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これは、公爵様の呪いなのでしょうか?
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この都市にやってきて、半年が過ぎようとしていたある日のこと。
『鑑定持ち』の人は珍しいらしく、私は冒険者ギルドでの仕事に忙殺されていた。
毎日、夜遅くまでの仕事が続く。
そのせいなのか、最近では体調も良くなくて、月のものが止まることが珍しくない。
疲れているせいなのか、食欲もあまりない。
薬を飲んでは、その場をごまかし、なんとか仕事をこなせている状態だった。
そのおかげで、嫌なことを思い出すこともなく、充実した毎日を送れていた。
今日も朝から、ダンジョンから出たという宝物の数々を、鑑定している最中だった。
不意に、ギルドの受付嬢が私の顔をのぞき込む。
「ユーリさん!? 顔色悪くない!? 大丈夫?」
「え? 大丈夫ですよ。」
実を言うと、今朝からちょっと熱っぽいのだけれど。
でも私は新人で、覚えなきゃいけない仕事はたくさんあるし、このくらいなら……。
そう思った直後だった。
視界がふわっと揺れ、床が迫る。
「あ、まずっ……」
そのまま床にぶつかるのを覚悟していたら、突然体がふわりと浮いた。
「ケ、ケイオスさん……」
受け止めてくれた彼は、私の顔を見るなり私の手首に自分の手を当て、青ざめた。
「脈が速い……顔色が、真っ青を通り越して真っ白じゃないか!」
そのままお姫様抱っこをされて、すぐさまギルドの治療室へ運ばれる。
『フリーダム』のメンバーが顔色を変えてやってきた。
「寝てないんだろ!? また夜遅くまで残業か?」
と言っているのは、ドモンさん。
入り口にいる、ギルド職員に壁ドンをして尋問を始めた。
めっちゃ怖いんですけど?
「まさかまた、変な男に何かされそうに!?」
メリンダさんは、慌てて探索魔法をかけ始めた。
誰を捜し当てるつもりなんだろうか?
「もしかして、どっかのアホ女の嫉妬とか!?」
ククルさんは窓を開け、今にも落ちそうな体制で、下をのぞき込んでいる。
この人も誰を探しているのだろうか?
「ちゃんと食べている? また何食か抜いてお仕事していないよね!?」
フリンクスさんは、慌ててそばにあったリンゴの皮をむき始めた。
落ちていく皮は綺麗に重なり、そこには薔薇の花が出来上がっている。
「もしかして、誰かの呪い?」
ケイオスさんはそう言いながら、感情のこもらない動きで祈祷を始めた。
慌てているようでいて、どこか落ち着きすぎている。
「お願いだから、静かにしてください!」
治療師に怒られ、皆ピタリと動きを止める。
と同時に今度は皆の視線が、治療師の一挙一動に集中した。
治療師はそんな周りを無視して、私の腹部に手を当てた瞬間、表情が固まった。
「………………なるほど。」
なにやら、難しい顔をしている。
「先生? お腹に何かあるんですか?」
思い切って、聞いてみた。
「いや、その……これは……」
治療師は気まずそうに咳払いし、私を見た。
そしてこう告げたのだ。
「ユーリさん……おめでとうございます。ご懐妊です。」
「……………………は?」
世界が止まった。
「妊娠……六ヶ月目です。」
「!!!!????」
「おっ、おっ、おかしくないですか!?だって私、ずっとギルドで朝早くから夜遅くまで働いているんですよ? 誰ともそんなこと――」
「……心当たりは?」
「………………」
脳裏に浮かぶのは、金髪金眼の…………。
(ていうか、あの夜だけですけどーーー!!)
(というか六ヶ月!? そういえばあの夜からちょうど……)
(でも一回で出来るものなの? いや、一回では……)
頭の中で、いろんな考えがぐるぐると回り始める。
初めてのことで、パニック状態に陥った。
「…………」
治療室の中で、私が何も言わないでいると。
「……父親は、誰だ?」
ドモンさん、そんなに殺気を出さないでください。
目の前のギルド職員が、泡を吹いて倒れましたよ!
「殺す? それとも慰謝料? まずはぶん殴る? やっぱり殺す?」
ククルさん、手の骨をポキポキと鳴らしていらっしゃいますが、その顔、殺人犯みたいですよ?
かわいいお顔が台無しですよーーー!
