確かに可愛いけど、私は家庭的でもないし可憐でもないし胸もデカくないけど!コンプレックス刺しまくるの止めてね!そんでマロンちゃん差し入れあんがとね!」
ルーシュの声が荒野に響いた。
初顔合わせは無事問題がなく行われたな、とサイヒは満足そうに頷いた。
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【空間転移】使えば移動何て一瞬ですよ!
そうして帝国組とルーシュの初の顔合わせ。
やはり不憫同志クオンと気が合った。
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