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銀の鳥籠Ⅰ ルイ&サクヤ編
069 やっぱり珍獣
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ルイが一通り話し終えると、両親は小さく溜め息を吐いた。適応能力が半端ない両親でも、魔法使い関係になると流石に簡単ではないみたいだ。
「一つ訊きたい」
「なんでしょう?」
「ルイ君の両親は本当の両親か?」
父さんの問い掛けはもっともだよな。普通の感覚では同性同士で子供が成せる筈がないし。
「遺伝的にも本当の両親です。方法は申し訳ないですが教えられませんが」
どうしてだよ?!
「おそらく、普通の方々に魔法使いの特殊な誕生方法は理解できません。それに魔法使いでも、拒絶する人がいるんです。ごく少数、魔力の強い魔法使いのみ知っていることで、魔法省でも一握りの人しか知り得ないんです」
「あのさ」
ルイの袖の裾をちょっと引っ張る。ルイは驚いたようにオレに視線を向けた。
「うちの親、多分平気だ。動じねぇよ」
ルイの瞳ん中が揺れてるな。そうだよな。ルイって卵から生まれてるもんな。
「……あのさ。ルイは卵生まれなんだ」
「は?!」
「え?!」
鳩が豆鉄砲食らったような顔してるよな。
「こいつ、卵生」
「卵って、鳥の卵みたいなのか?」
「そう」
「あら、サクヤも変わり種だけど、ルイ君もなのね。お似合いだわ!」
やっぱり。この人達、本当に適応能力半端ねぇよ。多分、オレのために受け入れるようになったんだと思うんだけどさ。
「拒絶は……」
「どんな生まれ方でも、育ち方でも、それは今のルイ君を育んだ過程だろう」
「そんなこと言ったら、サクヤはどうするの? 私から産まれたのに、珍獣じゃない」
両親のこの部分は本当に有り難いけどよ。だから、息子を珍獣言うな!
「でも、何がどうなって卵からから生まれることができるの?」
「ここだけの話にしてくれるなら」
「当たり前よ。普通は信じないわ」
「俺達はサクヤがこんなのだから受け入れることができるだけだしな」
つまりだ。オレが生まれた時はかなり戸惑ったんだな。そうだよな。生まれたばっかの時って、絶対、魔力がある程度暴走してたんだろうし。
「卵と言っても、魔法を掛けた特殊なものです」
「だろうな。じゃあ、なにか」
「私達、孫の顔は見れるのね」
両親が手に手を取って顔が華やいだ。そんなに孫が欲しいのか?
「サクヤを育てるので精一杯だったものね」
金銭的にか?
「泣いたら物飛んでくるわ、癇癪起こしては棚をぶち壊すわ、一人だけで精一杯だったしな」
あ……、やっぱり。
「物だけで済んでたのが奇蹟だったものね」
「互いの両親も必死だったしな」
爺さんと婆さんも被害者か。しかも、両家の。
「よく、投げ出さなかったですね」
ルイも驚いた顔してるし。
「どうして? 確かに大変だったし、普通の子とは違ったけど、笑うと空気が変わったし。この子がいると清々しかったのよ」
なんでも、オレは空気清浄機らしいからな。本当に魔力が勝手に浄化してやがったんだな。しかも、それって、人の感情もかよ。じゃなきゃ、いくら肝のすわったうちの親だってさじ投げるよな。
「なんだよ」
ルイがジーっとオレを見てるから威嚇してみた。
「そこまで特殊だって思ってなかったよ」
その発言、失礼極まりない!
「どういうことかしら?」
「魔力が負担を軽くしていたんだと思います」
「……」
「……」
両親、沈黙。分かる! その気持ちが手に取るように!
「やっぱり……」
次の言葉も分かる!
「珍獣だな」
「珍獣よね」
もう、グッタリだ。
「一つ訊きたい」
「なんでしょう?」
「ルイ君の両親は本当の両親か?」
父さんの問い掛けはもっともだよな。普通の感覚では同性同士で子供が成せる筈がないし。
「遺伝的にも本当の両親です。方法は申し訳ないですが教えられませんが」
どうしてだよ?!
「おそらく、普通の方々に魔法使いの特殊な誕生方法は理解できません。それに魔法使いでも、拒絶する人がいるんです。ごく少数、魔力の強い魔法使いのみ知っていることで、魔法省でも一握りの人しか知り得ないんです」
「あのさ」
ルイの袖の裾をちょっと引っ張る。ルイは驚いたようにオレに視線を向けた。
「うちの親、多分平気だ。動じねぇよ」
ルイの瞳ん中が揺れてるな。そうだよな。ルイって卵から生まれてるもんな。
「……あのさ。ルイは卵生まれなんだ」
「は?!」
「え?!」
鳩が豆鉄砲食らったような顔してるよな。
「こいつ、卵生」
「卵って、鳥の卵みたいなのか?」
「そう」
「あら、サクヤも変わり種だけど、ルイ君もなのね。お似合いだわ!」
やっぱり。この人達、本当に適応能力半端ねぇよ。多分、オレのために受け入れるようになったんだと思うんだけどさ。
「拒絶は……」
「どんな生まれ方でも、育ち方でも、それは今のルイ君を育んだ過程だろう」
「そんなこと言ったら、サクヤはどうするの? 私から産まれたのに、珍獣じゃない」
両親のこの部分は本当に有り難いけどよ。だから、息子を珍獣言うな!
「でも、何がどうなって卵からから生まれることができるの?」
「ここだけの話にしてくれるなら」
「当たり前よ。普通は信じないわ」
「俺達はサクヤがこんなのだから受け入れることができるだけだしな」
つまりだ。オレが生まれた時はかなり戸惑ったんだな。そうだよな。生まれたばっかの時って、絶対、魔力がある程度暴走してたんだろうし。
「卵と言っても、魔法を掛けた特殊なものです」
「だろうな。じゃあ、なにか」
「私達、孫の顔は見れるのね」
両親が手に手を取って顔が華やいだ。そんなに孫が欲しいのか?
「サクヤを育てるので精一杯だったものね」
金銭的にか?
「泣いたら物飛んでくるわ、癇癪起こしては棚をぶち壊すわ、一人だけで精一杯だったしな」
あ……、やっぱり。
「物だけで済んでたのが奇蹟だったものね」
「互いの両親も必死だったしな」
爺さんと婆さんも被害者か。しかも、両家の。
「よく、投げ出さなかったですね」
ルイも驚いた顔してるし。
「どうして? 確かに大変だったし、普通の子とは違ったけど、笑うと空気が変わったし。この子がいると清々しかったのよ」
なんでも、オレは空気清浄機らしいからな。本当に魔力が勝手に浄化してやがったんだな。しかも、それって、人の感情もかよ。じゃなきゃ、いくら肝のすわったうちの親だってさじ投げるよな。
「なんだよ」
ルイがジーっとオレを見てるから威嚇してみた。
「そこまで特殊だって思ってなかったよ」
その発言、失礼極まりない!
「どういうことかしら?」
「魔力が負担を軽くしていたんだと思います」
「……」
「……」
両親、沈黙。分かる! その気持ちが手に取るように!
「やっぱり……」
次の言葉も分かる!
「珍獣だな」
「珍獣よね」
もう、グッタリだ。
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