「浮気野郎なら蒸発させるわよ!」
メリンダさんその笑顔、大量虐殺でもするおつもりですか?
一瞬でゴブリン20体を焼き払った時と、同じ笑顔ですよ!
美しいお顔が、めっちゃ怖いですよーーー!
グシャリ……。
リンゴの潰れる音がしたと思ったら……。
「よし!まずは水分を取ろうか?酸っぱいものの方がいいかもしれないね。今日はもう休もう。無理は絶対にだめだよ。」
ブツブツとつぶやきながら、今後の計画を次々と口にするフリンクスさん。
まさか水分とは、その手からしたたり落ちているリンゴの汁のことではないですよね?
産休とかって、もらえるものなのでしょうか?
ずいぶんと、いろいろご存じのような……。
「産休は当然取るべきです。治療記録はこちらで整理します。……職場が渋るなら、説得方法はいくつかありますから。まずは落ち着こうか。騒ぐと話が拗れる。――原因を取り除けば、すべて解決するだけだよ。」
ケイオスさん?
それってどういう意味ですか?
口元だけが静かに持ち上がっていて、なぜかとても怖いのですが。
どうしよう?
このままでは、『フリーダム』の皆が、殺人犯になってしまう!
「あの………………六ヶ月前……その……」
私は、六ヶ月前のことを話すことにした。
「実は私、父親に無理矢理結婚させられまして……」
嘘は言っていない。
だって、父は『皇族の呪い』を解くために、私を差し出したからね?
それに一応、簡素とはいえ、結婚式も挙げているし……。
ただ呪いの話は、さすがに信じてもらえないと思う。
「相手には、『お前を愛することはない!』といわれておりまして……。」
これも直接、言われたことだしね。
今考えると、なんかムカついてきましたが……。
その瞬間。
場の空気が凍り付いたかのように、皆の動きが止まり、音が消えた。
が、次の瞬間。
「はあ?!最っ低ーーー!!」
大声で言い放つククルさんの一言で、場の空気がまた動き出す。
「何その男、今すぐ殺してやりたい!」
「まさか、どっかのスケベ親父じゃないだろうな!」
「いえ、それは違います!」
そんなの私、生理的に受け付けませんし……。
「まさかそれで逃げていた……のか?」
ドモンさんが、絶望的な顔をして、私を見ている。
「あんな危険なところをたった一人で……」
フリンクスさんの顔色が、真っ青を通り越して真っ白になっている。
「大丈夫よ!私たちが守ってあげるからね!」
そう言うと、ククルさんが泣きながら、私に抱きついてきた。
「そうそう。私たちがそのクズ男から、守ってあげるからね!」
メリンダさんも、抱きついてきた。
「そうだ!俺たちでユーリを守ろう!」
「お腹の子供も一緒に守ろう!」
「俺たちがいれば、誰にも手出しはさせない!」
こうして私は、『フリーダム』の皆さんの過保護なくらいの手厚い協力の下、出産に向けて動くのであった。
皆が何やら討論している最中、私はいろいろと考えていた。
「男の子と女の子、どっちが生まれるんだろう? 生まれたら、今以上にたくさん働いて、子供には苦労はさせないで、やりたい事はなるべくさせてあげよう。そして、いっぱい愛情を注いでやらないと……。とにかくわんぱくでもいい! 優しく思いやりのある子に育ってくれれば! でも……。まさか、公爵様に似たりなんてしないよね? どうか私に似た子供でありますように!」
そう、神様にお願いをしながら……。
だから気がつかなかったのだ。
彼らの会話の内容を……。
「あの……」
「どうした?ケイオス。」
ケイオスは、ユーリのお腹にそっと視線を落としたまま眉を寄せた。
「お腹の子……ほんのり神聖力を感じるような気がするんですけど。しかもこの質……普通じゃないような……」
「まっさかあ~! 胎児よ?」
ククルが笑い飛ばす。
「いや、気のせい……だと思いたい……けど……。メリンダは、どう思います?」
「うーん、そういえば私も、何か感じたような……。でも、胎児だし……。昨日飲み過ぎたし?思い違いかも?」
「そうだろ。俺ら、昨日も徹夜で飲んでたしな……」
ドモンも頭をかきながら納得した。
