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銀の鳥籠Ⅰ ルイ&サクヤ編
082 特別と普通
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夏季休暇が終わり、いつもと同じように学校に登校する。二学期登校初日、ノートに視線を向けながら歩いていたら、思いっきり躓いた。それを見たルイが思いっきり溜め息。前より感情を表せるようにはなってっけど、その態度、失礼だろう! オレは必死なんだよ!
登校時のノート片手を止めようとしないオレに、ルイが制服の裾を持つように言ったんだよ。最初は肩を抱きよさられたんだけど、思いっきり拒絶した! ただでさえ黄色い声が五月蝿いのに、更に悲鳴が上がるだろうが!
が、最近、その黄色い声に、今までにない声が混じるようになった。
「もう、可愛いです!」
「あの、ルイ様の制服の裾を掴む感じが!」
ん? 誰のこと言ってんだ?
何日か続く悲鳴と叫びに、オレは首を傾げた。だから、教室の椅子に腰を落ち着けて、側に寄ってきたユエに訊いたんだ。
「気が付いてなかったの?!」
「何がだよ?」
「サクヤってば、会長ばりの人気」
「はあ?! なんだよ、それは?!」
意味が理解できねぇ! どっちかっていうと、煙たがられるんじゃなねぇの?!
「だから、魔力のない人と同じに考えるなって」
「それは何回も聞くけどよ。オレの認識だと、人気者に構われる生徒Aは苛め抜かれるんじゃねぇの?」
「なんなの? それは?」
「オレの親衛隊に対する認識」
高校に来るまで、人気のあった生徒ってもれなく生徒会に入っててさ、それぞれに親衛隊がいたんだよな。それで、その生徒会役員様が誰が好きだの気に入ってるだの知れ渡ると、相手はそれこそ苛め抜かれてた。庇えば庇うだけ、悪循環。
「わあ、陰湿」
「まあな。オレは傍観者だったけど。ただでさえ、別の意味で目立ってたしさ」
「は?」
「変わり者で。魔力を気にしたことはなかったけど、オレの周りって感情の起伏でいろんなことが起こったからさ。触らず近付かずだよ」
普通ならイジメにあうんだろうけど、オレの場合、あまりに不気味すぎて、イジメの対象にはならなかったんだよな。小学生の頃、何も知らずに手を出してきた勇者がいて、まあ、オレの目の前で転んだんだよ。今思えば、あれ、オレがやったんだよな。
「……よく、一般人の中にいれたな」
「友達はいたしさ。オレの気持ちが沈まなきゃ、概ね平和だったし。近くにいた奴等はそれ知ってたからな」
陰口は言われてた。でもさ、親はそんなの気にするなって言うし、オレはオレだって認めてくれてた。いつも側にいてくれた友達だって、少し変な特技を持ってるだけで、オレはオレだって普通に接してくれてた。
「高校を決めるときにさ、先生にオレは魔法学校に入学が決まってるって言われて、大騒ぎになったんだよ。魔法使いだったから、変なことが起こってたのかって、納得されてさ。でもって、どうして、普通の中学校に通ってんだって言われて」
だいたい、親からじゃなくて教師から告げられたんだぞ。しかも、入学が決まってるって魔法学校が超がつくほどのお金持ち学校で、しかも、男子校。
「サクヤはどこにいても特別なんだな」
「そんなの嬉しくねぇって。普通が一番だよ」
「無理でしょう? 相手は最強の会長で、使い魔は火の鳥だし。しかもさ、頭にいつも鎮座してて、最近は会長の制服の裾を掴んで、ノート見ながら登校。目立ちまくりだろう」
仕方ねぇだろう。勉強しないと危険なんだよ! もう、背に腹はかえられねぇんだよ! 今だって、ユエと話しながら、ノート見てんだ! しかも、基本中の基本! ルイに言わせると応用より基本をしっかり覚えた方が後々楽らしいんだよ!
「なにが言いたいのか分かるから。ま、頑張れ」
ユエに激励されて、項垂れるしかなかった。
登校時のノート片手を止めようとしないオレに、ルイが制服の裾を持つように言ったんだよ。最初は肩を抱きよさられたんだけど、思いっきり拒絶した! ただでさえ黄色い声が五月蝿いのに、更に悲鳴が上がるだろうが!
が、最近、その黄色い声に、今までにない声が混じるようになった。
「もう、可愛いです!」
「あの、ルイ様の制服の裾を掴む感じが!」
ん? 誰のこと言ってんだ?
何日か続く悲鳴と叫びに、オレは首を傾げた。だから、教室の椅子に腰を落ち着けて、側に寄ってきたユエに訊いたんだ。
「気が付いてなかったの?!」
「何がだよ?」
「サクヤってば、会長ばりの人気」
「はあ?! なんだよ、それは?!」
意味が理解できねぇ! どっちかっていうと、煙たがられるんじゃなねぇの?!
「だから、魔力のない人と同じに考えるなって」
「それは何回も聞くけどよ。オレの認識だと、人気者に構われる生徒Aは苛め抜かれるんじゃねぇの?」
「なんなの? それは?」
「オレの親衛隊に対する認識」
高校に来るまで、人気のあった生徒ってもれなく生徒会に入っててさ、それぞれに親衛隊がいたんだよな。それで、その生徒会役員様が誰が好きだの気に入ってるだの知れ渡ると、相手はそれこそ苛め抜かれてた。庇えば庇うだけ、悪循環。
「わあ、陰湿」
「まあな。オレは傍観者だったけど。ただでさえ、別の意味で目立ってたしさ」
「は?」
「変わり者で。魔力を気にしたことはなかったけど、オレの周りって感情の起伏でいろんなことが起こったからさ。触らず近付かずだよ」
普通ならイジメにあうんだろうけど、オレの場合、あまりに不気味すぎて、イジメの対象にはならなかったんだよな。小学生の頃、何も知らずに手を出してきた勇者がいて、まあ、オレの目の前で転んだんだよ。今思えば、あれ、オレがやったんだよな。
「……よく、一般人の中にいれたな」
「友達はいたしさ。オレの気持ちが沈まなきゃ、概ね平和だったし。近くにいた奴等はそれ知ってたからな」
陰口は言われてた。でもさ、親はそんなの気にするなって言うし、オレはオレだって認めてくれてた。いつも側にいてくれた友達だって、少し変な特技を持ってるだけで、オレはオレだって普通に接してくれてた。
「高校を決めるときにさ、先生にオレは魔法学校に入学が決まってるって言われて、大騒ぎになったんだよ。魔法使いだったから、変なことが起こってたのかって、納得されてさ。でもって、どうして、普通の中学校に通ってんだって言われて」
だいたい、親からじゃなくて教師から告げられたんだぞ。しかも、入学が決まってるって魔法学校が超がつくほどのお金持ち学校で、しかも、男子校。
「サクヤはどこにいても特別なんだな」
「そんなの嬉しくねぇって。普通が一番だよ」
「無理でしょう? 相手は最強の会長で、使い魔は火の鳥だし。しかもさ、頭にいつも鎮座してて、最近は会長の制服の裾を掴んで、ノート見ながら登校。目立ちまくりだろう」
仕方ねぇだろう。勉強しないと危険なんだよ! もう、背に腹はかえられねぇんだよ! 今だって、ユエと話しながら、ノート見てんだ! しかも、基本中の基本! ルイに言わせると応用より基本をしっかり覚えた方が後々楽らしいんだよ!
「なにが言いたいのか分かるから。ま、頑張れ」
ユエに激励されて、項垂れるしかなかった。
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