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それからあっという間に月日は経ち。 息子4歳。なぜか魔物討伐の最前線にいます。
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それから四年後。
バンーテーン王国領――ヴァレン辺境伯領と国境を接する、ヒヨンド伯爵の治める地は、異様な静けさに包まれていた。
月明かりの下、地面のあちこちから立ち上る、薄黒い瘴気。
アンデッドの群れ――それも、質の悪いものが集団で動いている。
「……想定より多いな。」
フリーダムの一人であるケイオスが、低くつぶやいた。
発端は、ヒヨンド伯爵から届いた応援要請だった。
ヴァレン辺境伯は領地を空けられない。
その名代として、バーナード伯爵が同行していた。
護衛は専属騎士団、そして辺境伯お抱えのA級冒険者となった『フリーダム』一行。
そして、ヨナリウスと、バーナード伯爵の息子であるウィリアムもいた。
本来なら、ここに子供がいるべきではない。
だが。
二人は、四歳児にしてすでに神聖力を持っていた。
とくにヨナリウスは、知る者はほとんどいないが、たぐいまれなる力を秘めている。
そう。
ときどき、こっそりと『フリーダム』メンバーを助けるくらいの。
「とっとと終わらせて、母様のところに戻らないと、母様が危ない!」
鋭い声で言い切ったのは、ヨナリウスだった。
馬車に乗ってから――いや、母様と離れてからずっと、ヨナは機嫌が悪かった。
銀髪に紫の瞳。
『純白』の似合う、整った顔立ちのちいさな身体。
そんな彼に似つかないくらいの、切迫した表情を見せていた。
「え? なんで?」
隣で首をかしげたのは、乳兄弟であり、親友のウィリアム。
母親譲りのキャラメル色の髪に、緑の目をしたかわいらしい見た目の男の子。
彼は、不機嫌なヨナリウスの付き添いとして、今回同行するハメになった。
「ヨナの母様は今、叔父上のお屋敷にいるんでしょ? 叔父上と一緒なら安全じゃない?」
「そんなわけあるか!」
ヨナリウスは即座に言い切った。
「人類の男は皆、油断ならない! 俺の敵だ!!」
「……ええ……?」
また始まった。
親友の「重度のマザコン病」。
彼は小さい頃から、母親一筋だった。
小さい頃は、ウィリアムの母の母乳が出なかったため、ヨナリウスの母親の母乳を飲んで一緒に育った。
そのたびに、いつもいつも。
ヨナリウスは、今にも呼吸が止まって天国に行くのかと覚悟を決めてしまうくらい、鋭いまなざしでウィリアムを睨みつけていた。
まるで。
「母様は渡さない!」
といわんばかりに。
だから、何も分からない幼いなりに、必死だった。
一日も早く離乳食を食べられるようにならなければ、本当に殺されるかもしれない――そんな気さえしていた。
「あなたたちは、同じ年なんだから、仲良くしてね。約束よ。」
まるで女神様のような、ヨナリウスの母親の微笑みとその一言で、ウィリアムは生きながらえた。
それからは毎日、まるで本当の兄弟のように、一緒にいるわけなのだけれど。
「それ、ちょっと大げさじゃない?」
「大げさじゃない!!」
ヨナリウスは、ぎゅっと拳を握った。
母様は強い。
そして、優しくて賢い。
でも――
だからこそ、放っておけない。
話し合いは長引いた。
アンデッドの動きが鈍くなるのを待ち、包囲して殲滅する。
それがフリーダムの判断だったのだが、援軍を要請したはずの側が、なぜか難色を示す。
話し合いは一向にまとまりを見せなかった。
「今日はここまでだな……。」
「今日はもう休んで、お互いに頭を冷やそう。」
そう決まり、簡易陣地が張られる。
子供たちにも、
「今日はもう休め。」
「勝手な行動は禁止だ。」
と、はっきり言い渡された。
――にもかかわらず。
おとなしくテントに戻ったから、そのまま寝てくれると思っていたのに。
……でもないか。
ヨナリウスが、
「ぼくたち、さきにねんね。」
その笑顔が、あまりに“いい子すぎて”――胸騒ぎがした。
「……ねえ」
布団の中から、ヨナリウスが小さく囁いた。
「ぼく、ちょっと行ってくる!」
「え?」
ウィリアムは目を丸くする。
「おとなしく寝なさいって言われたよね?」
「……分かってる。」
ヨナリウスは、視線を伏せたまま、ぽつりと言った。
「母様になにかあってからじゃ遅いんだ! 今夜でケリをつけて明日には帰らないと!」
「だから、叔父様がいるから大丈夫だって! ヨナ、おおげさだよぉ~」
「バカ言え!!安心できるか!もし、母様が泣くようなことがあった場合……」
「だからないって!」
「俺は自分の命を持って、責任をとるつもりだ!」
夜の静けさを破るように、ヨナリウスはきっぱりと言い切った。
「……え? ぼ、ぼくたち、まだ四さい……だよ?」