「「「「「ま、そうだよね~!!」」」」」
「メリンダがそう言うのであれば……。」
ただ一人。
ケイオスだけは、納得のいっていない顔をしていた。
『鑑定持ち』の人は珍しいらしく、私は冒険者ギルドでの仕事に忙殺されていた。
毎日、夜遅くまでの仕事が続く。
そのせいなのか、最近では体調も良くなくて、月のものが止まることが珍しくない。
疲れているせいなのか、食欲もあまりない。
薬を飲んでは、その場をごまかし、なんとか仕事をこなせている状態だった。
そのおかげで、嫌なことを思い出すこともなく、充実した毎日を送れていた。
今日も朝から、ダンジョンから出たという宝物の数々を、鑑定している最中だった。
不意に、ギルドの受付嬢が私の顔をのぞき込む。
「ユーリさん!? 顔色悪くない!? 大丈夫?」
「え? 大丈夫ですよ。」
実を言うと、今朝からちょっと熱っぽいのだけれど。
でも私は新人で、覚えなきゃいけない仕事はたくさんあるし、このくらいなら……。
そう思った直後だった。
視界がふわっと揺れ、床が迫る。
「あ、まずっ……」
そのまま床にぶつかるのを覚悟していたら、突然体がふわりと浮いた。
「ケ、ケイオスさん……」
受け止めてくれた彼は、私の顔を見るなり私の手首に自分の手を当て、青ざめた。
「脈が速い……顔色が、真っ青を通り越して真っ白じゃないか!」
そのままお姫様抱っこをされて、すぐさまギルドの治療室へ運ばれる。
『フリーダム』のメンバーが顔色を変えてやってきた。
「寝てないんだろ!? また夜遅くまで残業か?」
と言っているのは、ドモンさん。
入り口にいる、ギルド職員に壁ドンをして尋問を始めた。
めっちゃ怖いんですけど?
「まさかまた、変な男に何かされそうに!?」
メリンダさんは、慌てて探索魔法をかけ始めた。
誰を捜し当てるつもりなんだろうか?
「もしかして、どっかのアホ女の嫉妬とか!?」
ククルさんは窓を開け、今にも落ちそうな体制で、下をのぞき込んでいる。
この人も誰を探しているのだろうか?
「ちゃんと食べている? また何食か抜いてお仕事していないよね!?」
フリンクスさんは、慌ててそばにあったリンゴの皮をむき始めた。
落ちていく皮は綺麗に重なり、そこには薔薇の花が出来上がっている。
「もしかして、誰かの呪い?」
ケイオスさんはそう言いながら、感情のこもらない動きで祈祷を始めた。
慌てているようでいて、どこか落ち着きすぎている。
「お願いだから、静かにしてください!」
治療師に怒られ、皆ピタリと動きを止める。
と同時に今度は皆の視線が、治療師の一挙一動に集中した。
治療師はそんな周りを無視して、私の腹部に手を当てた瞬間、表情が固まった。
「………………なるほど。」
なにやら、難しい顔をしている。
「先生? お腹に何かあるんですか?」
思い切って、聞いてみた。
「いや、その……これは……」
治療師は気まずそうに咳払いし、私を見た。
そしてこう告げたのだ。
「ユーリさん……おめでとうございます。ご懐妊です。」
「……………………は?」
世界が止まった。
「妊娠……六ヶ月目です。」
「!!!!????」
「おっ、おっ、おかしくないですか!?だって私、ずっとギルドで朝早くから夜遅くまで働いているんですよ? 誰ともそんなこと――」
「……心当たりは?」
「………………」
脳裏に浮かぶのは、金髪金眼の…………。
(ていうか、あの夜だけですけどーーー!!)
(というか六ヶ月!? そういえばあの夜からちょうど……)
(でも一回で出来るものなの? いや、一回では……)
頭の中で、いろんな考えがぐるぐると回り始める。
初めてのことで、パニック状態に陥った。
「…………」
治療室の中で、私が何も言わないでいると。
「……父親は、誰だ?」
ドモンさん、そんなに殺気を出さないでください。
目の前のギルド職員が、泡を吹いて倒れましたよ!
「殺す? それとも慰謝料? まずはぶん殴る? やっぱり殺す?」
ククルさん、手の骨をポキポキと鳴らしていらっしゃいますが、その顔、殺人犯みたいですよ?
かわいいお顔が台無しですよーーー!
