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22.魔神王
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夜、3人で食卓を囲んだあと、先にシャワーを浴びるエレナを待つ間、俺とリーナは密着して1日を振り返っていた。話しながら胸を揉んでも許してくれるあたり、彼女もだいぶ俺に慣れてきたなと思う。
「もう、くすぐったいですよ」
「リーナが綺麗だからさ。触れたくなるんだ」
「もうすぐエレナさんが戻ってきますから。抜け駆けはダメですよ?」
「リーナは真面目だな」
エレナとリーナは抜け駆けしないように紳士協定のようなものを結んだらしかった。エレナはあまり守ってないんだが、そのことを知らないリーナは遵守してる。
「そういえば、アシル様はよく図書館にも行きますよね。何をよく読むんですか?」
「王国史とかだな。リーナ、魔神王って聞いたことあるか?」
「え、いきなりですね」
妃教育を受けたリーナは、俺よりも博識だ。この世界に転生して以来、暇を見つけては世界の滅びに関する情報を集めようとしたが、どこにも魔神王に関する記述はなかった。
エレナも知らないと言ってたし、あとは頼れるのはリーナだけだ。
いきなり話を振られたリーナは困惑していたが、ジッと俯いて考え込んだあと、一つの回答をくれた。
「サロモン王のことでしょうか?」
「心当たりがあるなら教えてほしい。そのサロモン王とはどんな人物なんだ?」
「禁書庫にある王国史には、公の場では口に出せない王の名が記されています」
リーナを迎えて正解だったと思う。
やっと、魔神王に繋がる情報が手に入るかもしれない。
興奮して胸を揉む力が強くなってしまい、「あんっ」とリーナが喘いだ。
魔神王よりも彼女のおっぱいに意識が行きかけるが、辛うじて自制する。
可愛い2人を守る為にも、情報を集めなければならない。
「外では口にしないと約束する。だから、どういう王なのか教えてほしい」
「分かりました。サロモン・シャイエ・シルヴェストル。魔神王サロモンは、現在の国王の曾祖父にあたる方です。武勇に優れた方で、王のみに許される神威召喚では、黄龍という最強の神獣を使役できました」
「何だか、その話だけでも凄そうな方だな」
リーナは頷いた。
「2人共、先にシャワー浴びたわよ」
タオルを巻いたエレナが戻ってきて、下半身が反応しそうになる。
しかし、今は真面目な話の途中だ。
「歴史の勉強してたの?」
「魔神王について知りたくてな」
「あー、この間も聞いてたわね。私は聞いたことないんだけど、リーナは何か知ってるの?」
「禁書庫にある王国史についての話なので、大きな声じゃ話せない内容ですけどね」
俺を挟むようにしてエレナが隣に座った。
「私も一緒に聞いていい?」
「ええ、もちろんです。話に戻りますが、神話の時代に王位についたサロモン王は、国を守る為に女神から与えられた神威召喚を、領土拡大の為に使用しました」
「神威召喚は、エルランジェ王国の国王にしか使えないのか?」
「いいえ、サルヴェール公国と神聖セラフィーヌ帝国、それから極東のクーランの国王にも行使は可能でした。ですが、サロモン王の黄龍の力はあまりに強大で、サルヴェールとセラフィーヌ、この二国の神獣をもってしても抑えることはできなかったそうです。多くの国を併合したサロモン王は、覇道に異を唱える者を悉く灰に変えました」
「昔の王様が雷帝と恐れられたって話なら私も聞いたことがあるわ。でも、最後は良心の呵責に耐えかねて王位を譲ったって話でしょ?」
「王家が美化される傾向にある王国史では、そういう話にされてますね」とリーナは答えた。
つまり、真実は違うと言うことだ。
「サロモン王のご子息であるテオフィル様は、父の暴走を止める為、極東から援軍を呼びました。黄龍と並ぶ力を持つといわれる神獣、麒麟を操る神童を味方につけたのです。後に青龍と契約し歴史に名を残すテオフィル陛下は、共闘の末に父を下し、覇道を阻止しました。併合していた国々も解放し、世界に平和を取り戻したのです。しかし、平和の為とはいえ、クーランが王を討つことに協力したという事実は消えません。王家にとって黒が不吉な色となったのは、この時からだと言われています」
そんな理不尽な話があるか?
