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銀の鳥籠Ⅰ ルイ&サクヤ編
037 伝書鳩ならぬ梟
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「後は……」
「梟は?」
副会長がなぜか梟とか言いやがった。なんで梟だ?
「サクヤ」
「なんだよ」
「梟くらいはいるんだよね?」
「梟がなにに関係があるんだよ」
あのよ。三人してオレを凝視するとか、失礼だろうが!
「手紙はどうしてるの?」
「そんなんお金のかかることするか! 学校とうちの距離、どんだけあると思ってんだ!」
三人して沈黙するなよな。両親だって、卒業するまで会えないとかなんとか、離れるとき、しんみりムードだったんだぞ! 年に一度くらい帰省したいけどよ、金銭的に無理なんだよ!
「うん。梟、見に行こうか」
「は?!」
「自宅が離れてるなら、長距離タイプだね」
「でもさ。長距離タイプだとかなり大型にならない?」
三人の会話が見えません。
「ちょっと待てよ! 梟と手紙が結びつかねぇって?!」
「梟は運び屋だよ。寮の部屋に梟専用部屋があるよ」
「知らねぇって!」
「前の部屋にもあったよ。サクヤ、知らなかったの?!」
……知らねぇよ。初耳だよ。
「何色がいいかな?」
のほほんと副会長がそんなことを言った。そんなに色があんのかよ。
「長距離タイプなら目立つ色はやめたほうがいいよ」
「ああ、そうだね。狙い撃ちされる場合があるから」
「まあ、サクヤが慣れるまで、防護と目眩ましの魔法は私が掛けるし、問題はないよ。相性が最優先」
三人で勝手に話が進んでくし。
「……オレ、世話なんかできねぇけど」
「大丈夫だよ。妖精が世話をしてくれるし。梟達は勝手に餌を食べに行くからね」
「逃げねぇの?!」
「主従の魔法を使うからね」
「それ、梟にはたまったもんじゃないじゃん」
ルイが目を見開いてオレを見下ろしてきた。おかしなことは言ってねぇだろう。
「野生の梟じゃないからね。魔法使いが孵化させてるんだよ。稀に梟じゃないモノを従えてる者もいるけど」
「それはルイでしょう」
副会長が呆れたように言った。
「仕方ないでしょう。離れてくれないんだから」
「火の鳥に好かれるあたりが、普通じゃないでしょう」
「火の鳥?!」
ルイって、絶対、普通じゃねぇよ?!
「なんで、火の鳥?!」
「なんでもなにも、私の梟が契約解除してくれって騒ぐくらい、付きまとわれてね」
……それまでは梟だったのかよ。
「それで思い出した」
ルイがいきなり手を打った。なんだよ。
「あの子がモゾモゾしてるなぁ、って思ってて、訊いてみたら卵抱えててね」
……何でもありだな。
「あれ? 火の鳥って卵産むの?」
「私も知らなかったんだよ。彼等は数百年に一度炎に身を投じて再生するから、基本的に死なないしね。子孫云々に拘りないし」
「あのさ。サクヤの梟、必要ないんじゃない?」
ユエよ、なに言い出すんだ?
「その卵、サクヤ用じゃないの? 合う梟探しても逃げられるのが落ちだと思うけど」
ルイと副会長が顔を見合わせた。
「普通さ。梟の他に使い魔用に猫とか側に置くけど、会長のは火の鳥が兼用の使い魔みたいなもんだろう?」
「そうだね。契約ってより、忠誠を誓ってるみたいだし。まあ、彼女の気紛れでいなくなる可能性も否定できないけど」
「とりあえず、梟に会いに行ってみよう。それで答えが出るんじゃないの」
副会長の一言で梟がいる店に行ったんだけどよ。見事に全部逃げてった……。オレ、なにもしてねぇって。別の意味でヘコんだ。
「梟は?」
副会長がなぜか梟とか言いやがった。なんで梟だ?
「サクヤ」
「なんだよ」
「梟くらいはいるんだよね?」
「梟がなにに関係があるんだよ」
あのよ。三人してオレを凝視するとか、失礼だろうが!
「手紙はどうしてるの?」
「そんなんお金のかかることするか! 学校とうちの距離、どんだけあると思ってんだ!」
三人して沈黙するなよな。両親だって、卒業するまで会えないとかなんとか、離れるとき、しんみりムードだったんだぞ! 年に一度くらい帰省したいけどよ、金銭的に無理なんだよ!
「うん。梟、見に行こうか」
「は?!」
「自宅が離れてるなら、長距離タイプだね」
「でもさ。長距離タイプだとかなり大型にならない?」
三人の会話が見えません。
「ちょっと待てよ! 梟と手紙が結びつかねぇって?!」
「梟は運び屋だよ。寮の部屋に梟専用部屋があるよ」
「知らねぇって!」
「前の部屋にもあったよ。サクヤ、知らなかったの?!」
……知らねぇよ。初耳だよ。
「何色がいいかな?」
のほほんと副会長がそんなことを言った。そんなに色があんのかよ。
「長距離タイプなら目立つ色はやめたほうがいいよ」
「ああ、そうだね。狙い撃ちされる場合があるから」
「まあ、サクヤが慣れるまで、防護と目眩ましの魔法は私が掛けるし、問題はないよ。相性が最優先」
三人で勝手に話が進んでくし。
「……オレ、世話なんかできねぇけど」
「大丈夫だよ。妖精が世話をしてくれるし。梟達は勝手に餌を食べに行くからね」
「逃げねぇの?!」
「主従の魔法を使うからね」
「それ、梟にはたまったもんじゃないじゃん」
ルイが目を見開いてオレを見下ろしてきた。おかしなことは言ってねぇだろう。
「野生の梟じゃないからね。魔法使いが孵化させてるんだよ。稀に梟じゃないモノを従えてる者もいるけど」
「それはルイでしょう」
副会長が呆れたように言った。
「仕方ないでしょう。離れてくれないんだから」
「火の鳥に好かれるあたりが、普通じゃないでしょう」
「火の鳥?!」
ルイって、絶対、普通じゃねぇよ?!
「なんで、火の鳥?!」
「なんでもなにも、私の梟が契約解除してくれって騒ぐくらい、付きまとわれてね」
……それまでは梟だったのかよ。
「それで思い出した」
ルイがいきなり手を打った。なんだよ。
「あの子がモゾモゾしてるなぁ、って思ってて、訊いてみたら卵抱えててね」
……何でもありだな。
「あれ? 火の鳥って卵産むの?」
「私も知らなかったんだよ。彼等は数百年に一度炎に身を投じて再生するから、基本的に死なないしね。子孫云々に拘りないし」
「あのさ。サクヤの梟、必要ないんじゃない?」
ユエよ、なに言い出すんだ?
「その卵、サクヤ用じゃないの? 合う梟探しても逃げられるのが落ちだと思うけど」
ルイと副会長が顔を見合わせた。
「普通さ。梟の他に使い魔用に猫とか側に置くけど、会長のは火の鳥が兼用の使い魔みたいなもんだろう?」
「そうだね。契約ってより、忠誠を誓ってるみたいだし。まあ、彼女の気紛れでいなくなる可能性も否定できないけど」
「とりあえず、梟に会いに行ってみよう。それで答えが出るんじゃないの」
副会長の一言で梟がいる店に行ったんだけどよ。見事に全部逃げてった……。オレ、なにもしてねぇって。別の意味でヘコんだ。
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