「浮気野郎なら蒸発させるわよ!」
メリンダさんその笑顔、大量虐殺でもするおつもりですか?
一瞬でゴブリン20体を焼き払った時と、同じ笑顔ですよ!
美しいお顔が、めっちゃ怖いですよーーー!
グシャリ……。
リンゴの潰れる音がしたと思ったら……。
「よし!まずは水分を取ろうか?酸っぱいものの方がいいかもしれないね。今日はもう休もう。無理は絶対にだめだよ。」
ブツブツとつぶやきながら、今後の計画を次々と口にするフリンクスさん。
まさか水分とは、その手からしたたり落ちているリンゴの汁のことではないですよね?
産休とかって、もらえるものなのでしょうか?
ずいぶんと、いろいろご存じのような……。
「産休は当然取るべきです。治療記録はこちらで整理します。……職場が渋るなら、説得方法はいくつかありますから。まずは落ち着こうか。騒ぐと話が拗れる。――原因を取り除けば、すべて解決するだけだよ。」
ケイオスさん?
それってどういう意味ですか?
口元だけが静かに持ち上がっていて、なぜかとても怖いのですが。
どうしよう?
このままでは、『フリーダム』の皆が、殺人犯になってしまう!
「あの………………六ヶ月前……その……」
私は、六ヶ月前のことを話すことにした。
「実は私、父親に無理矢理結婚させられまして……」
嘘は言っていない。
だって、父は『皇族の呪い』を解くために、私を差し出したからね?
それに一応、簡素とはいえ、結婚式も挙げているし……。
ただ呪いの話は、さすがに信じてもらえないと思う。
「相手には、『お前を愛することはない!』といわれておりまして……。」
これも直接、言われたことだしね。
今考えると、なんかムカついてきましたが……。
その瞬間。
場の空気が凍り付いたかのように、皆の動きが止まり、音が消えた。
が、次の瞬間。
「はあ?!最っ低ーーー!!」
大声で言い放つククルさんの一言で、場の空気がまた動き出す。
「何その男、今すぐ殺してやりたい!」
「まさか、どっかのスケベ親父じゃないだろうな!」
「いえ、それは違います!」
そんなの私、生理的に受け付けませんし……。
「まさかそれで逃げていた……のか?」
ドモンさんが、絶望的な顔をして、私を見ている。
「あんな危険なところをたった一人で……」
フリンクスさんの顔色が、真っ青を通り越して真っ白になっている。
「大丈夫よ!私たちが守ってあげるからね!」
そう言うと、ククルさんが泣きながら、私に抱きついてきた。
「そうそう。私たちがそのクズ男から、守ってあげるからね!」
メリンダさんも、抱きついてきた。
「そうだ!俺たちでユーリを守ろう!」
「お腹の子供も一緒に守ろう!」
「俺たちがいれば、誰にも手出しはさせない!」
こうして私は、『フリーダム』の皆さんの過保護なくらいの手厚い協力の下、出産に向けて動くのであった。
皆が何やら討論している最中、私はいろいろと考えていた。
「男の子と女の子、どっちが生まれるんだろう? 生まれたら、今以上にたくさん働いて、子供には苦労はさせないで、やりたい事はなるべくさせてあげよう。そして、いっぱい愛情を注いでやらないと……。とにかくわんぱくでもいい! 優しく思いやりのある子に育ってくれれば! でも……。まさか、公爵様に似たりなんてしないよね? どうか私に似た子供でありますように!」
そう、神様にお願いをしながら……。
だから気がつかなかったのだ。
彼らの会話の内容を……。
「あの……」
「どうした?ケイオス。」
ケイオスは、ユーリのお腹にそっと視線を落としたまま眉を寄せた。
「お腹の子……ほんのり神聖力を感じるような気がするんですけど。しかもこの質……普通じゃないような……」
「まっさかあ~! 胎児よ?」
ククルが笑い飛ばす。
「いや、気のせい……だと思いたい……けど……。メリンダは、どう思います?」
「うーん、そういえば私も、何か感じたような……。でも、胎児だし……。昨日飲み過ぎたし?思い違いかも?」
「そうだろ。俺ら、昨日も徹夜で飲んでたしな……」
ドモンも頭をかきながら納得した。
「「「「「ま、そうだよね~!!」」」」」
「メリンダがそう言うのであれば……。」
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ケイオスだけは、納得のいっていない顔をしていた。
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