ウィリアムは、目をぱちぱちさせる。
「年齢なんて関係ない!」
ヨナリウスは、驚くほど真剣な顔だった。
「母上に何かあったら……せっぷくする。それが、男としてのけじめだ!」
「……せ、せっぷく?」
「それで、おまえには“かいしゃく”を頼みたい。」
「……かいしゃく?」
ウィリアムは初めて聞くことばを棒読みで返してきた。
「なにそれ……?」
ヨナリウスは少し考えてから、ゆっくり説明しようとした。
「母様の古い本に書いてあった。責任を取るときの、男のしきたりだって。」
「……え、ヨナ、その本、読めるの?」
「僕じゃない。黒髪の美人のお姉さんが読んでくれた。」
「……その人、こわくない?」
「きれいだった。」
「それ、こわいよ!」
時々、そっとやってきては、
『母様には秘密じゃぞ?』
そう言ってすぐにいなくなる、黒髪に、赤い目をした――綺麗なお姉さんを思い出す。
「それで……僕が剣で自分のお腹を切る。おまえは、そのあと、僕の首を剣で――」
「や、やだ!!」
ウィリアムは叫びそうになり、思わず口を開いた。
「いやだよ~! なにそれ! こわいよぅ~! ははう――」
次の瞬間。
ヨナリウスの小さな手が、慌てて親友の口を覆った。
「ばか! 大きな声を出すな! ばれたら困るだろ!」
必死な囁きだった。
ウィリアムは、涙を溜めた目で首を振る。
「……せっぷく……しない?」
「……うん。」
「……かいしゃく……しなくていい?」
「……うん。」
その答えに、ウィリアムはほっと息をついた。
「ウィルは留守番。だれかきたら、俺と寝ているようにごまかして。絶対だよ!」
「じゃあ……じゃあ、気をつけて行ってきてね。」
まだ震えが残る声で、必死に言う。
「ちゃんと……ちゃんと、無傷で帰ってくるんだよ?」
ヨナリウスは、当たり前だというように頷いた。
「もちろんだ。母様を泣かせるようなことは、俺はしない! もしそんなことをしたら、せっぷ……」
「しないって約束したからね? でないと僕今、大声出すよ?」
強い口調で念を押した。
でないと、本当にやりかねない。
「分かっている。」
「じゃあ、ヨナの母上を泣かさないよう、早く帰ってきてね。」
「もちろんだ! 絶対にしない!」
その言葉には、迷いも冗談もなかった。
「うん、知っている。」
だって、これが日常だもの。
ヨナは一度交わした約束は、絶対守る子だって僕は知っているから。
「お日様が出る前には戻ってきてね?それ以上は僕でも無理だよ?」
「了解!」
そう言うと、周りを警戒しながらも、ヨナリウスはアンデッドの巣のある方角へと、飛び出していった。
バンーテーン王国領――ヴァレン辺境伯領と国境を接する、ヒヨンド伯爵の治める地は、異様な静けさに包まれていた。
月明かりの下、地面のあちこちから立ち上る、薄黒い瘴気。
アンデッドの群れ――それも、質の悪いものが集団で動いている。
「……想定より多いな。」
フリーダムの一人であるケイオスが、低くつぶやいた。
発端は、ヒヨンド伯爵から届いた応援要請だった。
ヴァレン辺境伯は領地を空けられない。
その名代として、バーナード伯爵が同行していた。
護衛は専属騎士団、そして辺境伯お抱えのA級冒険者となった『フリーダム』一行。
そして、ヨナリウスと、バーナード伯爵の息子であるウィリアムもいた。
本来なら、ここに子供がいるべきではない。
だが。
二人は、四歳児にしてすでに神聖力を持っていた。
とくにヨナリウスは、知る者はほとんどいないが、たぐいまれなる力を秘めている。
そう。
ときどき、こっそりと『フリーダム』メンバーを助けるくらいの。
「とっとと終わらせて、母様のところに戻らないと、母様が危ない!」
鋭い声で言い切ったのは、ヨナリウスだった。
馬車に乗ってから――いや、母様と離れてからずっと、ヨナは機嫌が悪かった。
銀髪に紫の瞳。
『純白』の似合う、整った顔立ちのちいさな身体。
そんな彼に似つかないくらいの、切迫した表情を見せていた。
「え? なんで?」
隣で首をかしげたのは、乳兄弟であり、親友のウィリアム。
母親譲りのキャラメル色の髪に、緑の目をしたかわいらしい見た目の男の子。
彼は、不機嫌なヨナリウスの付き添いとして、今回同行するハメになった。
「ヨナの母様は今、叔父上のお屋敷にいるんでしょ? 叔父上と一緒なら安全じゃない?」
「そんなわけあるか!」
ヨナリウスは即座に言い切った。
「人類の男は皆、油断ならない! 俺の敵だ!!」
「……ええ……?」
また始まった。
親友の「重度のマザコン病」。
彼は小さい頃から、母親一筋だった。
小さい頃は、ウィリアムの母の母乳が出なかったため、ヨナリウスの母親の母乳を飲んで一緒に育った。
そのたびに、いつもいつも。
ヨナリウスは、今にも呼吸が止まって天国に行くのかと覚悟を決めてしまうくらい、鋭いまなざしでウィリアムを睨みつけていた。