尻拭いをしてくれたクーランの王を不吉な存在として扱うことに違和感を覚える。
エレナも同じ気持ちだったようで、「理不尽だわ」と吐き捨てた。
「ありがとうございます。クーランの為に怒ってくださって。最初の質問の答えに戻りますが、魔神王とは己の欲の為に神獣を使役する者のことを指します。私の知ってることは話したので、次はアシル様の番ですね?」
リーナがニッコリと微笑む。しかし、なぜかその笑顔を恐ろしく感じた。
「魔神王という呼び名は禁書庫に入った者しか知りえません。なぜそのキーワードをアシル様がご存知だったのでしょうか? 記憶喪失というなら、尚更理由が分かりません」
どう答えたものか迷う。本当なら2人を巻き込みたくない。
しかし、黙っていれば2人に協力を仰ぐことはできない。
葛藤はあったが、それでも沈黙は得策じゃないと判断した。
伝えておくことで、今みたいに力になってもらえることもあるかもしれない。
土台、一人で世界を救おうというのは無理な話だったんだ。少なからず足掻いてみて、その事はよく理解できた。
「全部話すよ」
前世の話。女神の話。転生後の話。
今まで秘めてきたことを、俺は一つずつ語り始めた。。
「もう、くすぐったいですよ」
「リーナが綺麗だからさ。触れたくなるんだ」
「もうすぐエレナさんが戻ってきますから。抜け駆けはダメですよ?」
「リーナは真面目だな」
エレナとリーナは抜け駆けしないように紳士協定のようなものを結んだらしかった。エレナはあまり守ってないんだが、そのことを知らないリーナは遵守してる。
「そういえば、アシル様はよく図書館にも行きますよね。何をよく読むんですか?」
「王国史とかだな。リーナ、魔神王って聞いたことあるか?」
「え、いきなりですね」
妃教育を受けたリーナは、俺よりも博識だ。この世界に転生して以来、暇を見つけては世界の滅びに関する情報を集めようとしたが、どこにも魔神王に関する記述はなかった。
エレナも知らないと言ってたし、あとは頼れるのはリーナだけだ。
いきなり話を振られたリーナは困惑していたが、ジッと俯いて考え込んだあと、一つの回答をくれた。
「サロモン王のことでしょうか?」
「心当たりがあるなら教えてほしい。そのサロモン王とはどんな人物なんだ?」
「禁書庫にある王国史には、公の場では口に出せない王の名が記されています」
リーナを迎えて正解だったと思う。
やっと、魔神王に繋がる情報が手に入るかもしれない。
興奮して胸を揉む力が強くなってしまい、「あんっ」とリーナが喘いだ。
魔神王よりも彼女のおっぱいに意識が行きかけるが、辛うじて自制する。
可愛い2人を守る為にも、情報を集めなければならない。
「外では口にしないと約束する。だから、どういう王なのか教えてほしい」
「分かりました。サロモン・シャイエ・シルヴェストル。魔神王サロモンは、現在の国王の曾祖父にあたる方です。武勇に優れた方で、王のみに許される神威召喚では、黄龍という最強の神獣を使役できました」
「何だか、その話だけでも凄そうな方だな」
リーナは頷いた。
「2人共、先にシャワー浴びたわよ」
タオルを巻いたエレナが戻ってきて、下半身が反応しそうになる。
しかし、今は真面目な話の途中だ。
「歴史の勉強してたの?」
「魔神王について知りたくてな」
「あー、この間も聞いてたわね。私は聞いたことないんだけど、リーナは何か知ってるの?」
「禁書庫にある王国史についての話なので、大きな声じゃ話せない内容ですけどね」
俺を挟むようにしてエレナが隣に座った。
「私も一緒に聞いていい?」
「ええ、もちろんです。話に戻りますが、神話の時代に王位についたサロモン王は、国を守る為に女神から与えられた神威召喚を、領土拡大の為に使用しました」
「神威召喚は、エルランジェ王国の国王にしか使えないのか?」
「いいえ、サルヴェール公国と神聖セラフィーヌ帝国、それから極東のクーランの国王にも行使は可能でした。ですが、サロモン王の黄龍の力はあまりに強大で、サルヴェールとセラフィーヌ、この二国の神獣をもってしても抑えることはできなかったそうです。多くの国を併合したサロモン王は、覇道に異を唱える者を悉く灰に変えました」
「昔の王様が雷帝と恐れられたって話なら私も聞いたことがあるわ。でも、最後は良心の呵責に耐えかねて王位を譲ったって話でしょ?」
「王家が美化される傾向にある王国史では、そういう話にされてますね」とリーナは答えた。
つまり、真実は違うと言うことだ。
「サロモン王のご子息であるテオフィル様は、父の暴走を止める為、極東から援軍を呼びました。黄龍と並ぶ力を持つといわれる神獣、麒麟を操る神童を味方につけたのです。後に青龍と契約し歴史に名を残すテオフィル陛下は、共闘の末に父を下し、覇道を阻止しました。併合していた国々も解放し、世界に平和を取り戻したのです。しかし、平和の為とはいえ、クーランが王を討つことに協力したという事実は消えません。王家にとって黒が不吉な色となったのは、この時からだと言われています」
そんな理不尽な話があるか?
尻拭いをしてくれたクーランの王を不吉な存在として扱うことに違和感を覚える。
エレナも同じ気持ちだったようで、「理不尽だわ」と吐き捨てた。
「ありがとうございます。クーランの為に怒ってくださって。最初の質問の答えに戻りますが、魔神王とは己の欲の為に神獣を使役する者のことを指します。私の知ってることは話したので、次はアシル様の番ですね?」
リーナがニッコリと微笑む。しかし、なぜかその笑顔を恐ろしく感じた。
「魔神王という呼び名は禁書庫に入った者しか知りえません。なぜそのキーワードをアシル様がご存知だったのでしょうか? 記憶喪失というなら、尚更理由が分かりません」
どう答えたものか迷う。本当なら2人を巻き込みたくない。
しかし、黙っていれば2人に協力を仰ぐことはできない。
葛藤はあったが、それでも沈黙は得策じゃないと判断した。
伝えておくことで、今みたいに力になってもらえることもあるかもしれない。
土台、一人で世界を救おうというのは無理な話だったんだ。少なからず足掻いてみて、その事はよく理解できた。
「全部話すよ」
前世の話。女神の話。転生後の話。
今まで秘めてきたことを、俺は一つずつ語り始めた。。
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