まるで。
「母様は渡さない!」
といわんばかりに。
だから、何も分からない幼いなりに、必死だった。
一日も早く離乳食を食べられるようにならなければ、本当に殺されるかもしれない――そんな気さえしていた。
「あなたたちは、同じ年なんだから、仲良くしてね。約束よ。」
まるで女神様のような、ヨナリウスの母親の微笑みとその一言で、ウィリアムは生きながらえた。
それからは毎日、まるで本当の兄弟のように、一緒にいるわけなのだけれど。
「それ、ちょっと大げさじゃない?」
「大げさじゃない!!」
ヨナリウスは、ぎゅっと拳を握った。
母様は強い。
そして、優しくて賢い。
でも――
だからこそ、放っておけない。
話し合いは長引いた。
アンデッドの動きが鈍くなるのを待ち、包囲して殲滅する。
それがフリーダムの判断だったのだが、援軍を要請したはずの側が、なぜか難色を示す。
話し合いは一向にまとまりを見せなかった。
「今日はここまでだな……。」
「今日はもう休んで、お互いに頭を冷やそう。」
そう決まり、簡易陣地が張られる。
子供たちにも、
「今日はもう休め。」
「勝手な行動は禁止だ。」
と、はっきり言い渡された。
――にもかかわらず。
おとなしくテントに戻ったから、そのまま寝てくれると思っていたのに。
……でもないか。
ヨナリウスが、
「ぼくたち、さきにねんね。」
その笑顔が、あまりに“いい子すぎて”――胸騒ぎがした。
「……ねえ」
布団の中から、ヨナリウスが小さく囁いた。
「ぼく、ちょっと行ってくる!」
「え?」
ウィリアムは目を丸くする。
「おとなしく寝なさいって言われたよね?」
「……分かってる。」
ヨナリウスは、視線を伏せたまま、ぽつりと言った。
「母様になにかあってからじゃ遅いんだ! 今夜でケリをつけて明日には帰らないと!」
「だから、叔父様がいるから大丈夫だって! ヨナ、おおげさだよぉ~」
「バカ言え!!安心できるか!もし、母様が泣くようなことがあった場合……」
「だからないって!」
「俺は自分の命を持って、責任をとるつもりだ!」
夜の静けさを破るように、ヨナリウスはきっぱりと言い切った。
「……え? ぼ、ぼくたち、まだ四さい……だよ?」
ウィリアムは、目をぱちぱちさせる。
「年齢なんて関係ない!」
ヨナリウスは、驚くほど真剣な顔だった。
「母上に何かあったら……せっぷくする。それが、男としてのけじめだ!」
「……せ、せっぷく?」
「それで、おまえには“かいしゃく”を頼みたい。」
「……かいしゃく?」
ウィリアムは初めて聞くことばを棒読みで返してきた。
「なにそれ……?」
ヨナリウスは少し考えてから、ゆっくり説明しようとした。
「母様の古い本に書いてあった。責任を取るときの、男のしきたりだって。」
「……え、ヨナ、その本、読めるの?」
「僕じゃない。黒髪の美人のお姉さんが読んでくれた。」
「……その人、こわくない?」
「きれいだった。」
「それ、こわいよ!」
時々、そっとやってきては、
『母様には秘密じゃぞ?』
そう言ってすぐにいなくなる、黒髪に、赤い目をした――綺麗なお姉さんを思い出す。
「それで……僕が剣で自分のお腹を切る。おまえは、そのあと、僕の首を剣で――」
「や、やだ!!」
ウィリアムは叫びそうになり、思わず口を開いた。
「いやだよ~! なにそれ! こわいよぅ~! ははう――」
次の瞬間。
ヨナリウスの小さな手が、慌てて親友の口を覆った。
「ばか! 大きな声を出すな! ばれたら困るだろ!」
必死な囁きだった。
ウィリアムは、涙を溜めた目で首を振る。
「……せっぷく……しない?」
「……うん。」
「……かいしゃく……しなくていい?」
「……うん。」
その答えに、ウィリアムはほっと息をついた。
「ウィルは留守番。だれかきたら、俺と寝ているようにごまかして。絶対だよ!」
「じゃあ……じゃあ、気をつけて行ってきてね。」
まだ震えが残る声で、必死に言う。
「ちゃんと……ちゃんと、無傷で帰ってくるんだよ?」
ヨナリウスは、当たり前だというように頷いた。
「もちろんだ。母様を泣かせるようなことは、俺はしない! もしそんなことをしたら、せっぷ……」
「しないって約束したからね? でないと僕今、大声出すよ?」
強い口調で念を押した。
でないと、本当にやりかねない。
「分かっている。」
「じゃあ、ヨナの母上を泣かさないよう、早く帰ってきてね。」
「もちろんだ! 絶対にしない!」
その言葉には、迷いも冗談もなかった。
「うん、知っている。」
だって、これが日常だもの。
ヨナは一度交わした約束は、絶対守る子だって僕は知っているから。
「お日様が出る前には戻ってきてね?それ以上は僕でも無理だよ?」
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